「新社会兵庫」 2018年11月13日号
民意無視の工事再会強行糾弾!
 安倍政権の辺野古新基地建設強行に命を削りながら抗い、志半ばで逝った翁長前知事の遺志を引き継いだ玉城デニーさんが8万票の大差で圧勝し、新基地建設NO!の民意を力強く示した沖縄県知事選。だが、安倍政権はこの沖縄の民意にまったく向き合おうとすることなく、埋め立て承認撤回に対しては、防衛省が国交省に不服審査請求と撤回の効力を止める執行停止を申し立てるという理不尽極まる対応で応えた。そして10月30日、国交省は効力停止を決定、11月1日からは問答無用で工事の再開を強行した。こうした中、沖縄との連帯をさらに強めようと、「辺野古新基地建設NO! 沖縄連帯の集いin西宮」が10月20日、西宮市立勤労会館で開かれ、約250人が集まった。
 主催したのは、安倍9条改憲NO!西宮芦屋市民アクション、西宮中小商工協会、憲法を生かす阪神連絡会、革新芦屋の会、西宮革新懇でつくる実行委員会。当初は9月28日に沖縄県知事選の支援集会として企画されていたものが、翁長知事の急逝で知事選が早まり、選挙最終盤と重なったために日程が変更された。
 集会は武庫川ユニオンの仲間の三線演奏で幕を開け、冨田宏治・関西学院大学副学長が開会あいさつ。沖縄県知事選の勝利を心から喜びながら沖縄の人々に感謝し、「この勝利に応える道はただひとつ。全力をあげて安倍政権を追い詰め、追い落とすことだ」と訴えた。 つづいて集会に賛同する県議や西宮、芦屋市議の紹介などがあったのち、満場の大きな拍手に迎えられて山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)が登壇、沖縄県知事選のたたかいを熱く語った。
 山城さんは知事選勝利のお礼を述べたあと、「いったい沖縄が日本に甘えているのか、それとも日本が沖縄に甘えているのか」など、翁長さんが残した、“沖縄の魂”から発せられたような言葉の数々を紹介しながら翁長さんを偲んだ。そして、7月27日に翁長さんが埋め立て承認撤回を表明して以降、わずか12日後の翁長さんの逝去、さらにその3日後の7万人が参加した雨中の県民大集会、8月31日の埋め立て承認の撤回、そして9月30日の知事選開票までの“怒涛のような”流れを報告し、選挙戦の実情などを明らかにした。
 今回、基礎票でも優位に立ちながら、政権側が選挙戦で見せた企業や組織に対する異常なまでの締め付けや介入。基地問題にはまったく口を閉ざした上でのデマ攻撃。これらの異常さが有権者の間にも浮かびあがり、翁長さんの“魂”と築かれた絆を継いだ玉城さんに支持が大きく流れて圧勝となった。基地NO!の沖縄の民意は明確だった。
 だが、問題は今からだ。民意を無視し、工事再開を強行、土砂投入を図る政権の暴挙に対し、問われているのはまさに日本の民主主義だと結んだ。   
写真:50人の参加者を前に「沖縄からの報告」を行う山城博治さん(上)=10月20日、西宮市勤労会館
 総裁選で自民党員の45%が不支持でも「圧勝」と言い、沖縄県知事選で大敗北しても「辺野古新基地の工事をすすめる」と居直る安倍首相。ダメージの回復には9条改憲の加速しかないとばかりに臨時国会に自民党改憲案を提出すると明言するなか、「毎月19日行動」をつづける「市民デモHYOGO」が安倍政治を終わらせようと呼びかける市民デモの第4弾が「改憲案を国会に出すな!」を掲げて10月20日、神戸市内で行われた。「NHK問題を考える会(兵庫)」等が共催した。
 デモに先立ち市役所北の花時計前で開かれた集会には約120人が参加。川辺比呂子さん(I女性会議ひょうご)の司会で始まった集会では、長尾粛正さん(NHK問題を考える会)、羽柴修さん(弁護士9条の会)、麦島君子さん(辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動)、大森幹雄さん(兵庫県平和委員会)、石田勝啓さん(関西合同労組)らが次々とアピールを行った。
 その中で、羽柴さんは「自衛隊を憲法9条に書き込むという意味を考えないといけない。敵を攻撃する能力を持つということだ」などと訴えた。
 集会終了後は「沖縄民意を尊重して」「安倍の改憲、許しません」などとコールしながら元町商店街3丁目までデモ行進を行った。
(伸)
写真:「沖縄の民意の尊重を」「安倍改憲を許さない」のコールでデモ行進=10月20日、神戸市中央区
きくち憲之(東灘・新)
高橋ひでのり(垂水・新=無所属・推薦新)
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)はこのほど開いた第30回県本部委員会で、来春の神戸市議選で東灘区(定数10)から菊地憲之県本部書記長が公認で立候補することを新たに決定した。菊地書記長は昨年の衆院選・兵庫9区での挑戦に引き続き、今回は市会への挑戦となる。
 これで神戸市議選にはすでに5月の県本部大会で決定している、小林るみ子(現)=灘区・定数6=、あわはら富夫(現)=中央区・定数6=の2人の公認と、推薦の高橋ひでのり(無所属・新)=垂水区・定数10=とあわせて4人の陣容となったが、さらに新たな候補者を発掘し、5人が必要な交渉会派となることをめざす。そうした目標のもと、選挙に向けては政党の枠を超えて新たに確認団体方式でたたかうことも視野に入れ、準備を進めている。
 このほか、芦屋市議選(定数21)では現職の前田辰一と返り咲きをめざす山口みさえの2人の公認を県本部大会で決定し、支持拡大の取り組みを進めている。



