「新社会兵庫」 3月10日号
兵庫県パート・ユニオンネットワーク
 「2015パート春闘キャラバン」が2月28日、約80人が参加して神戸市内で行われた。同キャラバンは、自治労県本部臨職評とひょうごユニオン、各地域ユニオンでつくる兵庫県パート・ユニオンネットワークが毎年、春闘期に取り組んでいる行動で、今年はコミュニティ・ユニオン全国ネットワークによる「ユニオン全国同時アクション」の一環として行われた。アクションは「最賃、いますぐ時給1000円に!生活できる賃金を」をスローガンに掲げ、「最賃の引き上げ」をアピールした。行動では「最賃の時給はいくらにすべきか」と、通行人にシール投票を呼びかけた。

 午後1時30分から神戸市中央区の花時計前で始まったミニ集会には、スローガンを大書した横断幕、各労働組合ののぼりや手づくりのメッセージボード、さらに参加者の胸と背中にはゼッケンと、色とりどりの小道具がにぎやかに集まった。そのなか、前段の行動として午前中に取り組まれた尼崎、三ノ宮、明石、姫路の4か所のターミナルでの行動がそれぞれ報告され、気勢をあげた。
 その後、三宮の街中を元町までデモ行進。途中、「パートにも生活できる賃金を!」「最低賃金を引き上げろ!」「官製ワーキングプアをなくせ!」などのシュプレヒコールが元気に響いた。
   元町ではJR元町駅前で、マイクやビラなどで呼びかけながら、「最賃の時給はいくらにすべきか」をシール投票の形で通行人に示してもらった。
 1時間近くの行動で、600人近くがシール投票に応じてくれたが、最も多かった回答は時給1千円。全体の7〜8割が1千円以上のゾーンだった。ただ、自分の時給をあまりよく知っていない人も多く、1千円の時給で1日8時間、日本の平均的な年間労働時間である2千時間を働いても年収はかろうじて200万円、月収にして17万円弱だと知って驚く人もいた。だが、「現行の最低賃金(兵庫県は776円)は低すぎる」が、圧倒的多くの人が持つ感想だ。
 この日の全国同時アクションは、栃木、東京、神奈川、静岡、愛知、三重、京都、大阪、兵庫、福岡の10都府県で取り組まれた。

写真上:「最低賃金はいくらにすべきか」のシール投票を呼びかけた2015パート春闘キャラバン=2月28日、JR元町駅前
写真下:「生活できる賃金を!」などのシュプレヒコールでデモ行進=2月28日、神戸市
ひょうご地域労働運動連絡会
 県内の地区労や労働組合、地域ユニオンなど16の団体でつくるひょうご地域労働運動連絡会(酒井浩二議長)の恒例の春闘討論集会(合宿)が2月21〜22日、加西市のいこいの村はりまで行われた。
 冒頭、酒井議長(尼崎地区労)はあいさつで、安倍政権が進める「戦争をする国」づくりや「新残業代ゼロ法案」など労働法制の破壊に対する運動の強化を呼びかけるとともに、労働運動の低調な現状にも触れ、「基本に忠実に。労働組合は組合員のためにこそある。変わらねばならない。楽しく、明るく、みんなで闘っていこう」と呼びかけた。
 その後、松上隆明さん(『月刊労働組合』編集長)による「2015春闘を取り巻く情勢と課題」と題した講演が行われ、アベノミクスを検証しながら、15春闘の課題は「デフレ脱却」と「生活防衛」にあり、労働者の賃上げこそが解決方法だと強調した。
 岡進崎事務局長(明石地労協)による基調提起ののち、参加者全員がひとことを交えて自己紹介。さらに、各地域や各組合の春闘などの取り組みの報告として、全港湾神戸支部、武庫川ユニオン、JPネット、神戸ワーカーズユニオン、労働法制ひょうごアクション(事務局)から6人の発言がつづいた。
 夜は夕食の場で懇親・交流を深め、2日目は2つの分散会でそれぞれの春闘の状況を報告しあいながら、職場要求づくりの取り組みなどについて討論した。

写真:「組合員のためにある労働組合を」と訴える酒井浩二議長=2月21日、加西市
神戸空港9年抗議集会 2.16
 神戸空港開港9年抗議集会が今年も開港日の2月16日昼、神戸市役所前で開かれた。
 神戸空港の運営をめぐっては見通しは暗く、暗雲が垂れ込めている。この数年間の旅客数は240万人前後で、需要予測の403万人には遠く及ばない。空港管理収支も2009年度から実質赤字状態が続き、2011年度からは新都市整備事業会計からの資金繰りに頼る状況で、その累計はすでに20億円を超えている。空港島の土地処分も売れたのは約1割にすぎず、起債の借り換えで返済を先延ばししている。さらに、全就航便の7割を占めていたスカイマークが経営破綻、1月28日、民事再生手続きの開始を東京地裁に申し立てた。起死回生策として神戸市が展望する関西3空港の一体化運営に向けて、神戸空港の運営権を民間に売却するために資産評価などの調査費として2億円を新年度予算に計上したところだ。空港整備による231億円の負債が残るなかで、スカイマークの破綻による減便が続けば、運営権の売却どころではなく、神戸空港の破綻が待ち受ける。
 集会では、神戸空港建設反対運動に取り組んできた各団体によるリレートークが行われ、深刻な事態を迎えた神戸空港の問題点を指摘・批判し、市長や与党の責任を追及する発言が続いた。
 新社会党神戸市議団からは、あわはら富夫市議が「市民不在で進められてきた空港問題に市民は責任の取りようがない。市は楽観的な観測をやめて失敗を率直に認め、市民に謝罪すべき。そのうえで、すべての情報を公開し、廃港も含めた今後の空港のあり方を市民に問うべきだ」と訴えた。

