「新社会兵庫」 2016年11月22日号
野党4党も参加して討論
 7月の参院選で「希望はここに!つながれ野党!みんなで選挙」をスローガンに、野党と市民の共闘を通じて野党共闘を支えた「連帯兵庫みなせん」(安保関連法の廃止をめざす市民選挙・連帯兵庫)は10月29日、神戸市教育会館で「参院選の総括と再出発のつどい」を開き、参院選の総括を行って“ひと区切り”をつけるとともに、次期総選挙に向けて第2次「連帯兵庫みなせん」を新たに出発させることを確認。参院選での野党共闘の総括を踏まえながら、総選挙でも野党共闘、選挙区の野党統一候補の実現をめざして市民と野党の共同選挙の態勢を築く方針を決めた。集会には民進党を除く野党4党の代表も参加して意見を表明、市民との討論も行われた。
 約70人が参加したつどいでは、川元志穂代表世話人が開会あいさつを述べたあと、世話人の松本誠さん(その後の議事で新事務局長に就任)が参院選の総括と次期総選挙に向けた再出発の活動について提案を行った。
 A4・20ページの文書にまとめられた参院選の総括では、野党共闘の全国的な成果を確認しながらも、兵庫選挙区での厳しい結果を見据えてその限界や課題についても言及し、新しい一歩を踏み出した野党と市民の共同の選挙をさらに進めるべきだとの立場に立って、総選挙に向けて第2次「連帯兵庫みなせん」を出発させる方針を確認した。名称については、略称はそのまま引き継ぎながら正式名称は「平和と立憲主義、いのちと暮らしを守る市民選挙・連帯兵庫」と改称、役員も一部変更して25人の世話人(代表世話人は6人)などを新たに選出した。>
 つどいでは、要請を受けて出席した野党からの発言として、共産党、社民党、新社会党、緑の党の4党からそれぞれの参院選総括と今後に向けた方針などが表明されたが、いずれも野党共闘を積極的に評価し、さらに促進すべきという点では共通した。新社会党からは菊地憲之県本部書記長が発言した。民進党は、県連としての野党共闘についての評価から参加しなかったが、連帯兵庫みなせんとしては今後も参加を働きかけ続けることを確認した。
 その後の討論は、民進党への働きかけの問題や野党統一候補づくり、日本維新の会の分析、若者への働きかけ、総選挙への政策づくりなど多方面に及んだ。
 最後に伊東武是代表世話人が閉会あいさつで、今後はさらに運動のウイングを広げる努力を行いつつ、共闘への民進党の態度変更も期待したい旨を述べて締めくくった。
写真:集いでの野党との討論では新社会党からは菊地憲之県本部書記長が出席して発言した=10月29日、神戸市中央区
 県内各地の「憲法を生かす会」などでつくるネットワーク「憲法を生かす会・ひょうごネット」は11月3日、神戸市内で第2回総会と交流会を開いた。 県内の14地区の会が参加し、第1部では沖縄の闘いに学ぼうと、DVD「高江―森が泣いている」を鑑賞した。
 第2部の総会と交流会では、結成以来2年半近くが経過した中、@戦争法反対の運動に精一杯取り組んでの成果、A西播磨と但馬での新たな生かす会の結成、B参院選のなかでの3つのブロックごとの集会の成功、Cこの数年間の「憲法を生かす阪神連絡会」や「憲法を生かす会・西神戸連絡会」での定期的な講演会や集会開催などの取り組み、D「3・21落合恵子講演会」を機に東神戸エリアの3つの生かす会とろっこう医療生協の連携開始など、生かす会運動の大きな前進が確認できるとする総括案などが提案され、確認された。
 その後、各地区の活動の報告が行われ、阪神連絡会からは、参院選の反省から「みなせん」の人などと分担しながら憲法カフェを各地で開いていることや、西宮、芦屋の12月市議会に向けての沖縄問題での意見書採択を求める運動の取り組みが報告された。新結成の「憲法を生かす会・但馬」からは「戦場ぬ止み」上映会を取り組んだ成果と、地理的に近い京丹後Xバンドレーダー基地反対運動や脱原発の運動も強めていく決意が述べられた。
 総会では、南スーダンPKO派遣反対など当面の取り組み課題を確認し、4ブロックから以下の4人の共同代表など新役員を選出した。共同代表=山ア貢(神戸・憲法を生かす北区の会)、奥山篤(阪神・憲法を生かす阪神連絡会)、嶋谷数博(播磨・平和憲法を守る高砂市民の会)、島田斉(但丹・憲法を生かす会・但馬)
写真:第2回総会には14地区の「生かす会」などの代表らが参加して活動の報告をしあった=11月3日、神戸市兵庫区
