「新社会兵庫」 2016年6月14日号
- 「連帯兵庫みなせん」が街宣
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6月22日公示、7月10日投票と参議院選挙の日程が決まった。この参院選に向け、「希望はここに。つながれ野党!みんなで選挙!」を掲げて戦争法の廃止や野党共闘の実現などのために活動する市民団体「安保関連法の廃止をめざす市民選挙・連帯兵庫(通称・連帯兵庫みなせん)」が5月21日、関西市民連合の協賛も得て神戸市と尼崎市の2カ所で「市民と野党(5党)の共同アピール」と銘打った街宣行動を行った。
この行動に参加した政党は、民進党、共産党、社民党、新社会党、緑の党の5党。市民の立場からは連帯兵庫みなせん、安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫、シールズ関西、安保関連法に反対する関西の大学有志の会の代表らが参加。各代表が街宣車の車上に打ち揃い、次々とマイクを握って「安保関連法廃止、立憲主義・民主主義の回復をめざして共闘を」、「私たちの未来を変えるために選挙にいこう」などとそれぞれの言葉で訴えると、聴衆から大きな拍手が巻き起こった。
このような共同の街頭演説はかつてないこと。立憲主義を蔑ろにして明文改憲、戦争する国づくりにつき進む安倍政治への危機感の共有と、昨年来の戦争法に反対する共同のたたかいの積み上げと盛り上がりとによってこの参院選の意義が強くつき出されてきたことで生み出された画期的な光景だ。神戸・元町の大丸前では約300人の聴衆が集まった。
政党では参院兵庫選挙区(改選数3)の予定候補、水岡俊一さん(民進・現)、金田峰生さん(共産・新)の2人(新社会党兵庫県本部は両氏を推薦)が選挙への決意を語り、新社会党からは衆院兵庫9区(明石市、淡路島3市)に立候補を表明しているきくち憲之・兵庫9区国政対策委員長(県本部書記長)が訴えた。
きくちさんは、沖縄の痛ましい事件をめぐる日米両政府の責任を強く糾弾、基地撤去に向けて沖縄県民とともに闘い続けるとの決意を述べ、貧困を拡大・蔓延させている安倍政権の経済政策や明文改憲の野望を市民と野党の共闘の力で断ち切ろうなどと訴えた。
この共同アピールの行動は6月19日にも神戸・三宮予定されている。
写真:水岡俊一さん(民進)、金田峰生さん(共産)の2人の参院選予定候補も含め野党5党がそろって市民と共に訴えた=5月21日、神戸市中央区
- 憲法違反の『安保法制』&『特定秘密保護法』廃止!兵庫大集会 5.28東遊園地
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「憲法違反の『安保法制』&『特定秘密保護法』廃止!兵庫大集会」が5月28日、神戸市中央区の東遊園地で開かれた。この「大集会」は、昨年6月と8月に引き続き兵庫県弁護士会が呼びかけた3回目のもので、約4千人が参加した。
集会ではまず、主催者の兵庫県弁護士会の米田耕士会長が「安保法制と特定秘密保護法には全国52すべての弁護士会が反対しており、立憲主義、民主主義の観点からは認められない」とあいさつ。
メインスピーカーの伊藤真弁護士(伊藤塾塾長)は、オバマ大統領が広島で「より高い目的のために暴力を正当化するのは間違い。戦争自体の考え方を変えないといけない」と述べたことに触れ、戦争法について「軍事力を強め、抑止力を高めることで平和を作るのでなく、人々が信頼関係を築き、敵を作らないようにすることこそ憲法の考え方だ」と訴えた。
続いて3人のリレートークが行われた。そのなかで、日弁連災害復興支援委員会の津久井進弁護士は、安倍首相が憲法に緊急事態条項を加えようとしていることに触れ、「条項は平和、立憲、人権を壊し、憲法の秩序を止めるもの。恣意的に緊急事態が作られ、権力を暴走させる恐れがある。災害のためと言うが、災害にとっては不要で有害だ。まさに戦争準備法と言うべきものだ」と指摘し、強く批判した。
集会後は、参加者は3つのコースに分かれ、元町と三宮方面へパレードを行った。
(伸)
写真:5月3日の1万1千人集会につづき東遊園地は人でいっぱいになった=5月28日、神戸市
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憲法を生かす阪神連絡会(代表・上原康夫弁護士)が主催する第3回憲法講演会が5月22日、西宮勤労会館で開かれた。「とめよう!貧困と戦争への道」をテーマに、講師には、昨年『下流老人』を出版、「誰にでも起こりうる高齢者の貧困問題」を提起して評判になった藤田孝典さん(NPO法人ホットプラス代表理事)を招いた。
