「新社会兵庫」 2016年1月26日号
- 沖縄・辺野古から新年の熱いメッセージ
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沖縄・辺野古新基地建設反対のたたかいの最前線、キャンプシュワブゲート前テント村で、文字通り体を張って闘い続けている闘争のリーダー、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)から本紙読者へ年頭の熱いメッセージをいただきました。
【編集部】
辺野古キャンプシュワブゲート前テント村 世話人 山城 博治
新社会党の皆さま、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりありがとうございました。新春にあたり皆さまのご活躍とご多幸を心からお祈り申し上げます。
さて、昨年は暴走に次ぐ暴走を重ねる安倍内閣が、ついに戦争する国へと大きく踏み出すことを許してしまう耐え難い痛苦の一年となってしまいました。さらにその上、この夏の参議院選挙で、憲法の明文改悪を正面から掲げて選挙戦に入ることを宣言しています。ついに事態はここまで来てしまいました。政権野党を中心に、そして全国の心ある有権者が大同団結して、安倍自公政治に勝利を許さない陣形の形成が求められています。新社会党の皆さま、ぜひともこの歴史的なたたかいで旗振りの中心に立っていただきますよう心からお願い申し上げます。沖縄もその先頭に立つ覚悟で頑張り抜く決意でいることを、まず報告を申し上げたいと思います。
また現在、沖縄で最大の政治課題になっています辺野古新基地建設問題について、昨年は翁長知事が前知事によってなされた埋め立て承認を取り消す英断を下し、政府に対して沖縄県民の一歩も引かない決意を示すなど、戦後70年の永きにわたって日米両政府に抑えつけられた沖縄が、自らの命と暮らしを守り、未来を切り開くために雄々しく声を上げた画期的な一年となりました。その翁長知事の決意に応えるように、キャンプシュワブゲート前の抗議行動や辺野古・大浦湾海域でのカヌーチームを中心とする海上抗議行動も一段と力強く展開されるようになりました。
そのように高揚していく現地沖縄の闘いに恐怖した政府は、なんと警視庁機動隊200人を辺野古現地に常駐させる弾圧体制を敷いてきました。11月4日から張り付いた警視庁機動隊とそれに監視され一段と狂暴化してきた沖縄県警機動隊の暴力はゲート前座り込み抗議団を襲い、その結果、けが人・逮捕者を続出させるという極度の緊張状態を持ち込んできました。
なぜ沖縄・辺野古での基地建設問題で警視庁機動隊が大部隊を編成して現地に乗り込むのか。それは正当な行為なのか、あるいは国民はそのことを知っているのか、あるいはそのことを承知するのだろうか。沖縄現地では「安倍内閣が沖縄の反対運動つぶしに総力を挙げてきた」という受け止め方が一般的で、「そうであるなら決して負けるわけにはいかない。沖縄側も全力で立ち上がろう」と一層闘う気概が燃え上がっています。ゲート前には早朝6時から150人以上の人々が結集し、機動隊の暴力的なゴボー抜きに耐えて抗議の声を上げ続けています。週1回の水曜日大行動には500人以上の県民が結集して、機動隊・防衛局・建設業者を一切ゲートから入れないで、その日の工事を中止させる力強い行動を展開中です。ゲート前ではこの大行動を週2回、3回行動に拡大して工事を完全に中止に追い込むと士気は高まる一方です。新社会党に結集する仲間の皆さん。どうぞ可能なら辺野古現地へ来てください。人々がわずか4〜500人集まれば工事は止まるのです。休みなしの連日行動で県民に多少の疲労感もあります。それを補うように全国から現地結集が始まれば、この闘いに必ず勝利できるのです。
怯むことのないゲート前の力強い行動に押されるように、警視庁機動隊が12月21日、一斉に引き上げていきました。表向きは、年末年始の都内の警備対策といわれていますが、いずれにせよ暴力の限りを尽くして襲いかかってきた警視庁機動隊を追い返したのです。現地ゲート前で沖縄の歓喜の踊り”カチャーシー“でお祝いしたことは言うまでもありません。正月明けからは、警視庁機動隊に加えて北海道から鹿児島までの各都道府県機動隊選抜隊が編成されるという噂がもっぱらです。ありえない話ではありません。まさに、全国警察力、国家権力による沖縄圧殺の構図です。しかし皆さん、そんな脅迫や弾圧に怯んではいられません。そうであれば、今こそ総立ち上がり、総決起するまででしょう。沖縄と政府の総力を挙げた闘い、負けるわけにはいかないのです。
