「新社会兵庫」 2018年08月14日号
「闘いつづけて30年、 そして未来へ」―。今年で結成30周年を迎えた労働組合武庫川ユニオン(上山史代委員長)は7月29日午後、「結成30周年を祝うつどい」を尼崎市内で開き、組合員や各界からの来賓ら約170人が参加して盛大に結成30周年を祝った。当日未明には台風12号が通過し、開催すら危ぶまれるような天候だったが、台風一過、まるで集いを祝福し、未来を明るく照らすかのような青空が広がる下での開催となった。
 労働組合武庫川ユニオン(結成時は「尼崎武庫川ユニオン」)が結成されたのは1988年5月29日。12人の組合員で出発した30年の足跡は(組合員は最高時の09年には450人)、数えきれないほどの闘い・争議に取り組みながら、兵庫の地に地域ユニオン運動を広げ、根づかせ、兵庫全体の地域ユニオン運動をけん引してきた歴史だ。
 集いの会場の壁一面には、武庫川ユニオンのこれまでのひとつひとつの闘争・争議を伝える写真パネルの展示。その闘いの歴史は約30分のDVDにもまとめられ、「映像で振り返る30年」として集いの中で上映された。「ホントに闘いの連続やな」「こんなにも多くの闘争をやってきたのか」と、参加者の目をくぎ付けにし、30年の闘いの歴史への感動を呼び起こした。
 集いの冒頭、上山委員長は「今の事務所に移転を余儀なくされてからの5年間は正直、元気がなかった。でも昨年の大会で“30周年”をやろうと決め、みんなががんばってくれて今日を迎えられた。こんなに多く集まってくれた皆さんの笑顔を見て、改めてこの30年を支えてくれた力を感じた」と語った。
 来賓からも、闘いつづけてきたユニオンに対する敬意のこもった熱い連帯のあいさつが続いた。尼崎地区労・酒井浩二議長、稲村和美尼崎市長、ひょうごユニオン・岡崎進委員長、さらにはユニオン全国ネットワーク・広岡法浄共同代表、全国ユニオン・鈴木剛委員長、上原康夫顧問弁護士の7氏が2組に分かれてあいさつ。議員・政党関係(緑の党、共産党、社民党、新社会党)からも連帯のあいさつがあった。
 集いは、みんなで楽しくとばかり、組合員による韓国労働者のダンスパフォーマンスや三線の演奏などで盛り上がり、最後にはエイサーも登場して力と熱のこもった強烈な激励の演奏。みんなもカチャーシーを楽しんだ。
写真:祝う集いでは韓国の労働者が闘いの中で踊るダンスのパフォーマンスも登場=7月29日、尼崎市
 朝鮮戦争休戦協定締結から65年の7月27日、「朝鮮戦争休戦65周年 東アジアに平和を!7・27キャンドル行動―休戦協定を平和協定に!日朝の対話を!」と銘打った集会とデモが大阪市西区の靭公園で行われた。
 京阪神を中心に約1500人が参加し、集会の中でキャンドル型のペンライトを手に「PEACE」の人文字をつくって朝鮮半島と東アジアの平和をアピールした。
 この行動は、4月27日の南北首脳会談と「板門店宣言」、つづく6月12日の米朝首脳会談を受け、平和に向けた朝鮮半島情勢の歴史的な転換を支持・歓迎するとともに、この気運をさらに大きくする行動を日本でも、と22人の学者・宗教者らが呼びかけ人となって行われたもの。行動で使われたペンライトは、朴槿恵前大統領を倒した韓国の「キャンドル革命」で使用されたもので、韓国の運動団体から日本の運動団体に送られた。
 集会は呼びかけ人の紹介とあいさつから始まり、在日の団体や韓国からのゲストの連帯あいさつが続いた。政党からも立憲民主、共産、自由、社民、新社会の5党の国会議員元国会議員から賛同と連帯のエールがおくられ、それぞれの言葉で、朝鮮半島・東アジアにおける平和への動きを共に主体的に担い、加速させようと訴える一方、この流れに逆行する安倍政権の外交政策を批判した。新社会党からは岡アひろみ委員長(元衆議院議員)があいさつした。
 集会の途中、2度にわたって「PEACE」の人文字をつくり、最後に、朝鮮戦争の終結と平和協定締結、核のない東アジアの平和などを求める集会宣言を採択。
 終了後は、御堂筋を難波まで約3qのピースパレードを行った。
写真:(上)立憲民主、共産、自由、社民、新社会の5党代表らもそろって連帯のアピール(下)上空からドローンで撮影(主催者提供)=いずれも、7月27日、大阪・うつぼ公園