集まった約180人を前に、藤田さんは、「『憲法を守ろう!』と言うと、どうしても9条が注目されるが、私はその前に25条があると考えている。25条が切り崩されると、9条も壊されることになっていく」「(25条にかかわって)貧困の問題は、実は高齢者だけの問題ではなく今や全世代の問題となっている」と指摘し、「だから、憲法・平和の問題も、まず自分たちの足元から生活を見つめ直していくことから考えていかなければならない」と提起した。
講演に先立ち、安保関連法に反対するママの会@西宮らへん、関西学生アルバイトユニオン、芦屋市留守家庭児童会指導員労組、みなせん@西宮・芦屋の4つの多様な団体から、それぞれ、憲法、平和、労働、人権問題等に関わるアピールが行われたが、この中でも、「貧困」が全ての世代を覆っていることが訴えられた。
参加者からは、「若者の貧困問題は本当に深刻な問題だとわかった」「参院選に勝てるための繋がりを、足元から作っていきたい」などの感想が寄せられている。
7月の参院選は、「とことん、人間が、命が、大切にされない」アベ政治に対して“総がかりで反撃“する大きなチャンスであることが改めて確認できる講演会となった。
(奥山)
写真上:憲法を生かす阪神連絡会が主催した第3回憲法講演会は貧困問題を考えた=5月22日、西宮市 写真下:藤田孝典さん
- 事務局・岩佐卓也神戸大学准教授にインタビュー
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関西圏の21大学の安全保障関連法に反対する有志の会が共同して6月26日、関西学院大学上ヶ原キャンパスで「この国に未来を築こう―安全保障関連法に反対する関西圏大学有志の会共同集会」を開く(=別掲)。この集会を主催する実行委員会の事務局を担当しているのが神戸大学の岩佐卓也准教授。昨年夏、安保関連法案に反対して、神戸大学で集会を呼びかけ、「神戸大学平和フォーラム」の結成に尽力された方だ。今回の集会開催の経緯や意義などについてお話を伺った。【編集部】
まず去年のことから話すと、安保関連法案に反対していろんな大学で「有志の会」ができた。別にどこかから指示があったわけではなく、それぞれの自発的な取り組みとして始まった。会の結成、集会の開催、声明の発表など、一気に広がった。まさか自分が神戸大学でやることになるとは思っていなかったが、神戸大学でも集会を呼びかけたところ、200人ほど人々が集まった。各大学の運動はその後もさらに広がった。これほど運動が広がることは予想していなかった。
もちろん、根本には法案があまりにひどいということがあるが、今の大学の置かれた位置を考えるとこの運動にはたいへん意義がある。
実は、いま全国の大学は試練にさらされていて危機にあると言っても過言ではない。「世界大学ランキング」のなかでどれだけ高い位置に登るかが各大学の最優先の目標にされている。予算配分にも影響している。各大学は「生き残りのための改革」を次々とやらなくてはならない。それは学生や社会のためにという観点ではなく、学生や教職員そっちのけで断行され、また大学同士、学部同士、教員同士が競争させられている。学問の自由や大学の自治などというものはますます軽視、無視されている。
そのような中で昨年の各大学の安保反対運動が出てきたことに、まだ大学は生きていると感じた。批判的な知性・良心の拠点として自分たちが社会に対して発言していく意味は非常に大きいと思っている。
安保法案は通ってしまったが、それで終わりではなく、そのあとも各大学で運動が継続していった。神戸大学では「神戸大学平和フォーラム」を結成し、安保法制の廃止へむけた新年会や学習会などを開いてきた。各大学の有志の会の活動はさまざまで、学習会を頻繁に開いているところもあれば、個人中心で活動しているところもある。学生を組織しているところもある。運動の形はさまざまだが、安保法制反対の声を絶やさず、大きくしていこうと、それぞれ頑張っている。
関西の中でネットワークをつくろうという動きは、昨年末、12月19日に各大学の有志の会が共同して大阪で集会を開催したことから始まった。
ここでできたネットワークをもとに、メーリングリストをつくった。20以上の有志の会から約140人が参加している。この中では、各有志の会が企画について告知をしたり、またさまざまな議論がなされている。メーリングリストに参加することで、関西圏の大学の運動全体の一体感や運動の継続性を実感できる。他の大学でのやり方も学べる。
そうしたなか、安保法制反対の世論を今一度盛り上げていこうと、今回の集会が企画され、今度は兵庫でやろうということになった。やはり、何もしなければ、安保法制に対する反対の声は小さく、弱くなってしまい、これほど問題のある法律でもいつかは「定着」してしまうと思う。
今回の集会には、ぜひこれまで運動に参加していなかった新しい人にもきてほしい。運動を維持することは大事だが、運動はもっと広がらなければならない。600人の参加者を目指している。
写真:岩佐卓也さん
- この国に未来を築こう
―安全保障関連法に反対する関西圏大学有志の会共同集会 - 6月26日(日)13:30-17:30