その燃え上がる県民の闘う闘志を不動のものにするために、年末の12月14日、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が結成されました。保守系の会派から共産党まであらゆる政党・会派が総結集し、経済団体、労働団体、市民・平和団体、女性団体や青年団体、さらにはすでに沖縄本島の各市町村に結成された“市町村島ぐるみ会議(名称は多様)”が加わり、文字通り「オール沖縄」の闘う陣形が形成されました。沖縄の、ひいては日本全体の未来をかけた闘いの幕が切って落とされようとしています。私たちは今、その歴史的な位置に立っています。身震いするような興奮を覚えます。
全国の皆さん。闘いの時は今、闘いの場所は辺野古。ともに力を合わせてがんばりましょう。
写真上:山城博治さん=15年12月18日、大阪市での講演会 今やトレードマークとなったハットとボーダーのタオルは日焼けによる火傷の苦い経験からの教訓からの代物 写真中:機動隊が引きあげて搬入を阻止。喜ぶ山城さんや座り込みにかけつけた人々=15年12月23日 写真下:キャンプシュワブ前のテント村
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小城智子(憲法を生かす会・長田)
昨年12月21日〜23日、女性2人で辺野古に行ってきました。座り込みの現地からの「500人集まれば資材の搬入が止まる」「警視庁の暴行・弾圧の酷さを現地に来て見てほしい」との呼びかけに応えたものでした。
機動隊にごぼう抜きされるのでは、とドキドキしましたが、12月21日、警視庁の機動隊が帰り、資材の搬入がストップしていました。22日朝はゲート前で約150人の座り込みで集会し、その後テント前で神戸ワーカーズユニオンの望年会でみんなに書いてもらった檄とカンパを渡しました。
また、1週間前に不当逮捕され名護警察署に拘束されている2人への激励と抗議行動のために山城博治さんたちについて参加しました。逮捕理由は機動隊の指揮官を蹴って全治2週間のケガをさせた公務執行妨害と暴行罪というのですが、翌日にはもう指揮をしていたそうです。
一方、警視庁機動隊員の乱暴な排除でろっ骨を折った人もいます。逃亡のおそれがあると、北海道からきた70代男性は、拘束が1週間を超えてしまいました。
海上は人の目につかないせいか、海上保安庁の暴行も凄まじいものです。21日、海上保安庁のボートがカヌーにぶつかって転覆させ、カヌーの乗り手がろっ骨を折るケガをしたそうです。22日もゲート前の様子とは違って海上保安庁の暴行は続き、船にゴムボートをぶつけ、女性船長があごを切って応急処置をしても出血が止まらないと、病院の手配を急いでいました。
大浦湾が一望できる展望台に行くと、海上の赤いフロートの外に漁協の船が出ています。漁ができない漁船がこの見張りに出ると1日5万円の手当が防衛省から出るそうです。
23日はホテルを5時に出発、ゲート前には6時前に着き、阻止集会に参加しました。この日は県会議員団や市町村議員団も含め450人が参加。山城博治さんを中心に、警視庁の機動隊を追い返したと勝どきを上げました。「座り込めここへ」「沖縄を返せ」など次々と歌が歌われ、ラインダンスやカチャーシーを踊っていました。子どもたちが多く参加しているのも休日の特徴でした。
東京から「辺野古リレー」という団体の若い人たちが来ていました。渋谷で写真展や募金の訴えをして旅費を作り、交代で1人ずつ参加しているとのことでした。ママの会の参加もありました。とにかく何が起こっているのか自分の目で見たかったと日帰りで東京から来た人もいました。年金生活でと何週間もやってくる方もあるようです。
写真上:神戸からの檄とカンパを手渡す=15年12月22日、名護市辺野古 写真下:キャンプシュワブゲート前の座り込み行動に沖縄・全国の各地から集まった人々=15年12月23日、名護市辺野古
- 神戸 アベKOBEデモらが県庁包囲行動 12.19
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アベ政治を許さない市民デモKOBEは12月の「19日行動」として、憲法改悪ストップ兵庫県共同センターや脱原発運動団体など他の4団体とともに、「アベ政治を許さない!」の立場で原発再稼働阻止も課題に掲げ、「関西広域連合は高浜原発再稼働に合意しないで!」のアピールを行うため、昨年12月19日午後、兵庫県庁包囲行動に取り組んだ。
行動には約1千人が参加し、包囲行動を前に県庁2号館前の庭で集会を開いた。集会は、原発事故ひょうご訴訟弁護団副団長の津久井進さんの開会あいさつに始まり、高浜原発差し止め仮処分申立人の松本なみほさんから高浜原発再稼働をめぐる状況報告を受けた。さらに、連帯あいさつとして首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん、沖縄からは反戦地主で真宗大谷派僧侶の知花昌一さんが登場、それぞれ原発再稼働阻止、辺野古新基地建設阻止のたたかいの中からの連帯メッセージが語られ、全体で「アベ政治を許さない」決意を確認しあった。
