「新社会兵庫」 6月23日号
憲法を生かす会ネットが呼びかけ
 日本が戦争をする国へと大きく舵切りをする、集団的自衛権行使のための「安保法制」(”戦争法案“)をめぐる国会審議は、衆院憲法審査会で自民党が推薦した学者も含めて憲法学者3人が「安保法制は違憲」と指摘した事態や各界で日毎に反対世論が高まっている状況などから、「潮目は変わりつつある」などとも言われ出した。だがそれでもなお、とにかく数の力を頼りに、維新の党の抱き込みをも策動しながら、あくまでも今国会で押し切ってしまおうとしているのが安倍政権の姿勢だ。大幅な会期延長も必至だ。こうしたなか、「何としても法案を廃案に!」と、国会周辺では超党派の「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」呼びかけの毎週木曜日の座り込み行動や、さまざまな集会、国会包囲行動が続けられてきた。

 こうした動きに呼応し、「戦争法案」成立阻止へさらに反対世論を広げようと全国各地でさまざまな団体・個人による行動が展開されている。
 兵庫では、「憲法を生かす会・ひょうごネット」が6月11日、神戸市内で運営委員会を開き、「戦争法案」阻止に向けた各地域での運動や各「生かす会」独自の活動などの交流を行うとともに、ひょうごネットとしての当面の取り組みを決めた。
 具体的には6月18日から7月30日までの毎週木曜日(それ以降の行動は国会の状況を見ながら検討)、午後5時から6時の1時間、JR元町駅東口の南側で宣伝行動を継続的に取り組むほか、諸集会への積極的な参加、さらに6月24日の国会包囲行動へ各会からの参加も追求することを確認した。

写真:「何かせずにはいられない」と街頭でボードを掲げて立つ女性たちと行動に加わった市民=6月6日、神戸市灘区
第5回ピース・セミナー 憲法ひょうご
 憲法ひょうご(ひょうご憲法集会実行委員会)が主催する第5回ピース・セミナーが6月3日、神戸市勤労会館で開かれ、「安保法制(『戦争法制』)を問う」と題して、国会で審議中の集団的自衛権を行使するための「安保法制」について批判的に内容を検討し、法案成立阻止に向けた理論武装を図った。法案を批判、解説したのは鈴田渉さん(全国憲法研究会、日本政治学会会員)。
 鈴田さんはまず、審議されている2つの法案はA4サイズで600ページ程度の膨大なものと、ダウンロードしたものを示しながら、「これを急いで成立させようとすること自体が異常だ」と安倍政権の姿勢を批判。
 9条改憲をもくろむ安倍政権の「国家安全保障戦略(NSS)」(13年12月)に沿った諸立法や政策をたどりながら、今回の解釈改憲による「安保法制整備」に至る道筋を振り返った。
 そして、「安保法制」を概括的に検討し、集団的自衛権行使のための「新3要件」や諸法案に関係するさまざまな「事態」について、区別のあいまいさや判断の恣意性などその問題点を指摘、批判した。そして、最も基本的な問題として、そもそも今回の「戦争法制」は、憲法の「国際平和主義」とは両立しえないものであり、違憲の立法であることを強調した。
写真:「安保法制」は“戦争法案”であり違憲の立法だと訴えたセミナー=6月3日、神戸市
近畿連絡会メンバーを不当逮捕
 京都府京丹後市の米軍Xバンドレーダー基地の反対運動をめぐり、大阪府警が主導して市民運動に対する不当な政治弾圧が起きている。
 今月4日、5日にかけて、「道路運送法違反」(いわゆる”白バス“営業)を口実に、一斉に十数か所に強制捜索が行われ、Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会の役員や事務局のメンバー3人が不当にも逮捕されるという事態が起きた。
 昨年9月28日の基地建設に抗議する現地での集会とデモに参加する際、市民運動団体が所有する大型バスを準備して、その費用を参加者が出し合ったことが「不法な営業行為」だという、まったく理不尽なデッチ上げだ。
 市民運動に対するこのような弾圧は前代未聞であり、極めて政治的で悪質なもの。決して許されるものではない。
ひょうご労働法律センターが総会
 労働組合の法律対策(法対)活動の援助や法対活動家の育成のための活動などに取り組む「ひょうご労働法律センター」は6月9日、神戸市勤労会館で第15回総会を開きの今年度の活動報告を確認するとともに、新年度の活動方針、予算案、役員体制などを決めた。
