「新社会兵庫」 2016年6月28日号
- 近畿各地から350人
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2014年5月に基礎工事が開始され同年12月に本格運用が始まった、近畿で唯一の米軍基地である京都府京丹後市のXバンドレーダー基地。基地の運用開始以来、レーダーの発電機の騒音が周辺住民の生活を脅かし、米軍関係者による交通事故も頻発している。すべては米軍基地の存在自体が原因で、米軍基地の撤去を求める集会が6月5日、京丹後市で開かれ、近畿各地から約350人が集まった。集会には、沖縄から山城博治さんや映画監督の三上智恵さんらも参加。沖縄でまたもや起きた米軍関係者による女性暴行殺人事件を糾弾し、基地撤去へ連帯して闘おうと確認し合った。
「米軍Xバンドレーダー基地撤去!京丹後市は住民の自治と安全・安心を守れ!6・5京丹後現地総決起集会」と銘打った集会は、米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会やフォーラム平和・関西ブロックでつくる集会実行委員会が主催し、地元の米軍基地建設を憂う宇川有志の会が協賛した。
集会では近畿連絡会の大湾宗則代表世話人があいさつし、XバンドレーダーがTHAADミサイルの配備による新たな東アジアのミサイル防衛システムの重要な一環であることを指摘しながら、沖縄の女性暴行殺人事件にも言及。「京丹後でも米軍属が住民との約束を守らずに民間住宅に住んでいる。いつ沖縄と同じ事件が起きるかわからない。地元が結束し米軍基地を撤去しなければならない。日米地位協定の抜本的改定を求めなければならない」などと訴えた。
また、宇川有志の会の永井友昭事務局長が現地報告として、この間の運動によって先の市長選では保守同士の対決ながら、「米軍基地配備に伴うあらゆる不安を解消する新たな仕組み」の創設を公約に掲げざるを得なくなった候補が新市長に当選した経過などを報告。
その後、沖縄平和運動センター議長の山城博治さん、韓国の「平和と統一を拓く人々」や神奈川の「基地撤去をめざす県央共闘会議」の仲間、さらに映画「戦場ぬ止み」の三上智恵監督らが反基地運動の立場から連帯のメッセージを送った。山城さんは「めげない、負けない、くじけないをモットーに」と激励した。
近畿各府県から活動の報告も行われ、兵庫からは憲法を生かす会・ひょうごネットの中村伸夫さんが発言した。
集会後は、集落を通る約4キロのコースをデモ行進し、住民らに基地撤去をと訴えた。
写真上:沖縄からの山城博治さんや三上智恵監督らを先頭に現地でのデモ行進に出発=6月5日、京丹後市 写真下:近畿各地から集まった350人で会場からは人があふれた=6月5日、京丹後市
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憲法を生かす会・ひょうごネットが発足して丸2年、この間の活動が新たな地域での会の結成の動きにもつながっている。その1つが西播磨だ。
憲法を生かす会西はりまの結成会が6月12日、姫路・花の北市民広場で開かれ、33人が集まった。
昨年9月19日、いわゆる「戦争法」を安倍自公政権が強行可決し、日本は憲法第9条があるにもかかわらず戦争のできる国へと歩み出したことに対し、デモや集会、街頭宣伝行動で「戦争法」廃止を訴えるとともに、地域で「憲法を生かす会」を立ち上げ、仲間を広げることも大きな闘いだと位置づけ、「戦争法」可決直後から準備会をつくり、「戦争法廃止2000万人署名」行動などを取り組んできた。
12日の結成会では、生かす会・ひょうごネットなどから連帯のあいさつを受け、仲間の漫才、DVDでの学習、懇親会などで交流の場も持ちながら、「広範な市民と連帯し、改憲勢力と闘い、今一度日本国憲法を学習しながら運動を進めていこう」と決議した。
会の連絡先は次の通り。 電話090‐8233‐0846 森山容光(代表世話人)。Eメール=ppnjs346ybb.ne.jp
(容)
写真:準備会の活動を経て結成に至った憲法を生かす会西はりま結成会=6月12日、姫路市
- 総がかり行動・明石が呼びかけ
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明石地労協人権平和センターや明石民主商工会など多くの団体でつくる「安保法制(戦争法)廃止・総がかり行動明石」は6月5日、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が呼びかけ、国会周辺や全国各地で一斉に行われた「政治を変えよう!6・5総がかり大行動」に呼応して、「6・5明石市民大集会・パレード」を行った。
会場の明石公園芝生広場には約200人が結集し、参院選で野党は共闘しようなどと訴える参加者の発言や決議案に賛同の拍手が起こった。参院選兵庫選挙区の2人の野党予定候補からも「戦争法廃止、立憲主義・民主主義回復のために共に闘う」とのメッセージが届いた。
