「新社会兵庫」 2018年12月25日号
高田健さんが講演 市民アクション・尼崎が講演会 12.9
  「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名(3000万署名)」に取り組む全国市民アクション・尼崎は12月9日、尼崎市内で総がかり行動実行委員会共同代表の高田健さんを招いて講演会を開催した。140人が参加した講演会で、高田さんは「臨時国会で改憲発議をさせなかったのは6野党の結束とそれを支えた全国各地の3000万署名運動の力。すごい成果だ。来年の参院選で3分の1超を確保して改憲できない状況に追い込み、安倍退陣のきっかけにしていこう。やればできる」と熱く語った。
 高田さんは改憲をめぐる攻防について、安倍政権は内閣を極右、自民党執行部も側近で固めた「改憲シフト」を敷き、臨時国会での改憲発議を目論んだが発議はできなかったと報告。「安倍政権が国会でまともな議論をせず、重要法案の強行採決を繰り返し、憲法審査会も会長職権で召集するなどの暴挙に出たことに対し野党は結束した。また、全国どこでも3000万署名をやっているという今までにない運動の強まりがそれを支え、改憲発議をさせなかった。結局、この1年間、安倍改憲問題は何も進展しなかった。これはすごい成果だ」と語った。
 だが、安倍政権は改憲発議をあきらめていない。「安倍改憲をくじくためには参院選までに改憲発議をさせないこと。そして、参院選で野党が3分の1以上とること。改憲派が参議院で3分の1を失うと改憲できない」と強調。そのためには「32の1人区で野党が一本化できるかどうかだ。大切なのは野党の一本化。6野党の足並みが乱れないように市民が結束して支えていく。市民の力を強めること。がんばればできる」と訴えた。
 そして、改憲阻止は国民投票で勝負という声に対しては、「国民投票では民意は正しく反映されない。国民投票まで行かせない、国会で発議させない、採決させない運動が大切。世論調査では改憲反対が5割を超えた。国民投票で負けるかも、という状況に安倍を追い込んでいく。そのためにも3000万署名運動が重要」と語った。
 質疑のなかで高田さんは、@消費税10%引き上げに対しては、増税反対で野党をまとめたい、A野党共闘は、反自民・議席独占を許さないという立場で粘り強く相談をかけていく、B3000万署名は参院選までがんばろう、と答えた。
 市民アクション・尼崎は現在5万4630筆の署名を集約している。目標の10万筆を目指して、さらに署名の取り組みの輪を広げていく。
(高橋)
写真:総がかり行動実行委員会の共同代表を務める高田健さん(写真下)が「安倍改憲は挫くことができる」と講演=12月9日、尼崎市
 2016年以来、「5・3兵庫憲法集会」などを主催する「戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会」は11月30日、「平和のつどい」を兵庫県民会館で開き、講談師の神田香織さんのお話と講談「福島の祈り―ある母子避難の声」を聴いた。約200人が参加した。
神田香織さんは今年の5・3憲法集会でゲストスピーカーとして同講談の一節を短時間で披露したが、もっとじっくり講談を聞きたいという声があがり、今回の集いが実現した。
 羽柴修弁護士(弁護士9条の会)の主催者あいさつにつづいて登場した神田さんは、「なぜか私の講談はすべてが憲法につながっている」として、なぜ自分が“社会派”の講談をするようになったのかと、その原点ともいえる「裸足のゲン」の講談化に行き着いたいきさつを述べ、講談「裸足のゲン」の佳境の部分を語った。そして、「あの戦争の経験からできた憲法は“日本の宝”であり、それを変えようなんてもってのほか」と訴えた。
 さらに、講談「チェルノブイリの祈り」をつくったあとで、自分の出身地である福島で原発事故が起こったことの悔しさを述べ、講談「福島の祈り―ある母子避難の声」をじっくりと語って避難者の苦しみや葛藤、決意などを伝えた。
 お話や講談の中で、自分のモットーは「あきれ果ててもあきらめない」、「闘いは明るく、楽しく、しつっこく」だと紹介。「つぶやきを声に。声を行動に移そう」と呼びかけて参加者たちの運動を激励した。
写真:(上)今年の5.3集会をきっかけに実現した神田香織さんの講談会=11月30日、神戸市中央区、(下)神田香織さん
 有事法制に反対するネットワーク東播磨が主催する「平和と憲法を考える集い」が12月2日、加古川市内で開かれ、42人が参加した。毎年この時期に開かれてきた集会で、今年で15回目。
 今回は、「自衛隊が憲法に書き込まれるとどのような事態になるか。自衛隊のリアル」と題して、元陸上自衛隊・レンジャー隊員の井筒高雄さんが講演を行った。井筒さんは元加古川市議会議員。現在は「ベテランズ・フォー・ピース」のメンバーとして世界で活動を展開しており、久しぶりの地元での講演となった。
