「新社会兵庫」 12月22日号
5党から代表が参加
 来年夏の参院選に向け、“政党は選挙共闘をどう考えるのか”、“市民は選挙共闘の実現に向けて何ができるのか”を共に考えようと、戦争法案に反対した政党の代表を招いた討論集会が12月5日、神戸市中央区の神戸市教育会館で開かれた。主催したのは市民らでつくる「護憲円卓会議ひょうご」。「政党と市民の討論集会 次期参院選で“連携の輪” をどうつくるか〜安保関連法制の廃止に向けて〜」と銘打った集会には約130人が参加。民主、共産、社民、新社会、緑の5党の代表が参加し、参院選に向けたそれぞれの見解などを述べ、参加者と共に討論しあった。

 政党代表として参加したのは、民主党・水岡俊一県連代表(参議院議員)、共産党・村上亮三県委員会書記長、社民党・北上哲仁県連幹事長(川西市議)、新社会党・粟原富夫県本部委員長(神戸市議)、緑の党・井奥雅樹党運営副委員長(高砂市議)の5氏。まず5党から、主催者側から示された2つのテーマ(@参院選での野党間選挙協力について、A兵庫選挙区・改選3議席のうち安保関連法反対を掲げる候補による2議席確保をめざすことについて)に沿ってそれぞれの見解が表明された。このうち、民主党と社民党はそれぞれ個人の立場からとの断りがありながらも、5党すべてが今回の参院選での野党間選挙協力の必要性とその意義を共通して述べた。新社会党からは粟原委員長が、たんなる選挙協力の追求ではなく、可能性のある限り全国統一名簿方式や統一候補の擁立を追求して“反安保”候補を有権者に分かりやすい形にすることが重要だと述べた。
 市民の側からも「安保関連法に反対するママと有志の会@ひょうご」のメンバーが、選挙共闘への市民の主体的な参加とそれができる場が必要であることを訴えた。
 その後、会場からも質問や意見、政党への要望などが活発に出され、主催者側が、今回の議論を踏まえ、次のステップへの共同の討論集会を再度開きたいなどとまとめた。

写真上:参院選での選挙協力の実現について5つの政党代表と市民が話し合った=12月5日、神戸市
写真下:会場あふれる130人が参加=12月5日
シールズ関西や「かんユニ」の若者も発言
 I(アイ)女性会議ひょうごと兵庫県職員労働組合でつくる実行委員会主催の「平和のつどい」が12月12日、神戸市長田区の新長田勤労市民センターで開かれ、280人が参加した。
 今回は浜矩子さん(同志社大学大学院教授)を講師に、「アベノミクスと『富国強兵』」というテーマの講演を聴いた。
 浜さんは、安倍政権が進める「どアホノミクス」と呼ぶべき経済政策は、「戦後レジームからの脱却」の名のもとに戦前への回帰、すなわち大日本帝国の復活をめざす外交安全保障政策と表裏一体をなすもので、まさに「富国強兵」にほかならないと、安倍首相自身の言葉を根拠に指摘。こうした政策に翻弄されることなくこれを乗り越えるためには、人間の幸せのためにとする経済活動の原点回帰やバランス感覚などが必要だと力説した。
 つどいの第2部は若者たちからのスピーチ。関西学生アルバイトユニオン(かんユニ)とSEALDs KANSAI(シールズ関西)の学生がそれぞれの活動の紹介も交えて意見を述べた。「かんユニ」は今年2月に結成された、ブラックバイト問題や奨学金問題に取り組む学生を中心とするユニオン。あわせて5人が発言したが、今の社会を変えようと立ち上がった若者たちの鋭く冷静な視点と勇気ある行動に満場の会場からは感動を伴ったような大きな共感・激励の拍手が送られた。
写真上:浜 矩子さん
写真下:会場いっぱいの280人が集まり浜矩子さんの講演や若者の発言に聞き入った平和のつど=12月12日、神戸市長田区
第35回アジア労働者交流集会
 35回を数えた「アジア労働者交流集会in神戸」が11月30日、神戸市勤労会館で開かれた。
 同交流集会では韓国、フィリピン、インドネシア、台湾、アメリカなどからゲストを招き、東北アジアを中心とした労働者運動の交流を続けてきたが、今回のゲストは韓国から。有力な反戦市民団体である「平和と統一をひらく人々(ピョントンサ)」から共同代表のコ・ヨンデさん、仁川事務局長のユ・ジョンソプさんが、岩国基地建設をめぐる反戦国際集会に参加のため来日、そのあと神戸を訪れた。  コ・ヨンデさんは、米軍が韓国に配備しようとしているTHAAD(サード)ミサイルと東北アジアにおける日本をも含むMD(ミサイルディフェンス)の構築と日米韓の軍事同盟強化が、東北アジア地域の平和にとっていかに逆行するものかを熱っぽく講演した。
 集会の終わりには安部政権による戦争法制成立の事態をふまえ、これへの反対闘争のなかから復活した旧ベ平連こうべの代表から戦争法を許さない行動への参加呼びかけなども行われた。
(秀)

