「新社会兵庫」 2016年2月23日号
野党+市民の共同選挙・候補を
 今年夏の参院選に向け、さらにはその気配が濃厚な衆参同時選挙をもにらみ、戦争法の廃止、立憲主義の回復のためには何としても野党共闘の実現をと、市民と野党の共同の選挙をめざす「連帯兵庫みなせん」が発足した。掲げたスローガンは、「希望はここに。つながれ野党!みんなで選挙!! 〜議席1/3以上をめざして〜」。2月14日、神戸市内で持たれた設立集会には175人が参加して会の目的・役割、今後の活動方針、役員体制などを決めた。設立集会に引き続き、野党共闘を求める市民・政党討論集会(第2弾)も6政党の県・地域の代表が参加して行われ、選挙共闘の問題について討論した。

 「連帯兵庫みなせん」の正式名称は「安保関連法の廃止をめざす市民選挙・連帯兵庫」。
 設立集会の冒頭、呼びかけ人の羽田尚子さん(安保関連法に反対するママと有志の会@兵庫・発起人)があいさつに立ち、「命を大切に、という価値観を共有する政党と市民が一緒になって一つの大きな力にしたい。まず自分ができることを一つでもやり、『希望はここに』というふうに分かりやすい選挙をつくっていきたい」と訴えた。
 続いて、もうひとりの呼びかけ人の佐藤三郎さん(護憲円卓会議ひょうご・世話人代表)が、12月5日の「政党と市民の討論集会」以降の議論の経過や現状認識を報告し、会の取り組みなどについて提案した。
 アベ政治の暴走を止めるために、衆参ダブル選挙が必至の情勢のなかで最後まであきらめずに野党共闘を追求していくとして、確認された会の目的は、@現行の集団的自衛権行使を容認した安保関連法を廃止するA閣議決定(14年7月1日)を取り消すB立憲主義、平和と民主主義を回復する。
 また、会の役割は、@夏の参院選で、安倍政権による改憲に反対する勢力3分の1以上をめざす。そのため兵庫選挙区では野党と市民の共同で2議席獲得をめざすA衆参同日選挙必至の情勢を踏まえ、衆院選も同時に取り組むB市民が主体となった選挙態勢をつくるC県内各地で市民が選挙に取り組むグループの立ち上げを呼びかけ、既存の市民団体とも連帯するネットワークのプラットホームになるD安保関連法の廃止をめざす政党との連携を図り、政党間で共同選挙を実現し共闘するための「接着剤」「コーディネート役」を果たす、だ。
 役員として26人の世話人を選出。代表世話人には伊藤武是、片岡隆、川元志穂、佐藤三郎、羽田尚子、広川欣絵、広原盛明の7氏が、事務局長には佐藤さん(代表世話人兼務)が就いた。
 市民・政党討論集会には民主党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎と仲間たち、新社会党、緑の党が参加した。

