「新社会兵庫」 6月9日号
- 明石市議選・永井俊作6選/芦屋市議選・前田しんいち7選
芦屋・山口みさえさん59票差の次点
4月19日告示、26日投開票で行われた第18回統一自治体選挙・後半戦で、新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は、明石市議選(定数30)に永井俊作(現・67歳)、芦屋市議選(定数21)に前田しんいち(現・63歳)と山口みさえ(現・52歳)の3人の公認候補を擁立するとともに、宝塚市議選(定数26)では社民党公認の大島淡紅子(ときこ)(現・59歳)を推薦して闘った。結果、永井俊作さんは6選、芦屋市議選では前田しんいちさんが7選に輝いたが、山口みさえさんは59票差という僅差の次点であと一歩届かなかった。推薦の大島淡紅子さんは4選を果たした。
明石市議選では永井俊作さんは前回から25票増の3,484票を獲得し、前回と同じ11位で議席を維持した。
新社会党結党の前身時代から2議席を維持してきた芦屋市議選では、前田しんいちさんが、今回の選挙の大きな特徴となった地元の力強い支援体制に支えられて186票増の1,118票を獲得、順位も3つ上げて当選したが、山口みさえさんは995票を得たものの、定数1減となった激戦の影響をまともに受けて次点にとどまり、惜しくも4選はならなかった。
今回、新人の擁立は実現できず現有議席の維持が最終の目標となった新社会党兵庫県本部にとっては、山口みさえさんが僅差での惜敗だっただけに悔しさの残る、1議席減という厳しい結果となった。
今後、今回の選挙闘争に表れてきた成果や課題などをていねいに検証しながら、やや長いスパンでの総括論議を進めていくことになるが、次回に向けては世代交代も視野に、新人候補の発掘・擁立などをどう図っていくのか、きわめて重要な課題がつきつけられたことになる。
写真(上から):永井俊作さん、前田しんいちさん、大島淡紅子さん
- 憲法を生かす会・ひょうごネットが行動
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安倍政権が5月14日、昨年7月の解釈改憲の閣議決定をもとにした集団的自衛権の行使を含め、自衛隊の活動領域を大幅に拡大することなどを定める「戦争法案」を閣議決定し、翌15日に国会に提出したことに対し、憲法を生かす会・ひょうごネットは15日夕、神戸市中央区の神戸マルイ前で抗議の宣伝行動を行った。
緊急の行動ながら、神戸市内の各区を始め、芦屋、明石、高砂の団体からも30人が参加。ビラを配布しながら「戦争法案を許すな」「あくまで廃案に」などと訴えた。
写真:各地の「憲法を生かす会」などのメンバー30人がビラをまきながら戦争法案反対を訴えた=5月15日、神戸市中央区
- 憲法を生かす会・ひょうごネットが第6回運営委員会で確認
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憲法を生かす会・ひょうごネットは4月30日、神戸市内で第6回運営委員会を開催し、各地区の「生かす会」運動の交流を行うとともに、安倍政権の戦争法案に対する運動など直面する運動課題について議論した。
憲法を生かす会としては、当面は各地区で署名運動をも含む街頭宣伝行動に取り組み反対運動の気運を広げるとともに、他の運動団体との共同行動も追求することとし、さらに、ひょうごネットとして、国会審議や全国的な運動の節目に合わせて集会や街頭宣伝行動に取り組むことを確認。その第1弾として、5月14日の閣議決定に合わせて翌15日に三宮マルイ前で抗議の街頭宣伝行動に取り組むほか、「憲法ひょうご」主催の第6回ピース・セミナー(6月3日18時30分/神戸市勤労会館/テーマ:戦争法案の問題点)や、6月21日の県弁護士会主催の「集団的自衛権行使、秘密保護法反対 兵庫大集会」(14時/三宮・東遊園地)とデモへの積極的な参加も確認した。
(N)
- 憲法68年 5.3兵庫憲法集会