写真:韓国の反戦市民団体「平和と統一をひらく人々」の共同代表が日米韓の軍事同盟の強化を批判した=11月30日、神戸市
憲法を生かす会・ひょうごネット
 憲法を生かす会・ひょうごネットは12月2日、第11回運営委員会を神戸市内で開き、戦争法の廃止に向けた各会の活動の交流や今後の取り組みについての協議を行った。
 最大の課題として、2千万筆を目標にすでに全国で取り組みを始めている「戦争法の廃止を求める統一署名」の運動を全力をあげて成功させようと、各「生かす会」の活動地域ごとにも目標を定め、ひょうごネット全体では過去に経験のない5万筆を目標とすることを確認した。
 各地区での「署名実行委員会」の立ち上げの追求や、街頭、団体内、戸別訪問も含めたさまざまな方法で取り組んでいく。
憲法を生かす北区の会が総会
 憲法を生かす北区の会(山ア貢代表)は12月13日、神戸市北区の北区民センターで今年度の総会を開き、戦争法廃止に向けた“2000万人署名”の取り組みなど今後の活動計画などを確認した。
 総会では、山ア代表が「戦争法案が強行可決されて以降、街中には確かに夏ごろとは違ったしんどい空気もあるが、それぞれが世論を盛り上げていく一人になれるよう、地道だがやり続けるしかない。今日の集まりを1日1日をがんばる力にしてこれからもがんばり合おう」とあいさつ。
 その後、この1年間の活動として、@毎月1回、第2水曜日に会の幹事会を開催、A会のニュース「カツケンひろば」を8回発行し(通算45号)、260人に郵送・手配りで配布、B「憲法を考える集い」を5回開催、C「あすわか」の川元志穂弁護士を招いて2回の憲法カフェを開催(6月、9月)、D憲法9条と25条に因んだ毎月9日、25日の街頭宣伝行動の取り組み、E憲法を生かす会・ひょうごネットや憲法を生かす会・西神戸連絡会などの取り組みへの参加など、多くの活動に取り組んできたことが報告された。
 総会に先立ち、鈴田渉さん(全国憲法研究会、日本政治学会会員)によって「戦争法成立によって自衛隊の役割はどう変化するのか?」と題する記念講演も行われた。

写真:鎌田渉さんが記念講演を行い、戦争法で自衛隊がどう変わるのかを考えた=12月13日、神戸市北区
憲法を生かす会・長田
 憲法を生かす会・長田は11月29日、5回目の憲法カフェを新長田勤労市民センターで開いた。
 今回のテーマは、今年40周年を迎えた「非核神戸方式」。関係のDVDを観たのち、講師のあわはら富夫神戸市議から非核神戸方式の意義やそれをめぐる“攻防”などについての解説を聞いた。
 非核神戸方式とは、神戸港に入港する外国艦船に核兵器を搭載していないという「非核証明書」を提出させるという方式だが、あわはら市議は、全会一致での議会決議(1975年)以降、これによって特にアメリカの艦船が1隻も入港していない実績があることを強調。しかし、朝鮮戦争とベトナム戦争を通じて多くの軍艦が入港したことでアメリカは神戸港の利便性をしっかり認識していると指摘。大型空母が停泊できる岸壁や艦船の建造修理施設があること、さらに高度医療産業関係の施設が備わっており、神戸空港を使えば負傷兵をすぐに送り込めること、また、背後は大都会だから将兵の休養にも十分なキャパシティがあること等を考えれば、「神戸」は軍港としては最適との認識のうえに、アメリカはこの非核神戸方式を崩すことをねらっているとも指摘した。
 参加者からは、「市長が港湾管理者であり方式は行政指導だということは分かったが、沖縄のように国の圧力がかかると思うと恐ろしくなる。市民にもっと知ってほしいし、この方式を支えていかなければと思う」という感想などが出された。
(伊)

