「新社会兵庫」 2018年05月29日号
全国キャラバンの兵庫アクション
 安倍内閣が今通常国会を「働き方改革国会」と名付けるほどに今国会の重要法案と位置付ける「働き方改革」関連法案。しかしその内実は、残業代ゼロ、過労死促進、非正規差別の固定化の、資本に都合のよい「働かせ方」法案だが、安倍政権は、多くの反対や疑問の声を無視して、強行採決をしてでも今国会での成立を図る動きだ。こんな労働法制改悪は許さないと、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークや全国一般全国協、全港湾、国労などが中心となって全国キャラバン実行委員会が結成され、「労働法制改悪阻止!全国キャラバン」が4月20日、北海道と沖縄を同時にスタート。5月22日の東京・日比谷野音での集会に結集した。途中、34都道府県で行動が取り組まれ、兵庫には5月11日入った(5月17日記)。
 全国キャラバンを兵庫で受け入れたのは、「労働法制総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会」(略称・労働法制ひょうごアクション)。全港湾神戸支部、ひょうごユニオン、ひょうご地域労働運動連絡会、ひょうご労働法律センター、ひょうご労働安全衛生センターの5つの労働団体の呼びかけで2014年1月に立ち上げ、活動を続けてきた。
 5月11日、午前10時から姫路と尼崎を出発点とする2つのコースで宣伝車を運行。街頭でのアピール行動などを重ねながら、午後4時、神戸市中央区の兵庫労働局前で合流して、参加労働組合のマイクリレーによる集会を開いた。その傍ら、「働き方改革」法案反対の立場から同労働局への申し入れ行動も行った。
 その後、6時20分から三宮・東遊園地で再び集会を開き、約150人が集まった。
冒頭、主催者あいさつに立った労働法制ひょうごアクション代表の上原康夫弁護士が「法案の強行採決もありうる。安倍政権は5月末にも衆院を通過させようとしているが、われわれの力で廃案にしなければならない」と呼びかけた。
 また、全国キャラバン実行委員会からコミュニティ・ユニオン全国ネットワークの岡本事務局長が連帯あいさつを述べたあと、各労働組合からのあいさつがあり、国労兵庫地区本部・本田幸信委員長、ひょうご地域労働運動連絡会・酒井浩二代表、兵庫労連・成山太一議長が、それぞれ安倍政権の「働き方改革」は認められないと訴えた。
 兵庫過労死を考える家族の会共同代表の西垣迪世さんも「安倍政権の『働き方改革』では過労死はなくならず、逆に増やすだけ。反対だ」と連帯のエールをおくった。
 集会後、参加者は「安倍政権は総辞職せよ」「みんなの力で廃案に」などとコールしながら元町駅・東までデモ行進し、「安倍政権の働き方改革」反対を訴えた。
写真:(上)「残業代ゼロ法、過労死促進法となるデタラメ法案は廃案に」と訴えてデモ行進=5月11日、神戸市中央区、(下)2つのコースのキャラバンが合流して兵庫県労働局前で集会=5月11日、神戸市中央区
 森友・加計疑惑と公文書改ざん、事実の否定や隠蔽、自衛隊の「日報」隠しと野党政治家への暴言、労働法制改悪に虚偽データの利用、財務事務次官のセクハラ問題など、“膿だらけ”の姿が露わになり、内閣支持率も大幅に下落、安倍一強政権が揺らぐなか、内閣退陣を迫る世論をさらに大きくしようと、「市民デモHYOGO」が呼びかけた「アベやめろ!デモinひょうご」が5月12日午後、神戸市中央区で行われた。
 デモに先立ち、集合地点の三宮・花時計前に集まった約100人の市民はまず集会を開いた。
 集会では、「柳瀬元首相秘書官の証言で加計問題のデタラメさとアベの国政私物化がいっそう明らかになった。内閣退陣を迫るとともに『3000万署名』の成功で改憲発議を阻もう」との主催者の訴えに続き、沖縄の富樫守さんから「政府は7月にも辺野古沖へ土砂投入を行おうとしている。今後も屈せず闘う」と決意表明が行われた。
 集会後、参加者は「安倍やめろ」と大きく書かれた横断幕を先頭に「安倍内閣即時退陣!」「森友・加計疑惑の徹底解明」などとアピールしながら、三宮センター街を通り元町商店街までデモ行進を行った。
(中村)
写真:花時計前での集会を終えて「安倍内閣は退陣を」と訴えながらデモに出発=5月12日、神戸市中央区