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「憲法ひょうご」(ひょうご憲法集会実行委員会)が主催する憲法記念日恒例の「5・3兵庫憲法集会」が5月3日、神戸市勤労会館大ホールで開かれ、会場をいっぱいに埋める約450人が参加した。
戦後70年という節目の年に憲法9条を壊す安倍政権の暴走が一段と激しくなる情勢を受けとめ、今年の集会には「戦後70年。今こそ9条―許すな壊憲国民投票―」のスローガンが掲げられた。
実行委員会共同代表の佐治孝典さん(近代日本政治思想史研究者)のあいさつののち、事務局からの提起として、辺野古新基地建設阻止での沖縄との連帯強化や、今からの「安保法制」(戦争法案)反対運動の強化などが訴えられた。兵庫県弁護士会からも「6・21兵庫大集会」への参加呼びかけが行われた。
講演は、元沖縄タイムス社論説員でフリージャーナリストの屋良朝博さんが「憲法と沖縄問題―日米合作の植民地」と題して行った。
屋良さんは、沖縄基地問題の起源として米海軍省作戦本部の1944年の文書を紹介、「日本人の琉球差別」を「(米が)政治的に利用しうる」として沖縄差別の構造が沖縄の基地建設に利用にされてきたと指摘。戦後、日本各地での米軍基地建設反対闘争で住民側が勝利したのち、沖縄へ海兵隊基地が移転したことに軍事的な合理性はなく、まさに政治的理由によるものだと指摘した。また、安全保障に関する日米間の視野のギャップにも言及。米海兵隊の太平洋地域での展開は沖縄を拠点とはしていないとし、人道支援や災害救助を軸とする、中国も参加するアジア太平洋安全保障ネットという視点があるのに対し、日本の安全保障は軍事面に偏りすぎているとも指摘。安倍政権のいう「抑止力」や「唯一の解決策」は、まやかしにすぎないと強く批判した。
講演後は、憲法にかかわる運動課題として、@労働法制改悪反対、Aヘイトスピーチの根絶、B朝鮮学校への高校無償化適用を、との3つのアピールが各関係団体から行われた。
集会後、参加者は「安倍・戦争反対」などのメッセージボードなどをめいめいが掲げながら、三宮センター街を通り抜けるデモ行進をした。
写真上:会場いっぱいの450人が参加し安倍政権の沖縄基地問題のまやかしなどについて考えた=5月3日、神戸市勤労会館 写真中:屋良朝博さん 写真下:集会後のデモ行進=5月3日、神戸市
- 5.3憲法集会@尼崎
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憲法記念日恒例の「5・3憲法集会@尼崎」が5月3日、阪神尼崎駅前中央公園で開かれ、約340人が集まった
これまでは「9条ネット・尼崎ネットワーク」が主催していたが、今回は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、今通常国会で戦争法を制定し、来年の参院選後に憲法を改定すると明言している情勢の緊急性、重要性を鑑み、9条を守る運動、脱原発、貧困と格差、差別と闘うすべての人々と結びつき、大同団結して安倍政権の暴走を止めようと、「戦争・原発・貧困・差別を許さない共同行動」が、労働組合、医療生協関係、NPO法人、各「9条の会」等からの呼びかけ人12人、賛同人86人(5月1日現在)で結成され、集会を呼びかけた。
集会では、各団体からの「平和への熱い思い」の発言が続いた。「殺せ」と暴言を吐かれ、ヘイトスピーチで夜も眠れない日々を送ったという若いオモニは、「わが子がこれからも実名を名乗れる差別のない社会になるように」と訴えた。
事務局からは、今回の「憲法集会」を皮切りにさらなる賛同人を募り、緊迫する情勢と闘うために共に行動していくとの提起が行われた。
集会後は、デモ行進が行われ、「憲法9条を守れ!」などと訴えながら、国道沿いや商店街をピースウォークした。
(M)
写真:これまでの憲法集会の枠を広げ、新たに立ち上げた共闘組織で呼びかけた今年の集会とデモ=5月3日、尼崎市
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憲法記念日の恒例行事になっている「憲法を生かす会・灘」の宣伝行動が5月3日午前、今年も家族連れの入園者でにぎわう灘区の王子動物園前で行われ、マイクで訴えながらビラを配布した。
