安倍内閣が今通常国会を「働き方改革国会」と名付けるほどに今国会の重要法案と位置付ける「働き方改革」関連法案。しかしその内実は、残業代ゼロ、過労死促進、非正規差別の固定化の、資本に都合のよい「働かせ方」法案だが、安倍政権は、多くの反対や疑問の声を無視して、強行採決をしてでも今国会での成立を図る動きだ。こんな労働法制改悪は許さないと、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークや全国一般全国協、全港湾、国労などが中心となって全国キャラバン実行委員会が結成され、「労働法制改悪阻止!全国キャラバン」が4月20日、北海道と沖縄を同時にスタート。5月22日の東京・日比谷野音での集会に結集した。途中、34都道府県で行動が取り組まれ、兵庫には5月11日入った(5月17日記)。
全国キャラバンを兵庫で受け入れたのは、「労働法制総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会」(略称・労働法制ひょうごアクション)。全港湾神戸支部、ひょうごユニオン、ひょうご地域労働運動連絡会、ひょうご労働法律センター、ひょうご労働安全衛生センターの5つの労働団体の呼びかけで2014年1月に立ち上げ、活動を続けてきた。
5月11日、午前10時から姫路と尼崎を出発点とする2つのコースで宣伝車を運行。街頭でのアピール行動などを重ねながら、午後4時、神戸市中央区の兵庫労働局前で合流して、参加労働組合のマイクリレーによる集会を開いた。その傍ら、「働き方改革」法案反対の立場から同労働局への申し入れ行動も行った。
その後、6時20分から三宮・東遊園地で再び集会を開き、約150人が集まった。
冒頭、主催者あいさつに立った労働法制ひょうごアクション代表の上原康夫弁護士が「法案の強行採決もありうる。安倍政権は5月末にも衆院を通過させようとしているが、われわれの力で廃案にしなければならない」と呼びかけた。
また、全国キャラバン実行委員会からコミュニティ・ユニオン全国ネットワークの岡本事務局長が連帯あいさつを述べたあと、各労働組合からのあいさつがあり、国労兵庫地区本部・本田幸信委員長、ひょうご地域労働運動連絡会・酒井浩二代表、兵庫労連・成山太一議長が、それぞれ安倍政権の「働き方改革」は認められないと訴えた。
兵庫過労死を考える家族の会共同代表の西垣迪世さんも「安倍政権の『働き方改革』では過労死はなくならず、逆に増やすだけ。反対だ」と連帯のエールをおくった。
集会後、参加者は「安倍政権は総辞職せよ」「みんなの力で廃案に」などとコールしながら元町駅・東までデモ行進し、「安倍政権の働き方改革」反対を訴えた。
写真:(上)「残業代ゼロ法、過労死促進法となるデタラメ法案は廃案に」と訴えてデモ行進=5月11日、神戸市中央区、(下)2つのコースのキャラバンが合流して兵庫県労働局前で集会=5月11日、神戸市中央区