「新社会兵庫」 2017年9月12日号
戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会
 「安倍改憲」阻止の正念場に向け、憲法闘争の担い手を一人でも多く広げようと、いま兵庫県内で「憲法を活かす1万人意見広告運動・兵庫」の取り組みが進められている。憲法公布日の11月3日、「憲法を守り、活かそう」の意見広告を神戸新聞に掲載するため、9月いっぱいを期限として、1万人を目標に賛同人・賛同団体(賛同金は個人1口1千円以上。団体は3口以上)を集めようというもの。「戦争させない、9条壊すな!5・3総がかり行動兵庫県実行委員会」が呼びかけている。    この運動の成功に向けた決起集会が8月31日、神戸市勤労会館・大ホールで開かれ、集まった150人は今後の取り組み強化を誓い合った。
 集会は森哲二さん(戦争させない1000人委員会ひょうご)の司会で進められ、津川知久さん(憲法改悪ストップ兵庫県共同センター)の主催者あいさつののち、羽柴修弁護士(9条の心ネットワーク)がこの間の「安倍改憲」をめぐる情勢やその特徴について報告・解説するとともに、意見広告運動の趣旨と目的を改めて訴え、今後の行動を提起した。
 大きくは市民の政治への主体的な参加を促すことを重要な課題として、とりわけ、改憲発議や国民投票を想定した行動も視野に入れて取り組み、国民投票運動の基点との意味合いから意見広告賛同者名は行政区毎に表示することを確認。
 また、今からの全国統一署名行動として、新たに発足した「安倍9条改憲NO!市民アクション」呼びかけの“3000万署名運動”との一体的な取り組みで、改憲発議を許さず、安倍内閣打倒にも発展していくような運動の高まりをつくろうとも提起された。
 運動の課題として強調されたのは、「安倍改憲」で言われている憲法9条に自衛隊を書き込むことの意味について、ひとりひとりが主体的に訴え、周囲との意見交換をしっかり行おうということ。
行動提起の後、会場からは取り組みへの質問や要望が積極的に出されるとともに、各地で始まっている具体的な取り組み体験が地域の運動団体などから報告され、積極的で活発な活動報告は集会参加者の活動意欲や決意を熱くした。
写真:150人が結集して1万人意見広告運動の成功に向けて決意を強めた=8月31日、神戸市勤労会館
 憲法を生かす会・ひょうごネットなど44の市民団体が参加する「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」が結成から1年を迎え、この1年間の取り組みを振り返り、今後の取り組みを展望するとともに交流と親睦を深めようと8月19日、神戸市勤労会館で交流会を開き、約60人が参加した。
 交流会では、総がかり行動兵庫県実行委員会が提起している「1万人意見広告運動」について、弁護士の羽柴修さん(9条の心ネットワーク)がまず問題提起。羽柴さんは、「安倍首相は支持率低下で2020年改憲をあきらめたかのように見えるが、裏では改憲のための準備を着々と進めている」と指摘し、「来年にも改憲の国民投票が実施されるという想定で私たちも運動を進めないといけない。今回の取り組みを、国民投票を見据え、賛同人らが行政区単位での運動を支えられるような仕組みをつくっていくための一つのきっかけにしたい」と運動の意義と目的について述べた。
 つづいて、この1年間の運動について、毎月の「19日行動」を通じて戦争法、改憲、いのちとくらしに関わる重要なテーマについて集会やデモに取り組み、一定の社会的影響を及ぼすことができたり、結集した団体の緩やかなネットワークで各団体の取り組みの相互発信を通じて各団体の取り組みをも発展させることができたことが事務局から報告された。 また、今後も9・30中野晃一講演会や「1万人意見広告運動」などを通じて立憲政治を求める市民のうねりを創り出し、兵庫での恒常的で広範な憲法運動のネットワークに成長させ、その力で地域密着の憲法運動をつくって国民投票に備えることや、これまでの活動も継続していくことを確認した。参加の各団体からそれぞれに団体紹介やアピールも行われた。
(伸)
写真:「1万人意見広告運動」の提起も受け、各参加団体の活動などを報告・交流し合った=8月19日、神戸市勤労会館
 新社会党兵庫県本部の女性委員会は8月27日、 明石市内で女性党員交流会を開き、夕方には明石駅前できくち憲之・党兵庫9区国政対策委員長とともに街頭宣伝行動も行った。
 交流会では、かつて恵泉寮で労働組合をつくり、13年半にわたる解雇撤回闘争を担い、今は神戸ワーカーズユニオン委員長を務める西直子さんから長年の闘争の経過とこのほど再度の職場復帰を実らせた最近のたたかいの報告を受けた。今年4月、65歳で再雇用が切れる時、非正規でも働きたいと要求し、権田工業分会の仲間の頑張りに励まされて闘ったことを報告。署名集めが一番不安だったが、非常勤の仲間が自分のことと受け止め、利用者の家族が安心して生活できる施設にと背中を押してくれたことや、「大変な職場でもあきらめずに仲間を組合に、娘にも自分たちを支える労働組合に、出会わせたい」との思いなどを話した。参加者のひとりひとりが、組合とどう係わってきたか、家族とどう係わってきたか、今活動を続けている原動力は何か、などを考えさせられる時間となった。
