「新社会兵庫」 12月9日号
中央、近畿で選挙協力の協定
 12月2日公示、14日投票の第47回衆院選で、新社会党は、安倍政権の暴走を止め、「新自由主義・原発・戦争」に反対する新たな政治勢力を求めるうねりをさらに発展させる足がかりをつくるため、社民党からの支援の要請に応え比例代表では社民党を支援する。小選挙区は政策的により近い候補に支援を集中する。11月29日に開いた中央委員会で確認し、兵庫県本部も翌日の総支部・支部代表者会議で決定した。
 両党は11月27日に総選挙にあたっての協定を結んでいる。「『戦争できる国』ではなく平和憲法の理念を活かす政治への転換、新自由主義ではなく、安心のくらしと雇用を取り戻す政治への転換が求められている」との共通の確認のもとに、4つの政策課題の実現へ協力して闘うとしている。@消費税増税や労働法制の規制緩和に反対し、アベノミクスによる生活破壊を許さず、格差是正への取り組み、A集団的自衛権の行使容認反対。特定秘密保護法の廃止をめざし、辺野古新基地建設の阻止、B原発再稼働は認めず、原発に依存しない社会をめざし、再生可能エネルギーの促進、CTPPへの参加反対、だ。
 近畿でも両党の近畿ブロック協議会間で選挙協力協定を結んだ。その中で、近畿レベルの課題として次の政策の実現を目指すことを確認している。@京丹後市Xバンドレーダー基地建設や饗庭野演習場でのオスプレイ訓練など、近畿における日米軍事同盟強化の動きに反対し、憲法9条を生かす政治の実現に努力する、A関西電力大飯、高浜、美浜原発の再稼働を阻止し、老朽火力発電所の更新、自然エネルギーの推進など、脱原発への取り組みを進めることだ。
 近畿ブロックでは、社民党は小選挙区では大阪8区(豊中市)に服部良一さん(64歳・元)が比例重複で、比例代表では比例単独で藤田高景さん(66歳・新)が立候補している。
写真:公示日の出発式で決意を述べる服部良一さん=12月2日、豊中市
大江健三郎氏が記念講演
 「さようなら原発1000万人アクション」の呼びかけ人などを務める作家の大江健三郎さんを講師に招いた「第4回さようなら原発1000人集会」が11月24日、伊丹市のいたみホールで開かれた。「何度でも言おう!福島事故は終わっていない」と掲げた集会には1200人収容の会場に入りきれない1450人が参加、250人はモニターを見ながらの集会参加となった。

 講演に先立ち、福島から母子で大阪に避難し、避難の権利などを訴える原発賠償関西訴訟の原告団長、森松明希子さんや、原発事故以来、東電の記者会見の取材をつづけ問題点を追及してきたお笑いコンビ、おしどりマコ・ケンさんら4組から報告が行われた。
 基調講演を行った大江健三郎さんは、まず、自分の人生の中での一番大きな変化として敗戦とそこから憲法が誕生したことをあげ、その時に出会った憲法9条と13条に子ども心に大きな感動を受けたと自らの体験を語り始めた。
 さらに、2番目の大きな出来事として福島原発事故をあげ、まだ償えていない福島を出発点に、原発に対する根本的な否定の立場から世界を変えることの大切さを訴えた。
 そのなかで、フランスの作家、ミラン・クンデラを紹介し、今を生きる人間として最も本質的なもの、人間の一番根本的な倫理(モラル・エッセンシャル)とは、次の世代の人間が人間らしく生きていける条件を妨げないこと、次の世代が生きていく環境を守ることだと述べていると伝えた。
 講演後は、市民からのアピールとして老若を含む5組からそれぞれの脱原発運動の紹介や思いが訴えられた。
 最後に実行委員会事務局長の北上哲仁川西市議が「脱原発の社会をめざして原発再稼働を許さない運動を強めよう」と締めくくった。

