「新社会兵庫」 2016年4月12日号
 神戸市東部を主要な活動エリアとするろっこう医療生活協同組合(村上正治理事長)を中心に、東神戸各区の憲法を生かす会などをはじめ50近くの団体が結集した実行委員会主催の「落合恵子講演会〜福島・沖縄・そして憲法〜」が3月21日、神戸市中央区の神戸芸術センター芸術劇場で開かれ、会場が満席となる1250人が集まった。

 講演会は、実行委員長の立川重則さん(神戸市原爆被害者の会会長)のあいさつのあと、“社会派アイドル”制服向上委員会が戦争や原発をテーマにした歌を3曲披露。
 つづいて、講演会のテーマに関連して福島、沖縄、憲法問題などについてのアピールがゲストスピーカーによって行われた。福島県からの川添隆司さん(きらり健康生活協同組合理事長)、夫を福島に残し母子で大阪での避難生活を強いられている森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団代表)、若者からはシールズ関西の服部涼平さんと関西学生アルバイトユニオン事務局長の岡樹志さん、そして、安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫の三角園香菜子さんの5人が、それぞれの活動を自分の言葉で語り、参加者の共感を呼んだ。
 沖縄からは稲嶺進名護市長のメッセージが寄せられ、民意無視の辺野古新基地の押し付けは絶対に許してはいけないとする沖縄県民、名護市民の強い思いが伝えられた。
 落合恵子さんは講演で、「戦争法、福島、沖縄、TPPは、根っこは一つ。私たち自身が生き切ることと関連するテーマだ」と、これらの問題に示された安倍政権の政治を批判しながら、自分たちが主権者として何をすべきなのか、民主主義を取り戻すために自分たちに何ができるかを問いかけるものだった。
 強調されたのは、福島の原発事故や戦争による無念の犠牲を忘れないこと、そして怒り続けることの重要なこと。次の世代への責任とひとりの大人としての誇りを持ち、今の安倍政治を変えるため、1人が5人に声をかけようと呼びかけた。
 最後に、この国の今の政治に対し、「怒りを忘れない、怒りをあきらめない、怒れる自分を愛することが大事」と熱く訴えて1時間余りにわたる講演を締めくくった。

写真上:2階席も埋った満席の聴衆を前に、福島や憲法などのことを熱く語った=3月21日、神戸市中央区
写真下:落合恵子さん
「廃止しよう!戦争法、止めよう!辺野古新基地建設」関西集会に1260人
 「廃止しよう!戦争法、とめよう!辺野古新基地建設」関西集会が3月27日、大阪市中央公会堂で開かれ、近畿各地から1260人が参加、会場を埋めた。主催したのは、戦争をさせない1000人委員会・大阪やSTOP!辺野古新基地建設!大阪アクションなど関西各地の18の運動団体が呼びかけ団体となった実行委員会。
 集会には沖縄から稲嶺進名護市長、安次富浩ヘリ基地反対協共同代表、照屋寛徳衆議院議員の3人のゲストが参加し、辺野古新基地建設をめぐる最新の状況などを伝えながら阻止のための闘争への強い連帯と支援を呼びかけた。
 本土の大衆集会ではめずらしい稲嶺進名護市長の講演では、稲嶺さんは、辺野古新基地建設に反対する沖縄の民意について、政府の沖縄振興策のまやかし、さらには「海にも陸にも新基地はつくらせない」の公約で勝利した名護市長選での勝利とそれ以降の各種の選挙をも振り返りながら解説。そして、「負けない方法は、勝つまで絶対あきらめないこと、最後まで頑張ること。ぜひ沖縄を見続け、思いを一つにして闘ってほしい。とにかく辺野古に来て、直に見て接してほしい」と訴えた。
 集会では、ジャーナリストの青木理さんも登場、稲嶺市長にインタビューしながらの対談も行われた。国との和解後の問題、本土との温度差、政府の情報操作、オール沖縄の基盤など、沖縄の心をさらに深く理解しようと掘り下げた。
 集会後、参加者は「戦争法は廃止!」「辺野古に基地はつくらせない!」とシュプレヒコールをあげながら西梅田公園までデモ行進を行った。

写真:集会でジャーナリストの青木理さんのインタビューに答える稲嶺名護市長(中央)=3月27日、大阪市中央公会堂
300人で「19日行動」@明石
 昨年9月19日の戦争法案強行採決から半年、3月29日の同法施行を目前にして、戦争法廃止に向けた明石市での「19日行動」は、「安保法制(戦争法)廃止総がかり行動明石」の集会に、今回はじめて「アベ政治を許さない市民デモKOBE」が合流する形で行われ、約300人が参加した。
 折からの雨の中で始まった明石公園芝生広場での集会では主催者あいさつののち、「アベ政治を許さない市民デモKOBE」からの連帯あいさつや、だるま森+えりこさんの歌のあと、「あすわか」の川元志穂弁護士がミニ講演。安倍政権が明文改憲の突破口として目論む緊急事態条項の問題を取り上げ、その危険性を強調した。そして、戦争法のみならず、この危険な緊急事態条項の憲法への盛り込みを許さないためにも、参院選で与党とその補完勢力による3分の2議席確保を許さない野党共闘の重要性を訴えた。
 集会ではさらに、永井俊作(新社会党)、大西洋紀の2人の明石市議からも連帯と決意の訴えが行われた。
 集会後、参加者は明石駅周辺をデモ行進し、「安倍政治を許さない」「選挙に行こう、野党は共闘」「与党の暴走、ストップさせよう」などとコールして訴えた。

