「新社会兵庫」 11月11日号
- 10.21国際反戦デー兵庫県集会
-
「10・21国際反戦デー兵庫県集会」が10月21日、神戸市中央区のひょうご共済会館で開かれ、高作正博・関西大学法学部教授による「沖縄と集団的自衛権―『辺野古』について考えるべきこと―」と題する講演に学び、改憲と戦争への道を暴走する安倍政権と対決する運動を強めようと確認し合った。主催したのは、労働組合や市民団体などでつくる「平和憲法を守る兵庫県連絡会」(自治労兵庫県本部、兵庫県医労連、全港湾関西地本など5団体が呼びかけ団体)。関西大学教授の講演に学び「沖縄と集団的自衛権」約100人が参加した。
「国際反戦デー」は、1966年10月21日に総評が「ベトナム反戦統一スト」を実施すると同時に全世界にベトナム反戦を呼びかけたことに由来する。それ以降、この日に反戦を課題にした集会やデモなどが取り組まれることとなったが、兵庫ではここ10年ほど、「平和憲法を守る兵庫県連絡会」が県集会を開いてきた。
集会で講演した高作さんはまず、辺野古の現状から何を考えるべきかと問題を提起し、埋め立て承認以降の新基地建設の経緯を振り返って集団的自衛権の行使容認との符合を指摘。「辺野古移設」は基地負担の軽減などでは決してなく、米軍基地の機能強化、自衛隊との一体化が促進され、東アジア最大の後方基地がつくられようとしていると、集団的自衛権との連動性を強調した。
そして、普天間基地の県内移設について、沖縄の基地は、@「抑止力」にとって必要か、A沖縄県の経済にとって必要か、B「現実」を考えれば必要か、と3つの論点から検討しながら、それぞれについて現実的・具体的な論拠から論駁し、「県内移設」そのものの論理が成り立たないと明快に批判した。
さらに、いま辺野古で何が起こっているかとして、「辺野古移設」の強行が意味するものを鋭く衝いた。軍事の論理によって民意が無視され、「民主主義」が押し流されていること、また、過剰な警備による基地建設反対派の市民の身柄拘束など、軍事の論理、軍事的合理性の前に「法治主義」が押し流されているとも指摘した。
そして、結びとして、いま沖縄で起こっていることからわれわれは何を考え、何をしていくべきかと問題提起。これまで沖縄に基地を押し付け、沖縄の民意までが変化し、今や県外移設や独立論までが語られるほどに追い込んでしまっている現実を指摘して本土側の責任を問い直した。
写真上:高作正博・関西大学教授の講演に学び「沖縄と集団的自衛権」を考えた=10月21日、神戸市 写真下:高作正博さん
- 第18回働く女性の交流集会
-
「声をあげよう!職場も社会も変えるために―がんばりかたの転換を―」をテーマにして、第18回働く女性の交流集会が10月26日、ひょうご共済会館で開かれ、74人が参加した。
主催者の実行委員会を代表して藤原潤子・自治労兵庫県本部女性部長のあいさつに続き、6人が職場報告をした。県職労神戸支部、社会保険等関連労組、郵政職場、三田市職労嘱託等職員分会、加東市臨時嘱託職員労働組合、武庫川ユニオンの仲間からだ。強まる人件費削減攻撃の中で、仕事量が増大し、妊娠や出産を素直に喜べ合えないような職場にされつつあること。組合の組織率で職場の働きやすさも権利意識も変わってくること。非正規の仲間の雇用を守らなければ職場が壊されていくこと。指定管理者制度が導入される中で組合に結集して雇用を守る闘いや障がい者も健常者も働き続けられるよう環境改善の要求に取り組んできたこと。あからさまな女性差別による解雇の撤回をめざす闘い―などが報告された。
その後は、労働経済ジャーナリストの小林美希さんが「雇用崩壊から社会の在り方をみる」と題して講演。取材した労働実態の一つ一つが衝撃的だ。雇用均等法と引き換えに労働基準法から女性保護基準が撤廃されたことや非正規労働の増大がもたらした職場、社会の壊され方に怒りが湧いてくる。職場も社会も変えていくために一緒に声をあげていこう、と確認し合った。
(K)
写真:自治体、郵政、地域ユニオンなどから6つの職場報告が行われ、職場と社会を変えようと確認し合った=10月26日、神戸市
- レーダー搬入を強行 闘争は新局面へ
-
Xバンドレーダー搬入強行に抗議
