「新社会兵庫」 6月9日号
弁護士有志のの会が集会呼びかけ 5.23
 労働者派遣の3年制限の撤廃など労働者派遣の規制をさらに緩和させる労働者派遣法「改正」案や労働時間規制を取り壊していく労働基準法の一部「改正」案が国会に提出、審議されるなか、こうした労働法制の規制緩和=改悪は、労働者保護のルールを破壊し働くものの生活破壊につながるもので、これらの法案の成立を許してはならないと、「『労働法制改悪』を考える市民集会」が5月23日、神戸市中央区の生田文化会館で開かれた。170人が参加し、労働法の権威、萬井隆令(よろいたかよし)龍谷大学名誉教授の講演に学び、反対運動の強化を確認し合った。

 主催したのは丹治初彦、羽柴修、上原康夫の3弁護士が代表呼びかけ人となった弁護士有志の会。集会では上原弁護士が司会を務め、丹治弁護士が主催者を代表してあいさつ。「両法案には日弁連も強い反対の会長声明を出している。とんでもない人権無視の内容だ」と訴えた。
 続いて、「安倍政権による労働法制改革の動向」と題して、萬井隆令龍谷大学名誉教授が講演した。
 萬井さんは、「雇用の流動化」をキーワードに進められる安倍政権の全面的な”雇用改革“の全体を示しながら、いま国会で焦点になっている労働者派遣法の改悪や「残業代ゼロ法案」といわれる労働時間に関する労働基準法の改悪について詳しく解説。そして、安倍「雇用改革」は、労働者の権利は「既得権益」、労働法は「岩盤規制」との見方の上に、直接雇用の原則、解雇法理、労働時間制の理念など、労働法の原則や理念をことごとく無視したものだと総括的に批判した。
 最後に、労働組合の課題として、「権利の上に眠る者は権利を失う」との格言で、労働者の権利を実現していく「権利のための闘争」を強調、法案阻止の運動の先頭に、と激励した。
 その後、萩田満弁護士が、強行採決も予想される労働者派遣法改悪法案の国会審議の状況や見通しなどの情勢を報告。
 さらに、フロアからの発言として、自治労県本部、県医労連、武庫川ユニオンの3人が、それぞれ自治体労働者、医療・介護労働者、派遣労働者の労働現場から過酷な労働実態などを報告しながら、労働法制の改悪によって予想される悪影響を指摘して改悪法案を批判、反対運動を強める決意を述べた。
 最後に、羽柴弁護士が「2法案を止めなければ、やりたい放題の労働者の使い捨て、人間らしい生活の破壊へとつながっていく。ただ、人権は与えられたものではなく、不断の努力で守っていかねばならないもの。今からでも地元の国会議員への働きかけなどわれわれのできることからやっていこう」と締めくくった。

写真上:労働組合のナショナルセンターの枠を超ええ170人が参加した市民集会
写真下:講演する萬井髣゚氏=5月23日、神戸市中央区
神戸空襲を記録する会
 神戸出身の評論家、内橋克人氏の講演会が5月17日、「戦後70年を抱きしめて〜『再びの暗い時代』を許さない〜」と題して神戸文化ホールで開かれた。神戸空襲を記録する会(中田政子代表)が「戦後70年特別企画」として開催したもので、約800人が参加した。
 中田代表は「戦後60年のときに内橋さんからもらった励ましが勇気となって空襲死没者名簿の収集へと踏み出し、一昨年、『いのちと平和の碑』が建てることができた。でも、まだ未完成。8千人の名を刻んでいかねばならない」とあいさつ。  続いて、1982年につくられた映画「炎の証言―大空襲の記録―」の一部が上映された。
 内橋氏は、「戦後60年の時、はたして70年はあるのかと言ったが、困難な時代がとうとう来てしまったかの思いだ。まだ憲法は生きているのに、はや自治体は後退し始め、上目遣いだ」と切り出し、今日の時代状況への思いを語り始めた。そして、権力側の、メディア、マネー、マインドの3つの「M」のコントールが進んでいると指摘し、危機感をもとにFEC(フード、エネルギー、ケア)自給圏の形成が重要だとも提起。さらに、戦後70年の意味を問いかけ、敗北を抱きしめながらさん奪された「改革」を取り戻そうとしてきたのが戦後70年だなどと述べた。
写真上:「戦後70年を抱きしめて」と題した内橋氏の講演会には約800人が集まった=5月17日、神戸市文化ホール・中ホール
写真下:講演する内橋克人氏
須磨・憲法を考える集い
 憲法を生かす須磨区の会主催の「須磨・憲法を考える集い」が5月31日、須磨区の横尾集会所で開かれた。「知ろう 考えよう 行動しよう―沖縄・米軍基地・憲法―」と題して、沖縄問題を考えた。
 集いでは、まず映像から知ろうと、沖縄県知事選での故菅原文太さんの応援演説や辺野古の攻防の実情をDVDで見た。
 その後は、「オール沖縄の闘い、今とこれから」と題して海勢頭恵子さんの講演を聴いた。海勢頭さんは、沖縄出身の父と沖縄育ちの夫を持ち、義父は音楽家の海勢頭豊氏。自身は23年間、大阪人権博物館に学芸員として勤務した経歴を持ち、今年4月の大阪市議選に大正区から無所属で、社民、民主、新社会、緑、生活の各党の支援を受けて初の立候補。平和や人権、沖縄の問題を訴えた。
 海勢頭さんは、「オール沖縄」の闘いを大阪につなげたいとの選挙にかけた自らの思いや、沖縄と“大阪の中の沖縄”との温度差など選挙戦での困難も同時に語りながら、「オール沖縄」に至る歴史的な流れやそこに込められた沖縄の”心“を訴えた。そして、今こそ安倍政権の「戦争法案」に対し、「オール沖縄」的な反対運動を本土でもつくっていくべきだと訴えた。
 つい最近、辺野古を訪ねた憲法を生かす須磨区の会のメンバーからその報告や感想も出された。
写真:会場では新基地建設を止めようと「辺野古基金」への協力も訴えられた=5月31日、神戸市須磨区
I女性会議県本部が大会
 I女性会議兵庫県本部(加納花枝代表)の第54回定期大会が、5月24日、新長田勤労市民センターで開かれた。
 「現在の安倍政権と右傾化の前に、私たちの勢力はブルドーザーに対する蟻みたいなものだけど、辺野古の苦しみや社会の貧困などに対して平和と人権保障をめざして運動をつくっていこう」と、加納代表のあいさつで始まった。
 来賓の粟原富夫・新社会党兵庫県本部委員長からは「自衛隊を海外のどこにでも派兵する法案がつくられようとしている政治情勢だが、“オール沖縄”が全勝したことに学んで、やれることをきちんとやって元気を取り戻そう」などとあいさつを受けた。
 討論では、戦前を思わせるような危機的な情勢を受け、何かせずにはいられない気持ちや、ちょっとでも平和を次世代に引き継ぎたいという思いが随所に光る発言が相次いだ。統一自治体選挙については芦屋市議選の山口みさえ選挙の残念な結果や、公園などで声をかけてシール投票を頼んしてもらった結果から介護・子育てをテーマに“市政カフェ”を持ち元気になれたという神戸市議選の小林るみ子選挙の話。各地で取り組まれている憲法カフェのこと。TPP学習会や平和マップを歩く取り組み。「慰安婦」問題の集会のチラシが「公序良俗に反する」と新聞折込みを拒否された話。若い職場の仲間たちとの会話や沖縄ツアーの話。中学教科書採択に意見を出そうの訴えなどだ。
大会終了後は新長田駅前で街頭アピールを行った。
(山内)