写真:明石公園での集会を終えて明石駅周辺のデモ行進に出発=3月19日、明石市
 平和憲法を守る高砂市民の会の「平和を考えるつどい」と第11回総会が3月13日、高砂市ユーアイ福祉交流センターで開かれた。
 つどいでは、DVD「平和と自治のエールは海をこえて〜バークレー市・沖縄支援決議」の上映、護憲・脱原発で活動する女性コンビ、あんこうズの漫才の後、記念講演に入り、鈴田渉(わたる)さん(全国憲法研究会)が「ストップ・安倍暴走政治〜『壊憲』と『改憲』にまい進する安倍政権を問う」の演題で講演した。
 鈴田さんは、安倍政権が「日本会議と安倍晋三と仲間たち」による戦後最悪の自民党政権であり、戦争法は集団的自衛権行使容認のずさんな閣議決定に基づき、“切れ目のない法整備”の名の下になされた「壊憲」立法であること、武力行使のための新3要件にいう必要最小限度の実力行使では国際法上、「核の使用も可能」になるなどと問題点を解説。緊急事態条項や今後予想される「壊憲立法」の事例などにも言及し、いま、政党・政派、思想・信条の違いを乗り越え、危機意識を共有しなければならないと締めくくった。
(嶋)
写真:鈴田渉さん(全国憲法研究会)が講演した=3月13日、高砂市
2016兵庫たたかう仲間の集会
 「2016兵庫たたかう仲間の集会」は3月12日、神戸市中央区の神戸中央港湾労働者福祉センターで開かれ、151人が参加した。
 15回目という節目の集会に掲げたテーマは「止めよう総破壊 つくろう団結・連帯」。冒頭、あいさつに立った実行委員長の日野隆文さん(全港湾神戸支部副委員長)は、労働法制の総破壊や憲法改悪の危機的な今の情勢に触れ、「みんなの結集は勇気や力となってみんなに生かされる。働く仲間として連帯を育もう」と訴えた。
 集会には県下のたたかいが持ち寄られ、その報告が続いた。姫路ユニオンは、金田組の2人の不当解雇に対し地裁で勝利判決をつかみ取った闘いを映像も交えて報告。武庫川ユニオンからは親和福祉会社員分会が、パワハラ、セクハラが横行する職場で従業員が立ちあがりねばり強い団結で労働委員会をも活用して職場改善を勝ち取ったことを報告。全港湾神戸支部姫路伊藤分会は、不当解雇撤回を求めた控訴審も敗れたが、団結権を侵害する会社解散は許さないと最高裁で闘う決意を表明。さらに、兵庫県パート・ユニオンネットワークの仲間たちが、芦屋市の非正規3単組の非正規職の差別を許さず正当な権利の獲得をめざす闘いを寸劇にして報告した。
 集会にはゲストとして関西学生アルバイトユニオンの仲間3人が参加。ブラックバイトの実情やその背景にある学生の貧困、高い学費やローン化した奨学金の問題を指摘しながら自分たちのユニオンの活動を紹介した。
 集会終了後は、色とりどりののぼりなどを掲げて元町の大丸前までデモ行進を行った。
写真:結集した各労働組合・地域ユニオンののぼりや横断幕を掲げてデモ行進=3月12日、神戸市中央区
 2月26日、77歳で亡くなったドイツ文学者で、長年にわたって神戸の住民運動を支え、リードしてきた中田作成(なりしげ)さん(元大阪工業大学助教授)を偲ぶ会が3月31日、神戸市の六甲道勤労市民センターで開かれ、参加した120人が中田さんを偲び、逝去を惜しんだ。
 偲ぶ会では、中田さんの活動の足跡がスライドで紹介されたのち、実行委員長の粟原富夫神戸市議が「今日はまるで中田さんが関わってきた住民運動の仲間が集まった同窓会のようだ」などとあいさつした。
 中田さん自身も演奏し、好んだバイオリンにちなんで、中田さんの大きな遺影を横にバイオリンの演奏が捧げられた。
 その後、都市の景観問題をめぐる「住吉川の環境を守る会」の結成(1985年)から神戸空港建設の是非を問う住民投票運動や市長リコール運動、情報公開や議会改革など多岐にわたって取り組んだ住民運動にゆかりのある人々から中田さんの思い出が語られた。人にはやさしく、運動ではねばり強く、冷静かつ情熱的だった中田さんの人柄が浮かび上がった。

写真:中田作成さんを偲びバイオリンの演奏が捧げられた=3月31日、神戸市
 昨年、震災20年を区切りに幕を閉じた被災地メーデーを受け継ぐ新たなメーデーの準備が進められている。神戸地区労を中心に実行委員会がつくられ、これまで6回の会合を重ねて開催要項などを具体化してきた。
 「労働者の連帯、労働運動の再生」をめざし、名称は「はたらく仲間のメーデー」。今後、開催場所や形態は柔軟に考えながらも毎年5月1日に開催するとしている。 今年の会場は神戸市長田区の若松公園グラウンド(昨年の被災地メーデーと同じ場所)で、11時開始。開始前には、10時30分からJR新長田駅を出発、商店街などをパレードして会場に向かう。
 今年は日曜日の開催なので、屋台村も出され、舞台では参加組合・団体からの出演を募った結果、歌やバンド演奏、ダンスなどが披露される。
 実行委員会ではいま、賛同金を募っている。団体・個人1口千円。
 問い合わせは神戸地区労(TEL 078‐232‐1838)まで。
インフォメーション
戦争させない、9条壊すな!5.3兵庫憲法集会
  • 5月3日(火・祝日) 13時開場/14時開始
  • 神戸市三宮・東遊園地
  • メインスピーカー 秋葉忠利 元広島市長
  • 15時からパレード