写真:空港建設反対運動に取り組んできた20の市民団体らが集まり神戸市に諸課題の検証を求めるアピールを採択した=2月16日、神戸市
憲法ひょうご ピース・セミナー
 憲法ひょうご主催の第4回ピース・セミナーが2月18日、神戸市勤労会館で開かれた。「差別に抗する〜日本の人権を考える」をテーマに、部落解放同盟兵庫県連の橋本貴美男書記長が、差別とは何かについて語り、相次ぐ部落差別事件など人権侵害の現実を報告した。
 差別について、「人間社会において本人の責めに帰さない理由によって不利益を受けること。その理由が、部落出身の親から生まれたこと、部落に住んでいること、かつて住んでいたことの場合が部落差別だ」と規定。
 1961年の同和対策審議会答申で現存する部落差別の解決は国の責務と明言したが、2002年の特別措置法の期限切れで部落差別は再び拡大している。戸籍や住民票などの個人情報が不正取得により高額で売買され、犯罪や身元調査などに悪用される事件や、同和地区の問い合わせ事件、差別落書きの事件、2013年の人権に関する県民意識調査に見る人権意識の後退など、人権後進国の実相が明らかにされた。
(K)
18の市民団体・労働組合が呼びかけ 2.21
 原子力規制委員会は2月12日、関電から出されていた高浜原発3、4号機の再稼働申請に、プルサーマル発電などは審査もせず「適合」との審査書を出した。もちろん、この「審査書」だけでは再稼働OKとはならない。周辺自治体(関電などは、立地自治体と福井県だけを想定するが)との合意や避難計画などはできていないし、「安全協定」などもまだこれからだ。
 こうした再稼働に向けた原子力ムラ(マフィア)の強引なまでのやり方に対し、絶対に再稼働させてはならないとして、2月21日、18の市民団体や労働組合などの呼びかけで、関西広域連合・連合長を務める井戸兵庫県知事への“激励”を兼ねたアピールのための県庁包囲行動が取り組まれた。
 県内各地から持ち寄られたノボリ、横断幕などが掲げられたなかで集会が始まった。主催者あいさつののち、福井県から駆けつけた中嶌哲演さん(大飯原発差止め訴訟の会・原告代表)らがアピールし、「人間の鎖による県庁包囲行動」に移った。約500人の参加者は「高浜原発再稼働反対」の声を上げながら県庁を取り巻いていった。時間的余裕のない中でも手を繋ぎ、ウエーブをするなど、精一杯のアピールを行った。
(加古川・菅野逸雄)
写真:福井県からかけつけた中嶌哲演さんも加わり“人間の鎖”で関西広域連合・連合長に再稼働反対を訴え=2月21日、兵庫県庁前
兵庫県農業問題懇話会が総会
 兵庫県農業問題懇話会(中井常男会長)の第20回総会が2月22日、神戸市内で開催され、反TPP運動の強化など、当面する運動課題について討論された。
 冒頭あいさつした中井会長は、「総評の提起による労農提携運動がスタートして50年だ。もう1度、労働組合に働きかけ組織の強化につなげること、合わせて消費者との連携なども追求すべき課題として確認しよう」と述べた。
 来賓の近畿食糧・環境ネットワーク代表の鳥居隆太郎さんは、「第2次安倍内閣が推し進める農協解体攻撃や農業委員会つぶしは、改憲につながるもので、これに抗するたたかいを強めよう」と訴えた。
 総会では、農協攻撃のねらいや戦略特区に指定された養父市の現状、農地中間管理事業、TPP反対運動などについて意思統一するとともに、消費者の側に軸足を移しつつ、農業者・消費者の連携強化をはかること。さらに近畿および全国交流会の取り組みなど、新年度の活動方針が確認された。
(N)
3月18日・私学会館で
 憲法を生かす会・ひょうごネットは、非核神戸方式(核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議)が成立して40周年を迎える3月18日に“神戸港を再び軍港化させないために”と開く「非核神戸方式40周年の集い」への参加を呼びかけている。MBSで放映されたドキュメンタリー「知られざる最前線〜神戸が担ってきた”日米同盟”」のディレクター、坪井兵輔さんのお話などを聞く。朝鮮戦争時、神戸港はアメリカ軍の出撃拠点として集団的自衛権の最前線だった。この神戸の過去が再び繰り返されないのか、考え合う。
非核神戸方式40周年のつどい
  • 3月18日(水)18時30分
  • 兵庫県私学会館
  • 坪井平輔さん(毎日放送)のお話など
    (「知られざる最前線〜神戸が担ってきた“日米同盟”」作成ディレクター)
  • 参加費 500円
    呼びかけ:憲法を生かす会・ひょうごネット
  • インフォメーション

    戦後70年。今こそ9条! −許すな!壊憲国民投票−

    憲法68年 5.3兵庫憲法集会
    • 5月3日(日)13時30分
    • 神戸市勤労会館7F
    • 「沖縄から見える壊憲情勢」(仮)
      屋良朝博さん(元沖縄タイムス記者)
    • 500円