「新社会兵庫」 2017年4月11日号
「すべての原発再稼働に反対!」「原発災害から住民のいのちを守る施策を第一に!」「安倍政権の原発推進をやめさせよう!」―これらを、政府の原発推進を容認する姿勢の兵庫県政に求めていこうと3月19日、4つの団体が共同して主催する集会とデモが神戸市中央区で行われた。主催したのは「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」「さよなら原発神戸アクション」「憲法改悪ストップ兵庫県共同センター」「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」の4団体。
「兵庫県も原発に反対してよ!いのちとくらしを守るデモ」と名付けられたこの日の行動は、デモに先立って東遊園地で開かれた集会から始まった。約500人が参加した集会では主催者あいさつののち、ゲストスピーチとして中嶌哲演さん(明通寺住職、原発設置反対小浜市民の会事務局長)から訴えが行われた。
 中嶌さんは、若狭の住民が原発再稼働に反対する根本的な理由として、処理方法さえまだ定まっていない「死の灰」を、全国ではすでに広島型原爆の120万発分がつくられている上にさらに新たにつくり出し、巨大なツケを後世に残してしまうことになることなどをあげながら、3点にわたって述べた。また、原発が集中立地し、関西の全電力消費量の53%を担っている若狭の差別的構造自体にも大きな目を向けてほしいとも訴えた。
 集会では南相馬市から自主避難している母子の切実な訴えもあった。
 集会後は、参加者は花時計前から大丸前を通って県庁前までデモ行進し、「原発いらない」「再稼働反対」などとコールを繰り返しながら脱原発を市民に訴えた。
写真:デモ前の集会では中嶌哲演さんが若狭から脱原発をアピール=3月19日、神戸市・東遊園地
 垂水区では昨年、参院選前の戦争法廃止2000万人署名を、憲法を生かす会と9条の会(平和憲法ネット)がこれまで別々にやってきた運動の枠をこえて共同の実行委員会を構成し取り組んできたが、安倍政権が共謀罪の新設を強行させ、「戦争する国」への道に一歩二歩も踏み込もうとしている状況のなか、共謀罪新設も許すわけにはいかないと、再び運動をともにし、共謀罪を廃案に追い込もうと3月19日、レバンテで60人が参加して共同の「共謀罪学習会」を行った。
 学習会は、県弁護士会共謀罪対策プロジェクト座長の吉田維一弁護士が、「市民を『監視』する共謀罪の正体」と題する講演を行った。
「テロ等準備罪」と名前を変えても共謀罪には必要性(立法事実)がない。準備行為の段階で処罰を可能にするが認定は現場任せになる。捜査機関による濫用規制は不可能だと指摘。また、共謀罪が戦前の治安維持法と同じだとよくいわれるが、電話やメール、SNSの盗聴、GPS等々の操作技術の発達などを考慮に入れれば今回の法案は治安維持法の比ではない。憲法が規定する「個人の尊厳」を根底から否定するもので、廃案しかないと訴えた。
(門永)
写真:共同の学習会では吉田雄一弁護士が講演=3月19日、垂水
平和憲法を守る高砂市民の会
 平和憲法を守る高砂市民の会が主催する憲法講演会と第12回定期総会が3月26日、高砂市のユーアイ福祉交流センターで開かれ、約40人が参加した。高校の新聞部の生徒たちも取材を兼ねて講演を聴きに来てくれ、会場はいつになく若やいだ雰囲気となった。
 講演会は、いつもオープニングを飾る地元の女性コンビ・あんこうズの漫才で始まり、講演の導入としてアニメ「戦争の作り方」が上映された後、永井幸寿弁護士が「憲法に緊急事態条項は必要か」の演題で講演した。
 永井さんは、この問題の第一人者ともいうべき講師。改憲項目に取り沙汰されている「緊急事態条項」の内容について、その危険性、問題点などを詳しくやさしく解明。講演の最後に、「緊急事態条項とは、『オセロゲームのように一挙に憲法を引っくり返すことができる条項』で、その内容は、『人権を大幅に制限し、または犠牲にし』『民主主義を破壊し』『内閣総理大臣という独裁者をつくる』『独裁条項』である」と簡潔に締めくくった。
 講演会は、衆院憲法審査会で木村草太氏らと共に参考人として意見陳述を行った3日後で、陳述内容や審査会でのやり取りも紹介された。
