「新社会兵庫」 2017年3月28日号
1日8時間で生活できる賃金・労働条件、雇用不安の無い働き方を
 安倍政権の「働き方改革」とは企業に都合のよい「働かせ方」―。これに対抗し、“私たちの求める「働き方改革」”を、と春闘期恒例の「2017兵庫たたかう仲間の集会」が3月11日、神戸市中央区で開かれた。約150人が集まり、県内で闘われている各労働組合の闘いや活動を報告しあい、“私たちの「働き方改革」とは8時間労働で生活できる賃金と労働条件、雇用不安のない働き方”だ、これを求めて声を上げていこうと確認しあった。
 集会は、この日で丸6年となる東日本大震災に思いを馳せ、犠牲者への黙とうから始まった。
 主催者あいさつに立った日野隆文集会実行委員長(全港湾神戸支部副委員長)は、安倍政権が唱える「働き方改革」の問題点を批判しつつ、労働者の手による「働き方改革」が必要だ、と訴えた。
 次に5つの労働組合からの闘争報告だ。県職労は春闘アンケートの取り組みを、神戸ワーカーズユニオンからはまともな労働条件を求めて起ちあがった権田工業分会が、昨年8月以降の5派のストライキを含むこの間の闘争経過を映像と画像で報告した。郵政産業労働者ユニオンは、非正規職の格差是正、均等待遇を求める「労契法20条裁判」の状況を報告。また、但馬ユニオンは学校法人の不当処分撤回と民主的な職場を求め、提訴を決意して準備を進めていることを報告した。全港湾神戸支部本四海峡バス分会の仲間は、契約社員を全員正社員にするための闘争に10年以上もかけて取り組み、その成果をしっかり上げたことを劇にして発表した。
 パート・ユニオンネットの仲間は労働歌を2曲披露した。
 集会の最後に塚原久雄・ひょうごユニオン事務局長がまとめを行い、「今日報告された闘いはすべて心を打つ闘い。これらが私たちの『働き方改革』だ。変わるまで、変えるまで闘うことを教えられた」と発言し、「さらに連帯と団結を強めよう」と締めくくった。
 集会後は、元町・大丸前までデモ行進を行い、「残業なしで生活できる賃金を」「共謀罪、名前を変えても共謀罪」などとアピールし、「団結、闘争、負けないぞ」のシュプレヒコールを繰り返した。
写真:(上)「団結!闘争!負けないぞ!」のシュプレヒコールで元町・大丸前までデモ行進=3月11日、神戸市中央区(下)たたかいの報告がつづいた=3月11日
脱原発はりまアクションが集会
 東日本大震災、福島原発事故から6年を前にした3月4日、脱原発はりまアクションは県加古川総合庁舎内で、福島大学准教授の荒木田岳さんの話をメインにして「あれから6年 福島の今とつながる」と題した集会を開き、78人が参加した。コープ自然派兵庫が共催した。
 荒木田さんは「原発事故後の6年をふりかえって」と題して講演。6年前の3・11原発事故情報を県、東電がまったく正確に伝えなかったこと。事故直後の3月12日には、福島県庁モニタリングチームがすでにメルトダウンの情報を把握しながら公表せず、東電に至っては5月まで隠すなど許せないことばかりだったこと。その上、福島県が「専門家」として県内各地で講演して回らせた長崎大学のS・Y教授による“「放射能は大丈夫」「にこにこしていれば放射能は来ない」キャンペーン”で、避けられるべき被ばくをさせられてしまったなどと語った。そしてその後は、福島県内各地の高い放射線量を追認して基準値を1ミリシーベルト/年を、20ミリシーベルト/年に引き上げ、今なお福島県全体を「放射線管理区域」(非常事態宣言)としている。
 「たんに福島が大変なのではない。今の社会が大変なことを捉えよう」とまとめた荒木田さんの提起の後、避難している方から当時のことや6年を経過しての心情などの報告が行われ、会場からも意見交換があり中身の濃い集会となった。
(菅野逸雄)

写真:「あれから6年 福島の今とつながる」と題した集会には78人が参加した=3月4日、加古川市
 憲法ひょうごが主催する第17回ピース・セミナーが3月14日、弁護士の冠木(かぶき)克彦さんを講師に神戸市勤労会館で開かれた。
 冠木さんは「共謀罪の危険と改憲の人権破壊」と題して、 “共謀罪”法案について、その概略や問題点をていねいにわかりやすく解説した。
 過去3度も廃案になりながら、今回、「テロ等準備罪」という名で創設が目論まれている“共謀罪”法案は、正式には「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律」によって新設される条項、第6条の2(実行準備行為を伴う組織的犯罪集団による重大犯罪の遂行の計画)だと紹介。明らかになったその条文について文 さらに、司法取引の新設も目論まれていることなどとあわせて、密告が奨励され、密告制度をはびこらせ、監視社会がつくられていくことがいちばん怖いと強調、最大の危険性は警察の捜査権の拡大が進むことだとした。
 すべては安倍政権の「戦争する国」づくりの最終目標に通じていると指摘し、当面する”共謀罪“法案反対のたたかいの強化を訴えた。