写真:憲法記念日恒例の王子動物園前での「憲法を生かす会・灘」の宣伝行動=5月3日、神戸市灘区
- 憲法を生かす会・垂水が企画
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このところあちこちで憲法カフェがオープンしている。垂水でもやってみようかということで4月18日午後、憲法カフェがオープンした。場所はJR垂水駅から歩いて10分のところで、ふだんは「コミュニティ・カフェFAITH(フェイス)」。
今回のカフェは、憲法を生かす会・垂水が企画して呼びかけたもので、講師は「明日の自由を守る若手弁護士の会」(あすわか)の小谷成美さん。店の常連客や近所の老人会長、ユニオンたるみの組合員や中国残留日本人孤児関係のボランティアグループに西神ニュータウン9条の会、また演劇をやっている若者など、講師と店のマスターを含めて29人が参加して店はぎっしりいっぱい。2人ずつ対の相互紹介のあと、小谷さんがパワーポイントで紙芝居も使って、「憲法とは何か」から始まる初歩からの憲法の話をほぼ2時間近くされた。質問や意見も多く出て予定の時間をかなりオーバーして閉店した。
終わって、最近ユニオンに加入したてのTさん、「憲法なんて学校のとき以来。たいへん勉強になりました!」。
(M)
写真:「あすわか」の小谷成美弁護士の憲法のお話に店内いっぱいの人が集まった=4月18日、神戸市垂水区
- 生命と安全を守る5.9尼崎集会
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JR尼崎事故から10年が過ぎたが、今年は5月9日、「ノーモア尼崎事故 生命と安全を守る尼崎集会」が国労有志と共闘団体の呼びかけで開かれ、100人が参加した。
今年の集会には韓国の鉄道労組が参加し、団代表のチェ・ウンチョル前事務総長とナ・パンス現労働安全局長の報告を受けた。日本ではほとんど報道されなかったが、韓国鉄道労組は2013年12月に民営化反対を掲げて23日間のストライキを決行した。そのストライキをめぐって、社会的な支援の広がりと国家権力の暴力的弾圧、懲戒処分や損害賠償請求などについて、映像を使った報告を受けた。さらに、韓国での鉄道事故やセウォル号沈没事故にも触れ、安全な韓国社会をつくり出す努力も積み重ねていることや、韓日間の交流の必要性も訴えた。
尼崎事故の遺族からは、娘さんを亡くした藤崎光子さんが、「歴代3社長の責任を問う裁判は高裁でも無罪となり、最高裁で争われている。JR西日本は事故の原因を明らかにしないまま、事故現場のビルも改装を計画するなど幕引きを図っている。組織罰を認めさせる法制度づくりに取り組んでいる」と報告した。
つづいてJAL不当解雇撤回裁判原告団、国労、郵政産業労働者ユニオンからも職場実態や闘争の報告を受け、集会終了後には韓国鉄道労組の代表とともに事故現場までデモ行進をおこなった。
夕刻からは場所を移して韓国鉄道労組代表との懇親交流会が開催され、別の映像での解説・報告があり、韓国鉄道労組の闘争への理解と連帯を深めるものとなった。
(S)
写真:韓国鉄道労組の代表団から主催者に連帯の闘争ベストがおくられた=5月9日、尼崎市
- 労働法制ひょうごアクション
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憲法9条否定の「戦争法案」と並び通常国会の今後の焦点となるのが労働法制の改悪問題だ。提出されているのは、派遣労働の受け入れ期間の制限を撤廃する労働者派遣法の改悪案と、8時間労働制を否定する”定額働かせ放題制度”ともいうべき「高度プロフェッショナル制度」の導入を図る労働基準法の改悪案。
こうした労働法制の改悪は生活破壊に通じると、県内の労働5団体が立ち上げ、学習会や宣伝行動に取り組んできた「労働法制の総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会」(労働法制ひょうごアクション)は、5月23日に弁護士有志の会が主催する「『労働法制改悪』を考える市民集会」への呼びかけも兼ね、5月14日から尼崎、甲子園、三宮、元町、明石、加古川、姫路の7カ所でチラシを配布するなどの宣伝行動を行い、まだ十分に盛り上がっていない反対運動の強化をめざした。
