「新社会兵庫」 2018年02月27日号
 明文改憲へつき進む“安倍9条改憲”は許さないと全国各地で3000万署名運動が進んでいるなか、兵庫県内でもこれまでの枠組みを越えた、3000万署名運動に取り組む新たな運動体の結成が各地で広がっている。本紙でも「3000万署名をすすめる垂水連絡会」の結成(17年12月10日)や西宮芦屋市民アクションの結成(1月13日)などを紹介したが、明石市では1月31日、「安倍9条改憲NO!3000万署名推進明石市民アクション(仮称)スタート集会」がアスピア明石で開かれた。 【編集部】
 集会では、「市民アクション」を立ち上げるまでの経過を「総がかり行動明石」事務局の野村俊三さん(明石年金者組合)が報告し、「総がかり行動明石に結集する30団体に加えてさらに広い個人と団体に呼びかけ、明石で“安倍改憲NO!”の確かな運動を続ける」との決意が表明された。
 その後、「なぜ3000万署名か〜立憲主義を後退させる加憲(憲法改悪)を断念させよう〜」とのテーマで上脇博之(かみわきひろし)さん(神戸学院大学法学部教授)が講演した。上脇さんは、“安倍9条改憲”について、「国家権力に対する規制を緩和し、違憲の現状を加憲で追認し、国民の人権保障を後退させる策動だ。もはや専守防衛ではなく、集団的自衛権の全面展開をねらっている」と、実質的な侵略戦争への危険性を指摘。そのうえで、こうした安倍首相のねらいに対し、「今後の政治スケジュールを考えると年内の活動がたいへん重要だ。改憲勢力に明文改憲を断念させるような3000万署名活動を通して『専守防衛』の保守的な人たちをも含めた数多くの人たちとの対話を続けよう」と呼びかけた。
 続いて、連帯兵庫みなせん事務局長の松本誠さんからの連帯あいさつをはじめ、参加団体からの活動の報告が続いた。新婦人の会、明石民商、憲法を生かす会・明石、明石年金者組合がそれぞれ署名活動の現状を報告しながら、5月末の最終集約まで目標達成に向けた活動を続けるとの決意が述べられた。
 集会では、名護市長選の応援に参加してきた女性からも発言があり、オール沖縄で闘っている現地の状況が報告された。また、若者からは「それぞれの職場で9条改悪を許さない活動を続ける」との決意が表明された。
 集会は最後に会の名称を「市民アクション・明石」とすることを確認して終了した。
(金平)
写真:スタート集会では上脇博之・神戸学院大学法学部教授が3000万署名運動の意義を説き運動の推進を訴えた=1月31日、明石市
 確定申告の初日の2月16日、「モリ・カケ問題の真相を明らかにせよ」「佐川国税庁長官はすぐに辞任せよ」などのボードを掲げた「モリ・カケ追及!緊急デモ」が全国各地で市民団体によって行われた。東京の財務省・国税庁前での行動をはじめ、札幌、金沢、京都、大阪、福岡などの税務署前で行われた。
 兵庫でもこうした全国の行動に連帯して同日、神戸税務署前を通る「モリ・カケ追及!緊急デモ」が行われた。呼びかけたのは、NHK問題を考える会(兵庫)、市民デモHYOGO、森友学園問題を考える会で急きょ立ち上げた実行委員会。
 急な呼びかけにもかかわらず、200人を超える市民が参加した。
デモ出発前の集会では、主催者あいさつのほか、政党から共産党(堀内照文前衆議院議員)、新社会党(粟原富夫県本部委員長・神戸市議)、緑の党(山崎けんいち県本部共同代表・尼崎市議)の連帯あいさつも行われ、森友問題が明るみに出るきっかけをつくった木村真豊中市議からも特別アピールが行われた。
 デモ行進は「嘘つき佐川は国税庁長官を辞めろ」「佐川、安倍明恵夫人の国会証人喚問を」などのシュプレヒコールを上げながら神戸税務署前を通り、JR三宮駅北側まで行われた。税務署前では佐川国税庁長官の辞任などを求める申し入れ書を職員に手渡した。
