「新社会兵庫」 2018年09月11日号
 結成から2年を迎えた「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」は、この1年の取り組みを振り返り今後の取り組みを展望するとともに、交流と親睦を深めるため8月25日、神戸市内で交流会を開催した。前身の「アベ政治を許さない市民デモKOBE」の結成からは3年、「市民デモHOGO」はこの間、月1回の集会やデモ、木曜日のマルイ前アピール行動などを通じて市民の思いを表現してきた。ネットワークへの参加団体は43を数え、個人も含めると約100人の人々がメーリングリストでつながり、兵庫県下でユニークなネットワークをつくっている。
 交流会の第1部では、この1年間の取り組みの概括として、総じて安倍政権の壊憲攻撃に対して、他の市民団体とも連携しながら機敏な行動を積み重ね、構成団体間の情報共有も進みネットワークとしての機能は確実に高まっているとした上で、しかしながら、改憲国民投票で勝たなければならないことを考えると、行動参加の減少など、克服すべき課題が多々あることが提起された。
 また、毎週木曜のマルイ前アクションについての報告も受けた。
 そして、今後の取り組みとして、@「市民デモHYOGO3周年集会」(9月22日、私学会館)を、辺野古新基地建設を許さない沖縄と兵庫をつなぐ集会として成功させること、A19年7月の参議院選挙までの改憲国民投票がねらわれている中、地域に密着した取り組みを強めて国民投票での改憲を阻止すること、B毎週木曜日・土曜日の2つのマルイ前アクションを発展させ、市民のオープンな表現空間として確立することなどを確認した。
 第2部では、憲法改悪をめぐる情勢報告を羽柴修弁護士(弁護士9条の会)らから受けて、改憲発議と国民投票をにらんだ取り組み方について討論・交流が行われた。羽柴氏は、「自民党としての憲法改正案を次の臨時国会に提出できるようとりまとめを加速すべき」と訴えた8月12日の下関市での安倍講演に触れ、「安倍が総裁に3選され、沖縄県知事選挙で自民党系が勝利すれば、来年の参院選と同時に憲法改正の国民投票が行われる可能性がある」として、この秋の闘いは非常に重要であり、市民の力で憲法の大切さを私たちの生活と絡めて隅々まで訴えていこうと提起した。
 これを受け、辺野古の土砂投入阻止と沖縄県知事選、改憲発議・国民投票阻止と来年の参議院選にどう取り組むかなどについて活発な議論が行われた。  
(中村)
写真:今後の取り組み強化に向けてこの1年間の活動を振り返った報告も行われた=8月25日、神戸市中央区・神戸芸術センター
 「歴史の圧殺に抗して」と題して8月18、19日の両日、神戸市中央区のこうべまちづくり会館で「未来のための歴史パネル展」が開催された。主催したのは、「すべての人に尊厳と人権を!ヘイトクライムをなくそう!神戸連絡会」と「『慰安婦』問題を考える会・神戸」。神戸では3回目となる今回のパネル展は日本軍「慰安婦」問題と併せて、南京大虐殺の写真展示も行われた。
 1日目には加害の歴史を否定する歴史修正主義とどのように対峙すべきか、杉田水脈衆院議員の主張(月刊『新潮45』8月号)を分析して能川元一さんが講演。2日目は「慰安婦」被害者、姜徳景さんのドキュメンタリー映画「記憶と生きる」の上映会が行われた。
 朝鮮人や中国人を攻撃するヘイトスピーチの根底には、LGBTや障がい者や女性やマイノリティを差別して当然とする人間観がある。歴史観を正しく構築することによって、こうした差別主義に打ち勝っていこうとするのがこの企画の大きな目的である。
 延べ120人以上となる参加者には今までにない顔ぶれが多く、パネル展会場で時間を設定して行われた講師による「パネルガイド」では、右翼の主張がいかに根拠のないものであるかが詳しく語られ、大変好評だった。
 すでに3回目となったが、“同じテーマを繰り返し訴えてゆく”ことと“新しいテーマにつなげてゆく””こと、これらが両輪となることの大切さを確認できた取り組みだった。
(門永三)
写真:歴史パネル展では日本軍「慰安婦」問題と併せて南京大虐殺の写真も展示された=8月18日、神戸市中央区