写真:大ホールに入りきれない参加者が集まった第4回さようなら原発1000人集会=11月24日、伊丹市
12.23に京丹後市で現地大集会
 在日米軍・防衛省が10月21日、Xバンドレーダー本体を基地へ強行搬入したことに対し、「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」は11月18日、近畿中部防衛局への抗議行動を行った。
 160人の米軍人・軍属の駐留が始まり、レーダーが搬入されて以降、住民の命と暮らし、安全と安心にとって、この米軍基地が脅威となっていることがますますはっきりとしてきている。基地の周辺では、発電機やレーダーからすさまじい騒音が発生し、「夜も寝られない」「頭がズキズキする」などの声が寄せられ、10月27日未明には、米軍属の運転する乗用車が京丹後市弥栄町で電柱に激突するという交通事故が発生した。そして、安全性を確かめることもなく、強烈な電磁波がテスト発信され始めている。
 抗議行動当日は近畿各府県から約20人が参加、防衛局に工事建設中止の抗議文を突きつけた後、防衛局前で抗議の小集会と宣伝行動を行った。
 12月からはレーダーの本格運用が始まるが、12月23日には「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」等の呼びかけで運用に抗議する千人規模の大集会が京丹後市で開かれる。憲法を生かす会・ひょうごネットでも神戸からマイクロバス1台での参加を予定している(バス代5千円)。参加の問い合わせは電話078‐361‐3655まで。
(N)
写真:Xバンドレーダーの強行搬入に対して抗議の申し入れを行う「近畿連絡会」のメンバーたち=11月18日、大阪市
憲法ひょうごが開催
 「憲法ひょうご」(ひょうご憲法集会実行委員会)が毎年11月を憲法月間と位置づけて開いているピース・セミナーが11月19日、神戸市勤労会館で開かれた。「朝日新聞報道と『慰安婦』問題をめぐる現状と課題」をテーマにした今回は、憲法ひょうごとI女性会議ひょうごの共催で開催され、参加した55人が方清子(パン・チョンジャ)さん(日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク)の講演に学んだ。
 講演では、方さんは、“朝日バッシング”や「国家を貶めた」という安倍首相の言などを批判しながら、「慰安婦」問題をめぐる動きをていねいに説明。「『慰安婦』問題が公になったのは被害者が日本政府を告発したからだ。朝日新聞が吉田証言を撤回したからといって、『慰安婦』問題をなかったことにすることなどできない」と問題の本質にふれた。
 また、他紙も吉田証言を報じてきたなか、「朝日新聞だけに説明責任があったのか」と疑問を呈し、「もし朝日新聞が反論するなら、事実をもとに被害者を守るという視点で検証すべきだった」と続けた。
 さらに、安倍首相が「日本が国ぐるみで性奴隷を行ったという、いわれなき中傷を世界に広めた」として朝日新聞を追及する姿に対し、方さんは、国際社会が「慰安婦」問題に注目した経過を説明。「米国やEUの決議(07年)、あいつぐ国連勧告(13年、14年)は、いずれも安倍首相が政権についたとき。国際社会に問題を拡大し、日本を中傷しているのは安倍首相自身だ」と、右翼勢力の本末転倒な主張を批判した。
 最後に、「『慰安婦』問題の本質は、国家による女性への差別と性暴力。被害者の尊厳を回復するには、事実を認め、謝罪、賠償することだ。戦時下の女性への暴力を終わらせることだ」とまとめた。
 講演終了後は事務局から、ピース・セミナーを、今日の政治情勢を考慮し、12月からは毎月開催して情勢の学習や運動の交流を図っていくことが提起された。
 次回は、安全保障問題をテーマに12月18日に開かれる。
(A)
写真:最近の「慰安婦」をめぐる動きをていねいに見ながら問題の本質を考えたセミナー=11月19日、神戸市勤労会館