写真:デモに参加した200人余は神戸税務署前では佐川国税庁長官の辞任などを求めて申し入れ書を手渡した=2月16日、神戸市中央区
神戸空港開港12年抗議集会 2.16
 神戸空港開港からまる12年の2月16日、空港の計画段階から多岐にわたる問題点を指摘、追及し空港建設に反対してきた市民団体や政党が集まって、「神戸空港開港12年抗議集会」を神戸市役所1号館前で開いた。抗議集会は空港開港後、毎年この日に開かれてきた。
 神戸空港は今年4月から運営権は関西エアポート神戸に移管されることになったが、運営権の売却額は42年間で191億4千万円で、神戸市が設定した最低基準価格をわずか8%上回るだけの額。神戸市が想定している負債490億円の半分以下だ。また、毎年、営業収益20億円を超えた分の3%を支払うとしているが、最近の業績ペースでは毎年度2〜3千万円程度に止まる見通しで、42年間運営を続けても神戸市は490億円の負債をすべて返済できない。
 抗議集会では参加団体がリレートーク。「運営権の売却は需要予測や財政計画など神戸空港事業が失敗だったことを示すもの。神戸市はこの失敗を認め、市民に説明責任を果たせ」など神戸市の姿勢をただす声があいつぎ、今後も山積する課題を追跡、検証しなければならないなどと訴えた。
新社会党神戸市議団を代表して訴えたあわはら富夫市議は「市は空港整備事業特別会計を廃止し、空港関連財務を港湾事業会計に移す方針だが、これでは空港関連の債務返済や財源の見通しなどが不透明になるおそれがある」と批判した。
 集会は最後に、指摘されてきた諸課題の再精査や検証のし直し、空港関連資料の適正保存・全面公開など4点を神戸市に求めるアピールを採択し、市に申し入れた。
写真:集まった市民団体や市議団の代表らがリレートークで神戸空港事業の問題点の追及・検証を続けると表明=2月16日、神戸市役所前
   京都府京丹後市につくられた近畿で唯一の米軍基地、米軍経ケ岬通信所(米軍Xバンドレーダー基地)の撤去を求めて活動に取り組む米軍]バンドレーダー基地反対・近畿連絡会は恒例の新年旗開きを2月4日夕、京都市の部落解放センターで開き、近畿各地から約60人が参加した。兵庫から憲法を生かす会・ひょうごネットの4人が参加した。
 開会あいさつで大湾宗則代表世話人は「今、名護市では市長選の投票の真っ最中。沖縄や韓国の反基地闘争と連帯し、今年こそ新基地を断念させ、Xバンドレーダー撤去がもう一歩前進する年にしよう」と訴えた。
 乾杯後、「2017年の闘い」として、京丹後での取り組みや連帯する韓国サード配備反対闘争の映像などが紹介された。また、所要のため出席できなかった米軍基地建設を憂う宇川有志の会事務局長の永井友昭さんのメッセージも紹介された。
 その後、若狭の原発を考える会代表の木原壮林さんの連帯あいさつや、名護市長選の支援から帰ったばかりの川口真由美さんの沖縄に連帯する歌などがつづき、場は盛り上がった。
 さらに、各県の代表からも連帯のあいさつが行われ、兵庫からは中村伸夫さん(憲法を生かす会・ひょうごネット事務局)があいさつ。連絡会発足時の兵庫の世話人だった河村宗治郎さんが先般亡くなったことを報告するとともに、その遺志を受け継いでいくとの決意も述べた。
 最後は、名護市長選支援から直行の服部良一代表世話人の名護での厳しい攻防の最新の状況の報告を交えたあいさつで閉会した。
写真:近畿各地から集まった参加者を前に川口真由美さんの歌が会場を盛り上げた=2月4日、京都市
  あかし地域ユニオン(西山和宏委員長)は2月10日、明石市内で第20回定期大会を開いた。