 沖縄・辺野古新基地建設は、沖縄防衛局が護岸工事に着手してから4月25日で1年が経った。国は7月にも土砂投入を始め、埋め立て工事を本格化させようとしている。こうした重大な局面を迎えるなか、4月23日から28日の期間、米軍キャンプシュワブの「ゲート前連続6日間500人集中行動」が沖縄現地から呼びかけられた。この呼びかけに応えて兵庫から行動に参加した2人から報告を寄せてもらった。【編集部】
全国結集に兵庫からも参加
 呼びかけに応えて新社会党は岡崎宏美委員長を団長に9人の代表団を派遣。その一員として、4月26日から3日間、キャンプシュワブ・ゲート前の行動に参加した。
 集中行動の6日間、連日500人を超える市民がゲート前に集まった。1日2回、作業車両が米軍基地内へ進入するのを止めるためゲート前に座り込むと、約200人の機動隊が一斉に強制排除を行い、歩道脇につくった「仮留置所」に長時間拘束するなどした。機動隊の暴力的排除によって負傷者も続出した。
 私たちが参加した日は、それでもゲート内への資材搬入を何時間かは止めることができたと聞いた。現場の集会では、「護岸工事は実際には1割ほどしか進んでいないとも言われている。国の一番のねらいは、工事が進んで、もう仕方がないと県民にあきらめさせることにある。ここであきらめないことが本当に大切だ」と提起がされ、より多くの人に継続して行動に参加してもらいたいとの呼びかけがあった。
 私は初めての座り込み行動への参加だったが、緊迫した状況にもかかわらず、歌や踊り、参加者の連帯スピーチなどユーモアと暖かさに満ちた雰囲気に励まされた。
 現地運営の方々は、参加者の体を最大限守ろうと配慮され、トイレやコンビニへも頻繁に送迎車が手配された。また、逮捕者が出ることは心が折れることだと、現場では熱い心と冷静な行動を呼びかけている。那覇から送迎バスも出ているので誰でも行ける。そもそも正当な抗議行動なのだ!気になっている方がいれば、ぜひゲート前に行ってみてほしい。
(岡崎彩子)
写真:(上)ゲート前で座り込みに対峙する機動隊=4月26日、名護市、(下)ごぼう抜きされた後は車とフェンスで囲まれた「仮留置所」で拘束される=4月26日、名護市

海上でも抗議行動 83艇のカヌーが出艇
 「脱原発はりまアクション」のメンバーら8人も「ゲート前連続6日間500人集中行動」の呼びかけに応えて4月24日〜26日に参加した。
 24日は那覇到着後、キャンプシュワブのゲート前に直行すると午後3時頃からの機動隊のごぼう抜きが始まる直前。座り込みの仲間約700人全員が結束して頑張ったが、機動隊により全員が強制排除されてしまった。
 翌25日は、海上カヌー隊(私を含む4人)とゲート前に分かれて行動。カヌー隊(辺野古ぶるー)は、朝9時前から計83艇が出艇した。
 工事最先端での作業ダンプの「ガラガラ」という大きな投下音に、誰もが心が砕ける、悲しい音だった。メンバーはオイルフェンスを囲んでコールとプラカードで抗議。中でも慣れたメンバーはオイルフェンスを越えて「禁止区域」内に突入して抗議する(突入後はすぐに海保に拘束され、海保の船上で長時間待たされて海岸までえい航されたのちに解放)。 この日は午後から海辺で「辺野古新基地反対集会」も開催され、270人が参加した。
 26日も再度、海上とゲート前に分かれて行動。この日は、本当に透き通った「美ら海」での海上行動だった。
 私は、工事中の作業員、海上保安庁、防衛省沖縄防衛局の関係者にプラカードを掲げ、肉声で「こんなきれいな海を殺すな」「人殺しの米軍の新基地建設に加担しないで」と訴え続けた。また、1970年前後の米軍の土地収奪に反対した歌「一坪たりとも渡すまい」を何十回と歌い続けて抗議した。
(菅野逸雄)
写真:カヌーに乗りプラカードを掲げて抗議の意思表示=4月25日、名護市
 今、南西諸島に自衛隊のミサイル基地が配備されようとしている。三上智恵監督の映画「標的の島 風かたか」でも取り上げられていたが、自分の目で実際に見たいと思った。
 宮古島は、宮古空港から東西南北どの方角でも車で1時間走るか走らないうちに端に出るような小さな島である。そんな宮古島が基地の島になる!そう思った。
 島のほぼ中央部にある千代田では、昨年10月から自衛隊の基地建設工事が始まった。22fもある広大な土地に、警備部隊約380人、地対艦ミサイル部隊・地対空ミサイル部隊合わせて700?800人、地対艦ミサイル搭載車3台、地対空ミサイル搭載車4台などが配備される予定だ。
