「新社会兵庫」 2017年6月27日号
「監視社会」「密告社会」をつくるとして強い反対の声が上がっていた共謀罪法案を安倍自公政権は6月15日午前7時46分、参議院本会議で強行可決した。日本維新の会もこれに加わった。数の暴力でこれまでも強行採決を繰り返してきた安倍政権が今回、参議院でとった方法は異例中の異例の”奇策“。参議院法務委員会での審議を一方的に打ち切り、採決を省略した「中間報告」で本会議での採決という暴挙に出た。まさに民主主義を圧殺する蛮行だ。安倍政権は、法案への強い批判に応えず、多くの疑問点や問題点にもまともに答弁することもなく、早々に国会を閉じることで自らの関与の疑惑が一段と深まる森友学園問題、加計学園問題の早期幕引きを図った。

 共謀罪法案が強行可決されたことに抗議する行動が各地で行われた。憲法を生かす会・ひょうごネットは15日夕、約30人が集まってJR元町駅前でビラを配布しながら抗議の宣伝行動を行った。毎週木曜日に続けていた「共謀罪を許さない木曜行動」が、この日は成立への抗議行動となった。
 また、共謀罪法案をめぐっては国会審議の山場で、強行採決を許さずあくまで廃案に、と訴える行動もさまざまに取り組まれた。6月8日には兵庫県弁護士会が主催する、5回目の「いわゆる共謀罪に反対する街頭パレード」が行われ、約700人が三宮・東遊園地に集まった。集会では2人の憲法学者らが共謀罪法案の危険性を訴え、反対運動の闘争を呼びかけた。集会後は、「共謀罪ダメ!」などのメッセージボードを掲げながら、三宮センター街を通るデモ行進を行った。
 また、45団体でつくる「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」も11日の夕刻、神戸市勤労会館前の中庭を出発点にした緊急のデモを呼びかけ、約150人が参加した。
(伸)
写真:(上)憲法を生かす会・ひょうごネットは参議院本会議での強行可決に抗議して宣伝行動=6月15日、神戸市(中)市民デモHYOGOが緊急のデモ=6月11日、神戸市中央区(下2枚)兵庫県弁護士会の5回目の反対集会とパレード=6月8日、神戸市
 京都府京丹後市の経ヶ岬に配備された米軍Xバンドレーダー基地の撤去を求める「6・4京丹後総決起集会」が6月4日、基地に近い久僧公民館で開かれ、近畿各地から約300人が参加した。兵庫からも憲法を生かす会・ひょうごネットのメンバーらが車数台に分乗して参加した。主催したのは基地建設計画段階から反対闘争に取り組んできたXバンドレーダー基地反対近畿連絡会などでつくる集会実行委員会。
 集会の冒頭、実行委員会共同代表の大湾宗則さんが「大規模な米韓共同軍事演習の実施など軍事的緊張が高まる中で、今やここの基地がミサイルの標的になりかねず丹後の住民の生命や財産が危機となっている。何としても基地撤去を」とあいさつ。「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭事務局長からも「地元住民は表立ってものが言えない人が多いが、危機感を募らせている」と現地の状況を報告した。
 続いて沖縄から駆けつけた高里鈴代さん(島ぐるみ会議共同代表)が、辺野古ではますます弾圧を厳しくして工事が強行されていることなどを伝えた。韓国から参加した2団体(4人)は、THAAD(サード)配備 反対闘争の現状を報告して日韓民衆の反基地闘争の連帯を訴えた。
 集会後、参加者たちは米軍基地ゲート前や地元の集落を通る約4`のコースをデモ行進。基地ゲート前では「基地はいらない」「米軍は出ていけ」と抗議のシュプレヒコールをあげた。
写真:(上)韓国からのゲストも加わってレーダー基地に向かってデモ行進に出発=6月4日、京丹後市(下)沖縄と韓国の反基地闘争からも連帯の報告
 今年4月の新社会党全国大会で松枝佳宏前委員長からバトンを引き継ぎ新たに委員長に就任した岡アひろみさんを激励しようと6月11日、神戸市内のホテルで「岡アひろみ委員長を励ます集い」が開かれ、党員はじめ、新社会党と連帯する政党や労働組合、運動団体の代表ら81人が出席した。