 総会冒頭、代表委員の上原康夫弁護士があいさつ。「労働者派遣法改正案が12日にも強行採決されるかもしれない緊迫した状況だが、何としても法案の成立を阻止しなければ直接雇用という雇用の原則が崩れてしまう。次には労働時間法制の改悪も予定されている。今総会をそんなたたかいの決起集会にしよう」と訴えた(。
 議案提案でも宇野克巳事務局長(全港湾神戸支部書記長)が労働者派遣法改正案と「高度プロフェッショナル制度」(いわゆる「残業代ゼロ法案」)について詳しく解説・批判しながら、安倍政権が「岩盤規制」だと敵対視しながら進める労働法制の総破壊を許さない運動の強化を強調した。
 センターの活動方針として、隔月開催の「労働法律セミナー」の継続や県下全労働基準監督署と労働局への申し入れ・交渉のとりくみの継続なども確認・決定された。
 また、会報発行など組織活動の強化のためにも事務局体制の強化が不可欠の課題だと強調された。
写真:何としても法案の成立を阻止しようと訴えた総会=6月9日、神戸市勤労会館
新社会党県本部青年学生委員会
 新社会党兵庫県本部青年学生委員会は5月30日、神戸市内で青年交流会を開いた。青年党員、党友や支持者に声かけし、今回、新たな労働組合から25才の青年2人が参加した。
 今回の交流会は、職場実態の交流に加え、政治闘争をなぜ闘うのかについての討議もテーマにした。その一環として、「統一自治体選挙から見えてきた現状とこれからの政治闘争」と題して、粟原富夫・党兵庫県本部委員長が講演。「党の専従時代から付き合いのある労働組合と共に、議員として成長してきた。その組合の若い人たちが今、ちらほら党に関わってくれるようになっている」と、自身が政治家になったきっかけを紹介。また、今回の統一自治体選挙について「選挙の特徴として、国政批判の強さから左右とも党派性をしっかり出した候補者が多く得票した」と述べ、「今こそ若い人たちに選挙に出て欲しい」と訴えた。
 交流会では、来月7月4日〜6日に予定されている新社会党青年学生委員会・社民党ユース・社青同の共同主催による沖縄青年合同派遣団への参加の取り組みも話し合った。
(彩)
神戸空襲を記録する会 6.7神戸
 神戸空襲を記録する会(中田政子会長)が主催する第16回戦跡ウォークが6月7日午後、神戸市中央区で行われた。
 神戸は太平洋戦争の末期、1945年3月17日、5月11日、6月5日などに大空襲を受け、8千人以上が犠牲になっている。
 今回のウォークの出発点は中山手通の神戸栄光教会。まず、中田会長から、今は撤去されてその一部が兵庫図書館の戦災記念資料室に展示されている、隣接する県民会館の北側にあった「戦災のプラタナス」のことが紹介された。その後、一行は「神戸平和マップを作る会」の小城智子さんらのガイドで、空襲に遭い、その傷跡なども残る兵庫県公館、神戸教会、関帝廟、八宮神社・六宮神社、大倉山公園内の高射砲台跡、伊藤博文像台座とめぐり、最後は神戸空襲の犠牲者名が刻まれた「いのちの碑」を訪れ、黙とうして犠牲者を悼んだ。
 碑の前では、神戸空襲で母と姉を失った男性から悲惨で生々しい空襲時の体験が語られた。
 参加者からは「ふだんからよく知っているところでも空襲でこんなことがあったとは知らなかった。ウォークなどで後世に語り継ぎ、戦争や空襲のことを風化させてはいけないと思った」などの感想が聞かれた。

写真:大倉山公園の「いのちの碑」前では空襲体験者のお話を聞いた=6月7日、神戸市中央区
ピースネット明石 5.30明石
 ピースネット明石が主催する第6回ピースウォークが5月30日、明石市内で開催された。
 今回は、「(戦後70年・震災20年)時の道 戦いと震災の今を歩こう!」と題して、明石駅を出発点に明石公園→月照寺→天文科学館→人丸駅と約2時間半のコースを、日差しは強かったものの風が心地よく絶好のウォーキング日和のもと、ぶらり子午線観光ガイドの案内で、総勢30人が平和を感じながら歩いた。
 明石は、川崎航空機工場があったことから米軍の空爆標的とされ、記録に残っている空襲は6回、全市街の3分の2が焦土と化した。明石公園には防空壕が30あり、市の指定避難所であったため多くの人が公園の中に逃げたが、そこにも爆弾が落とされ、たくさんの人が亡くなっている。
 明石公園の入り口には明石の功労者、中部幾次郎の銅像がある。戦争中に金属供出で取り壊され、その後改めて作られたものだ。阪神・路大震災時には石垣が緩んだり、櫓にひびが入ったりした。戦災と震災の2度の被害に思いをはせながら、初夏の公園を歩いた。
(日置)
写真:空襲で多くの人が亡くなった明石公園を歩き戦災に思いをはせた=5月30日、明石市