 基地ができると狙われる。ミサイル搭載車は攻撃から逃れるためにミサイルを載せて島中を走り回る。のどかなサトウキビ畑の中をミサイル搭載車が走り回ることになる。いたたまれない。さらに弾薬庫や射撃場ができる。弾薬庫は民家から最低400mは離れていないといけないが、宮古島にできる弾薬庫は民家までわずか200m。のんびり暮らすことなどできやしない。港は海上保安庁の一大基地となり、今は使われていない3千mの滑走路を持つ下地島空港も軍事に利用される恐れがある。
 しかし、どこでも何とかこの流れを止めたいと頑張っている人たちがいる。私たちの宿の経営者、清水さんは基地反対運動を中心になって進めていた。私たちも市役所前や工事現場前のスタンディングに参加した。やはり「基地反対」と言い続けなければね。
(佐野みさ子)
写真:昨年10月から始まった自衛隊基地建設工事現場前での抗議行動=4月4日、宮古島市
 新社会党兵庫県本部は5月20日、第24回定期大会を神戸市勤労会館で開いた。
 大会の冒頭、あいさつに立った粟原富夫委員長は、この間の市民と野党の共闘の発展にふれ、「昨年の総選挙では兵庫9区にわが党の候補者を擁立して野党共闘を主体的に担うことで政党としての責任を果たすとともに、他の選挙区での市民と野党の共闘の前進にも貢献できた」と述べ、「来年の統一自治体選挙でも積極的に候補者を擁立して闘おう」と訴えた。
 大会の来賓は野党共闘の前進を反映するような顔触れで、立憲民主党・桜井シュウ衆議院議員、社民党県連合・大島淡紅子副代表、共産党県委員会・松田隆彦委員長、さらには連帯兵庫みなせん・松本誠代表世話人から、それぞれ安倍内閣打倒に向け、市民と野党共闘をさらに発展させようとのあいさつが続いた(民進党県連、緑の党ひょうごからはメッセージ)。このほか、兵庫労連、全日建近畿地本、神戸土建、部落解放同盟、韓統連からも連帯と激励のあいさつが述べられた。
 午後からの質疑では積極的に17人の代議員が発言。その圧倒的多くが、「3000万署名」運動でのさまざまな努力や創意工夫、各地域での憲法カフェや集会・デモなどの憲法闘争の取り組みの具体的な報告だった。また、地域ユニオン運動の取り組みや機関紙拡大、入党の決意などの発言もあった。いずれも人とつながっていくこと、対話を広げていくことの大切さなどが強調された。
 大会で選出された三役は以下の通り(全員が留任)。
委員長=粟原富夫(神戸市議)▽副委員長=上野恵司、加納花枝、永井俊作(明石市議)、鍋島浩一▽書記長=菊地憲之▽書記次長=中村伸夫
写真:大会では「3000万署名」運動の取り組み報告など代議員からの活発な発言が続いた=5月20日、神戸市勤労会館
 衆議院議員の山尾志桜里さんをメインゲストに「保育園落ちない、子どもの未来と9条輝く」を掲げた5・4憲法フェスタ(実行委員会主催)が5月4日、伊丹市のいたみホールで開かれ、会場いっぱいの約1千人が参加した。
 盛り沢山な内容で、午前中は映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の上映と沖縄報告。
 午後の集会では主催者あいさつののち、桜井シュウ衆議院議員が国会報告を行い、ウソに満ちた安倍政治を強く批判。歌をはさんで、山尾志桜里さんが登場し、国会議員としてやってきたことやそれにかける思いなどを“ミニ講演”。自らの体験をもとに「みんなが声をあげれば政治を動かすことはできるし、社会は変わる」と強調した。
 その後、「山尾志桜里さんとママたちのトークセッション」として、弁護士の弘川欣絵さん(ミナセン尼崎)をコーディネーターに、「子どもの未来と、憲法が輝く社会の実現へ」のテーマで、阪神間の子育て中の若いママさんや保育士ら4人が加わって子育て問題のシンポジウムが行われた。
 さらに、各種アピールとして木村真豊中市議が森友疑惑を追及し、羽柴修弁護士(弁護士9条の会)が今後の憲法闘争を提起し、「3000万署名」運動の強化を呼びかけた。
写真:山尾志桜里衆議院議員と若いママさんたちのシンポジウムも行われた集会=5月4日、伊丹市
インフォメーション
兵庫県弁護士会
      共謀罪法反対街頭パレード
  • 日時=6月9日(土)14:00(雨天決行)
  • 東遊園地〜三宮センター街