近畿で唯一の米軍基地となるXバンドレーダー基地の建設が京都府京丹後市で進められているが、10月21日早朝の4時30分、まだ暗い中をついにレーダー本体の搬入が強行された。米本土から横田基地経由で航空自衛隊小松基地へ空輸、その後陸路で京丹後まで搬送されてきたものだ。搬入にあたってもこれまでと同様、地元住民への事前の説明・通知は一切ない。
翌22日には米軍部隊の発足式が、京丹後市長や周辺の区長なども出席して行われた。
こうして、地元住民への十分な説明はないまま、12月からのレーダーの本格運用に向け、基地建設は一方的にさらに一歩進められた。
こうした一連の動きに対し、Xバンドレーダーの建設に反対する地元の「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」(「憂う会」)の人たちや「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」、「同・京都連絡会」などは、現地で集会や監視・抗議行動を重ね、基地建設を許さない意志を示してきた。
21日未明のレーダー搬入時は、「憂う会」や「京都連絡会」のメンバーら約30人が横幕やプラカードなどを掲げて抗議行動を行い、22日の米軍部隊発足式に際しても、同じく約40人が穴文殊参道近辺で抗議行動を展開した。
また、これに先だち、当初レーダー本体の搬入間近と予想された18日には、「近畿連絡会」の呼びかけで京都からバス1台で参加するなどして約50人が緊急の抗議行動を基地のゲート前で取り組んだ。「憲法を生かす会・ひょうごネット」からも2人がこの行動に参加した。ゲート前ではスクラムを組むなどして工事車両の通行を封鎖するような行動を約1時間にわたって展開したが、途中から警察は機動隊を投入、「威力業務妨害で現行犯逮捕する」などと恫喝をかけ続けながらジュラルミン盾で規制を強め、車の通行路を確保した。
新局面での基地反対を貫く課題
レーダー本体が搬入されてしまった事態を受け、「近畿連絡会」は10月27日に大阪市内で開いた会合で、今後の運動について協議し、当面の運動課題などを確認した。
当面、11月18日に近畿防衛局に対して抗議の申し入れを行い、12月23日には「12月基地運用反対!現地闘争」を取組むことを決めた。
さらに、中長期的な課題として、@基地に配備される160人の軍人・軍属によって引き起こされる恐れのある事件・事故と日米地位協定にかかわる問題、Aハヤブサや住民、丹後の自然の生態系に与える影響を考えるレーダー設置後の環境影響評価の課題、B米軍による「友達作戦」「ボランティア活動」「ほほえみ作戦」などへの対応の問題―への取り組みなども決めた。
写真上:レーダーの搬入は許さないとの意志を示す抗議行動を基地ゲート前で展開=10月18日、京丹後市宇川 写真中:10月21日未明に搬入されたXバンドレーダーの本体 写真下:住民への説明もないままどんどん進められるレーダー基地建設
- 第1回(11.19)は「慰安婦」問題
-
「憲法ひょうご」(ひょうご憲法集会実行委員会)は、今年も11月に「ピース・セミナー」を開く。これまでは2回講座の形式だったが、今年は11月以降も継続的に月1回のペースで、テーマを選びながら続けていくことを「憲法ひょうご」の新たな活動方針としている。当面、11、12月の要綱を具体化し、参加を呼びかけている。
11月は19日、「朝日新聞報道と『慰安婦』問題をめぐる現状〜反戦・平和の視点から〜」がテーマ。いま、“朝日新聞バッシング”を増幅させ、利用しながら、日本軍が関与した「慰安婦」の事実そのものまで歪曲・否定しようとする動きが激しくなるなか、あらためてかつてのアジア侵略と植民地支配、民族・女性差別を繰り返した戦争の歴史的事実を正しく知ろうと開かれる。
12月は「特定秘密保護法の問題点を改めて問う」をテーマに18日に開く。いずれも午後7時から神戸市勤労会館で。参加費各500円。
- 「支える会」が勝利和解報告集会
-
たった1回の30分の遅刻で時給を210円引き下げたことは非正規ゆえの差別で不当だと裁判で争っていた郵便労働者の福本慶一さんが勝利的和解を勝ち取ったことで、この裁判闘争を支えてきた「日本郵便非正規労働者の権利を守る会」の勝利報告集会と総会が10月24日、神戸市勤労会館で開かれた。参加した会員など70人は、経過報告、弁護団あいさつ、原告のお礼と決意などで勝利を喜びあった。「会」の解散も確認した。