写真上:設立総会には熱い思いを持った市民175人が集まった=2月14日、神戸市中央区
写真中:呼びかけ人の羽田尚子さんが「分かりやすい選挙をつくっていきたい」と訴え
写真下:市民・政党討論集会には民主党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎と仲間たち、新社会党、緑の党が参加
 夏の参院選まで半年を切る中、「さぁやろう!みんなで選挙!」と、尼崎では「ミナセン尼崎」が結成された。
 選挙で安保法制廃止をめざそうと、「安保関連法に反対するママの会@尼崎」や「明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫」が中心になった呼びかけで1月31日に尼崎市小田地区会館で開かれた結成集会には55人が参加。熱気があふれた。集会では共同代表に弘川欣絵(よしえ)さん(弁護士)、福本吉雄さん(猪名の里自然と文化の森副会長・事務局長)、高原周治さん(高原クリニック理事長・前尼崎医師会会長)を選出した(今後も適任者を随時追加予定)。
 設立趣意書は「日本国憲法最大の危機に際し、立憲主義、平和主義、民主主義を私たちの手に取りもどすために、次期参議院選挙、衆議院選挙において改憲推進派政党の3分の2以上の議席獲得を阻止し、安保法制の廃止を目指す野党の過半数の議席獲得の実現を目指す」としている。
 当日sは、民主党の水岡参議院議員も駆けつけてあいさつ、共産党の金田参議院予定候補からのメッセージも披露された。
(都築)
写真:「ミナセン」のロゴマークのボードを掲げて出発をアピール=1月31日、尼崎市
新社会党兵庫県本部 2.6〜7 三木市
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は2月6、7日の両日、三木市内で今年度の党建設交流会を開いた。熊本県本部荒尾総支部の党建設の経験に学ぶとともに、分科会などで日常の党活動や機関紙・党員拡大などの取り組みを交流した。
 人口5万5千人余の荒尾市で県議1人、市議4人を擁する荒尾総支部の党建設の現状と課題について同総支部の谷口繁治委員長(市議)が講演。三池闘争の中から自民党支配への抵抗帯として結成された校区協議会(12校区)の日常活動に触れ、その活動の中心を党員が担い、選挙での原動力となっていることを紹介した。さらに今後の目標として機関紙600部の実現、市議5人への党勢拡大の決意も述べた。
 また、全体会議では、党総支部としての大衆運動とのかかわりの状況や機関紙・党員拡大の取り組みの現状などについての報告を受け、活動交流を行った。その中では、党員が地域ユニオン運動を積極的に担っている垂水支部からは、団体交渉、宣伝活動、交流会と多くの新たな仲間との出会いの楽しさも報告された。
 2日目は2つの分科会で、さらに深く総支部・支部活動の交流を図ったが、若い党員や女性党員を中心に、ワークショップ形式を取り入れた分科会も開かれ、党の課題を楽しく考え合った。
(憲)
写真:県議1人、市議4人を擁する熊本県本部荒尾総支部の党建設に学んだ=2月6日、三木市
戦争させない、9条壊すな!5.3総がかり行動兵庫県実行委が発足
 これまでは2つの集会に分かれていた5月3日の憲法集会が、今年は、安倍政権の暴走を止めるための共同行動が強く求められている中で、“総がかり”の集会として行われることになり、このほど集会開催要項などが明らかにされた。
 主催は、戦争させない1000人委員会・ひょうご、憲法改悪ストップ兵庫県共同センター、9条の心ネットワークの3団体が呼びかける「戦争させない、9条壊すな!5・3総がかり行動兵庫県実行委員会(略称=総がかり行動兵庫実行委員会。連絡先=中神戸法律事務所)で、集会名は「戦争させない、9条壊すな!5・3兵庫憲法集会」。
 今後、広く賛同団体を募り(賛同金は1口3千円以上)、取り組みの輪を広げながら、1万人規模の参加態勢をめざす。
 事前の運動の節目として、4月8日に「5・3プレ集会」を開き、取り組みの中間集約と今後の運動ヘのアピールを行う。
憲法を生かす会・ひょうごネット
 憲法を生かす会・ひょうごネットは2月4日、第12回運営委員会を神戸市内開き、いま取り組んでいる「戦争法廃止2000万署名」の運動の中間集約や運動の交流などを行った。
 同ネットでは県内5万筆を目標に署名運動に取り組んでいるが、毎月第1木曜日のJR元町駅前での「戦争させない木曜行動」の他、各地区の「生かす会」などでも市場やスーパー前、駅頭などで取り組みを進めている。
 垂水区では、戦争法に反対してきた団体や個人にも広く呼びかけて「戦争法廃止2000万署名をすすめる垂水の会」を新たに結成し、2月22日には集会を開催するなど、創意工夫した取り組みも進んでいる。
 運営委員会では、「職場で1日1人を目標に取り組んでいる」「自分の家の回りや団地を戸別訪問して署名を頼んだ」「『生かす会』会員1人10筆が目標」「憲法集会の参加者に署名用紙を郵送して働きかけている」「女性グループで毎週木曜日に取り組み」など、各地区ごとにさまざまな方法で取り組んでいることを交流した。さらに、街頭で重ねてやることで署名運動をアピールすることも意識しているなどの報告もあった。
 また、同ネットも参加する「アベKOBEデモ」(36呼びかけ団体)が戦争法に反対した野党との共同行動として、昨年12月から水・日を除く毎日、三宮の神戸マルイ前で続けている署名行動(4月25日まで実施)にも積極的に参加していくことや、「3・21落合恵子講演会」成功への協力も確認した。
(伸)
写真:第1木曜日はJR元町駅前で署名行動=2月4日、神戸市中央区
憲法ひょうご第11回ピース・セミナー
 憲法ひょうごの第11回ピース・セミナーは「TPPと憲法」をテーマに2月9日、神戸勤労会館で開かれた。
 講師はNPO法人AMネット代表理事の松平尚也さん。AMネットは、経済のグローバリゼーションの影の部分に目を向け、主に「水」「食と農」「地域」の3つの分野で持続可能な社会作りを目指して政策提言などの活動を行なっている団体。
 安倍政権の強引な推進で昨年11月に大筋合意し、今月4日に署名式を終えた今、TPPをめぐる焦点は、各国での承認(批准)に移っている。
 松平さんはまず、TPPの歴史的経緯や特徴に触れ、24分野にわたるTPPは、公共サービスや医療、そして命の市場化であり、協定は各国の規制を変えながら完全自由化に向けてエンドレスに暴走すると指摘。規制を各国で統一化させ貿易を拡大させるという論理で法律や政策がTPPと合致していることが条件にされ、さらにTPP対策という名目のもと、規制緩和が拡大する。こうして各国市民の主権が侵害される可能性があり、その意味でもTPPは憲法違反だと批判した。
 一方、各国に広がる反対運動、そのなかでの市民やNPOの動きなども紹介された。