集会ののち、包囲行動のためのデモ行進が始まり短時間のうちに県庁2号館を包囲。「関西広域連合は高浜再稼働に合意するな」のシュプレヒコールの声があがった。
写真:約1000人が集まり「アベ政治を許さない」「原発再稼働許すな」を訴えた=15年12月19日、兵庫県庁前
- 明石 総がかかり行動明石が市民集会とデモ 12.19
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「総がかり行動実行委員会」に呼応して昨年11月19日に結成された「安保法制(戦争法)廃止・総がかり行動明石」は、2回目の統一行動として12月19日、明石公園で市民集会を開催、その後、明石駅周辺のコースをパレードした。
集会では、上脇博之・神戸学院大学教授から情勢報告も兼ねて安保法制の問題点や私たちが取り組むべき課題などについてのミニ講演を受けた。
集会後は、宣伝行動も行いながら、JR明石駅の東側を南下して魚の棚前を通過、西進して再び駅方面に戻ってくる約2kmを賑やかに行進した。みんなでシュプレヒコールをするなか、プラカードを掲げる人、竹を鳴らす人、市民に声をかける人など、明るく、元気よくパレードを行うとともに、宣伝カーからも市民への呼びかけを行った。
信号に阻まれながらも、パレードが間延びしないように、信号を先に渡った部隊は適宜立ち止まり、その場で宣伝行動をしながら後続を待つなどして、ハンドマイクに合わせた隊列を組むことに努めた。
市民の反応は、8、9月の行動時と比べて若干冷めたところがあったが、@絶対に戦争法廃止を諦めない、Aデモやチラシ配布などで市民に訴え続ける、B賛成した議員の落選運動に取り組むなど、お互いに頑張り続けようと確認。今後も「2000万人署名」の取り組みを強め、毎月の「19日行動」を続ける。
(狩郷)
写真:11月に結成した「総がかり行動明石」として2回目の統一行動=15年12月19日、明石公園
- 憲法を生かす会・ひょうごネット
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憲法を生かす会・ひょうごネットは1月7日、JR元町駅前で今年初めてとなる「戦争させない木曜行動」を行った。県内の各「憲法を生かす会」のメンバーら25人が参加、ハンドマイクで呼びかけるなか、「戦争法の廃止を求める(2000万人)統一署名」の運動に取り組んだ。
同ネットは、戦争法案成立阻止のため昨年6月から毎週木曜日の夕方、JR元町駅で13回にわたる行動を続けてきたことを受け、強行採決後は戦争法の廃止に向けた行動として毎月第1木曜日を「戦争させない木曜行動」として引き続き同所で取り組んでいる。2月の「木曜行動」は、4日午後5時〜6時に行う。
さらに同ネットは、「アベ政治を許さない市民デモKOBE」(アベKOBEデモ)の呼びかけ団体のひとつとして、アベKOBEデモが呼びかけている「19日行動」に参加するとともに、同団体がマルイ神戸前で取り組む署名行動(午後2時〜4時)にも参加、新社会党が担当日として受け持っている毎月曜日の署名行動にも新社会党に協力して共に参加している。
写真:第1木曜日にJR元町駅前で「2000万人署名」を集める憲法を生かす会・ひょうごネットネットのメンバー=1月7日、神戸市中央区
- Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会
近畿で唯一の米軍基地で、一昨年12月から本格運用が始まった京都府京丹後市の米軍Xバンドレーダー基地反対闘争に取り組む「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」は1月10日、京都市内で旗開きを行い、活動の強化を誓いあった。
地元京都を中心に近畿各地から約70人が参加したなか、同連絡会代表世話人の服部良一さんの主催者あいさつにつづき、これまでの反対闘争を記録した映像が上映された。その後、現地から駆けつけた「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」事務局長の永井友昭さんが米軍基地をめぐる最近の状況を報告。昨年12月22日には住民への説明もないままに網野町島津に建設された米軍軍属用の住宅への入居が始まったこと、12月25日はまたもや軍属による交通事故が起きたことなどが詳しく紹介された。住民との約束をことごとく反故にする米軍とそれを放置・隠蔽する行政側の従属的な姿勢があらわになっている。
京都連絡会の仲間による手づくりの料理を味わいながら歓談がすすむなか、兵庫、奈良、大阪、滋賀、京都の仲間からの連帯のあいさつがつづき、交流も深まった。
写真:旗開きでは永井友昭さんから現地の最新の状況も報告された=1月10日、京都市