写真:"明らかになった“共謀罪”法案の条文も詳しく解釈しながらその危険性が厳しく指摘された=3月14日、神戸市勤労会館
 憲法を生かす会・長田とI女性会議・長田は3月5日、10回目の憲法カフェを新長田勤労市民センターで開いた。東日本大震災から6年、福島第一原発事故によって、いまどのような問題があるのか、現状を知り、生活の安全と安心について学ぶことを目的にした。
 まず、会員の大坪正雄さんが問題提起を行い、福島第一原発の廃炉作業のメドが全く立たない中で四国電力・伊方原発と九州電力・川内原発が再稼働中だと安倍政権の原発政策を批判。
 つづいて加古川市の菅野順子さんも報告し、福島県だけは事故後、年間20ミリシーベルトと、従来の20倍の放射線基準値が認められ、「放射線管理区域」レベルに汚染された地域は、福島と周辺県を含む広範囲におよび、住民は被ばく量に応じた将来の健康への「追加リスク」を負って生活していると指摘。とくに被ばくの影響を受けやすい子どもたちの甲状腺がん、疑いの発病者が2順目の県民健康調査で183人も出ている(16年12月公表)と紹介し、チェルノブイリの経験に学んだ「保養キャンプ」と名付けて福島の子どもたちを加古川や姫路に迎える活動をしていると報告した。また、行政は低線量被ばくによる健康被害を徹底的に軽視しているため多くの子どもたちが無防備のままだとして、無為無策の国と福島県に対して福島の子どもと親たちが訴えた「子ども脱被ばく裁判」も支援していると話した。    
(伊藤)

 憲法を生かす北区の会は3月12日、「あすわか」の川元志穂弁護士を囲み、15年6月の第1回から数えて5回目となる憲法カフェを行った。
 川元弁護士からは改憲をめぐる状況が話され、昨年秋から再開された衆・参の憲法審査会では、いま緊急事態条項、合区解消、家族条項など一見もっともらしい、争点が見えにくいものへの改憲項目の絞り込みが行われていて、改憲国民投票も視野に入れていかねばならないとの提起もあった。
 参加者の中で唯一の若い女性が「学生時、就職等の進路を決める段階、当初はリベラルであった人が保守的になっていく傾向があり、憲法の良さ等について話し合っていくことが難しくなる」と発言し、この発言をきっかけにして「私の場合は……」という発言が多くなり、カフェの話し合いは深まっていった。
 まずは憲法の中身(良さ)について知ってもらうこと、相手の話を聴いて、その人の関心のあること(労働、教育、女性、年金、介護、医療等々)と合わせて憲法の話をすることが大切であること、ねばり強くコツコツと活動を積み重ねていくことが大切であること、―これらを確認しあえた憲法カフェとなった。
(山ア)
写真:改憲国民投票も視野にねばり強く活動を積み重ねていこうと確認し合った憲法カフェ=3月12日、神戸市北区
連帯兵庫みなせんが学習交流会
 連帯兵庫みなせん(平和と立憲主義、いのちと暮らしを守る市民選挙・連帯兵庫)は3月5日、神戸市内で学習交流会「野党共闘と市民の共同選挙」を開き、昨年の参院選における三重県での野党統一候補の勝利の経験に学ぼうと、市民連合みえの森原康仁さん(三重大学准教授)の講演を聴いた。約130人が参加した。
 昨年の参院選・三重選挙区(1人区)では市民連合みえが民進党と政策協定を結ぶ一方、共産党、社民党とも別に政策協定を結び、市民連合が仲立ちとなってブリッジ共闘を成立させて野党共闘を実現、その結果、野党統一候補が勝利している。
 「市民と野党の共闘の深化をめざす」と題した森原さんの講演では、野党共闘の実現までの困難だった道のりもていねいに報告しながら、共闘は形ではなく実質が重要であることを強調した。また、1強の自民党との対決軸を鮮明にした魅力ある共通政策づくりの重要性も語られた。
 講演後の熱心な質疑ののち、衆院選兵庫1区から9区までの9地域のみなせんから各選挙区におけるみなせんの次期総選挙に向けた取り組み状況が報告された。
 また、共産党、社民党、新社会党、緑の党の4党からもそれぞれ連帯のあいさつが行われた(民進党はオブ参加)。新社会党からは粟原富夫県本部委員長ときくち憲之9区国政対策委員長がそろってあいさつ。きくちさんは、アベ政治との対決を鮮明にした政策を訴えながら、野党統一候補をめざして9区での存在感を高める活動に全力を上げると決意を表明した。
写真:130人が参加して市民連合みえの森原康仁さん(三重大学准教授)の講演に学んだ=3月5日、神戸市
 「最賃全国どこでも今すぐ時給1000円に!だれでも今すぐ無期転換を!」をスローガンに、自治労県本部臨職評や県内の地域ユニオンでつくる兵庫県パート・ユニオンネットワークは3月4日、「2017パート春闘アクション」として、街頭宣伝をしながら“最低時給はいくらにすべきか”というシール投票を求める行動を神戸市のJR元町駅前で行った。コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの「2017年ユニオン非正規春闘」の一環の行動として取り組んだもの。