【神戸市議選】

東灘区/きくち憲之(新・公認)
菊地・のりゆき:1956年広島県庄原市生まれ。神戸大学理学部物理学科卒。自治労兵庫県本部で32年間勤務し、同執行委員などを歴任。現在、新社会党兵庫県本部書記長。他に、安心と笑顔の社会保障ネットワーク代表、憲法を生かす会・ひょうごネット運営委員、NPO法人ひょうご労働安全衛生センター監事、神戸ワーカーズユニオン支部役員など
《連絡先》〒658―0014神戸市東灘区北青木4―1―27 090・3994・6189 nkikucchi@iclod.com

灘区/小林るみ子(現・公認)
こばやし・るみ子:1951年大分県大分市生まれ。大分大学教育学部卒。神戸市内の小学校教員を17年務め、3度目の挑戦で1999年神戸市議初当選。現在4期目で、市会では文教こども常任委員。新社会党兵庫県本部執行委員、神戸ワーカーズユニオン執行委員、NPO法人ひょうご労働安全衛生センター理事なども務めている。
《連絡先》〒657―0831神戸市灘区水道筋6―5―3―202 090・7359・6658 rumiko_nada@hotmail.com

中央区/あわはら富夫(現・公認))
粟原・とみお:1953年石川県羽咋郡生まれ。神戸大学工学部システム工学科入学。1987年、当時最年少の33歳で神戸市議初当選、以来8期連続で当選。市会では経済港湾委員会所属。現在、新社会党兵庫県本部委員長、ろっこう医療生活協同組合東雲診療所運営委員会議長、港島自治会連合協議会事務局長など。
《連絡先》〒650―0046神戸市中央区港島中町3―2―1 62―207 078・302・0861 awara@portnet.ne.jp

