「新社会兵庫」 11月25日号
- ひょうご地域労働運動連絡会が総会
-
県内の7つの地区労(センター)、県職労やひょうごユニオンなど7つの労働組合、およびJPネットひょうごの15団体で構成するひょうご地域労働運動連絡会(酒井浩二議長)は11月15日、04年11月の結成から10周年の節目の総会となる第11回総会を神戸市勤労会館で開いた。総会議事のほか、記念講演も行われ、東京から招いた棗(なつめ)一郎弁護士による「暴走する“アベノミクス”! 安倍政権の『雇用破壊』政策との闘い」と題した講演で今後さらに大きな攻防の焦点となる労働法制改悪問題を学び考えた。
冒頭、酒井議長(尼崎地区労議長)があいさつ。「連合発足から25年、連絡会の結成から10年の節目の年。労働運動がどう変化し、地域労働運動の存続・強化のためにこれからの運動がどうあるべきか、兵庫での運動に責任を持ち合う立場で考える機会に」と訴えた。
議案提起の後、各地域組織、共闘団体、労働組合からの活動報告が続いた。@芦屋地労協(合同防災訓練への米軍参加に反対する運動)、A宍粟地区労(地区労の活動紹介)、B労働法制ひょうごアクション(兵庫での労働法制改悪反対運動)、Cひょうご安全衛生センター(震災アスベスト問題などへの取り組み)、D全港湾神戸支部姫路伊藤分会(解雇撤回闘争)、E日本郵便非正規ユニオン(非正規差別をめぐる裁判の勝利的和解の報告)、F郵政産業労働者ユニオン(「労契法20条裁判」闘争)と、7人の報告だ。
記念講演の講師を務めた棗一郎弁護士は、日本労働弁護団の労働法制改悪阻止闘争本部長。この間の労働法制改悪反対運動の先頭で闘ってきた人だ。日本の雇用社会の安定を根底から破壊する安倍政権の全面的労働規制緩和政策の危険性を、「もしこれを許せば、暗黒の雇用社会の到来、”奴隷労働時代”への歴史の逆行だ」と指摘。安倍政権の雇用破壊政策の流れと内容を全面的に解説して、反対運動の強化と安倍政権打倒を強く訴えた。
写真上:結成から10年となる今総会ではさまざまな課題への取り組み報告が続いた=11月15日、神戸市 写真下:記念講演をする棗一郎弁護士
-
「高齢期を熱くたたかい、豊かに生き抜くために」をテーマに、兵高連(兵庫県高齢者団体連絡会)第1回学習会の第2部が11月8日、姫路労働会館で行われた。講師は金丸正樹さん(ろっこう医療生活協同組合専務理事)。
去る4月6日、兵高連としては初めての学習会を60人が参加して神戸市勤労会館で持ち、金丸講演が「とても元気が出るお話だった」との多くの声を受け、第2部として県西部で開催したもの。30人が参加した。
安倍政権の暴走が、秘密保護法に続き、集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行したほか、露骨な福祉抑制=社会保障の切り縮めのためにまず高齢者を血祭りに上げようとしているなか、兵高連としては、来年2月8日に鳴海妥(やすし)さん(ろっこう医療生協医師)の講演会を予定するなど、学習を広げ、県下に組織を拡大しながら、高齢者運動を熱く取り組んでいくことを確認している。
以下、講演で紹介された、いくつかの言葉……◆「赤秋を生き抜く」(仲代達矢『老化も進化』)◆「年寄りを演ずるには、充分な体力と精神力がいる」(故・宇津井健)◆「天、我をして5年の命を保たしめば真正の画工となるを得べし」(葛飾北斎 卒寿の臨終の言葉)
(K)
写真:金丸正樹さん(ろっこう医療生協専務理事)が4月の神戸に続いて講演=11月8日、姫路市
-
昨年12月6日に強行可決された特定秘密保護法が12月10日から施行される。@政府が秘密と指定した情報は何でも秘密にでき、Aその秘密を知ろうとした人間は誰でも逮捕される可能性があり、B裁判になっても逮捕の理由すら示されず、C秘密の漏えいには最長10年の罰則が科せられる―この稀代の悪法の施行に抗議し、反対する行動が12月6日に神戸市内で行われる。
《ロック・アクション》 12月6日(土)10時〜正午/三宮・マルイ神戸店前/主催=憲法を生かす会・ひょうごネット(078−361−3655)