 沖縄の米軍基地問題は遠い兵庫の地でも多くの人が知っている。しかし、隣の京都に米軍基地があることはあまり知られていない。憲法を生かす須磨区の会は8月26日、「ご存じですか?京都に米軍基地があることを」と題して学習会を開いた。
 Xバンドレーダー基地が丹後半島に建設される前から反対運動に関わってきた寺本恵治さん(須磨区の会・世話人)から、現地の運動体が作成したDVDの映像を使って、これまでの経過と問題点の説明を受けた。
 風光明媚な丹後半島に不似合いな基地建設の様子がよく分かり、米軍は沖縄と同じように「日米地位協定」に守られ、地元住民は騒音や交通事故でも泣き寝入りで大きな問題となっている。Xバンドレーダーは中国や朝鮮から米国・グアムに向けて発射されるミサイルを探知し情報をキャッチするというもので、敵国の標的になる危険もある。この米軍基地に隣接している自衛隊経ヶ岬分屯基地の増強など、知らないうちに「戦争準備」が進んでいると指摘された。
 最後に、「11月にも現地集会が開催されるので、ぜひ多くの人に現地を見て欲しい」と呼びかけがあった。
(若嶋)
写真:映像などを使って京丹後市にある米軍Xバンドレーダー基地の基地被害の状況などが報告された=8月26日、神戸市須磨区
 「ひょうご丹波・憲法を生かす会」は8月21日夜、篠山市民センターで第1回たんば憲法講座を開いた。
 この「憲法講座」は、改憲発議に向けた動きが止まない状況のなか、ひょうご丹波・憲法を生かす会が、「憲法たんば」(平和憲法を守る丹波地区連絡会)ととともに、継続的に憲法について学んでいく場として始めたもので、第1回目の講師として関西大学の高作正博教授を招いた。
 第1回目のテーマは「安倍改憲案を考える」。高作教授は、利権とウソにまみれた政治を続ける安倍政権が改憲のアクセルを踏みながら、軍備増強を進めている状況をわかりやすく解説した上で、安倍首相が国会に出そうとしている改憲論について、「9条改憲」と「緊急事態条項」の問題性を中心に批判した。
 参加者からは「これまで情報を得たことを整理していただいた」「安倍改憲論の本質は国家権力の規制緩和であるとの指摘に感心した」などの感想が寄せられた。  第2回目の講座は、11月17日の「望月衣塑子さん講演会」を成功させた後に開催する予定で日程は未定。次回は「改憲国民投票法の問題点」について同じく高作教授に講演をお願いすることになっている。
(川崎)
写真:第1回の講座では「安倍改憲案を考える」をテーマに学び考えた=8月21日、篠山市
インフォメーション
市民デモHYOGO3周年
  憲法 沖縄 市民のちから9.22兵庫県集会
  • 9月22日(土)14時〜16時30分
  • 兵庫県私学会館大ホール
  • 講演「オキナワと安倍9条改憲」高作正博・関西大学教授、その他アピールなど
  • 参加費800円(学生400円)
石川文洋写真展「辺野古と高江―沖縄の現実」
  • 10月1日(月)〜7日(日)10時〜17時
  • より処 いっぷく(北区・西鈴蘭台駅南アーケード)
  • 主催=憲法を生かす北区の会
谷口真由美さんを迎えて
     今年も「平和まつりinなだ」
       平和・憲法・暮らし・環境

 新社会党灘総支部らでつくる実行委員会主催の「平和まつりinなだ」が今年も開かれる。谷口真由美・大阪国際大学准教授の講演など多彩な催し。
  • 10月6日(土)13時〜15時50分
  • 神戸市立灘区民ホール5F
  • 講演「誰もが人間らしく生きられる社会へ向けて〜おばちゃん目線で」谷口真由美さん(大阪国際大学准教授)ほか(1階ロビーでは午前中から別企画)
  • 参加費大人1000円(大学生等500円)
2018社会主義ゼミナールin近畿
  「新自由主義の克服と21世紀型社会主義」
     〜マルクス生誕200周年記念〜
  • 10月14日(日)13時〜16時30分
  • 講師 伊藤誠さん (東京大学名誉教授)
  • 国労大阪会館(JR環状線天満駅すぐ)
  • (事前申し込み制)FAX:072/242/6315
10月の集会とデモ
  • 10月20日(土)14時30分
  • 神戸市役所北・花時計前で集会後、デモ行進