借上げ復興住宅
 阪神・淡路大震災の被災者向けの「借り上げ復興住宅」の20年の入居期限が迫る問題で、神戸市は6月3日、最も早く来年1月末に期限を迎えるキャナルタウンウエスト(兵庫区)の3棟の8世帯に対して、1月末での退去を求める事前通知文を内容証明郵便で送付した。市内に105カ所ある借り上げ復興住宅では初めてのこと。
 事前通知文には、退去に応じない場合は「損害金」の請求など法的措置も検討するという内容まで含まれていて、受け取った住民は「まるで脅しだ」「私たちは何か悪いことをしたのか」と怒りと不安が募っている。
 この通知に対し、「退去理由に納得がいかない」と、入居者の一人の男性(64)が支援のメンバーらとともに6月8日、神戸市を訪れ住宅整備課と面談、説明を求めた(=写真)。
 男性は、「入居時に借り上げ期間の説明は受けておらず、許可書にも期限は記載されていない。『終の棲家』だと思い、高齢の母親の医療機関のこともあって入居を決めた。はじめから期限の説明があれば、入居はしていない」「市は自らのミスの責任をうやむやにしたまま、退去だけを迫ってくる」と悔しさをにじませる。
 しかし市側は、「混乱時で説明の事実はなかったもしれないが、今となっては確かめようがない。事前通知(半年前)は公営住宅法に基づくもの」と説明、あくまで住み替えあっせん制度(転居先予約で最長5年間の退去猶予)に申し込んでほしいと求めるのみで、この日の話し合いは平行線のままに終わった。
 入居者側は退去通知を市につき返し、改めて市と話し合うことになった。
 神戸市では、継続入居を認める条件として、@要介護3以上、A重度の障害、B85歳以上のいずれか、と線を引いている。

写真:支援のメンバーらとともに神戸市を訪れ住宅整備課に退去理由の説明を求めた=6月8日、神戸市
6.17〜7.30
 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会(寺下幸男会長)は、今年も「人間らしく働き続け、生き続けるために」をテーマに、すでに6月17日に実施した但馬地区(豊岡市)を皮切りに7月30日までの期間、「第47次まなぶ講演会」を県内11会場で開く。新社会党兵庫県本部、I女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地区本部が後援している。
 開催要項は次の通り。
■開催日=開催地区/会場/講師(敬称略)の順。時間はいずれも18時30分〜20時30分(ただし東播磨は18時15分、神崎は18時から)。参加費は800円。
■7月8日(水)=神戸・北/北区民センター/川越俊己
■13日(月)=神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/今村稔
■14日(火)=神戸・垂水/垂水レバンテ/小林るみ子
■21日(火)=姫路/花の北市民広場/今村稔
■22日(水)=東播磨/加古川勤労会館/森博行▼神崎/市川町就業改善センター/小島修二
■23日(木)=東神戸/六甲道勤労市民センター/津野公男
■27日(月)=明石/明石勤労福祉会館/菊地憲之
■29日(水)=淡路/洲本市民交流センター/平田尚
■30日(木)=神戸・長田/新長田勤労市民センター/永井俊作
7.11 社会主義ゼミナールin近畿
 「2015社会主義ゼミナールin近畿」は、テーマにいま話題のピケティを取り上げ、「岩佐卓也さんとともに読み解くトマ・ピケティ『21世紀の資本』」。
●講師=岩佐卓也さん(神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授)
●日時=7月11日(土)15時〜18時(受付開始14時30分)
●会場=ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)・5F視聴覚スタジオ(大阪市中央区大手前1―3―49 06―6910―8500)
●資料代1000円(学生・青年非正規500円)
●事前申込制。参加希望の方はファックス:072―242―6315か、Eメール:QYD04504@nifty.comで氏名と府県名の連絡を。定員になり次第締め切り
●主催=社会主義ゼミナール実行委員会in近畿
インフォメーション
STOP!戦争法案 戦争させない木曜行動
  • 6月18日(木)から毎週木曜日 17時〜18時
  • JR元町駅東口 南側
《呼びかけ》憲法を生かす会・ひょうごネット