憲法ひょうご 第2回ピース・セミナー
  • 12月18日(木)19時〜21時
  • 神戸市勤労会館404
  • 「この国のゆくえ」〜安全保障問題を考える
     講師 丹治初彦弁護士
  • 参加費 500円
 「日本軍『慰安婦』パネル展」が11月16、17日の両日、神戸市中央区元町のまちづくり会館で開かれた。神戸市議会に対して「慰安婦」問題の解決を求める意見書採択を求める活動や、上映会、講演会、ソウルの水曜デモに連帯する毎月のビラまきなどを続けてきた「『慰安婦』問題を考える会・神戸」が多くの団体・個人の賛同を得て実施にこぎつけたものだ。
 会場には手作りのものも含めて50枚以上のパネルが展示され、入場者は熱心に見入っていた。期間中、約110人が来場した。
 16日は元町駅付近で「在特会」が街宣行動を行っており、パネル展に対して妨害行動があるのではないかと主催者は警戒を強めたが、幸い何事も起こらなかった。在特会の行動に対するカウンター行動(ヘイトスピーチを取り囲んで反対する行動)に参加した若者たちがこのパネル展に参加し、実に熱心に見ていた。
 来年4月には神戸でも「慰安婦」を貶め攻撃するパネル展が開催されるそうだ。「会」は、これに会場を貸すなと神戸市などに働きかける運動を幅広く行っていかなければならないとしている。
(M)
写真:50枚以上のパネルが展示された会場には2日間で110人が来場した=11月16日
新社会党神戸市議団が公開学習会
 来年度から介護保険制度が大きく見直されるのを前に、新社会党神戸市会議員団は11月20日、「どうなる介護保険制度見直し」のテーマで公開学習会を開催し、介護利用者、介護労働者、事業者など多くが参加した。
 今回の見直しは、制度ができて以来の大きな見直しで、「負担増・給付縮小」の厳しい中身だ。「要支援」の通所・訪問サービスが地域支援事業として市町村へ移行されるが、介護内容や運営基準、利用者負担などすべて市町村の裁量にまかされ、介護の質の低下や自治体間格差が懸念されている。また、特別養護老人ホームの新規入所を原則「要介護3」以上に限ったり、低所得高齢者の保険料が軽減される一方で、一定の所得がある人の自己負担割合を1割から2割に引き上げるというもの。また、施設入居者向けの食費・部屋代補助も縮小される。
 学習会では、神戸市介護保険課の担当者から見直しの概要について説明を受け、参加者からは「通所・訪問サービスをNPOやボランティアが行うことで介護の質はどうなるのか」などの質問が出され、意見交換が行われた。
 参加者アンケートでは、「介護労働者の給与引き上げが必要。担い手が疲弊してはどうしようもない」「サービスの委託により予防給付の内容が低下しないか心配だ」「介護保険を支える財政が消費税増税に依るというところに不安を感じる」などの感想や意見が寄せられた。
 今後、市議団では、学習会で出された質問やアンケートなどの意見を施策に反映させていくが、神戸市は12月から来年1月にかけ、各区で「介護保険事業計画市民説明会」を開催する予定だ。日時、場所については新社会党神戸市議団 TEL 078‐322‐5849までお問い合わせを。
(N)
写真:負担増や介護の質の低下などが懸念される介護保険制度の見直しについて考えた=11月20日、神戸市勤労会館
奨学金問題と学費を考える兵庫の会 11.16
 「奨学金問題と学費を考える兵庫の会」は、11月16日午前10時から午後5時まで「奨学金問題電話相談ホットライン」を実施した。相談員として、弁護士5人、司法書士4人、事務局1人の合計10人が輪番で対応した。
 事前の宣伝等の準備期間が短かったが、神戸、朝日、読売、毎日の各紙で紹介されたことから6件の相談が寄せられた。 電話だけでは対応できず、面談することになったものも2件あった。
 最も深刻な相談は、借りた息子が行方不明で返済せず、年金暮らしの父親が毎月4万円、30年返済の約束を支援機構との間でしたが、それが厳しいというものであり、弁護士と対応策を検討することになった。
