「新社会兵庫」 3月24日号
闘争を交流し反対運動強化へ 兵庫たたかう仲間の集会
 「2015兵庫たたかう仲間の集会」が3月14日、神戸市中央区の神戸中央港湾労働者福祉センターで開かれ、県下各地の労働組合から約160人が参加した。今年も集会のテーマには昨年に引き続いて「労働法制総破壊NO!」が掲げられ、安倍政権によって進められている、労働者の働き方を根底から崩してしまう労働法制の改悪に反対する運動を強めようと誓いあった。

 集会にはいま県内で闘争中のたたかいが持ち寄られ、小劇や笑劇による報告も含めてさまざまな闘争報告が行われた。
 集会実行委員会の塚原久雄事務局長によって主催者あいさつを兼ねた集会基調が提起されたのち、最初の報告として、姫路ユニオンが解雇無効を求めて裁判に起ち上がったたたかいを劇で報告。姫路市の清掃委託事業所である金田組で働いていた2人が、深夜のゴミ収集業務時にたまたまゴミ袋を足で蹴る行為をしたと、見せしめ的に解雇が強行された。2人は解雇に納得できず姫路ユニオンに加入、職場復帰を求めた団体交渉でも会社は頑なにこれを拒否し、提訴に踏み切ったというものだ。
 労働契約法20条を根拠に非正規労働者の格差是正を求めた裁判闘争である「郵政20条裁判」の取り組みが郵政産業労働者ユニオンの仲間から報告された。
 自治労臨職評からは、芦屋市の嘱託や臨時職員でつくる「非正規3単組」による格差是正を求めた昨秋の闘争で一歩前進を勝ち取ったことが報告された。
 太鼓と足音を響かせてのシュプレヒコールのパフォーマンスを間に挟んで報告はさらに続いた。
 全港湾神戸支部姫路伊藤分会の仲間は、すでに闘争が6年目に入った解雇撤回の控訴審の現状を報告。また、武庫川ユニオンは、笑劇によってパチンコ景品交換の会社の悪らつな労働者対応の実情を報告した。
 最後には、三線と沖縄の歌も披露されて集会は幕を閉じた。
 集会後、参加者たちは宣伝車を先頭に、元町の大丸前までをデモ行進して、労働法制改悪反対などをアピールした。

写真上:解雇撤回闘争を小劇で報告した姫路ユニオンの仲間たち=3月14日、神戸市中央区
写真下:三宮の繁華街をデモ行進=3月14日、神戸市中央区
2015春闘講演会
 国民春闘神戸地区共闘会議(神戸地区春闘)とひょうご地域労働運動連絡会が共催する恒例の春闘講演会が3月5日、神戸市勤労会館で開かれた。
 全港湾前委員長の伊藤彰信さんが「みんなが闘える春闘を!」と題して講演を行った。
 講演に先立ち、裁判闘争を闘っている全港湾神戸支部姫路伊藤分会、武庫川ユニオン、郵政産業労働者ユニオンから支援要請を含めた闘争報告が行われ、参加者は支援を約束しあった。
 講演で伊藤さんは、新自由主義的規制緩和で労働組合が解体されてきたニュージーランドやイギリス・リバプールの現実を紹介しながら、「規制緩和の行き着く先は労働組合の解体」として、同じ道を歩まされている日本の労働運動への危機感を語った。さらにその危機感をもとに、2000万の非正規労働者を抜きに日本の労働運動は語れないとして、非正規労働者とどう一緒に闘うのかという点に問題意識を置きながら、個別救済だけでない非正規労働者全体に資する運動という観点から非正規労働者を主体とする労働運動についての問題提起を行った。その中では、労働基本権(団体行動権・団体交渉権・団結権)が本当に意味を持つためには、非正規労働者を労働組合に組織して集団的労使関係を形成する必要があることが強調された。スト権は個人ではなく労働組合にしか保障されず、スト権を背景にしてこそ対等な労使交渉が成立するからだ。
 締めくくりに、賃上げは自ら闘い獲るものとの前提に、みんなが闘える春闘とは何かとして、共通課題である最低賃金の引き上げや長時間労働解消の重要性などを説いた。