 京都府京丹後市の経ケ岬に米軍Xバンドレーダー基地がつくられて2年。米軍基地の即時撤去を求める「米軍基地イランチャフェスタin丹後2016」が11月6日、京丹後市の丹後文化会館で開かれ、750人が参加した。兵庫からも憲法を生かす会・ひょうごネットが神戸、東播磨、丹波、但馬から車で参加した。
 主催したのは、米軍基地建設反対丹後連絡会と米軍基地建設を憂う宇川有志の会(京都に米軍基地いらない府民の会と米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会が共催)で、今年で3回目。
 集会では、「琉球新報」編集局政治部長の島洋子さんの記念講演のほか、国会報告、現地報告、各運動団体などからの発言が続き、基地がもたらす問題の広がりや深刻さを訴え、沖縄のたたかいとの連帯の強化を強調した。
 明らかにされたのは、レーダーによる騒音被害、米軍人・軍属による交通事故の頻発(これまで30数件の事故)、騒音対策を逆手にとった3万3千ボルト(現行の5倍)の高圧電線の架設、地元民の信仰の拠り所である穴文殊の洞穴の真上への米軍のトイレ設置、さらには自衛隊福知山駐屯地射撃場での実弾射撃訓練の実施計画など、基地の拡張と日米軍事一体化の強化の事実だ。
 また、基地配備による交付金によって当たり前のことが言いづらくされており、基地はまさに民主主義を破壊していくとも告発された。
 集会後は、市内の峰山町を周回するデモ行進を行い、「米軍基地は即時撤去」「平和な>丹後を子どもたちに」などと訴えた。
 近畿連絡会はフェスタへの参加に先立ち、近畿の各地から集まった約150人がレーダー基地のゲート前で米軍への抗議行動を行った(=写真右)。
写真:基地の拡張や福知山自衛隊駐屯地での実弾射撃訓練計画などに大きな抗議の声が上がった=11月6日、京丹後市
戦争させない1000人委員会ひょうごも呼びかけ
 フォーラムひょうごは、「戦争をさせない1000人委員会ひょうご」と共催して10月22日、神戸市中央区のラッセホールで「安倍政権にいかに対峙していくのか」と題する学習会を開催し、70人が参加した。
 主催者を代表して泉雄一朗代表委員(兵教組委員長)が「憲法改悪の危機的な情勢の中で地域からねばり強く運動を進めていこう」とあいさつ。
 「フォーラム平和・人権・環境」の藤本泰成代表が「安倍政権のこれまでとこれから―危機感の共有を―」と題した講演を行った。藤本さんは、安倍首相の歴史観について述べるとともに、具体的な数字をあげながら不平等社会でつくられる貧困について述べ、貧困層が戦争に駆り出される危険性を指摘した。改憲の動きについては、「『気に入らない』『変えたことがない』から変える」という幼稚な議論に惑わされることなく、憲法の大切さを訴え広げていこうとよびかけた。
 学習会の前段にはフォーラムひょうごの総会が開かれ、「戦争をさせない取り組み」「オール沖縄に連帯する取り組み」「脱原発の実現を」を重点とした方針を確認した。
(哲)

写真:フォーラム平和・人権・環境の藤本泰成代表が講演=10月22日、神戸市
 憲法を生かす会・垂水の平和フィールドワークは10月29、30日、10人で長崎を訪れ、被害と加害の両面から戦争を振り返る旅となった。
 初めに訪れた岡まさはる記念平和資料館は1995年に設立されたNPO法人で、日本の加害責任に特化した資料館である。小さな建物の中には、所狭しと強制連行、南京大虐殺、韓国朝鮮被爆者、慰安婦の戦後補償などに関する資料が並べられ、日本の侵略と「皇民化」の歴史が学べるようになっている。私たちを出迎えてくれたのは、高實康稔さん(理事長、長崎大学名誉教授)と今年の平和祈念式典で「平和の誓い」を読み上げた井原東洋一さん(監事、元長崎市議)のお二人。高實さんは病身を押して熱意と迫力あふれる説明をしてくださった。井原さんは今も反響を呼んでいる「平和の誓い」の作成にあたっての経過を詳しく説明してくださった。
 2日目に訪れた軍艦島は世界遺産登録されてから観光客が押し寄せる人気のスポットだ。ガイドは鉱夫たちの過酷な労働を強調したが、その多くが朝鮮人、中国人であったことには触れなかった。昨今の右翼的な空気を忖度してのことのようだ。若い観光客が多い中で、この事実に触れれば、巨大なこの島の廃墟が語るものも、ひいては近代日本の歴史も違って見えたであろうにと残念でならなかった。
(三)

写真:フィールドワークの2日目は軍艦島を訪ねた=10月30日、長崎市
 平和友好祭兵庫県実行委員会は第59回兵庫県祭典として、「神戸空襲に学ぶフィールドワーク」を10月22日、神戸市兵庫区内で行った。自治労県本部青年部、部落解放同盟県連青年部、在日本朝鮮青年同盟から26人が参加した。