 呼びかけたのは、岡アさんが所属する新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)。出身県本部として新委員長を支え、盛り立てていこうと催した。
 冒頭の粟原県本部委員長の主催者あいさつにつづき、岡アひろみ委員長が、「頼まれたことにはいつも回答は早いのだが、さすがに今回はひと月悩み通した。でも、『できることは何でもやっとけ』という父親の教えが影響したのか、決断した。引き受けた以上は、これまで築いたものを壊すことがあるかもしれないが、自分がやりたいと思うことをやらせてもらおうと思う。みんなが幸せに生きるために、を自分の原点にして党の前進のためにみなさんと一緒に頑張っていく」と決意を込めてあいさつした。
 乾杯後、来賓として社民党や緑の党、山名宗悟・神河町長をはじめ古くから活動での親交があるラジオタレントの小山乃里子さんらが委員長就任を祝い、連帯と激励のスピーチをおくった。
 歓談やテーブルごとの記念撮影を挟んだあとも、4日が投票日だった尼崎市議選で4選を果たしたつづき徳昭さん(党尼崎総支部副委員長)の勝利報告の吉報を皮切りに、その後も途切れることなく、岡アさんが初めて衆議院議員選挙に挑んだときの先輩や仲間らが次々とスピーチを行った。党中央本部からは加藤晋介副委員長と長南博邦書記長が出席した。
 最後に出席者を代表して、きくち憲之・党9区国政対策委員長が「自分が次期総選挙で頑張ることが委員長を支えること」と、自らの決意も込めて激励の花束を岡ア委員長に贈った。
写真:各会からの来賓や党員ら81人が出席して岡アひろみ新委員長を激励した=6月11日、神戸市
 神戸空襲を記録する会(中田政子代表)は6月4日、第17回戦跡ウォークを須磨区で行った。約100人が参加した。
 午前は板宿の権現宮證誠神社で須磨空襲に遭った横井和子さん(86歳)のお話を聞いた。空襲のなか、弟を背負って逃げ、大手町の勝福寺に向かったときの様子やその後に四国に疎開したときの話などが詳しく語られた。勝福寺では防空壕を見ながら、妙法寺や長田区に残る防空壕の話を参加者から聞いた。さらに若木町の原爆模擬爆弾投下地点、三菱重工社宅跡のトンネル(旧鈴木よねさん邸宅跡)を訪ねた。和歌山からの学徒動員の生徒が空襲の時に逃げ込んだ所だ。浄徳寺では、元住職から2本のクスノキが空襲の生き証人だと紹介され、1945年の6月5日、遺体を集めていたこの場所に飛び火があって本堂が焼けたこと、この地が空襲の西端だったことなどが話された。天井川公園では、牧野さんが創った「須磨の空襲」の紙芝居が上演された。
 午後は、須磨空襲の犠牲者の慰霊碑のある神戸女子大や須磨離宮公園を訪ね、参加者は戦争の惨禍を想像しながら、空襲や戦争の犠牲者を忘れてはならない、二度と戦争を起こしてはならないという思いを共有した。
(小城)
写真:須磨空襲に遭った浄徳寺の住職のお話を聞くウォーク参加者=6月4日、神戸市須磨区
 今年で8回目となるピースウォーク明石が6月3日に明石市内で行われ、30人の市民が参加した。今年は城西高校新聞部の2人の生徒が同行取材で参加したほか、きくち憲之さん(新社会党兵庫9区国政対策委員長)も姿もあった。
 明石駅に9時半に集合した参加者は、全体のルートや注意事項などの説明を受けた後、観光ボランティアの牧野満徳さんらの案内で駅南へとピースウォークを始めた。
明石市内の身近な場所に残る戦跡や史跡を巡る途中、お二人の方から戦争体験談を話してもらった。空襲に遭遇した元電話交換手の炭谷光世さん(90歳)は「空襲でそこら中が火の海。明石公園に逃げ込んだ多くの人が亡くなった。防空頭巾の上から全身を濡らして、消火活動をしたり、逃げ回ったりした」と空襲時のことを語り、参加者は身を乗り出すように聞き入っていた。