写真:安倍政権がつくりだす平和の危機に立ち向かおうと交流した大会=5月24日、神戸市
熟年者ユニオンが定期総会
 熟年者ユニオン(今村稔会長)は5月13日、第16回定期総会を神戸市勤労会館で開いた。57人が参加した。
 総会の冒頭、この年度に亡くなった会員に黙とうをささげたのち、今村会長が「憲法解釈を変え、日本を戦争する国にしようとしている危険な安倍政治によって、また、年金の減額や介護保険料の引き上げなど“高齢者は早く死んでほしい”といわんばかりの政策によって、高齢者はますます元気を出して闘え、と言われているようだ。これに応えよう」とあいさつ。
 明日を考える東播高齢者の会、西はりま熟年者の会、神戸地区労の3団体の来賓あいさつが行われたのち、活動経過報告や活動方針案の提案などが行われ、質疑に移った。
 会員の拡大をはじめ、すでに125回を超えたサンドイッチマン・デモの継続、脱原発運動としての関西電力神戸支店への申し入れと面談の取り組みの継続、サークル活動の強化、バスツアーや学習会の企画などの活動方針を確認した。
 総会後は第2部として懇親会が行われ、会員によるエイサーと三線の演奏、フラダンス、うたごえなど多彩な出し物がつづき、盛り上がった。

写真:第16回熟年者ユニオン定期総会=5月13日、神戸市勤労会館
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は21日午前10時から神戸市中央区のあすてっぷKOBEで第21回定期大会を開く。
 大会に向け、昨年4月の前回定期大会以降、集中して取り組んできた安倍政権の“壊憲暴走政治”に対するたたかいや今春の統一自治体選挙、さらにそれらを通じた機関紙・党員拡大などの党建設運動の具体的な経験を持ち寄って討議し、そのなかで得た運動の成果や浮かび上がった課題を共有化しようと、執行部は呼びかけている。
 とくに、現情勢を「戦後憲法体制が破壊されようとしている歴史的な転換点」として、当面する“戦争法案”成立阻止に向けた護憲の共同闘争の強化や、そうした運動を通じて、3分の1以上の改憲阻止勢力の議席獲得が焦点となる来年夏の参院選での共同闘争の実現に向けた主体的な準備、運動方針の確立が切実に問われている、と訴える。来年で結党20周年を迎えた党の命運がかかる。
インフォメーション
戦争をさせない関西1000人委員会関西集会
  • 6月20日(土)13時30分
  • 奈良市・奈良県文化会館「国際ホール」(近鉄奈良駅から東へ徒歩5分)

    記念講演「安倍政権の強権政治と『戦争法案』を止めよう!」
    佐高 信さん(評論家)

※集会終了後パレード
〈主催〉戦争をさせない関西1000人委員会(大阪、兵庫、京都、滋賀、和歌山、奈良)

「集団的自衛権行使容認」&「秘密保護法」反対

兵庫大集会・パレード
  • 6月21日(日)14時
  • 神戸市・東遊園地
  • 主催=兵庫県弁護士会