 冒頭のあいさつで、西山委員長は「今、労働組合の価値が問われている」と述べ、直面する重大な政治課題にふれて「家族や職場で北朝鮮、辺野古、憲法等の社会的な問題をどれだけ広げているだろうか」と問いかけ、この点での労働組合としての役割の重要性も訴えた。
その後、明石地労協や県下各地の地域ユニオンの代表から来賓あいさつがつづいた。
 執行部から議案提案が行われ、そのなかではとくに「特徴的な組合員の闘い」として各分会の活動が丁寧に報告された。
 つづく質疑・討論では、Sテックの仲間が「昨年7月、作業中に鉄骨の工作物が右足に落下し大けがを負った。社長にすぐに連絡したが、なかなか駆けつけてくれずに、救急車も呼んでくれなかった。その後、2時間以上経ってから妻の車で病院へ行き開放骨折と診断された。医者からは完治は難しいと言われたが、今後も頑張っていく」と報告。播州交通分会からは、「会社組合で要求しても何ら聞き入れられなかったのでユニオンに相談に行き、ユニオンに加入した。会社は赤字を理由に賃下げや何をしてくるかわからない。三木営業所でも賃下げを要求されたが、何とか食い止めた。会社組合が頼りないので何人かユニオンに加入した。3分会に分かれたが今後も頑張っていく」との決意が表明された。
 新役員選出では委員長に新しく金平博さんを選出。結成時から関わり、今回退任することになった西山前委員長に記念品と花束が贈呈された。
(次本)
写真:大会では各分会や個人のこの1年間のたたかいとがんばりが報告されお互いを励まし合った=2月10日、明石市
インフォメーション
3月10日に新会場で
     2018兵庫たたかう仲間の集会

 「2018兵庫たたかう仲間の集会」の開催に向けた準備と呼びかけが始まっている。今年の集会スローガンは「取りもどせ8時間 人らしく生きるために」。働くための、休息のための8時間を取りもどそう、そして人間らしく生きるために、憲法を守ろうとの思いが込められているという。
  • 「取りもどせ8時間 人らしく生きるために 2018兵庫たたかう仲間の集会」
  • 3月10日(土)13時30分
  • 神戸ポートオアシス・ホール(神戸税関の南東向かい・三宮駅から徒歩18分)
5.3兵庫憲法集会プレ集会
  • 3月1日(木)18時30分〜20時
  • 神戸市勤労会館7F・大ホール
  • 講演「憲法を守る力をつくる」内田 樹さん(神戸女学院名誉教授・安倍9条改憲NO!全国市民アクション呼びかけ人)
憲法9条を考えよう 憲法カフェNO.14
  • 3月4日(日)14時
  • 新長田勤労市民センター
  • お話 吉江仁子弁護士
  • 参加費500円(学生無料)
憲法を生かす会・ひょうごネット 
          3000万署名運動交流会
  • 3月17日(土)18時
  • 神戸市勤労会館405号室
第22回ピース・セミナー
  • 3月22日(火)19時
  • 神戸市勤労会館406号室
  • 講演「安倍改憲論の現状(仮題)」木下智史・関西大学教授
  • 資料代500円
戦争をさせない、9条壊すな!
        5.3兵庫憲法集会
  • 5月3日(木・祝)14時〜15時
  • 東遊園地(神戸市中央区)
  • メインスピーカー 神田香織さん(講談師)
  • ※集会終了後パレード
春闘期の学習会に 『データブック2018〜働く者の「いま」と「これから」〜』
  • 労働問題研究委員会編
  • A5判68頁/定価500円(税込み)
  • 内容 働く人々の現状/グローバル化と日本経済/富を勤労国民とその家族へ取り戻そう地方自治/こどもの貧困と教育/農林業とTPP今こそ非武装中立の日本を
  • 申し込みは新社会党兵庫県本部へ(078・361・3613)