 午前中は各地域での宣伝行動などに取り組んだのち、約80人が三宮・花時計前でのミニ集会に集結。集会では、参加労組の紹介をしながら各地域の午前中の行動や各労組の闘いなどを報告しあい連帯感を高めた。
 その後、デモで「パートにも生活できる賃金を」「最低賃金を今すぐ1000円に」「有期雇用を今すぐ無形雇用に」などとアピールしながらJR元町駅前に移動し、チラシ入りのティッシュを配りながらシール投票に取り組んだ。
 兵庫県の現行最低賃金は819円。投票用のボードには1000円、1200円、1500円などの欄があり、通りがかった人びとが投票。大半が1000円以上に投票した。 時給1000円で年間2000時間働いても年収は200万円にしかならない。時給1500円で1800時間働いても年収270万円だ。生活していくためには1000円は絶対に譲れない額。最賃の引き上げ、正規と非正規の格差是正などに向け、さらに運動を強めていくことを誓いあってこの日の行動を終了した。
きくち憲之さんも行動参加 3.4明石
各地域での午前中の行動のなかで、明石ではあかし地域ユニオンや明石市の非正規職員らの労働組合からの参加者に交じり、きくち憲之・新社会党兵庫9区国政対策委員長も行動に参加。明石駅前でシール投票を呼びかけた(=写真)。
 きくち憲之さんは自らの主張として貧困と格差をなくすための第一歩として「時給1500円の実現を」と街頭宣伝などで訴え続けている。
写真:横断幕に「生活できる賃金を!」と大書してシール投票会場までデモ行進=3月4日、神戸市中央区
インフォメーション
親子deケンポー!
  ラッキィ池田と歌って踊って学んじゃおう
  • 4月2日(日)10時
  • 東灘区民センター・うはらホール(JR住吉駅・南すぐ)
  • 参加費:大人1000円、中学生以上・障がい者500円、小学生以下無料(事前申込制)
  • TEL 078・802・3424 FAX 078・802・1649
ピースファースト!戦争をさせない関西大行動
  • 4月15日(土)13時集会、14時パレード
  • 大阪扇町公園(地下鉄扇町/JR天満駅から3分)
  • 主催:フォーラム平和関西ブロック/戦争をおこさせない1000人委員会(近畿)
今年も“総がかり”で「5.3」
戦争をさせない、9条壊すな!5.3兵庫憲法集会

 今年の5月3日、憲法は施行70周年を迎える。しかし、安倍首相は「今年は憲法施行70年の節目の年。わが党は憲法改正の発議に向けて具体的な議論をリードしていく。これこそが日本の背骨を担ってきたわが党の歴史的使命だ」と、節目の年に明文改憲に踏み込んでいくと明言している。
 こうしたなか、昨年5月3日に東遊園地で1万1千人が集まった集会を主催した「戦争させない、9条壊すな!5・3総がかり行動兵庫県実行委員会」(戦争をさせない1000人委員会・ひょうご、憲法改悪ストップ兵庫県共同センター、9条の心ネットワークの3団体の呼びかけ)は、今年も5月3日の憲法記念日に2回目となる「戦争させない、9条壊すな!5・3兵庫憲法集会」を神戸市中央区の神戸芸術センターで開く。その参加呼びかけが始まっている。
 今年は会場が屋内のため定員が限られており、個人ごとの事前申し込み制となっている。受付は先着順で、申し込み期限は4月21日(金)。申し込み受付が済んだ人にはチケットが送られる(参加費は当日の受付にて)。
 参加申し込みはファックス:078・361・9991、もしくはメール:sougakarihyogo@Gmail.com
  • 5月3日(水・祝)14時開会
  • 神戸芸術センター(新神戸駅南すぐ)
  • ゲスト 糸数慶子参議院議員
  • 参加費 1000円(事前申込制)
第49次学ぶ講演会 県内11会場で 4.17〜

 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会は、「人間らしく働きつづけ、生きつづけるために」をテーマに「第49次まなぶ講演会」を県内11会場で開く。開催要項は次の通り。
■開催日・開催地区/会場/講師(敬称略)の順
■時間はいずれも18時30分〜20時30分
          (ただし神崎と姫路は18時から)
■参加費800円
  • 4月17日(月)神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/永井俊作
  • 19日(水)東播磨/加古川勤労会館/菊地憲之
  • 20日(木)神戸・北/北区民センター/小林るみ子
  • 20日(木)神崎/市川町就業改善センター/川越俊己
  • 24日(月)明石/明石勤労福祉会館/平田尚
  • 24日(月)姫路/花の北市民広場/酒井浩二
  • 24日(月)神戸・垂水/垂水レバンテ/今村稔
  • 27日(木)神戸・長田/新長田勤労市民センター/今村稔
  • 27日(木)東神戸/六甲道勤労市民センター/平田尚
  • 28日(金)淡路/洲本市文化体育館/菊地憲之
  • 6月21日(水)但馬/豊岡市民会館/(未定)