写真:前・全港湾委員長の伊藤彰信さんが講演した=3月5日、神戸市勤労会館
神戸で中嶌哲演さんらが語る
 死者1万5891人、行方不明者2584人を出した東日本大震災から4年が過ぎた。いまなお避難生活を余儀なくされている人は約23万人にも及ぶ。だが、安倍政権は、福島第一原発事故への反省も責任のかけらも見せずに原発再稼働を目論見、その実現に躍起だ。
 こうしたなか、脱原発にいろいろな立場で取り組む人たちが語り、歌い、詩を吟じながら、脱原発に向けてこれから何をなすべきなのか、何ができるのかを考え合う集会「こどもの生命を、未来を守る〜みんなで話そうこれからのこと〜」が3月15日、神戸市灘区の神戸学生青年センターで開かれた。
 主催は神戸こども未来舎。代表の田中英雄さんが冒頭、「原発の問題が行き着くところは子どもの命を守るということ。お母さん方にこの運動が広がっていかないと運動そのものが広がらない」とし、「予定されている高浜原発再稼働に対してどうしていくのか。ひとりひとりが、自分としてどこまで訴えていけるのか考えてほしいし、このことを考え合える集会にしてほしい」と集会目的を明らかにして訴えた。
 集会には福井県小浜市から中嶌哲演さん(明通寺住職、原発設置反対小浜市民の会事務局長)がかけつけ、1968年以来2008年まで、5度にわたって仕掛けられた原発や中間貯蔵施設の小浜誘致計画を阻止してきた長年の運動について語った。党派を超えて共同の目的で広範な市民が協働できたことの意義とその苦労が強調された。
 また、高浜原発差し止め仮処分申し立ての状況についても報告、再稼働のボタンを1基たりとも押させないと語った。
 このほか、福島から自主避難している人、「縮小社会」をめざす人、原発問題を詩や歌に表現して発信する人たちなどからも発言が続き、脱原発への思いが述べ合われた。
 会場には物販ブースがつくられ、それぞれが持ち寄った書籍、CD、野菜、食品、民芸品なども会場をにぎわせた。

写真上:いろいろな活動の立場から脱原発への思いが次々と語られ、歌われた集い=3月15日、神戸市灘区
写真下:語る中嶌哲演さん
はりまユニオンが定期大会
 はりまユニオン(横山良介委員長)は第14回定期大会を3月1日、加古川市立勤労会館で開いた。
 ひょうごユニオンをはじめ、県内の各地域ユニオンからも来賓が参加するなか、大会では、ここ数年、労働相談件数、新規加入、新たな争議も横ばい状態で、組員数の減少が続いていること、また、交流会をはじめ活動への組合員の参加が少ないのが大きな悩みであることなどを含めた昨年度の活動報告が行われた。
 そのうえで、活動が停滞しているときこそ原則的な取り組みを地道に着実に行うことが必要であるとして、今年度も労働相談を基本にして、ひとりひとりの労働者の抱えている問題に寄り添った権利を守るたたかいと、「労働法制の総破壊」反対や公契約条例など社会的な運動とを2つの柱としながら、組合員が少しでも多く参加できる活動の場をつくっていこうと運動方針の提案がなされ、確認した。
 執行委員の一部高齢化が進んでおり、世代交代が喫緊の課題となっているが、それに関する論議が進まず、執行委員は全員がそのまま留任となった。役員の世代交代が大きな課題として残った。
 大会後は、ひょうご労働安全衛生センター事務局長の西山和宏さんによる「パワハラにどう対応するか」の講演に学んだ。
(S)
写真:県内の各地域ユニオンからも連帯と激励のエールがおくられた=3月1日、加古川市
インフォメーション

震災20年、明日へつなげ

第20回被災地メーデー
  • 4月26日(日)11時〜15時(予定)
  • 若松公園多目的広場(JR新長田駅南西、鉄人28号の南西)
  • 出演予定=旭堂南陵さん、ちんどん通信社さん、はるまきちまきさんら

戦後70年。今こそ9条! −許すな!壊憲国民投票−

憲法68年 5.3兵庫憲法集会
  • 5月3日(日)13時30分
  • 神戸市勤労会館7F
  • 「沖縄から見える壊憲情勢」(仮)
    屋良朝博さん(元沖縄タイムス記者)
  • 500円