「新社会兵庫」 2016年8月9日号
カンキン行動が200回に 脱原発播磨アクション
 2011年3月11日の福島第一原発事故から5年と4か月余り。政府、東京電力をはじめとする「原子力マフィア」は原発事故などまるで無かったかのように、いままた原発再稼働に躍起だ。だが、福島の現状は全くと言っていいほど何も改善されていない。除染(移染)したフレコンバッグは破れ出し、垂れ流しの放射能、汚染水も変わっていない。こうした中、脱原発の運動を播磨の地域で続けてきた「脱原発はりまアクション」の金曜行動がこのほど200回目を迎えた。以下は「脱原発はりまショクション」の菅野逸雄さんによる報告だ。【編集部】

 脱原発はりまアクションは、2011年5月の結成以来、様々な活動に取り組んできたが、その一つが、12年7月から始めた「関電さん原発やめて毎週金曜行動」(カンキン行動)である。正月休み以外、雨の日も風の日も休むことなく続けてきた。当初は50人くらいで始めたが、最近では10〜15人くらいだ。しかし、誰もこの行動を止めようとは言わない。それぞれが福島の現状を知っているからでもある。福島県内の事故当時18歳以下の子どもの健康診断では、小児甲状腺がんが172人も発見されている。この数字は、他の地域の罹病率の20〜50倍(岡山大学・津田教授発表)だという。また一方、いま現地では放射能のことを話すことさえ疎んじられるような状況もあるという。それを知っているからこそ、私たちが声を上げなくてはならない時に来ていると思う。
 この「金曜行動」が7月15日で200回目となった。この日、兵庫県内各地だけでなく、滋賀県の「さいなら原発びわ湖ネットワーク」や大阪からも仲間が駆けつけてくれた。 17時半前からは、いつもように関電姫路支社前で抗議行動を開始。正面玄関前と職員通用門の両方に分かれて「原発やめて!」をアピール。最後は全員が玄関前に集まり、「再稼働反対!」「老朽高浜原発を動かすな!」のコール。

 その後、18時半から姫路駅前で200回目の節目を記念するパフォーマンスを繰り広げた。バイオリンの演奏から始まり、スピーチとギター演奏、歌や詩の朗読などを交互にはさみながら進んだ。メイン舞台以外にも「福島の子どもを救え」と書いたプラカード隊、マネキン・フラッシュモブ(「原発反対」のプラカードを持ち、マネキンのように全く動かない)、踊りなどで訴えた。
 最後の飛び入りスピーチでは、栃木県から神崎郡に避難移住されている方の訴えが心に響いた。「私の子どもも以前は無かったのう胞が発見された。東北・関東地方で放射能汚染が強い中、自分の子どもの健康を心配しない親はいない」。 福島の子どもキャンプ支援チラシも約1時間で254枚配布した。皆さんもぜひ福島の子ども支援カンパ(はりまアクションでは14年春から87万円余を集約)にご協力を。
(菅野逸雄)

写真上:神戸をはじめ兵庫県各地のほか滋賀や大阪からも仲間がかけつけて関電姫路支社前での200回目のカンキン行動=7月15日、姫路市
写真下:姫路駅前ではさまざまなパフォーマンスを展開=7月15日
阪神パートネットワークが開催
兵庫県パート・ユニオンネットワークに参加する阪神間の団体でつくる阪神パートネットワークが7月19日、尼崎市内で「公契約条例って?私たちのミカタ?」と題した阪神パート集会を開き、 公契約条例について考えた。約70人が参加した。
 集会では、尼崎市嘱託職員労組、武庫川ユニオン弥生ヶ丘斎場分会、芦屋市臨時・嘱託職員共闘委員会、ユニオンあしや、猪名川町臨時・嘱託職員等労組の各労働組合から公契約で不安定な労働環境を強いられている自治体の労働者の立場や、そこでの闘争経験などが報告された。また、9月の尼崎市議会に提出される「公共調達基本条例」について、これまでの経緯や内容をつづき徳昭尼崎市会議員が解説した。
 尼崎市では、武庫川ユニオンなどが中心となって2008年、全国で初めて公契約条例案が議会に提案されたが、当時の市長の猛烈な反発で否決された経験がある。その後、12年に「尼崎市公契約条例の制定を目指す会」がつくられ、シンポジウムやセミナーなどの活動が続けられてきた。14年の市長選挙では2人の候補者いずれもが公契約の条例化を公約に掲げ、再選された稲村市長が準備してきたものが「公共調達基本条例」だ。市当局がつくった条例案なのでいろいろと不備な点があるが、同会では、意見や質問を上げるなどして、より良い条例の制定への取り組みを続けていこうとしている。
写真:つづき徳昭尼崎市議が9月議会に提案される条例案を解説=7月19日、尼崎市
 連帯兵庫みなせんの第9回世話人会が7月16日、参議院選挙総括を主要テーマに神戸市内で開かれた。
 冒頭、松本誠世話人から、1人区での野党共闘の前進、近畿でのおおさか維新の伸長、近畿以外の複数区における与野党接戦など選挙結果の特徴と若干の分析が示され、これを受けて参加した27人全員が討論に参加した。 出された主な意見は、「野党共闘ができたことはよかった。ひきつづきみなせん兵庫の活動の強化を」、「大阪・兵庫で候補者調整ができれば2議席確保が可能だったが、実現できなかったことが悔やまれる。複数区での共闘についてはもっと検討されるべきだ」、「次の衆院選については単なる応援団になるのではなく候補者づくりや政策のすり合わせなど、市民がもっと主体的に選挙に関われる条件づくりが重要だ」などだ。
 衆院選に向けては、「中央の4野党も小選挙区での候補の一本化で合意しており、これと連動して市民の側も選挙区ごと、県単位などで候補者の一本化に努力する。そのために、今回の選挙で培った野党と市民の連携、共闘関係をさらに発展させる」ことなどが確認された。
 世話人会では、今後の活動についてさらに議論を重ね、新しい対応方針の確定につなげていくことにしている。
(浩)
 姫路のゴミ収集業者・金田組の2人の従業員が深夜のゴミ収集作業中に一度足でゴミを扱ったというだけで解雇されたのは不当だとして姫路ユニオンに加入し、地位確認を求めた裁判で、神戸地裁姫路支部は今年2月、原告の完全勝利の判決を下したが、これを不服とした会社側が控訴していた控訴審の判決が7月29日、大阪高裁であった。判決は「控訴を棄却する」。組合側は再び解雇無効の勝利判決を勝ち取った。
 判決後、勝訴した尾上さんは「地裁の判決が覆ることはないとは思っていたが、それでも実際に判決が出るまでは不安だった。判決が出てやっと勝利の実感が持てた」と、姫路ユニオンをはじめ、支援の他の地域ユニオンのメンバーの前で語った。 姫路ユニオンは、尾上さんの職場復帰を実現するべく(2人のうちのMさんは今年3月に和解して退職している)、会社側に団体交渉を求めるとともに、宣伝行動なども強める予定だが、会社は頑なに職場復帰を拒んで最高裁に上告することも考えられ、闘いは今後もつづく。

