「新社会兵庫」 2018年07月10日号
 1998年3月28日に結成されたひょうごユニオンが今年、結成20周年を迎え、その節目となる第21回定期総会を6月30日、神戸市勤労会館で開いた。3つの地域ユニオン、250人足らずの構成員で出発したひょうごユニオンはその後、活動を広げて7つの地域ユニオンの結集を見、ひょうご労働安全衛生センターやひょうご労働法律センター、さらにひょうご地域労働運動連絡会などの結成に貢献する一方、多くの争議・闘争支援、交流に取り組み闘争力を高めてきた。だが、いま大きな試練を迎えているのも事実だ。どの地域ユニオンも共通して抱えている厳しい財政・組織問題を反映し、ひょうごユニオンもまた例外ではない。総会では、こうした課題に向き合いながら今後どう再前進を図っていくのか、そんな課題や展望についても語り合われた。
 総会の冒頭、西山和宏委員長がまずあいさつ。結成から20年の足跡についてふれ、「この20年間、闘って成果を勝ち取ってきたが、いま、運動の後退面にも直面している。力不足を認識したうえで、労働運動の再生・強化に向けてどうすべきなのか、何から始めていくのか、しっかり議論してほしい」と訴えた。
 塚原久雄事務局長と市原直尚事務局次長によって活動報告や運動方針、会計決算報告や予算案が提案されたのち、質疑討論に移った。提案のなかでは、この間の組織・財政に関する検討のなかで、今年度からは専従者の配置を断念するという決断も明らかにされた。
 こうした提案を受け、質疑・討論では11人の代議員から発言があった。大きな争議の報告はなかったものの、発言の多くが各地域ユニオンを代表する形でそれぞれの組織の現状や課題を報告するとともに、ユニオンに駆け込んできたひとりひとりの労働者に寄り添い、解雇問題、パワハラ問題、非正規社員の差別問題などをめぐって団体交渉や裁判闘争などの支援に取り組んでいる具体的な活動報告で、お互いの努力を共有しあった。
 特徴的だったのは、この1年の間、3つの地域ユニオンで委員長が交代し、新委員長の代議員の発言が続いたことだ。あかし地域ユニオン(金平博委員長)、姫路ユニオン(細川雅弘委員長)、ユニオンあしや(小畑広士委員長)からは委員長の決意の表明もあわせて行われた。
 さらに、今年度の新たな課題として提案された、設立されたばかりのNPO法人「働く人の相談室」の活動支援や来年10月、姫路市で開催されるコミュニティ・ユニオン全国交流集会の受け入れ準備などについても、これらを積極的に担っていこうという意思が全体で確認された。
 こうした議論を経て、提案されたすべての議案が可決された。
 新たな役員体制として、委員長、事務局長が今総会で交代し、委員長に岡崎進さん(あかし地域ユニオン)、事務局長には市原直尚さん(姫路ユニオン)らを新たに選出した。長年にわたって事務局長として専従を務めてきた塚原久雄さんは7月からは武庫川ユニオンの専従者に転任する。
 最後に、岡崎新委員長が「ユニオン運動を再び前に進めていきたい」として、組織拡大や全国交流集会の成功への取り組み強化などを訴え、総会は閉会した。
写真:新しく委員長に選任された岡崎進さん(中央)が今後への決意を表明した=6月30日、神戸市勤労会館
 「市民デモHYOGO」などが安倍内閣退陣を求める行動として呼びかけた「アベさんやめて!デモinひょうご」が6月16日午後、神戸市中央区で行われ、約150人が参加した。5月12日のデモにひきつづく第2弾で、今回は主催団体の輪が広がり、兵庫県平和委員会とNHK問題を考える会(兵庫)が新たに加わり3団体の共催となった。
 デモに先立ち、花時計前で開かれた集会では各主催団体などからのスピーチが続いた。トップで発言した市民デモHYOGO世話人の高橋秀典さんは、「この間の情勢の変化にわくわくしている。70年間にらみ合い、戦争の危機すらあった米朝の首脳会談が行われ朝鮮半島の平和への一歩を踏み出した。素晴らしいことだ。米朝共同声明は4・27南北共同宣言に基づいているということが大事。これに大きく貢献した文在寅大統領を誕生させた韓国の民衆の闘いに学びながら、この国の総理大臣は即刻辞めてもらう運動を強めよう」と訴えた。スピーチの間にはみんなで歌う歌の歌唱指導なども行われた。