写真:宣伝行動でチラシを配布
- 来年からは新企画で
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第20回を迎えた「被災地メーデー」が4月26日、神戸市長田区の若松公園で開かれ、約1,500人が参加した。
阪神・淡路大震災の翌年から始まった「被災地メーデー」は、震災を理由とした解雇などが広がる中で結成された被災労働者ユニオンが「もうひとつのメーデー」と題して1995年5月1日に交流会を開いたことがきっかけ。そこに参加した30人ほどのなかでメーデーに参加したことのある人がごくわずかしかいなく、メーデーが大企業や公務員の労働組合だけのものになっていることに気付かされ、労働組合が地域でもつながり連帯していこうと、震災復興というテーマとも結合させて翌年から「被災地メーデー」が始まった。
震災から20年という節目を迎えた今年、実行委員会は一つの区切りとして「被災地」という名を冠するのは今回で最後とし、来年からは新たな企画を検討するとして、「震災20年 明日へつなげ」をテーマに掲げた。
晴天の下、玉川侑香さんの詩の朗読と黙とうから始まった祭典では、宇野克巳実行委員長(神戸地区労議長)があいさつし、「20年で一つの区切りをつけるが、人間が大切にされる社会を目指して地域と手を取り合って進むという目標に変わりはない」などと訴えた。
阪神・淡路大震災の被災者にいま借り上げ復興住宅の退去期限が迫っている問題や東北の震災被災者の仮設住宅が長引いている状況などを訴える小劇も、実行委員会のメンバーで演じられた。
第2部では、屋台村もにぎわうなか、旭堂南陵さんの講談をはじめ、ちんどん通信社、はるまきちまき(おーまきちまきさんのユニット)、岡本光彰さん、加納浩美さん、グルーポ・マルテス新長田などずっと被災地メーデーに協力してくれてきたお馴染みのグループ、歌手による演奏や歌に、大道芸のさくら組も加わって参加者を楽しませ祭典を盛り上げた。
実行委員会では今後、20年にわたった「被災地メーデー」を総括し、次につないでいくものを明確にして生かしていきたいとしている。
写真:「被災地」と冠するのは今回で最後となった第20回被災地メーデー=4月26日、神戸市
- MAY DAY あまがさき2015
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尼崎では5月1日夕、尼崎地区労が呼びかけた「MAY DAYあまがさき2015」が阪神尼崎駅前中央公園で開かれ、約150人が参加した。
集会は、全員によるアカペラでの「ガンバロー」の合唱から始まった。
主催者を代表してあいさつに立った酒井浩二・尼崎地区労議長は「メーデーの起源は今から130年前にアメリカのシカゴの労働者が8時間労働制を求めてゼネストに起ち上ったことにあるが、今、安倍政権によってこの8時間労働制を壊す労働基準法の改悪や、生涯派遣につながる労働者派遣法の改悪案が国会に提出されている。平和憲法も危機的な状況だ。今こそ世界の労働者と連帯して闘おう」と訴えた。
その後、全港湾大阪支部、武庫川ユニオン、JPネットなど、参加した労働組合・労働団体から順次アピールが行われた。
このうち、武庫川ユニオンからは3つの闘争報告があり、ほっかほか亭の物流部門のアサヒL&Gから昨年3月末に解雇を通告され、解雇撤回を求めて裁判闘争を闘ってきた宮本さんから4月28日に勝利的和解をしたことなどが報告された。
集会宣言ののち参加者は発光体を持ってデモ行進に出発。国道2号線など1.5qをシュプレヒコールをしながら歩いた。
写真:「8時間労働法制を否定する労働基準法の改悪を許すな」と訴える酒井浩二・尼崎地区労議長=5月1日、尼崎市
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