 北村望実行委員長(自治労県本部青年部書記長)のあいさつののち、神戸空襲を記録する会の中田政子代表から講演を受け、小城智子さんの案内で兵庫区南部のフィールドワークを行った。
 1945年2月を皮切りに、8月15日の終戦まで米国による神戸市域への空襲は続けられたが、なかでも被害が大きかったのが3月17日、5月11日、6月5日の空襲だ。中田さんは神戸市域の地図を示し、「塗り絵のように3回の大空襲を行った」と説明。すでに東京や大阪の空襲で焼夷弾の恐ろしさがわかっていながら、「『水をかけたら大丈夫』、『防空壕に逃げたらいい』など大本営はでたらめな情報を流し、犠牲者を増やした」と述べた。また、「空襲経験者の中には、『当時は誰もが経験したこと』『自分の体験など小さな出来事』という雰囲気が強く、何人亡くなったのか、なぜ亡くなったのかわからない」とも述べ「その歴史をとどめておくために活動している」と締めくくった。
 学習会終了後はBBQを楽しみ、青年間の交流も深めた。
(荒)

写真:小城智子さんの案内で兵庫区の南部の戦跡などを回った=10月22日
 「灘区・東灘区平和マップを歩く会」が主催する「2016空襲体験を聞く会」が11月5日、灘区の六甲道勤労市民センターで開かれた。
 灘区で空襲に遭った三國文子さんのお話や、東灘区の中学校で3年生の長崎への修学旅行に向けて1年生の時から平和教育に取り組んでいる先生のお話の後、西澤ワさんのお話を聴いた。西澤さんと言えば、サンテレビで長年、阪神タイガースの野球中継を担当したお馴染みのアナウンサー。
 戦争や空襲にまつわる西澤さんの体験とともに、阪神間への最初の空襲とされる2月4日にラジオを通して流された「今、大阪上空で友軍機が敵への攻撃を行っています」「敵機が田辺方面から真っすぐ北上し、神戸・明石方面へ向かう見込み」などの放送の録音を聞き、戦争の恐ろしさがリアルに伝わってきた。また、戦争直後に米軍が撮影したフィルム「ガレキの港町神戸」では、馴染み深い場所が息をのむほどに破壊され尽していた。
 西澤さんは最後に、「今、残念ながら戦争前夜のような状況がつくられている。この流れを止めるには、国民一人ひとりが立ちあがり、声をあげるしかない。大きな力を持つマスコミにも頑張ってほしい。そして選挙で今の政治を変えるしかない」と結んだ。忘れてはいけない一言一言だった。
写真:灘区・東灘区平和マップを歩く会が今年も開いた空襲体験を聞く会=11月5日
インフォメーション
「憲法を生かし、憲法に学ぶ」講演会
  • 11月25日(金)18時30分〜
  • アスピア明石北館7F(明石駅から東へ5分)
  • 「憲法に緊急事態条項は必要か」永井幸寿弁護士(同名の岩波ブックレット著者)など
  • 参加費=500円
  • 主催=憲法を生かす会・明石
ひょうご社会主義ゼミナール2016
「ヨーロッパの左翼 その主張と最近の動向」
  • 11月27日(日)13時30分〜
  • 兵庫県私学会館101
  • 講師=松尾 匡 立命館大学教授
  • 参加費=500円
12.10平和の集い
 『蒼(そらいろ)のシンフォニー』上映
  • 12月10日(土)14時開会
  • 長編ドキュメンタリー映画『蒼(そらいろ)のシンフォニー〜日本で生まれ育った朝鮮学校生徒達の物語〜』
  • 神戸アートビレッジセンター
  • 前売り1,000円 当日1,200円
  • 連絡先 078・360・4674
2017年新社会カレンダーができました!

 2017年新社会カレンダー」(党兵庫県本部作成)ができあがりました(写真)。
 サイズは貼りやすいB3サイズ、挿入写真は、今年も美しい自然を切りとったもので、自信を持ってお届けします。
 ぜひ、多くの方にご利用いただきたく、ご購入をお願いします。
 取扱要領は次の通りです。
  • @ 体裁 B3サイズ。カラー刷り。紙厚は政策ポスターと同じ。
  • A 頒価 1部40円 
    ※郵送料別途頂戴します
  • B 申し込み締切 12月9日
    ※11月中旬からの発送となります。
  • C 申込&お問い合わせ先
     党兵庫県本部:〒650-0004 神戸市中央区中山手通5−2−3
     電話:078-361-3613 FAX:078-361-3614
     Mail:nsphyogo@portnet.ne.jp
    ※お申し込みはFAXかメールでお願いします