「新社会兵庫」 2017年3月14日号
奨学金と学費から考える
 戦争法廃止の運動の中で生まれた「アベ政治を許さない市民デモKOBE」を土台に昨年9月、新たに結成された「こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGO」(2月19日現在43団体が参加)は、ひきつづき「19日行動」の集会やデモに取り組み憲法闘争を進めているが、憲法問題をくらしの面からも考えようと、2月は前月の「子どもの貧困」につづいて奨学金と学費の問題を通して学生の貧困を考えた。「奨学金と学費を考える兵庫の会」の佐野修吉事務局長が講師を務め、解説と問題提起を行った。
 2月19日、神戸市勤労会館で開かれた市民デモHYOGO主催の「学生の貧困問題・奨学金を考えよう 学習討論集会」には約100人が参加。
 佐野さんは、「奨学金・学費問題と学生の貧困」と題して講演。多くの資料・図表などをもとに貧困化が進む学生の実情を紹介しながら、教育ローン化した奨学金制度の問題点を深くえぐりその背景として、学費の高騰、高卒求人の激減、親世代の減収・貧困化など構造的な貧困の連鎖を指摘した。そして、国際的にみても高額過ぎる日本の大学授業料とあまりにも低い教育の公的負担の事実を指摘し、高等教育の無償化など抜本的な解決を、と提起した。
 講演後は、沖縄や南スーダンPKO、共謀罪をめぐる活動報告や呼びかけが3つの団体から行われた。
 集会ののち、参加者は三宮センター街を通り大丸前までデモ行進を行った。給付型の奨学金を、とアピールし、奨学金問題も訴える新たなデモとなった。
写真:デモでも給付型の奨学金制度の拡充をとアピールした=2月19日、神戸市中央区
九条の会・宍粟が開催
 「日々のくらしから憲法をひも解く」をメインテーマに、「九条の会・宍粟」が主催する「憲法カフェ」が2月19日、宍粟防災センターで開かれた。
 若者や初参加の女性も多く、昨年8月の第1回の参加者を上回った。
 「カフェ」は素留亭ドッグ氏(同会の会報誌連載漫画作者)の落語を皮切りに、和やかな雰囲気の中で始まった。その後の講演では明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)兵庫支部・事務局長の吉江仁子(きみこ)弁護士から、くらしの中に潜む改憲に向けた危険な動きが的確にひも解かれた。
 アンケートの感想でも、「現在起きている問題を憲法の視点で説明され、大変分りやすかった」「自民党改憲草案の内容を聞き、少しの言葉の違いが生活を大きく左右することが分かった」など、活動に弾みがつく「憲法カフェ」であった。
 同会では、本格化する憲法改正の動きに対して、改憲内容をしっかり認識した地道な活動の継続が確認されている。
(志水)

写真:若者や初参加の女性も多く参加して改憲の動向を考えた=2月19日、宍粟市
 ひょうご地域労働運動連絡会の恒例の春闘討論集会が2月18、19日、淡路島で開かれ、13組合36人が参加した。主催者あいさつ、基調提起に続き地域と労働組合から4本の活動報告があった。
 講演は「高松地区労と高琴労組の春闘の取り組み」と題して高松地区労事務局長の池畑章伸さんが行った。
 池畑さんは、労働運動に関わってきた自らの経歴と高松地区労の取り組みを紹介。檄布交換、労働講座、単組間交流会、決起集会、ボウリング大会など春闘期の取り組みを説明しながら、地区労の課題をあげ、次代の担い手となる活動家育成のための、若い仲間を集めた「カベ新聞教室」の取り組みなどを紹介した。
 また、自ら書記長を務める高琴労組のこれまでの闘いを振り返り、2001年に経営破綻した琴平資本が民事再生法を申請し、「国鉄改革」と同じ手法で経営破綻の原因を労働者に押し付けてきた経過を説明。労組は鉄道・バスの維持・存続、雇用を守ることを第一義に取り組んだが、パート、契約社員の導入や新人事制度、職能資格制度、人事評価制度の導入など労働協約の改定を飲むことになった。「中学生の時、国鉄の分割民営化をみて違和感をもったが、まさか自分がそうなるとは思わなかった」と池畑さんは語った。
 現在の組合の課題として非正規労働者(契約社員)の正社員化や人員増をあげ、いま組合員の約40%が非正規からの転換と報告した。労組の闘いを通じて、「企業だけの団結だけでは限界がある」と、共闘運動の重要性を強調した。
 2日目は4つのグループに分かれ、長時間労働について交流した。
(石)
写真:集会では高松地区労の経験を池畑章伸さんが講演した=2月18日、淡路市
 「熟年者ユニオン」「明日を考える東播高齢者の会」「西はりま熟年者の会」の3団体で2012年1月28日に結成された兵庫県高齢者団体連絡会(略称・兵高連)は2月23日、明石勤労福祉会館で第6回総会を開いた。
 総会では次期衆院選に兵庫9区から出馬予定の新社会党の菊地憲之さんからもあいさつを受けた。
 昨年度の活動として、2月に講演会を開催、9月には西村和平加西市長を講師に招き1泊2日の合宿を行った。2カ月に1回の世話人会も中止することなく続け、昨年12月には姫路での世話人会の前段に、JR姫路駅前でビラ配布行動も行った。
 しかし、高齢者だけに厳しい状況もあり、「明日を考える東播高齢者の会」が活動休止となったが、オブザーバーとして関わり運動の継続をすることを確認した。
 今年度の行動方針として、社会福祉の切り捨て阻止、脱原発や改憲阻止、そして高齢者の怒りとこれからの将来を担う若者たちの怒りを繋げながら、学習を通じて具体的な行動の強化をしていくことを確認した。姫路と明石での世話人会の前段にビラ配布を行う。5月21日は神戸市勤労会館で岡崎宏美さんを講師に講演会を開く。
 総会は10人の世話人とオブザーバー2人の新体制を確認して終了した。
(兵高連事務局長 横林賢二)
インフォメーション
兵庫県も原発に反対してよ!
        いのちとくらしを守るデモ
  • 3月19日(日)14時集会 東遊園地 ゲストスピーチ 中島哲演さん
  • 14時30分デモ出発(兵庫県庁南側まで)
  • 主催=憲法改悪ストップ兵庫県共同センター、こわすな憲法!いのちとくらし!市民デモHYOGOなど4団体
第49次学ぶ講演会 県内11会場で 4.17〜

 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会は、「人間らしく働きつづけ、生きつづけるために」をテーマに「第49次まなぶ講演会」を県内11会場で開く。開催要項は次の通り。
■開催日・開催地区/会場/講師(敬称略)の順
■時間はいずれも18時30分〜20時30分
          (ただし神崎と姫路は18時から)
■参加費800円
  • 4月17日(月)神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/永井俊作
  • 19日(水)東播磨/加古川勤労会館/菊地憲之
  • 20日(木)神戸・北/北区民センター/小林るみ子
  • 20日(木)神崎/市川町就業改善センター/川越俊己
  • 24日(月)明石/明石勤労福祉会館/平田尚
  • 24日(月)姫路/花の北市民広場/酒井浩二
  • 24日(月)神戸・垂水/垂水レバンテ/今村稔
  • 27日(木)神戸・長田/新長田勤労市民センター/今村稔
  • 27日(木)東神戸/六甲道勤労市民センター/平田尚
  • 28日(金)淡路/洲本市文化体育館/菊地憲之
  • 6月21日(水)但馬/豊岡市民会館/(未定)