会代表の酒井浩二さんは「会員による物心両面の支援、森博行、小谷成美両弁護士の活躍、非正規の福本さんの決意の3つにありがとうと言いたい」と述べ、労働契約法20条による非正規差別の克服に向けた取り組みの重要性を訴えた。
会事務局長の塩浜勇さんは、会員が502人にまで拡大し、10回の期日に延べ626人の支援傍聴があり、半年で24万円の賃金カットを21万5千円復元させた勝利的和解は1人の決意を多くの労働者が支えた成果である、と経過を述べた。
代理人の小谷弁護士は、和解内容の口外禁止について「みだりに第三者に口外しないこと」は残ったものの支援関係者に報告可能になったと説明。
原告の福本さんからは「交流会の場など1人でも裁判闘争の報告をするなど、人として成長できたと思う。非正規労働者のたたかいを職場から強めていきたい」と決意が述べられた。
(K)
写真:非正規労働者のたたかいを職場から強めると語る福本慶一さん=10月24日、神戸市
- 兵庫のユニオンから27人が参加
-
全国31都道府県の地域ユニオンで組織するコミュニティ・ユニオン全国ネットワークの第26回全国交流集会が10月18,19日の両日、札幌市の札幌サンプラザで開かれた。参加者は64組織312人で、兵庫からはひょうごユニオンに結集する各地域ユニオンなどから27人が参加した。
1日目の全体集会では地元の歓迎あいさつ、来賓あいさつに続き、全国ネットワークの総会議事が進められたのち、5本の特別闘争報告が行われた。その中で、遅刻による賃下げをめぐって裁判闘争を構え、勝利的和解を勝ち取った武庫川ユニオンの日本郵便非正規ユニオンの福本慶一さんが報告をした。
記念講演は、「労働組合は必要とされているか―反すう、そして確信へ」と題して北海学園大学の川村雅則准教授が行った。川村さんは労働組合の「ナカ」の課題として、増え続ける非正規雇用の問題を取り組むこと、企業別にとどまらず社会的運動を目指す必要性を指摘。「ソト」の課題としては、「若者に労働組合を伝える」活動の重要性を強調した。さらに、自分の大学での闘争中の組合員を招いたゼミ活動を紹介しながら、大学などの教育機関や教職員組合などとの連携を訴えた。また、自ら中心となって活動した札幌市の公契約条例制定運動を紹介しながら、労働組合が中心的に取り組むべき課題として公契約条例制定運動を挙げた。
全体集会は、最後に「労働者派遣法改悪、労働時間規制の緩和・撤廃を阻止しよう!」の特別決議と集会宣言を採択して閉幕した。
2日目は課題別に11の分科会に分かれ、討論・交流を深めた。閉会集会で来年の開催地を愛知県刈谷市と決め、2日間の日程を終了した。
(I)
写真:全国から64組織312人が結集した全国交流集会=10月18日、札幌市
- 新社会党沖縄派遣団に参加して
-
新社会党が10月12〜16日に送った沖縄の闘いに連帯するための派遣団(団長・長南博邦書記長)に参加した。折からの台風19号のため、2日遅れの合流を余儀なくされ、高江訪問には参加できずに残念だったが、直撃した19号は現地では恵みの台風だった。
8月14日に激しい攻防の末、強行設置されたブイ・フロート(海上保安庁が埋め立て工事の海域として勝手に設定したもの)が、バラバラに切れたり陸地に打ち上げられたりしていたのだ。「海が解放されたぞ」「天も味方しているぞ」と大喜びのキャンプシュワブのゲート前テントだった。
そのゲート前の歩道には「トラックの泥落としのため」と称して、ギザギザの鉄パッドが一面に敷かれている。座り込みを妨害するためであることは明らかで、その前に警備員数十人が隙間なく立ち並んで座り込み行動の見張りを続けている。“対峙”という言葉がぴったりする闘いの最前線だ。近くを通る車両は駐車も停車も禁止されているが、クラクションを鳴らしていく車、手を振る車。運動は孤立していないと実感できた。
翌15日は、海上から米軍キャンプの内部の建物・施設、そして澄み切った海底の様子、無残なフロートの漂う様子などを見た。海から見て改めて何よりも、造られようとしている基地・海面の広さに仰天した。海面から高さ10メートルを埋め立てるという。どれほどの土を投入し、どれほどの生物を死滅させることだろう。知事選はぜひとも「オナガ勝利」で、なんとしても辺野古は守らねばならない。これは現地の人だけでなく、大げさかもしれないが人類の責任だと思った。