 神戸に住んでいる母親から連絡を受けたという愛知県在住の男性からは、一時返済できない時期があり、その後返済を開始したが延滞金があって残額が減らないという悩みが寄せられた。
 また、「専門学校に行っている孫が総額450万円借りることになるが、体調を崩していて返済できるかどうか心配だ。自分が代わって返済できるのか」というものもあった。
 同会では、奨学金問題を分かりやすく解説する『出前講座』も実施しており、相談とともに下記の電話で受け付けている。078-362-1166(平日午前10時〜午後7時)
(S)
写真:弁護士5人、司法書士4人らが輪番でホットラインに対応した=11月16日、神戸市
新社会党労働運動委員会
 新社会党労働運動委員会は11月15〜16日、東京都内で第19回全国総会・交流会を開催し、労働運動の再建・強化や党建設の前進に向けた議論を深めた。兵庫県本部からはJR、NTT、ユニオン関係の党員が参加した。
 中央本部から長南博邦書記長が「資本主義の枠内ではアベノミクスによる解決は不可能。解散・総選挙はその行き詰まりの表れだ。様々な運動の集約点である共同闘争として選挙を闘おう」とあいさつした。
 「民間投資を喚起する成長戦略」をめぐる講演では、野崎佳伸政策委員がアベノミクスの失敗を具体的に指摘。政府資料からも、民間投資が伸びず、海外生産化による日本の製造業構造の大きな変化で生産性向上に限界があると問題を指摘した。
 総会議案では、運動の課題として非正規労働者の組織化と処遇改善、労働法制改悪反対、解雇・賃下げなど労働条件の改善、党組織の課題として労働運動への影響力を強め、若者による党建設などが提案された。
 討論では、現役党員の奮闘や労組ОB党員によるユニオン運動の強化などの報告が19人から相次いだ。兵庫からは「ユニオン運動では労働相談による若い労働者の組織化、学習会の取り組みや資本当局との闘いを通じて機関紙の拡大が始まっている」と報告をした。
 総会に先立ち、15日午前に地域ユニオン党員協第6回総会も開催され、ユニオン運動の拡大・強化を誓い合った。
(K)
新社会党全国女性党員交流会
 新社会党の全国女性党員交流会が11月15日〜16日、山口県柳井と上関・祝島で開かれ、全国から集まった約40人で学習と交流をした。兵庫県本部からは6人が参加した。
 1日目は、田村順玄岩国市議から米軍岩国基地をめぐる拡張問題や愛宕山米軍住宅建設などについて報告を聞いた。市民の基地公害への批判の声を利用して沖合に新基地を建設、広大な軍港の機能や装備も充実させ、59機も艦載できる空母も持ってくるという「変更」が進められている。米軍岩国基地への思いやり予算は年間903億円、岩国市の年間予算600億円をはるかに超える。田村さんは「基地内の自衛隊基地にも米軍司令官から『入れるな』と言われていると入れない」と言われ、日本の主権はどこにあるのか、と思う状況だ。
 2日目は、1日目にも報告してもらった高島みどりさんの案内で、上関から祝島にわたり、原発予定地や自然の様子を見、山戸貞夫さんの長年にわたる反原発運動のお話を伺った。
 海も島もきれいで、快適な船の旅だった。船からは、原発予定地近くの立派な老人ホームや予定地までの道路建設がされているのが見える。神社の宮司さんが土地を売らないというので起こされた裁判の話や漁師一人あたり5千万円の補償金が出ていると、ここでもお金の話を聞いた。
(K)
写真:高島みどりさんの案内で上関から祝島へ=11月16日、山口県
インフォメーション

米軍基地いらんちゃ!フェスタin丹後

  • 12月23日(火・祝)
    13時30分〜14時30分 集会  14時40分〜15時30分 デモ
  • 丹後文化会館大ホール(京丹後市峰山)
〈呼びかけ〉米軍基地建設を憂う宇川有志の会等

新社会党兵庫県本部 新春のつどい

  • 2015年1月24日(土)18時30分〜
  • 兵庫県民会館11F パンテホール
  • 参加費 3,000円(県本部まで申込みを)