 参加者からは「課長は組合員になれないという規定はおかしいと要求して、組合員に復活した」「沖縄に仲間と行き、報告会を街頭でもやっている」など、執行部の提案をこなし活動するだけでなく、自分が仲間とやりたい学習や取り組みをやってきたことなどが出し合われ、これらの活動をどう広げていくのかと交流し、あっという間に時間が過ぎた。
(小)
写真:交流会終了後はきくち憲之さんと共に街頭宣伝行動を行った女性党員=8月27日、JR明石駅前
労働法制改悪反対連続学習会 最終回
 安倍政権が唱える「働き方改革」の問題点を考えようと、「労働法制の改革に反対する弁護士有志の会」(丹治初彦、羽柴修、上原康夫の3氏)が呼びかけた「労働法制改悪反対連続学習会」の第3回(最終回)が9月2日、神戸市勤労会館で開かれ、約160人が参加した。
 最終回は、西谷敏さん(大阪市立大学名誉教授)が総括的に「私たちの求める『働き方改革』」と題して講演した。
 西谷さんはまず、安倍内閣の「働き方改革」へのスタンスということについて述べ、政府でさえ放置できなくなった、異常な長時間労働と全労働者の4割近くを占める非正規労働者の劣悪な状況などに示されるような、今日の労働者のあまりにひどい現状からは、とにかく反対ということではなく、改善点は一応評価しつつ、不十分な点と改悪部分を批判するというスタンスで臨むべきではないかと提起。
 「働き方改革」が打ち出されてきた経済的、政治的な背景から安倍内閣の長時間労働是正、同一労働同一賃金の導入、最低賃金の引き上げへの問題意識と視点を探った。そして、「働き方改革」が停滞、後退してきた原因として経営者団体の強い抵抗と労働組合の非力さ、下からの押し上げる力の弱さを指摘した。
 そのうえで、「働き方改革」の実現への労働組合と市民運動の課題についても提起し、まともな「働き方改革」のための法律改正に全力をあげるべきだとした。さらに、要求実現の力をつくり出すためには、労働組合と市民団体との連携が重要であり、集会や署名だけでなく、政局を動かすことが必要だと強調。国政選挙での市民連合や野党共闘を評価し、注目した。
写真:160人が参加した学習会で西谷敏さんは「働き方改革」の実現へ運動的な課題や方向性についても提案した=9月2日、神戸市勤労会館
 憲法を生かす会・長田は8月26日、川元志穂弁護士(「あすわか」)を講師に、憲法カフェNo.12を長田区内で開き、憲法改悪の動きと9条改憲の意味について学び、考えた。
 3年前までは政治には関心がなかった川元さんが危機感を持ったという秘密保護法の成立から今年6月の共謀罪法の成立まで、すさまじい流れの安倍“暴走”政治に関して、川元さんは立憲主義について触れ、安倍総理は「王様時代の考え方だ」と言ったが、憲法は政府を縛るもので、憲法99条にある通り、総理をはじめ閣僚も官僚も憲法を守る義務があると強調。
 また、安倍総理が言い出した「9条への自衛隊明記」の改憲論は、行政機関としては他の省庁との整合性がなくなり、国防軍として書くのであれば、軍隊として軍法会議や軍事裁判などを整備しなければならないと指摘。現憲法でも自国が攻撃された場合の自己防衛としての個別的自衛権は認められるとされているので、この改正はアメリカのために自衛隊が戦うためのものだと説明した。
 日米韓の軍事演習などの挑発行為は棚上げにして、北朝鮮の動きが毎日報道され、改憲の発議や国民投票も日程に上がってきている中で、私たちも周りの仲間におかしいことをわかりやすく広げていきたい、と思う憲法カフェとなった。
(伊)
写真:川元志穂弁護士が改憲の動きや「安倍9条改憲論」の意味を解説=8月26日、神戸市長田区
インフォメーション
憲法ひょうご 第19回ピース・セミナー
  • 9月20日(水)19時
  • 神戸市勤労会館
  • 神戸空襲に思う「いま改めて平和へ」西澤ワさん(フリーアナウンサー)
  • 参加費 500円
「標的の島 風かたか」映画と三上智恵監督講演
  • 9月24日(日)@午前10:00〜12:30 A13:30〜16:30
  • 子午線ホール(アスピア明石北館9階)
  • 映画と監督講演(講演は午前・12:00〜、午後・15:30〜)
  • 前売り券 1,000円(当日1,200円、60歳以上1,100円)、学生・障がい者500円、中学生以下無料
  • 主催:『標的の島〜風かたか』上映 明石実行委員会(窓口:明石地労協人権平和センター) (078) 912-2797
市民が変える政治とくらし
     中野浩一(上智大学教授)講演会
  • 9月30日(土)14時00分〜17時00分
  • 兵庫県民会館けんみんホール
  • 講演「アベ政治をやめさせる時、社会は変わる」中野浩一(上智大学教授)
  • 資料代 当日700円(前売り500円)