写真:勝訴の喜びと今後への決意を語る尾上さん(右から2人目)=7月31日、大阪市
4件の争議も2件は解決
 姫路ユニオン(森山容光委員長)は7月17日、第19回定期大会を姫路労働会館で開いた(=写真)。 大会では、森山委員長のあいさつに続き、県下の各地域ユニオンなど7つの団体から来賓あいさつを受けた後、國土博生書記長から議案提案が行われた。
 姫路ユニオンでは現在、4件の争議に取り組んでいるほか、安倍自公政権による労働法制総破壊に対する抗議行動や戦争法廃止に向けた2000万人署名にも積極的に参加してきた。
 4件の争議のうちの2件はほぼ解決し、残る金田組の解雇撤回闘争では地裁で完全勝利を収め、7月29日には大阪高裁の判決が出た(=上記記事)。
  しかし、いずれの争議も本人が相談に来ていなければ問題は表面に出ず、泣き寝入りしなければならない状況であっただけに、ユニオンに相談することがどれだけ大切かを伺わせる。  大会は、提案された議案や報告がすべて承認され、最後に「ユニオン宣言」が読み上げられた。役員は全員が再任。
(容)
インフォメーション
第31回8・15平和のための市民の集い
  • 8月15日(月)13時15分開場、13時40分開会
  • 新長田勤労市民センター・大会議室
  • 講演=海勢頭豊さん(沖縄民謡歌い手/平和の闘士)、鎌田慧さん(ルポライター)や討論
  • カンパ1000円     
  • 主催=戦争を起こさせない市民の会(078・754・6923河村
第13回ピース・セミナー
  • 8月23日(火)19時
  • 神戸市勤労会館404
  • テーマ「緊急事態条項の危険性」/講師=羽柴修弁護士
  • 参加費500円     
  • 主催=憲法ひょうご(078・392・0820/担当・森哲二)
憲法カフェ・宍粟
  • 8月28日(日)13時30分
  • 宍粟市・宍粟防災センター4階研修室
  • 講演「憲法をめぐる今後の動き〜今、私たちがなすべきことは〜」
    園田洋輔弁護士(あすわか兵庫支部)
  • 主催=九条の会・宍粟(0790・62・3297)
西神戸憲法集会「大内裕和講演会」
  • 9月11日(日)14時
  • 新長田勤労市民センター・大会議室
  • 講演「若ものもみんなも人間らしく生きられる社会を築くために」
    大内裕和さん(中京大学国際教養学部教授、奨学金問題対策全国会議共同代表)
  • 参加費500円(学生無料)
  • 主催=西神戸憲法集会実行委員会(090・2289・6481憲法を生かす会西神戸連絡会・小谷)     
憲法サロン「経済問題の講演会」
  • 9月22日(木・祝日)14時
  • 六甲道勤労市民センター5階あじさい
  • 講演「この経済政策が民主主義を救う―安倍内閣に勝てる対案」
    松尾匡さん(立命館大学経済学部教授)
  • 主催=憲法を生かす会・灘(078・801・8448)
奨学金問題と学費を考える兵庫の会 設立3周年の集い・総会
  • 9月25日(日)13時30分
  • 兵庫県私学会館302、303会議室
  • 講演=布施裕仁さん(ジャーナリスト、『経済的徴兵制』著者)、当事者の声など
  • 参加費1000円(学生無料)     
  • 主催=奨学金問題と学費を考える兵庫の会(078・362・1166)