報道も少なく、あまりにも温度差のある本土だが、ここを訪れた人々は、沖縄の闘いを自分たちの闘いとして、全国で集会や講演会、映画の上映会に取り組んでいるという。兵庫も続きたい。
(垂水・門永三枝子)
写真:辺野古のキャンプシュワブのゲート前のテントでの座り込みに参加=10月14日、名護市
-
出発、配達(つづき)
イザ、出発。配達エリアまで5分だから近いほうだ。A局で一番遠い配達エリアまで15分かかる。往復で30分。ゆっくり、安全運転なんて言っていたら現場到着まで時間がかかる。だから飛ばす。信号に引っかからないルートを擦り抜ける。
配達先に着いたらボテからブツの束を取り出して配達を始める。バイクを郵便受け箱にギリギリまで近づけて乗ったまま配達するのが配達時間を短縮する方法だが、「歩道を走るな」となっているから「乗る」と「歩く」を効率よく組み合わさないと時間がかかってしまう。
幅の広い歩道では歩道を横切ってブツを受け箱に入れ、バイクに戻り、少し走ってまた歩道を横切って……を繰り返す。
路地の奥やマンションの荒物を忘れていくと、もう一度同じ路地やマンションに戻って配らなければならない。
バイクから離れて配達するときはエンジンキーを抜き取り、ボテの蓋を閉めて施錠する。マンション配達など5分も10分も離れるならそれも必要かもしれないが、ちょっと入り込みに入るだけでもしないといけない。
書留の配達の時はDOSSを「配達証作成」にしてバーコードを読む。そうすると腰のプリンターからスーパーのレジのレシートのように配達証が出てくる。これに押印してもらい、バーコードを読むと「配達完了」が記録される。代金引換の配達の時には金額を入力し、バーコードを読み取る。バーコード付きの郵便の取扱いが増えて、そのたびにDOSSでバーコードを読み取らなくてはならない。仕事の始まりから終わりまで、一つひとつに操作を繰り返さなくてはならない。
制度が変わるたびにしんどくなる
正社員の「対面配達」を中止して非正規に押し付け、さらに、昨年からは速達郵便の配達方法が変わった。それまでは速達便が午前1便、午後3便あってその混合担当者の仕事だったが、午前1便で配達する速達郵便の一部、主に封書で押印が必要でないものを私たち通配担当者が配達するようになった。
A郵便局では速達配達の変更前から午前配達の速達を通配に押し付けるやり方が一部であった。速達担当は正社員の担務だが、中には非正規を見下して自分が配達すべき郵便を非正規に押し付けていたのである。
さらに、薄物と小物の小包も通配担当者の仕事になったのだ。新取扱いのポスパケットも。これらは通常郵便のように郵便受け箱に入れて完了ではなく、手渡しや押印が必要だから時間がかかる。高層マンションならもっと時間がかかる。
対面配達要員削減と小包委託料削減のために通配担当者にしわ寄せがきているのである。「郵便が減った」と会社は盛んに言うが、通配担当者の仕事は増えている。
だから、8時の始業のはるか前から仕事にかかり、昼休みもタダ働き、超過勤務も増えているのである。
やっと昼休み
昼休憩は12時30分からなので、12時10〜15分には帰局して午前配達の後片付けをしなくてはならないのに、12時40分や50分、1時を回ってから帰ってくる人が多い。それから後片付けをすると、昼休みはご飯を短時分で食べたり、あるいは食べないで午後の仕事に就くことになる。
この日、私も郵便局に戻ってきたのが12時45分だった。DOSSに「帰局12:45」と入力。それから後片付けをしていると55分、「休憩」を入力して、午前中にDOSSが記録した全ての情報をセンターに送信するためにクレードル(充電器と一体)にセットする。これで午前の仕事が終わる。すでに昼休みに食い込んでいることも送信される。かなりの時間オーバーだがやっと昼ご飯にありつける。午後の仕事が半分以上残っている。
今日の配達は、通常郵便物数が○○○○通、配達箇所数が○○○○軒、書留などDOSS記録を要するもの○○通、超過勤務○時間、終了は○○時だった。もう日が暮れている。
DOSSはA郵便局だけでなく、全国のタダ働きの現状を記録して、センターに集約されている。しかし、会社は改善しようとはしていない。
(A郵便局・S)
写真:DOSS
|