《秘密保護法施行抗議行動》 12月10日(水)午後5時〜6時/三宮・マルイ「神戸店前前/主催=憲法を生かす会・ひょうごネット
(※衆議院選挙のさなかであるため、現場の状況によっては予定が変更となる場合があります)
- 憲法を生かす須磨区の会 11.1
-
憲法を生かす須磨区の会は11月1日、「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」の小谷成美弁護士を講師に迎え、「集団的自衛権、これからが正念場」と題した憲法学習会を開いた。
久しぶりの須磨区の会の独自集会だったが、憲法を生かす北区の会や憲法を生かす会・垂水、さらに「9条の会」関係からの参加もあり、30人が参加して学習・交流した。
小谷弁護士は映像を使いながら、最初に「○×憲法クイズ」で参加者の意識を集中させ、昨年強行採決され12月10日施行予定の「特定秘密保護法」の問題点を解説。さらに7月1日に閣議決定された「集団的自衛権行使容認」の問題へと進み、この2つの法律によって戦争への道の危険性は大きくなると指摘した。今後、関連する自衛隊法、有事関連法、国際貢献等の法改正に対する運動の重要性を強調した。
また、立憲主義を説明する紙芝居や「あすわか」の活動スタイルなども紹介し、運動上のアドバイスも行った。
若い人には“憲法カフェ”など運動の工夫をするとともに、高齢世代は戦争体験を積極的に語ることで憲法を守る運動を拡げていこうとの世話人のまとめで終了した。
(K)
写真上:「○×憲法クイズ」などもまじえ、小谷成美弁護士が特定秘密保護法と集団的自衛権行使容認の問題点を解説=11月1日、神戸市
- 灘区平和マップを歩く会
-
「灘区平和マップを歩く会」は1日、昨年から数えて3回目となる「灘区平和マップを歩こう2014」を行った。
同会は、「神戸平和マップを作る会」作成の「神戸平和マップ」灘区版をもとに、神戸空襲の跡などが残る灘区内の”戦跡“を訪ね、戦争の問題を考えようとウォークを呼びかけている。
この日は20人が参加してJR六甲道駅前を出発、マップを作成した元小学校教員の小城智子さん(神戸平和マップを作る会事務局長)のガイドで区内南東部の約2時間半のコースを歩いた。
最初に、今はショッピングモールになっている小泉製麻工場の跡を訪ねた。戦争中は麻袋を生産する軍需工場とされ、徴用工や学徒動員の女学生たちで生産が続けられたという。境内の石柱に米軍による空襲の際にできた機銃掃射の痕が残る東明八幡神社にも行った。 さらに、石屋川公園にある野坂昭如さんの「火垂の墓」のモニュメントを見、外壁の一部に機銃掃射の痕が残る御影公会堂も訪ねた。最後は、占領時代に道路が仮設滑走路として使われた山手幹線へ。計7か所を訪ねた。
写真:20人が参加して7カ所の“戦跡”などをウォークした=11月1日、神戸市灘区
- 兵庫で全国初の地方拠点が発足/県労働局もシンポジウムを開催
-
息子・娘や夫を過労死、過労自殺で亡くした遺族や弁護士らが中心となって、署名活動や自治体・国へのロビー活動に取り組む中で、「過労死等防止対策推進法」がようやく今年6月に制定され、11月1日から施行された。
10月29日に設立された全国センターに続き、11月12日、「法を実効性のあるものに」と、兵庫でも「過労死等防止対策推進兵庫センター」(事務所は神戸合同法律事務所内)が全国初の地方拠点として設立された。代表幹事には藤原精吾弁護士と西垣迪世(みちよ)「兵庫労災を考える家族の会」代表が就任し、基本方針として調査・研究の取り組み、相談体制の整備、学校教育への取り組み等々が提起された。
同日、兵庫労働局の主催による「過労死等防止啓発月間シンポジウム」も神戸市内で開かれた。
