「新社会兵庫」 2018年03月27日号
 兵庫県内の地区労やひょうごユニオン、県パート・ユニオンネットワークなどでつくる集会実行委員会が主催して毎年3月第2土曜日に開かれる「兵庫たたかう仲間の集会」が今年も3月10日、神戸市中央区の神戸ポートオアシスで開かれ、約160人が参加した。今年の集会スローガンは「取りもどせ8時間、人らしく生きるために」―。安倍政権が打ち出した「働き方改革」は「働かせ方改革」であり、労働者が求める「働き方改革」ではないという立場からこれと対抗する運動の構築を訴えた。
 集会は日野隆文実行委員長(全港湾神戸支部)による主催者あいさつの後、闘いの報告として5つの報告がさまざまな表現方法で続いた。
 トップバッターは全港湾神戸支部山陽バス分会の仲間のバンド演奏。「イマジン」などビートルズナンバーの演奏の合間に、非民主的な企業内労組を脱退して全港湾に加盟、休日増など労働条件の改善を求めたストライキなどを闘ってきて何が変わったのかと報告した。組合員は結成時から5年で143人から216人に増えたこと、好きな音楽でこの日のためにバンドが組めたのも労働組合の闘いによって休日が増え(年間73日から104日へ)、自分たちの時間が持てるようになったからだと報告した。労働組合運動の成果を、音楽バンド結成という形で身をもって示した。
 震災直後のがれき収集・運搬処理の業務によってアスベストに曝露し、悪性中皮腫で死亡した仲間が公務災害認定の申請を退けられたことに対し、認定を求めて遺族が提訴したことでその裁判闘争の支援に取り組んでいる明石市職労からの報告もあった。
 また、姫路ユニオンは、病院職場で働く仲間が突然の解雇通告を受け、裁判闘争で勝利的和解に至った闘いを、当事者自身が本人役を演じる劇によって報告した。
 このほか、三線演奏と沖縄にちなむ歌やパフォーマンス、被災地の自治体応援で長く東北の被災地で働いた自治体労働者が現地で感じた労働組合の役割と意義についての報告もあった。
 報告はいずれも労働組合の役割を力強く示すもので、労働組合こそ働く者の基本だということをつき出した。
 塚原久雄実行委員会事務局長(ひょうごユニオン)による集会のまとめでもそのことが強調され、当面する「アベ働き方改革」に対抗して人間らしく働くために「自分のための8時間」の実現をめざす取り組みを進めようと訴えた。
 集会後は神戸税関の南にある会場を出発して元町駅近くまでを「労基法改悪許さない」「安倍政治を許さない」などをコールしながらデモ行進した。
写真:(上)集会後は「労基法改悪反対」「安倍政治を許さない」などとコールしてデモ行進=3月10日、神戸市中央区、(下)さまざまなパフォーマンスがとび出した=3月10日、神戸市ポートオアシス
安倍9条改憲阻止・内閣総辞職へ
 「3000万署名」運動をさらに強めようと、県内17の地域の憲法を守り生かす運動団体でつくる「憲法を生かす会・ひょうごネット」は3月17日、神戸市勤労会館で「3000万署名運動」交流会を開き、各地域での取り組み状況などを報告し合い、交流した。
 交流前に鈴田渉さん(憲法研究者)から最新の改憲の動きの報告や問題提起を受けた。党大会に向けた9条改憲条文案が自民党内でまとめきれず混迷状態であることや、森友学園問題によって安倍政権が大きく揺らぎ始めているなか、署名運動の推進と内閣総辞職を求める大衆運動の高まりによって安倍政権をさらに追い詰め打倒することで改憲の動きも止めることができると提起された。
 その後、13の地域での署名運動の取り組み状況がつき合わされた。
 共通した情勢として、森友学園問題での公文書改ざん事件が明らかになってから、潮目が変わったかのようにこれまでは低調だった街頭の署名運動の反応がかなり変わって、積極的に署名をしてくれる人が増えてきていること。また、この間の野党共闘の経験を踏まえ、地域での共闘、共同行動が多くの地域で始まっていること、さらに、戸別訪問による署名行動も多くの地域で積極的に進められていることなどが確認し合えた。