 講演は「自衛隊ってなんだ」から始まり、「9条改憲は自衛隊のためなのか」と問い、「日米新ガイドラインと防衛予算」まで及んだ。そのなかで、公式発表でも殉職隊員1800人のうち賞じゅつ金が支払われたのは2002年までで332人で、全ての殉職者に支払われていないことや、パイロットの操縦ミスで墜落した場合、責任賠償金が請求されるということもあるなど、ふだん聞くことができないような内容が明かされた。また、「新たな日米防衛協力のための指針(新ガイドライン)」に基づく米国艦船への燃料補給など、米軍の要請で非公開になっている新任務など、正確な情報が国民に知らされずにアメリカ主導のシステムが構築されていることや、安保体制によってハワイやグアムを守るために新たな財政負担が強いられていることなども明らかにされ、参加者も改めて安倍政治の暴走を許さないと決意を新たにした。
(藤井)
写真:元加古川市議である元自衛隊・レンジャー隊長の井筒高雄さんが久しぶりの加古川で講演=12月2日、加古川市
取り組みをふり返り今後の継続を確認
 JR明石駅前などで毎月の「19日行動」を行っている「安保法制(戦争法)廃止・総がかり行動明石」は11月28日、結成3年にあたり、「総がかり行動の3年とこれから」と題した講演会を明石市内で開き、約40人が参加した。
 主催者あいさつにつづき、野村俊三事務局長が、戦争法廃止の取り組みにとどまらず、9条改憲NO!3000万署名、森友・加計問題の追及や野党共闘、安倍内閣退陣を求める運動など、時々のさまざまな重点課題を“オール明石”として取り組んできたことを振り返って報告。これからも引き続き3000万署名運動を取り組んでいこうと呼びかけた。
 その後、八木和也弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部)が、「憲法9条に、自衛隊を明記したら何が変わるの?」と題して講演し、安倍内閣の改憲策動の危険性を訴えた。その中で、「憲法への自衛隊の明記によって自衛隊が憲法上の機関となることで、人権規定との間でも調整ができることとなり、より特別な活動ができることとなる。例えば、徴兵制や基地建設のための土地収用が可能となってしまう」などと警鐘を鳴らし、運動の強化、とりわけ若者へのアプローチの必要性を呼びかけた。
(彩)
写真:あすわか兵庫の八木和也弁護士が安倍9条改憲の危険性について講演した=11月28日、明石市
 「カネミ油症事件から50年〜いまPCB処理はどうなっているのか、そして油症被害者は」と題した集会が12月1日、油症の原因物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が製造された高砂市で開かれ、油症被害者やその支援者、市民ら約70人が集まった。カネミ油症被害者支援センター(東京)らが共催した。
 カネミ油症事件とは食用米ぬか油に製造工程で熱媒体として使用されたカネカ(当時、鐘淵化学工業)高砂工業所製造のPCBが混入して起きた日本最大級の食中毒事件で、西日本一帯で多くの被害者が出た。
 PCB廃棄物の処理は、国際条約に基づき北海道、東京、愛知、大阪、北九州の5か所で実施されているが、高砂市内では昨年11月からカネカ高砂工業所内に保管されているPCB廃棄物の処理にむけた事業が始まった。
 集会では、7人の油症被害者から具体的な身体への被害状況の訴えがあり、被害の発覚から50年経った今なお、油症の深刻な被害と苦しみが続いていること、そして、その被害は次世代にまで広がっていることが報告される一方、国の対策はあまりにも貧弱なことが明らかにされた。
 報告の後、ルポライターの鎌田慧さんが記念講演を行い、「PCBの安全処理とその被害者救済は、東北地震での原発事故とその被害者救済や廃炉の問題へとつながっている。近代化のなかでの公害問題の教訓は、環境保全や被害者救済の運動が状況を変えていく力になっているということだ」などと述べた。
 集会では油症被害者の全面救済とPCBの安全な処理を求めて取り組むことなどが確認された。
(秋田)
写真:(上)集会で講演する鎌田慧さん、(下)集会に先立ち全国から回収したPCBを盛り土で覆っている丘の前でアピール行動=12月1日、高砂市
インフォメーション
1.12市民デモHYOGO憲法運動交流会
  • 1月12日(土)15時〜19時
  • 神戸市葺合文化センター(神戸芸術センター・6F)(新神戸駅南)
  • 問題提起「憲法改悪を止める多数派運動めざして」弘川よしえさん(あすわか弁護士)/第2部・課題別分散会/第3部・交流会
  • 参加費500円
1.17追悼・連帯・抗議の集い
  • 1月17日(木)5時30分〜15時
  • 神戸市役所1号館前
  • 焼香台(5時30分〜15時)、追悼・鎮魂・誓いの読経、被災者の訴え、発言と演奏(12時〜15時)
  • 主催=集い実行委員会
新社会党兵庫県本部 2019年新春行事

 2019年新春公開講演会

  • 2019年1月19日(土)15時〜17時
  • ひょうご共済会館5F講堂
  • 講演「貧困と格差の是正へ〜私たちの課題」(仮題)大内裕和・中京大学教授
  • 参加費 800円
 2019年新春の集い
  • 2019年1月19日(土)18時30分〜
  • 兵庫県民会館11Fパルテホール
  • 参加費3000円
労働大学・まなぶ友の会
     2019旗開き・新春講演会
  • 1月27日(日)14時〜
  • 神戸市立総合福祉センター(JR神戸駅北)
  • 「今日の情勢と課題」川元志穂弁護士
  • 参加費 500円