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「共生・連帯」近畿(河村宗治郎事務局長)の呼びかけによる「アベ政治を許さない!護憲の力を寄せ合おう12・27集会」が大阪市内で開催され、今夏の参院選に向け、「立憲主義・平和主義・民主主義」で一致できる人びとによる市民の共同選対=「みなせん近畿(仮称)」の発足に取り組むことが確認された。
集会には、社民党、新社会党、緑の党各党代表や元民主党参議院議員の中村てつじ氏、尾立参議院議員事務所、労組や市民団体代表など約70人が参加した。
この中で新社会党の石河康国副書記長は、熊本、新潟、山形などの選挙区共同候補づくりの状況について報告し、「戦争法反対で示された市民の力を背景にした新たな政治勢力の結集に注力する」との決意を述べた。
また、「護憲円卓会議ひょうご」世話人代表の佐藤三郎氏は、12月5日に神戸市で開いた「政党と市民の討論集会」などの報告をしながら、「定数3となった兵庫選挙区で改憲派の議席独占を阻止するために政党や市民団体に呼びかけ市民選対をつくる」(2月14日に結成集会を予定)と述べるとともに、「オリーブ方式で比例区選挙がたたかえるよう全国に発信しよう」と呼びかけた。
(浩)
写真:新社会党は石河康国副書記長が参院選での共同についての党の見解を説明した=15年12月27日、大阪市
- 全港湾神戸支部姫路伊藤分会
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2009年9月、伊藤興業(姫路市)の運輸部門であった伊藤運輸は会社を解散して従業員を解雇。だが、その事業は、全港湾組合員だけを排除したまま伊藤興業が引き継ぎ、さらにその後、経営者一族が新たに立ち上げた(株)イトウメタルにその事業を譲渡した。
これは、明らかに労働組合を嫌悪する会社が全港湾組合員を排除するための偽装解散・不当解雇であるとして全港湾神戸支部姫路伊藤分会の不当解雇撤回のたたかいが、地位確認請求訴訟と不当労働行為の救済を求めた労働委員会でのたたかいを2つの軸に、節々には会社前の集会や社長宅近辺でのデモなどを交えながら6年を超えて続けられている。
13年6月に出た神戸地裁姫路支部の判決は、会社の主張を全面的に認め解雇は有効とする不当なもの。組合側はただちに控訴していたが、昨年12月25日、大阪高裁で控訴審の判決があった。しかし、判決は「控訴を棄却する」。伊藤運輸の独自性を形式だけで認める、地裁判決からさらに後退した不当なものだった。
判決後、原告や支援者らは大阪高裁の近くで報告集会を開き、原告一人ひとりが判決への感想と今後の決意を述べた。あまりにも不誠実な判決内容にそれぞれ悔しさと怒りをあらわにしながら、「これで闘いが終わったわけではない。新たな闘いが始まる」「絶対許せない。最高裁で争う」「こんな判決を許したら、今後、あちこちで組合解散のための会社の勝手な解散がまかり通る」などの決意が述べられた。
組合側は最高裁に上告した。
写真:「控訴棄却の不当な判決に悔しさと怒りを表し、次への決意を語る原告の組合員たち=15年12月25日、大阪市北区
- 憲法ひょうご 第10回ピース・セミナー
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憲法ひょうご(ひょうご憲法集会実行委員会)は昨年12月16日、神戸市勤労会館で第10回ピース・セミナーを開いた。
今回のテーマはマイナンバー制度。住基ネット訴訟に関わり、マイナンバー違憲訴訟の準備も進める大川一夫弁護士がこの制度の問題点を明快に指摘し、批判した。
大川氏はまず、16年1月から制度適用が始まるマイナンバー制度の概要を説明。莫大な費用の割には公平な課税、適格な社会保障にはつながらず、この制度で損をするのは庶民であり、実際には庶民から税をむしり取る制度だと指摘した。
さらに、国民の不安通り、プライバシー権、自己情報コントロール権など、権利侵害の危険はたいへん大きいとも批判。とくに安倍政権下では、戦争法、特定秘密保護法、労働法制改悪(経済的徴兵制へ)などと一体で、情報統制と市民監視の管理・監視国家づくりの中に位置づけられる危険な意味についても言及した。
そして、個人番号カードは申し込まない、ナンバーを利用しないなど、制度を普及させない最低限の抵抗が民主主義の回復には必要だと述べた。
写真:マイナンバー制度の危険な問題点を指摘・批判する大川一夫弁護士=15年12月16日、神戸市勤労会館
第11回ピース・セミナー
- 2月9日(火)19時〜21時
- 神戸市勤労会館406
- テーマ「TPPと憲法」
講師=武田かおりさん(特定非営利法人AMネット事務局長)
- 参加費 500円
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