 ピースウォーク明石は、ピースネット明石(窓口は明石地労協人権平和センター)の主催で、先の戦争を遠い過去のこととするのでなく、当時の人々の苦難に思いを馳せながら、平和の重みを噛みしめようと、毎年行われている。
安倍政権の集団的自衛権の行使、共謀罪の創設や憲法改悪などの動きは許せないという思いを強めた。
(狩郷)
写真:ウォークには城西高校新聞部の生徒2人も同行取材で参加した=6月3日、明石市
 NPO法人ひょうご労働安全衛生センターの第12回通常総会が5月27日、神戸市勤労会館で開かれた。
 冒頭、小西達也理事長が、過労死の辛いニュースが続く1年であったことを述べ、「安心して相談でき、頼りになるセンターをめざして引き続き取り組みを進めていく」とあいさつ。その後、西山和宏事務局長から、過労死・過労自殺・アスベストをめぐる県内情勢と1年間の活動報告があり、活動方針も提案された。
 質疑では、明石市職労の「アスベスト公務災害認定の取り組み」や加古川市職労の「健康・権利実態調査から見える職場課題」が報告された。
 第2部は、大阪労働者弁護団代表幹事の中島光孝弁護士による「働き方改革と労働安全衛生の課題」と題した記念講演。
 中島さんは、現在の大きな焦点である労働時間規制は、働く者にとって1911年の工場法公布からはじまる長いたたかいの歴史だとし、経営者側は規制緩和の名で労働時間の弾力化などを進め、今回の「働き方改革」も1995年に発表された日経連の「新時代の『日本的経営』」の具体化であり、働く者にとっては危険な方向だと指摘した。
 最後には、「働く側による働き方改革」として、個人の尊厳を守り、「生命・心身の保障」(長時間労働規制、ハラスメントの規制等)、「自由」(働き方の決定関与等)、「幸福追求」(健康で文化的な最高の生活追求、平和的生存権保障)など、憲法の視点に立った運動が重要だと訴えた。 
(森)
写真:活動報告と活動方針を提案する西山和宏事務局長=5月27日、神戸市
 I(アイ)女性会議ひょうごは5月27日、神戸朝鮮高級学校(垂水区上高丸)の見学会を行った。昨年12月、映画「蒼のシンフォニー」上映会を朝鮮女性同盟と共催したことがきっかけで、その後も交流を続けてきた中から今回の見学会が実現した。
 校長先生から学校の沿革や教育目的などのお話を聞き、4時間目の授業とクラブ活動を2班に分かれて見学した。授業はすべて朝鮮語で行われていること、「国語」という朝鮮語の科目があること以外はほとんど日本の高校と同じで、内容のレベルの高さと白けた感じの生徒が一人もいない様子には感動を覚えた。これは、ここを見学に訪れるすべての人の持つ感想のようだ。
 オモニ会のキム・ソンスク会長は後の懇親会のあいさつで、「今日ご覧になって高校無償化適用から外されるだけの理由が見つかりましたか」と涙ながらに話された。県下各地から通ってくる生徒一人には月々約7〜8万円もの費用がかかるそうだが、負担軽減そのものだけでなく、言われなく差別される現実をこそ変えていきたいとの思いを共有できた取り組みであった。
 この秋には再び共催で「教育無償化適用問題」の学習会を開くことを計画している。 
(門永三)
写真:朝鮮女性同盟と映画上映会を共催したことがきっかけで実現した見学会=5月27日、神戸市
インフォメーション
三上智恵監督最新作
     「標的の島 風かたか」上映会
  • 7月5日(水)@14時A18時30分/篠山市民センター2F・催事場
  • 7月6日(木)18時30分/三田駅前キッピーモール6F・多目的ホール
  • 入場料1000円(高校生以下無料)
  • 主催:『標的の島 風かたか』を観る会 0795/73/3869
安倍政権「働き方改革」
  労働者は幸せになれるか!?
    労働法制改悪反対連続学習会・第1回
  • 7月14日(金)18時30分〜
  • 神戸市勤労会館
  • 「『働き方改革』の全体像」佐々木亮弁護士
  • 参加費 500円
  • 主催 労働法制の改悪に反対する弁護士有志の会