垂水区/高橋ひでのり(無所属・新・推薦))
たかはし秀典:1984年、京都大学経済学部を卒業。同年、神戸市役所に就職。生活保護ケースワーカーとして12年間勤務。その後、垂水区役所などで国民年金・国民健康保険業務に従事。勤務と並行して一人の市民として平和・脱原発・差別撤廃の市民運動に参加。2018年3月、59歳で退職、18年から精神障がい者の成年後見ボランティアに参加
《連絡先》〒655―0872神戸市垂水区塩屋町3―6―29 090・6377・2707 takahasi.tarumiku@gmail.com
保育所問題で問題提起
 第22回働く女性の交流集会が10月21日、ひょうご共済会館で60人が参加して開かれた(写真)。
 職場報告では、自治労、臨職評、社保労連の仲間から、2年後に会計年度任用職員という処遇改善のための制度が始まるという中で職場討議と交渉を続けている報告、学童保育を民間委託しようという攻撃に立ち上がった報告、厳しいけれども組合があり仲間がいるから働き続けられるという報告などがあった。
 講演は、「どこへいく 子どもの居場所 どうする女性労働者―私たちはあきらめへん!」というテーマで、労働ジャーナリストの小林美希さん(『保育崩壊』『保育格差』等の著者)が行った。
 待機児童問題が改善されない今の保育所問題は、委託費の弾力運用が大きいと指摘。政府は、保育士不足に対し、処遇改善費を上乗せし、賃金は年収385〜455万円になると主張しているが、民間保育所や公立でも非正規の保育士は300万にも届かない低賃金。そのうえ、過重な負担を押し付けられ、本来はやりがいもあり、続けたいと思うのに続けられない、という悲鳴が聞こえてくると述べた。
 明石の保育所事情にもふれ、子どもが中心にされず、保育労働者の条件が改善されず、安上がりのその場かぎりの保育行政になっていないか、また、働く女性を支える保育にはなっていないのではないか、と厳しい指摘もあった。さらに、子どもたちは声を上げられない中、働く場の声と預ける労働者からの声が重要であり、そのためにも労働組合の力がいるとの提起もあった。 
(小城)
奨学金問題と学費を考える会が講演会
 奨学金の会・講演会 「奨学金問題と学費を考える兵庫の会」主催の講演会「高等教育の無償化を根底から問い直す」が10月13日、神戸市中央区のあすてっぷKOBEで開かれた。  講演した矢野眞和東京工業大学名誉教授は、「大学の教育費は公費でなく親が負担すべきだ」という回答が8割に達したアンケート調査結果を示し、教育費の公的負担が世界最低レベルの実態(教育劣位社会)を世論も受け入れていることを指摘。他方で、費用負担のために預金を取り崩しているが、親世代の収入が低下してその負担が困難な状況になっていることも明らかにした。
 また、日本では当たり前になっている「親負担・18歳入学・卒業義務」は、世界の大学の実態とかけ離れていて「習慣病」になっていることや、大学で「学び習慣」を身に付けることで個人も社会も豊かになることをデータで解説した。そのうえで、「親に頼らず、自分の資力で」大学進学できるためには、「成人のための教育投資と雇用創出」が必要であること。そして、大人になっても入学できるように、「仕事で経験したことの単位換算」や「明るく中退、元気に復学できるシステム」など、大学像を根本的に考え直すことを指摘した。そのためには、高等教育の無償化が必要であるし、税負担についても具体的に考える必要があると訴えた。
 同会はこれを機に、奨学金問題対策全国会議などと連携して、高等教育の無償化についても調査や世論喚起を行う予定だ。
(佐野)
写真:講演する矢野眞和東工大名誉教授=10月13日
インフォメーション
今伝えたい真実〜望月衣塑子さん講演会
  • 11月17日(土)13時30分ミニライブ 14時講演
  • 四季の森生涯学習センター(篠山市)
  • 前売り券800円(当日1000円、大学生500円)
写真で伝える、世界の子どもたち!
            安田菜津紀講演会
  • 11月18日(日)14時
  • 西宮市勤労会館
  • 参加費 一般1000円(学生以下無料)
  • 連絡先:憲法を生かす阪神連絡会
2018平和のつどい
   前川喜平さんに聞く朝鮮学校無償化問題
  • 11月24日(土)14時〜
  • 兵庫県私学会館
  • 参加費1000円(学生・障がい者500円)
  • 連絡先:I女性会議ひょうご
総掛かり行動兵庫 11.30平和のつどい
  • 11月30日(金)19時〜
  • 兵庫県民会館9F県民ホール
  • ゲスト 神田香織さん(講談師)@講演「憲法について」A講談「福島の祈り−ある母子避難者の声」
  • 協力券 1000円