写真:あわはら富夫神戸市議から非核神戸方式の話を聞いた憲法カフェ=11月29日、神戸市長田区
実行委員会がスタート ろっこう医療生協など
 2016年3月には東日本大震災5年を迎えるが、原発事故などの被災者の困難はなお続いている。また、辺野古新基地建設をめぐる攻防はいよいよし烈を極める。さらに、今夏に強行成立させられた戦争法が施行へと進む。こうしたなか、ろっこう医療生協や憲法を生かす会・東灘、憲法を生かす会・灘、憲法を学ぶ会神戸中央が呼びかけた3・21「落合恵子講演会」の第1回実行委員会が12月10日に開かれ、講演会の成功に向けた取り組みがスタートした。
 灘区内で開かれた第1回実行委員会には約30人が参加。取り組みを通じた獲得目標として、@広範な団体や人々の参画の実現、A東神戸の地域への意識的な発信、B会場満杯(1100人規模)へ、年代、左右を問わず幅広い市民・労働者層へのアプローチ、C安保関連法に反対する大きな運動の勢いを維持・強化し、来夏につなげることなどを確認した。講演会の企画内容が提案・協議された後、実行委員長には立川重則さん(神戸市原爆被害者の会会長、ろっこう医療生協理事)を選出。今後も「110人の実行委員会」体制をめざし、実行委員会の拡充をはかることや、講演会の成功に向けた取り組みとあわせ、2千万筆が目標の「戦争法廃止統一署名」にも積極的に取り組んでいくことなどが確認された。
 決定された集会の主な企画内容は別記の通り。
(伸)

写真:東神戸の各憲法を生かす会代表ら30人が集まった第1回実行委員会=12月10日、神戸市灘区
インフォメーション

■「戦争させない木曜行動」

  • 2016年1月7日(木)17時〜18時
  • JR元町駅東口南側
  • 「戦争法の廃止を求める統一署名」行動など街頭宣伝
  • 呼びかけ=憲法を生かす会・ひょうごネット

■第21回1・17追悼・連帯・抗議の集い

  • 1月17日(日)5時〜18時
  • 神戸市役所1、2号館前
  • 焼香・記帳・献花・発言・歌・演奏・舞踏など
  • 主催=“集い”実行委員会

■「19日行動」街頭宣伝行動

  • 1月19日(火)16時〜17時30分
  • JR元町駅東口南側
  • 「戦争法の廃止を求める統一署名」行動など街頭宣伝
  • 呼びかけ=戦争をさせない1000人委員会・ひょうご

■戦争法廃止をめざす「19日行動」デモ(神戸)

  • 1月19日(火)17時30分〜
  • 三宮・花時計前集合
  • 集会とデモ
  • 呼びかけ=アベ政治を許さない市民デモKOBE
新社会党兵庫県本部結党20周年 2016新春講演会

「貧困の現場から労働運動を語る」
 講師:東海林 智さん(毎日新聞・労働記者)

  • と き 2016年1月22日(金)18時30分〜
  • ところ 神戸市勤労会館308号室
  • 参加費 500円
東海林 智さん 1964年生まれ。88年毎日新聞社入社。現在、社会部で厚生労働省担当。労働問題、貧困問題などをテーマに取材を続け、『貧困の現場』(毎日新聞社)で日本労働ペンクラブ賞、新聞報道で貧困ジャーナリズム賞などを受賞。他の著書に『15歳からの労働組合入門』(毎日新聞社)など。
落合恵子講演会 〜福島・沖縄・そして憲法〜
  • 日時 2016年3月21日(月・祝日) 13時30分
  • 会場 神戸芸術センター・芸術劇場(新神戸駅南すぐ)
  • 内容 講演=落合恵子さん/ステージ企画=制服向上委員会/ゲスト発言=福島、沖縄、若者などから
  • 参加費 800円