写真:「TPPと憲法」と題して松平尚也さん(AMネット代表理事)が講演=2月9日、神戸市中央区
労働法制ひょうごアクションが集会
 労働法制ひょうごアクション(労働法制総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会)は2月2日、神戸市勤労会館で労働時間の規制緩和に反対する集会を開き、「残業代ゼロ法案」「定額働かせ放題法案」「過労死促進法案」などと呼ぶべき内容をもつ、労働時間の規制緩和のための労働基準法の改悪は許さない運動の強化を誓い合った。
 冒頭、同アクション代表の上原康夫弁護士が、「安倍政権は昨年、労働者派遣法を改悪したうえ、今後、働かせ放題の法案をつくり、さらに解雇の金銭解決の制度の検討も始めている。安保法制の問題とともに働く者にとっては正念場。何としても阻止を」と訴えた。
 講演に先立ち、厳しい長時間労働などの問題をめぐる職場の現状報告が、兵庫県職員労働組合、神戸ワーカーズユニオン、ひょうごユニオンの3つの労働組合から行われた。
 その後、今西雄介弁護士から労働時間規制緩和法案の問題点について、とくに過労死問題との関係に重点を置いた講演を受けた。今西さんは過労死問題に取り組む「過労死等防止対策推進兵庫センター」の事務局長。
 今西さんは、大原則である現在の労働時間規制を再確認するとともに労働時間規制緩和法案(労基法改悪案)の概要を紹介し、長時間労働は過労死につながることを強調。2014年11月に成立した過労死等防止対策推進法の拡充、実行こそが求められると力説した。

写真:労働時間規制緩和法案を批判する講演を今西雄介弁護士が行った=2月2日、神戸市
インフォメーション

■第36回アジア労働者交流集会in神戸
〜台湾・インドネシアから活動家を迎えて〜

  • ◎2月29日(月)18時30分〜
  • ◎神戸市勤労会館多目的ホール
  • ◎資料代=1000円
  • ◎主催=同集会実行委員会

■戦争させない木曜行動

  • ◎3月3日(木)17時〜18時
  • ◎JR元町駅・東口南側
  • ◎呼びかけ=憲法を生かす会・ひょうごネット

■憲法カフェNO.6「激動する沖縄の『いま』」

  • ◎3月13日(日)14時
  • ◎新長田勤労市民センター会議室3
  • ◎DVD上映とお話
  • ◎講師=森哲二さん(憲法ひょうご事務局長)
  • ◎参加費300円(学生無料)
  • ◎主催=憲法を生かす会・長田、アイ女性会議・長田

■3・13平和を考えるつどい(憲法講演会と総会)

  • ◎3月13日(日)14時
  • ◎高砂市・ユーアイ帆っとセンター1階
  • ◎講演「ストップ・安倍暴走政治」
     講師=鈴田渉さん(全国憲法研究会)
     DVD上映、護憲・脱原漫才など
  • ◎主催=平和憲法を守る高砂市民の会

落合恵子講演会 〜福島・沖縄・そして憲法〜
  • 日時 2016年3月21日(月・祝日) 13時30分
  • 会場 神戸芸術センター・芸術劇場(新神戸駅南すぐ)
  • 内容 講演=落合恵子さん/ステージ企画=制服向上委員会/ゲスト発言=福島、沖縄、若者などから
  • 参加費 800円