 同ネットでは今後、署名運動と安倍内閣総辞職を求める運動とを一体で進めることを確認した。
写真:13の地域の憲法を生かす会などが参加して「3000万署名」運動の取り組み状況を報告・交流しあった=3月17日、神戸市勤労会館
 神戸地区春闘とひょうご地域労働運動連絡会が主催する春闘期恒例の春闘講演会が3月8日、神戸市勤労会館で開かれた。
 講師は全国一般東京東部労組書記長の須田光照さん。「東京東部労組の闘いとこれからの労働運動」と題した講演を行い、東京東部労組の数々のたたかいの紹介とともに、それらの闘いに起ちあがった労働者と、さらにその労働者と共に闘ってきた須田さんの闘いにかける熱く強い思いが述べられ、聞き入る参加者に心温まる共感と元気を与えた。
 東京東部労組は組合員数が約850人の合同労組で、今年12月で結成50周年を迎える。 講演にあたりまず、昨年11月の同労組の大会で上映された、同労組の1年間のたたかいをまとめた動画を見た。まさに闘いの連続の活動だ。
 その後、須田さんは、@ワタミの過労死との闘い、Aメトロコマース支部の非正規労働者の差別撤廃をめざす闘い、Bセクハラ・パワハラにストライキで勝利した女性労働者の闘い、C会社解散・全員解雇に79日間の職場占拠で勝利した労働者の闘いなど、5つの闘いについて詳しく紹介。
 いずれのたたかいもその原点は、労働者の怒り、憎しみ、怨念であり、闘いはそれらを解き放つ真剣勝負だと述べ、ひとりひとりの労働者が立ちあがることこそ労働組合の本質であり、その中で労働者は傷つきながらも意識を変え、強くなっていくことを労働運動のひとつの展望だと強調した。
写真:東京東部労組の闘いの数々を紹介しながらひとりひとりの労働者の立ち上がりの大切さを強調した須田光照書記長=3月8日、神戸市勤労会館
憲法を生かす会・長田らが憲法カフェ
  憲法を生かす会・長田などは3月4日、吉江仁子弁護士(あすわか兵庫)を招き、憲法カフェ14を新長田勤労市民センターで開いた。
 吉江さんは、「憲法9条を考えよう!」にテーマに、安倍首相が9条に自衛隊を明記しようとする狙いは、自衛隊を憲法上の組織にすることで憲法学者の大半が違憲とする「新安保法制」を憲法に適応させることだと説明。また、「憲法9条=戦争をしない国」という日本のブランドが消え、戦争に巻き込まれる可能性、侵略に加担する可能性、テロを誘発する可能性が大きくなると指摘した。
 さらに、北朝鮮の脅威を煽る安倍政権とマスコミにだまされてはいけないとし、Jアラートで避難を呼びかけるなどの無意味な訓練は、そうした不合理に従う国民を生産するという社会効果があるとも指摘した。
 吉江さんは、「3000万署名」の意義についても、筆数を増やすだけでなく、国民投票に持ち込ませないようにより多くの人と改憲の狙いや問題点を話し合う機会だと提起した。 参加者からは、「アメリカのために日本が武力行使をする道筋ができつつあることを感じる」「北朝鮮が怖いのではなく、ずっと北朝鮮に圧力をかけてきたアメリカが悪い。それに同調している日本がこのままではいけない。本当の脅威は北朝鮮よりも安倍政権だ」などの意見も出された。
(伊藤)
写真:より多くの人と改憲の狙いや問題点を話し合う機会にしようと「3000万署名」運動の意義についても提起=3月4日、神戸市長田区
  東日本大震災からまる7年の3月11日、脱原発はりまアクションは「福島原発事故から7年 原発事故賠償ひょうご訴訟―声を上げる避難者たち―」という名の集いを加古川市内で開いた。
 会場いっぱいの約130人が参加した集いでは、開会あいさつの後、護憲・脱原レディース漫才のあんこうズが「無主物」と題して安倍政権の原発政策を漫才で風刺。