シンポでは、森岡孝二・関西大学名誉教授による基調講演があり、法制定に至るまでの経緯やこれに逆行する「残業代ゼロ法案」などについて述べられた。壮年層の多くを占める過労死は減らず、若年層の多くを占める過労自殺はこの10年間で2倍に達している。その背景にはこの国の労働時間の規制緩和の流れがあり、いまも「過労死等防止対策推進法」の成立と同時期に、国は“過労死促進法”とも揶揄される「残業代ゼロ」法案を導入しようとしているなど、労働者の“命”よりも企業の“利益“を優先するものだと指摘した。
また、産業カウンセラーの三木啓子さんによる講演では、過労死の防止に向けて企業が行うべき対策について述べられた。恒常化した長時間労働を規制するのは使用者・管理監督者の責任だとし、「組織全体で長時間労働のない職場環境をつくる」こと等、過労死防止5か条が提起された。
最後に、代表の西垣さんが「このままではこの国の未来が失われる。働くことで命を落とすことのないような社会へ、この国の”働き方“を変えていきたい」と締めくくった。
(小林るみ子)
写真:発言する西垣迪世さん=11月12日、神戸市
- 兵庫で34件の相談 11.7〜8
-
コミュニティ・ユニオン全国ネットワークは11月7、8日の2日間、全国一斉の「ブラック企業・ブラックバイトを許さないホットライン」を開設した。
兵庫県内では9つのユニオンが電話相談に取り組み、計34件の労働相談が寄せられた。サンテレビや神戸新聞でも取り上げられたことなどから神戸への相談が20件と集中した。
相談の内訳は、いじめ・嫌がらせ関係が8件と最も多く、不利益変更などの労働契約関係が6件、未払いなど賃金関係が5件、解雇・労働時間・組合結成が各4件、保険関係が2件であった。
特徴としては、「歩き方まで文句を言われる」「重箱の隅をつつくような指摘ばかり」など、職場の人間関係が非常に厳しくなっている相談が多かった。また、「入ったばかりのバイトと時給がほとんど変わらない」「準社員や社員への登用があると言うが、具体的には何の説明もない」「何の説明もなく、突然時給が引き下げられた」「サービス残業しなければクビ」など、非正規雇用で働く人たちの権利が守られていない相談も多く、具体的な組合結成につながる相談も寄せられた。
(T)
- 自身のモチベーション向上に繋がる
-
新社会党が10月7日〜10日の日程で実施した「第12回韓国労働運動に学ぶ旅」に参加した。
有志での釜山、家族旅行でのソウルに続く3回目の韓国は、かなりディープな旅となった。10月末、大阪の国労会館でのチョン・テイル烈士や韓国の政治・労働情勢等の事前学習を経て、11月7日、関西空港を旅立った。
旅は事前学習をして参加するのと行き当たりばったりで参加するのとでは雲泥の差がある。観光では「どんな辛い料理が出てくるのかな」「買い物が楽しみだな」的な気分になるが、最初から日本大使館前に掲げてある慰安婦像を見学しに行くスタイルは党ならではの旅である。しっかりと大使館前を見る少女、ブラインドで窓を閉ざす大使館、周囲に配備されている警察の大型バス4台には圧倒される。
その後、セウォル号の犠牲者遺族のテントを訪問し、パク・クネ政権が事件を風化させようとする姿勢や遺族が真相解明を求めている思いを熱く語ってもらった。当日は、ちょうどセウォル号特別措置法が可決された日と重なったのも印象的だ。「日本でもセウォル号のたたかいを広めて下さい」と黄色のリボングッズをいただいた。
2日目は、統合進歩党を表敬訪問し、現役の国会議員から直接話を聞いいた。
その後、非正規労働者との交流も行われた。闘争の長さと激しさ、そして、皆が楽しく運動している運動スタイルには学ばされる。
全国労働者大会の前夜祭では、まるで野外コンサートのような雰囲気のもと、それぞれの闘っている代表者が演説し、時には構成詩を演じ、日本の労働運動でもぜひ取り入れるべき内容が多くあった。
今回の旅は、仕事の都合で前夜祭までしか参加できなかったが、日本に帰ってからの自身のモチベーション向上に繋がったことは間違いない。改めて党の存在意義を見せてもらった。
北川寿一(加古川総支部)
写真上:事件を風化させようとするパク政権に抗議し真相解明を求める追悼集会=11月9日、ソウル市 写真下:統合進歩党を訪問=11月8日、ソウル市
|