集会では、情勢報告として実行委員会から野村俊三さん(魚住9条の会)が「昨年6月に初めてオール明石で集会をしてから約1年。その後、情勢も少し変わって面白くなってきた。引き続き毎月19日の行動などを中心に、戦争法を許さないと訴え、運動を強めていこう」などと述べた。
集会後は国道2号線などを通り、明石市内をパレードした。
(彩)
写真:約200人の参加者は明石公園からデモ行進に出発=6月5日、明石市
- 立憲主義と平和を守る西宮の会
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「立憲主義と平和を守る西宮の会」主催の講演会が6月5日、西宮市の勤労会館で開かれ、約150人が参加した。
集会では、「市民は無縁でいられるの? 地元で見つめる安保法制最前線」とのテーマでMBS報道局ディレクターの坪井兵輔さんが講演した。
坪井さんは、「神戸港では国内で唯一潜水艦の建造が行われているほか、東灘区の新明和が救難飛行艇を製造し海外への技術供与(=武器輸出)を行なおうとしている。また、機雷掃海を担う自衛隊基地もある」と紹介、「いったん有事になれば、神戸空港や先端医療施設も軍事利用される可能性がある」などと指摘し、非核神戸方式の存続を柱とした運動を強めるよう訴えた。
集会では最後に、呼びかけ人の川元志穂弁護士から「再び西宮が戦火に巻き込まれないよう新安保法制の廃止へ主権者としての1歩を踏み出そう」との集約を受け、集会後は西宮市内をデモ行進した。
(浩)
写真:集会後は西宮市内をデモ行進=6月5日、西宮市
未来は私たちが決める!みなせんが活発
- 連帯兵庫みなせんが主催 6.19 三宮
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参院選を間近に控えた6月19日夕、連帯兵庫みなせんは神戸市の三宮センター街東口で5月21日に続く2回目の「市民と野党(5党)の共同アピール」を行い、通行する市民に日本の民主主義にとっては大きな歴史的岐路ともなる今回の参議院選挙の意義を訴え、改憲派による3分の2議席確保を阻止するためにも選挙に行こうと呼びかけた。
この日、神戸芸術センターで開かれた堤未果講演会の終了後、参加者の有志は同所から「アベ政治を許さない市民デモKOBE」が呼びかけた”アベ政治を許さない!沖縄県民大会連帯!市民デモ“で三宮のそごう前まで移動、この街頭宣伝行動に合流した。
共同アピールでは、連帯兵庫みなせん共同代表の羽田尚子さんの司会で、みなせんの他の共同代表ら5人の市民と、民進、共産、社民、新社会、緑の5党の代表らがつぎつぎとマイクで訴えた。
写真:参院選を目前に三宮センター街入り口で市民に訴える第2回共同アピール=6月19日、神戸市
- みなせん@西宮・芦屋が主催 6.3
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会の共同代表による、安倍首相を痛烈に批判した「国会漫才」でスタートした、みなせん@西宮・芦屋の主催による“希望はここに。つながれ野党!みんなで選挙!”をスローガンとした「市民と野党(5党)の共同アピール」が6月3日夕、西宮北口ガーデンズ前で行われた。参院選兵庫選挙区の2人の予定候補者も参加した。
4月16日のみなせん@西宮・芦屋の結成以降、安保関連法に反対するママと家族と有志の会などを中心に準備が進められ、約200人の参加者を前に5党(民進党、共産党、社民党、緑の党、新社会党)の代表が宣伝車から、スタッフによる電子ピアノ演奏をバックに力強いアピールを行った。
スタッフのウクレレ演奏などもあって、音響的にも盛り上がり、会場に設置されたピクニックシートでは多くの子どもたちの歓声も上がり、これまでの政治集会とは全く異なる催しとなった。コールも特異で、「野党が増えたら希望が見える。与党が増えたらお先真っ暗!」の唱和後、ピアノで“ガーン”といったイメージ音が演奏されるなど、楽しみながら和気あいあいと道行く人に訴えた。
(大)
写真:車上で手をつなぎアピールする弁士たち。新社会党からは前田辰一芦屋市議が訴えた=6月3日、西宮市
- ミナセン篠山・丹波が主催 6.3 伊丹市
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ミナセン篠山・丹波は6月3日夜、丹波市内で「憲法が危ない」をテーマに講演会を行った。講演会には62人が参加し、緊急事態条項を中心とした高作正博さん(関西大学法学部教授)の講演に熱心に耳を傾けた。
講演に先立ち、民進党の梶原やすひろ元衆議院議員から連帯のあいさつが行われ、2人の参院選予定候補者からのメッセージも紹介された。