 その後、第1部として、「原発避難者訴訟の現状と課題」と題する講演が原発事故賠償ひょうご訴訟団の田崎俊彦弁護士によって行われ、原発訴訟の意味や現状などが詳しく説明された。
 第2部の「報告・交流〜意見交換」では、福島から避難しているひょうご訴訟団の橋本団長をはじめ原告団の3人らがそれぞれの避難生活の実情や原告団に加わった思いなどを述べた。
 橋本団長は、原発事故の責任を誰も取らず、その責任の所在さえ明確にしないことへの怒りを述べるとともに、「関西だから起こせた訴訟。福島ならとてもできない」と、同じ被災者なのに自分の判断で避難した人たちと福島に留まった人たちの間につくられている分断についての苦悩も語った。
 他の原告からも「地域も、家も放射能で汚染された。この責任は取ってもらわねば」、「放射能に対する考え方の違いで半年後に離婚した。母子で避難しているが、娘はときどきの鼻血や下痢、心臓の痛みで苦しんでいる。原発事故は人災で、東電、国は許せない」などの思いが述べられた。
写真:原発事故賠償ひょうご訴訟団の原告団らが次々と訴えた=3月11日、加古川市
インフォメーション
5.3兵庫憲法集会の成功へ
   4.9 県下58カ所で一斉街頭宣伝

 憲法記念日の5月3日に1万人規模の「5・3兵庫憲法集会」を神戸市中央区の東遊園地で開く「戦争させない、9条壊すな!5・3総がかり行動兵庫県実行委員会(総がかり行動兵庫実行委員会)」は、集会参加を呼びかけるターミナル宣伝行動を4月9日、午後6時〜7時の時間帯で以下の県下58カ所で一斉に行う。
JR相生、JR網干、山電姫路、JR宝殿、◎山電高砂、JR大久保、JR加古川、神鉄小野、◎JR明石、地下鉄西神中央、地下鉄学園都市、神鉄志染、地下鉄妙法寺、◎地下鉄名谷、神鉄北鈴蘭台、神鉄西鈴蘭台、◎神鉄鈴蘭台、神鉄谷上、神鉄岡場、◎JR垂水、JR須磨、地下鉄板宿、JR新長田、◎JR兵庫、JR神戸・北、JR神戸・南、JR元町、JR三ノ宮・北、交通センタービル前、ポートライナー三宮、◎JR六甲道、阪急六甲、阪神御影、阪急岡本、◎JR住吉、◎JR芦屋、阪神芦屋、阪急西宮北口、阪神西宮、阪急夙川、JR西宮、JR西宮名塩、JR立花、阪神甲子園、JR尼崎・北、◎阪神尼崎、阪急塚口、阪急川西能勢口、JR伊丹、阪急逆瀬川、宝塚・陸橋上、JR三田、神鉄ウッディタウン、JR柏原、JR篠山口、JR石生、JR豊岡、洲本AEON前(◎印は憲法を生かす会・ひょうごネットが責任団体)

幸徳秋水を語る神戸のつどい
  • 4月1日(日)14時〜17時
  • 神戸学生青年センター(阪急六甲駅北5分)
  • 「現代に生きる幸徳秋水」田中全・幸徳秋水を顕彰する会事務局長(前・四万十市長)ほか
  • 参加資料代500円
  • つどい実行委員会(憲法を生かす会・灘気付)
輝け憲法 平和が一番!市民大集会
  • 4月7日(土)14時〜16時
  • アステホール(阪急能勢口駅南側・アステ川西6階
  • 落合恵子さん、平和憲法9条を熱く語る
  • 参加費1200円(前売り1000円)
  • 主催=安倍9条改憲NO!全国市民アクション川西実行委員会
憲法を生かす3000万人署名
   市民アクション篠山・丹波の集い
  • 4月10日(火)18時30分ミニコンサート、19陣開会
  • 丹波の森公苑・多目的ルーム
  • 講演=高田健さん(総掛かり行動実行委員会共同代表)
  • 参加費 当日1000円(前売り800円)
  • 主催=つどい実行委員会
憲法を生かす会・ひょうごネット
       9条改憲NO!木曜行動
  • 4月19日(木)17時〜18時
  • 元町商店街東口(大丸前)
戦争をさせない、9条壊すな!
        5.3兵庫憲法集会
  • 5月3日(木・祝)14時〜15時
  • 東遊園地(神戸市中央区)
  • メインスピーカー 神田香織さん(講談師)
  • ※集会終了後パレード