(嶋谷)
写真:高校生も参加して若やいだ講演会=3月26日、高砂市>
 次期総選挙で兵庫9区(明石市、淡路市、洲本市、南あわじ市)に立候補予定のきくち憲之さんを「囲む会」が3月24日、洲本市内で催された。「心底信頼できる候補者ができる」との思いから、「きくちさんを支え、励まそう」と有志の呼びかけで企画されたもの。
 参加者からは、「新規就農を希望する人が増えているが、受け入れ態勢が不備で定着しない」(専業農家)、「子どもたちが少なくなり、保育所、小中学校の統合が進んでいる。高校は神戸と学区が同じになり、生徒は神戸に流れ、島内は半減。高校の維持が厳しくなっている」(高校教師)、「合併等で過疎が進むなか、路線バスが削減され、車に乗れない高齢者は買い物もままならないのが現状だ」(自治体労働者)、「大震災後、他港に仕事を奪われたままで先行き不安が続いている」(港湾労働者)など、淡路島が直面している問題が多岐にわたって寄せられた。
 きくち憲之さんからは、「励ましの言葉を胸に刻んで頑張ります。皆さんの声をしっかり受け止め、政策に反映したい」との決意が述べられた。
 励ます会では、テーマを決めた学習・交流会を継続し、きくち支援の輪を広げていくことにしている。
(浩)
写真:参加者からは多岐にわたって淡路島が直面する問題が述べられた=3月24日、洲本市
インフォメーション
辺野古の新基地ゼッタイ止める!4.23兵庫県集会 ― こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO
  • 4月23日(日)14時〜16時/16時15分からデモ
  • あすてっぷKOBE
  • 前売り500円/当日千円
  • 沖縄からの訴え「沖縄、辺野古のいま、これから」安次富 浩さん(ヘリ基地反対協・共同代表、辺野古テント)
5.3兵庫憲法集会《事前申し込み制》
     申込期限:4月21日(金)先着順

 「戦争させない、9条壊すな!5・3総がかり行動兵庫県実行委員会」が憲法施行70周年となる5月3日に開く「戦争させない、9条壊すな!5・3兵庫憲法集会」は、会場が屋内のため定員が限られており、個人ごとの事前申し込み制となっている。申し込み受付は先着順で、申し込み期限は4月21日(金)。申し込み受付が済んだ人にはチケットが送られる(参加費は当日の受付にて)。
 参加申し込みはファックス:078・361・9991、もしくはメール:sougakarihyogo@Gmail.com
  • 5月3日(水・祝)14時開会 神戸芸術センター(新神戸駅南すぐ)
  • ゲスト 糸数慶子参議院議員
  • 劇(共謀罪)/明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部 など
  • 参加費 1000円(事前申込制)
第49次学ぶ講演会 県内11会場で 4.17〜

 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会は、「人間らしく働きつづけ、生きつづけるために」をテーマに「第49次まなぶ講演会」を県内11会場で開く。開催要項は次の通り。
■開催日・開催地区/会場/講師(敬称略)の順
■時間はいずれも18時30分〜20時30分
          (ただし神崎と姫路は18時から)
■参加費800円
  • 4月17日(月)神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/永井俊作
  • 19日(水)東播磨/加古川勤労会館/菊地憲之
  • 20日(木)神戸・北/北区民センター/小林るみ子
  • 20日(木)神崎/市川町就業改善センター/川越俊己
  • 24日(月)明石/明石勤労福祉会館/平田尚
  • 24日(月)姫路/花の北市民広場/酒井浩二
  • 24日(月)神戸・垂水/垂水レバンテ/今村稔
  • 27日(木)神戸・長田/新長田勤労市民センター/今村稔
  • 27日(木)東神戸/六甲道勤労市民センター/平田尚
  • 28日(金)淡路/洲本市文化体育館/菊地憲之
  • 6月21日(水)但馬/豊岡市民会館/(未定)