高作さんの講演を聴いた参加者からは、「本当に民主主義が危ないと感じた」「緊急事態条項、改憲の恐ろしさを感じた」「緊急事態条項とは、『憲法と国家権力の関係の逆転』との指摘に納得した」「とくに危機感を覚えたのは、自民党改憲案では『個人』が『人』に変わることで、道徳、価値観、幸福感などを国に押し付けられるようになること、公の指示に従うことが義務付けられること。考えただけでぞっとした」などの感想が寄せられた。
ミナセン篠山・丹波は、6月20日には野党5党(民進党、共産党、社民党、新社会党、緑の党)の各代表者を招いて丹波市内で「政治カフェ」を行い、参院選について市民と共に語り合った。
(雄)
写真:高作正博関西大学教授の講演で安倍政権の改憲の企みの怖さを学んだ=6月3日、丹波市
- 第12回ピース・セミナー
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「憲法ひょうご」が主催する第12回ピース・セミナーが6月8日、神戸市勤労会館で開かれた。「2016年度防衛予算を斬る」というテーマで元衆議院議員の服部良一さんが講演した。
服部さんはこの日の昼、「『戦争法』違憲訴訟の会」の呼びかけで713人が原告となり、「安保法制は憲法9条に違反する」として、大阪での集団訴訟をその中心メンバーとして提訴してきたばかり。
講演ではまずこの違憲訴訟のことに触れながら、大衆運動の持続、アジアとの連帯、司法での判断、政治での決着など、それぞれのたたかいの組み合わせで戦争法の廃止を、と服部さんは訴えた。
さらに、ますます肥大化し、変質する日本の防衛政策の特徴とその変化を防衛予算と絡めながら述べ、安倍政権の「戦争する国」への暴走を批判した。具体的には、16年度で初めて5兆円を超えて過去最高となった防衛予算の特徴について、F35戦闘機、新空中給油・輸送機、オスプレイ、機動戦闘車、水陸両用車の取得など機動力強化や即応・攻撃型装備へのシフトなどを指摘した。
さらに、沖縄の辺野古新基地建設をはじめ宮古島へのミサイル部隊配備、与那国島への陸自沿岸監視部隊の基地建設など南西諸島の軍事要塞化や日米合同軍事協力の強化、自衛隊の海外基地の強化などの現実についても触れ、「戦争する国」づくりへの具体的な歩みに警鐘を鳴らした。
写真:講演する服部良一さん=6月8日
- ひょうごユニオンが定期総会
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県下の7つの地域ユニオンなどでつくるひょうごユニオン(西山和宏委員長)は6月18日、神戸市垂水区の垂水勤労市民センターで第19回定期総会を開いた。
冒頭のあいさつで西山委員長は、「戦争法、労働法制改悪など安倍政治と闘いながら、一人ひとりの労働者の相談に寄り添いながら解決してきた1年だった」と情勢にふれながら、ひょうごユニオンの厳しい組織実情にも目を向け「ひょうごユニオンとしての反省、課題も問われている。今後の前進のためにはどうすべきかをしっかり議論してほしい」と提起した。
来賓あいさつでは、全港湾神戸支部姫路伊藤分会の梅村健書記長から6年8カ月にわたった解雇撤回闘争が6月6日に和解し、ひとまず終結したことが報告され、この間の支援への感謝が述べられた。
議案提案後の討論では、各地域ユニオンなどからこの間の闘争の成果や現状が報告された。姫路ユニオンからは地裁で完全な勝利判決を受けながら控訴審となっている金田組の2人の解雇撤回が大詰めの局面を迎えていることや、武庫川ユニオン重里学園分会では和解後も執拗な法人側の嫌がらせが続いている状況などが報告された。
写真:地域ユニオンからたたかいの成果や現状の報告が続いた総会=6月18日、神戸市
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6月5日、雨の中、神戸市中央区大倉山にある神戸空襲犠牲者の名が刻まれた「いのちと平和の碑」に103人の名前が新たに刻銘された。
71年前、神戸の空から焼夷弾の雨が降ったことを知る人はいまや少ないが、「神戸空襲を記録する会」代表の中田政子さんは、追加刻銘式の冒頭、オバマ大統領の広島訪問に触れ、原爆ドームのようにこの碑も平和を守る力になると信じているとあいさつした。
また、遺族でもある来賓のアナウンサーの西澤ワさんも今の政治状況について、戦争の本当の恐ろしさを知らない人たちの政治の危うさを指摘し、平和の尊さを訴えた。
新潟や東京など遠方から駆けつけた遺族の方々もいて、「失った家族の名前がここにあることに慰められる」と主催者への感謝を言葉にしていた。
神戸空襲の犠牲者数は8千余人といわれている。「いのちと平和の碑」に刻銘されているのはこの日の追加で2013人となったが、「神戸空襲を記録する会」は、学校訪問など空襲体験を語り継ぐ活動を続ける中、情報提供を呼びかけている。
(花)
写真:碑の前であいさつする中田政子代表=6月5日、神戸市
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