 集会後、参加者は「隠ぺい、改ざんもうやめて」「政治にウソは要りません」「国政私物化内閣退陣」などとラップ調のコールをしながら三宮センター街、元町商店街を通り元町3丁目までの約1・5qをデモした。
写真:3団体の共催となった第2弾のデモには150人の市民が参加した=6月16日、神戸市
 新社会党青年学生委員会の第15回全国交流会が6月16日〜17日、徳島県三好市で開かれ、党内外から50数人の青年が集まった。兵庫からは8人が参加した。
 冒頭、岡ア宏美・党中央本部委員長が「今伝える 青年党員へのメッセージ」と題して講演。「『生きるために不条理な選択を強いられる人生を送りたくなければ、男も女も生きる糧(仕事)を持て』と教えられ、公務職場に入った。労働組合では、方針通りに権利行使を呼びかけたが、先輩女性は権利行使をすればさらに働きづらくなると猛反発した。男性稼ぎ主型家族単位を前提としてきた組合を信頼せず、あきらめと怒りを持っていたのだ。女性も平等に働けるはずの職場で、労働者同士が競わされ、平等ではない現実を教えられた。女性も昇格をと訴えると組合は大騒動になったが、何度も涙を流してぶつかりあう話し合いを経て、女性も役職に就き、生休も取る職場になった。差別を次の時代に残して良いのかと話せる職場の仲間もできた。今、差別的な雇用形態が拡大し、仲間づくりは難しいが、差別や問題だらけということは、どこからでも切り込んでいける。『私はこれに困っていて、こう変えたい』と、具体的な課題にする、学ぶこと。青年にはその力がある」と訴えた。
 交流会では特別報告のほか、新入党員のあいさつ、統一自治体選挙(徳島市、高知市)を闘う2人の予定候補の決意表明もあり、分散会でも活気ある交流ができた。      
(彩)
写真:2日目は4つの分散会に分かれて職場の問題や運動の課題について交流・討論した=6月17日、徳島県三好市
 芦屋地労協など護憲の5団体が共同で6月22日、「どうなる?憲法9条!」をタイトルに「憲法をいかす市民のつどい」を芦屋市民センターで開き、約30人が参加した。
 つどいの冒頭、旭茂雄地労協事務局長から、4年前の米軍参加の防災訓練反対闘争で初めて市内護憲団体の共闘がなされたことが報告された。その後、5団体は「3000万人署名」など共同行動を展開中だが、今回のつどいは初めての取り組みだ。
 講演の講師は川元志穂弁護士。自民党改憲案と現憲法とを対比させながら、改憲案の危険性を指摘した。また、川元さんは、2013年の特定秘密保護法成立以降の数年間、ずっと憲法が壊されてきたなかで、自身、法律家として看過できなくなり、何としても平和憲法を守ろうと活動に取り組みだしたと述べたが、力の入った訴えだった。
 さらに、緊急事態条項の危険性についても触れ、今後、大震災などの場合に適用される可能性があると指摘した。そして、改憲発議の時期は今秋以降来年3月頃ではと、質疑の中で述べた。
 活発な質疑ののち、各団体からそれぞれの取り組み課題の報告がされ、つどいは盛会のうちに終了した。
(大野)
写真:つどいでは「どうなる?憲法9条!」と題して川元志穂弁護士が講演した=6月22日、芦屋市
インフォメーション
憲法ひょうご第23回ピース・セミナー
  • 日時=7月18日(水)19時〜20時45分
  • 場所=神戸市勤労会館308
  • 講演「福島原発事故8年目 苦しむ被害者とばら撒かれる放射能〜それでも再稼働を進めるのか?」阪上武さん(福島老朽原発を考える会≪フクロウの会≫代表)
  • 参加費500円
  • 連絡先 078-392-0820(自治労兵庫県本部内・担当=森)
憲法を生かす会・ひょうごネット
     「安倍9条改憲NO!木曜行動」
  • 日時=7月19日(木)、8月23日(木)、9月20日(木)、いずれも17時〜18時
  • 場所=元町商店街・東口(大丸前)
  • 連絡先:078-361-3655(ネット事務局)
兵庫県高齢者団体連絡会・講演会
  • 日時=8月4日(土)14時
  • 場所=神戸市勤労会館308
  • 講演「子どもの歓声が響く農村に」阪東進さん(篠山市・阪東農園)
  • 参加費:500円
  • 連絡先:078-382-2116(熟年者ユニオン)