須磨 憲法の学習講演会 木下智史・関大教授が講演
 須磨区で「3000万署名」運動に取り組む諸団体でつくる「安倍9条改憲NO!3000万署名・須磨」が主催する「自民党改憲案の問題点と危険性」を学ぶ学習講演会が7月22日、地下鉄妙法寺駅近くの横尾集会所で開かれ、猛暑のなか約60人が参加した。
 「3000万署名」が9月末まで継続して取り組まれることになったことを受け、改めて自民党改憲案がどのようなものであるかを理解しようと、須磨区在住の木下智史・関西大学教授が講師に招かれた。
 木下教授は、3月25日の自民党大会で改憲案が決定できなかったことを押さえたうえで、まだ素案である「自民党改憲4項目」の解説を行った。
 そして、安倍「改憲」の今後の動きについて、@来年の政治日程が統一地方選、天皇代替わり、参院選と窮屈になっているが、「改憲」を決してあきらめていないこと、A憲法審査会を通さずに、議員提案で「改正原案」を提出しようとする動きが自民党内で有力になっていることなどを指摘した。
 集会は、木下教授の解説を受けて、「3000万署名」を9月の最終締切りまで、工夫を凝らして活動することを確認して終了した。
(佐野)
写真:自民党改憲案の問題点と危険性を改めてじっくりと学んだ=7月22日、神戸市須磨区

垂水 3団体で決起集会 和田進・神大名誉教授が講演
 垂水区では戦争法反対の運動に続き、「3000万署名をすすめる垂水連絡会」が発足し、毎月3日を統一行動の日として「アベ改憲NO!全国統一署名」の署名運動が進められてきたが、全国的な署名運動が秋の臨時国会をも見据えて継続されることから、運動の中間総括と署名運動継続の意思統一をはかろうと、「改憲止めよう決起集会」が7月22日に開かれた。
 レバンテでの集会には、憲法を生かす会・垂水、垂水平和憲法ネット、みなせん須磨垂水などから50人が参加した。
 神戸大学名誉教授の和田進さんによる講演で、昨年5月3日の唐突な安倍改憲表明以降の過程を詳しく振り返りながら改めてその問題点を確認。今年の通常国会で改憲発議をさせなかった「3000万署名」運動の力も踏まえて、署名運動、安倍改憲に反対し続ける運動を継続するよう提起も受けた。
 その後の活動交流では、憲法を生かす会・垂水から、福田5丁目というたいへん小さいエリアながら地域の人を中心に憲法カフェを開催し、「3000万署名」運動にも協力を得たことなどが報告された。
(門永)
写真:講演のあとは各団体などが取り組みを報告して活動交流を行った=7月22日、神戸市垂水区
インフォメーション
映画上映会/講演会/パネル展
     〜歴史の抹殺に抗して
  • 8月18日(土)&19日(日)11時〜19時 ◎未来のための歴史パネル展&「南京閉ざされた記憶」パネル展 ◎入場無料 ◎こうべまちづくり会館3階多目的室(元町駅西口・南西徒歩7分、元町商店街)
  • 18日(土)14時30分〜 ◎能川元一講演会「右派の『慰安婦』モニュメント攻撃とその背景〜改憲運動と歴史修正主義の結びつき〜」 ◎講演会資料代500円 ◎こうべまちづくり会館3階多目的室(元町駅西口・南西徒歩7分、元町商店街)
  • 19日(日)14時〜17時 ◎ドキュメンタリー映画「“記憶”と生きる」上映会 ◎同会館2階ホール ◎上映協力金800円
  • 主催=すべての人に尊厳と人権を!ヘイトクライムをなくそう!神戸連絡会/「慰安婦」問題を考える会・神戸(080/6107/8485)
9条改憲NO!木曜行動=署名&街頭宣伝
  • 8月23日(木)、17時〜18時
  • 場所=元町商店街・東口(大丸前)
  • 主催=憲法を生かす会・ひょうごネット(078-361-3655)
壊すな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO交流会2018
  • 8月25日(土)15時〜19時
  • 神戸芸術センター6階中会議室(葺合文化センター・地下鉄新神戸駅南口から南東300b)
  • 第一部(15時〜16時30分)=1年間の活動総括と今後の取り組みについて/第二部(16時45分〜19時)=憲法改悪を巡る情勢などについて討論/交流 )