- 関西学院大学上ヶ原キャンパスG号館101教室
- (阪急電鉄今津線甲東園駅よりバス5分、徒歩12分)
- 集会内容:第1部:講演「『永続敗戦レジーム』を終わらせよう」白井聡さん(京都精華大学専任講師)/第2部:各大学有志の会、安保関連法案に反対するママと有志の会@兵庫ほか リレートーク
- 主催:「この国に未来を築こう」実行委員会(共催:21大学有志の会)
- 連絡先:岩佐卓也(神戸大学)iwasa@kobe-u.ac.jp
- 兵庫県パートユニオンネットワークが総会と「パートフォーラム」開催
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県下のユニオンや地区労と自治労県本部臨職評でつくる兵庫県パート・ユニオンネットワーク(県ネット)は5月21日、神戸市勤労会館で2016年度の総会とパートフォーラムを開いた。
総会では、明保労(明石市の臨時保育士たちでつくる労組)や武庫川ユニオン学校分会から待遇改善の取り組みなどが報告された。
総会に引き続くパートフォーラムでも、芦屋3単組(芦屋市で働く非正規職員の3つの労組)のたたかいが小劇によって報告された。芦屋3単組では、臨時の事務職員が感染症にかかった時に安心して休めるよう正規職員と同じように感染症休暇制度をつくることを求め、不誠実な市の対応に対して年末一時金の受け取りまで拒否しながら闘い続け、有休の日数の増加など一定の前進を得て3月にようやく妥結した。
「労働組合の力で非正規雇用問題をなくす」をテーマにした記念講演では講師の川村雅則・北海学園大学教授は、非正規労働の問題を可視化して正規の労働組合がこの問題にどれだけ取り組めるかが重要だと指摘し、職場の非正規の人の労働条件を知らないことや無関心でいることは差別ではないのかとも提起した。
写真:非正規職員の労組の闘争報告が活発だった総会=5月21日、神戸市
- 5.29 神戸
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NPO法人ひょうご労働安全衛生センター(小西達也理事長)は5月29日、神戸市勤労会館で第11回通常総会を開いた。
冒頭、小西理事長があいさつ。働く者の健康状況に触れながら、「労働組合で安全衛生活動の重要性についての議論を深め、安全対策を強めよう」などと呼びかけた。
総会では、昨年5月に実施し52件の相談が寄せられた「職場のいじめ・パワハラ相談ホットライン」の取り組みや3つのテーマでの労働安全衛生講座の開催などを含む「活動・事業報告」や新年度事業計画などが報告・提案され了承された。
総会議事後の第2部では記念講演が行われた。テーマは「管理される心―感情労働の現状と対策」。講師の千葉茂さん(いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター代表)は、「現在は感情が商品化された時代だ」と指摘し、「自己の喪失から人間性の回復に向け、お互いを尊重し認め合える社会づくり」の大切さを訴えるとともに、労働組合に対して新たな労働問題の出現として取り組みを強めるよう提起した。
(和)
写真:冒頭、小西理事長があいさつ=5月29日、神戸市勤労会館
- 「2000万人署名運動」など元気な報告
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I(アイ)女性会議兵庫県本部(通称=I女性会議ひょうご)は5月15日、55回目の定期大会を神戸市内で開いた。
I女性会議ひょうごは、毎年の働く女性の交流集会(10月)と平和の集い(12月8日の太平洋戦争開戦日の前後)、毎月の元町・大丸前での街頭宣伝活動、機関誌「ウーマンズカレント」の発行(3か月に1度)などを基本に活動している。昨年は、I女性会議ひょうごとはどんな組織なのか、何を目指しているのかを広く知ってもらおうと、長年の懸案であったリーフレットを作成した。
今大会では介護保険の改悪について「介護保障なき介護保険へ」と題して小林るみ子神戸市議を講師に学習会も行った。
この1年、戦争法反対の活動には会員もたいへん力を入れ、神戸市議会への請願提出を2回行い、街頭行動も各支部で数多くスタンディングなどに取り組んだ。また、「平和マップ」ウォークで今まで知らなかった女性たちや平和のための活動組織と出会ったり、会員でない女性も「2000万人署名」を一緒に取り組む中から非常に積極的に活動するようになったという元気な報告があった。
「あきらめないこと」を身上として、新たな1年を踏み出す決意をして、大会終了後はJR新長田駅頭で署名活動を行った。
(門)
写真:元気な報告があった定期大会=5月15日、神戸市
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