「新社会兵庫」 10月28日号
労働法制ひょうごアクション
 今臨時国会に再提出された労働者派遣法改悪案をはじめ、安倍政権が企てる労働法制の規制緩和=全面改悪を許さないと、「労働法制ひょうごアクション」(労働法制の総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会)は10月14日、神戸市中央区の花時計を出発点にJR元町駅まで「許さんぞ!労働法制改悪 抗議デモ」を行い、市民にアピールした。通常国会中の6月19日の抗議デモに続く2度目のデモ。

 デモに先立つ花時計前での集会では、主催者を代表してひょうご地域労働運動連絡会から小西純一郎・尼崎地区労事務局長があいさつし、「こんな法案を許せば世界の恥になる。何としても阻止しよう」と訴えた。
 改悪案では、派遣を「一時的・臨時的な業務に限定する」としてきたこれまでの原則を大きく変え、限定26業務以外でも、労働組合などからの意見聴取を条件に、3年経った派遣労働者を別の人に代えれば、同じ業務でも派遣の受け入れが継続可能になる。
 さらに、安倍政権のもとで、一定の収入基準を超えた者には残業代を支払わなくてもいいようにする「残業代ゼロ法案」、解雇の金銭解決を可能にして解雇をしやすくする制度などの導入が目論まれている。まさに、労働法制の総破壊だ。
 「同アクション」では、中央段階の「安倍政権の雇用破壊に反対する共同アクション」が提起している請願署名に取り組んでいるが、11月1日には、三宮のマルイ前で午後2時から4時までの間、街頭宣伝行動を行いながら署名行動に取り組む。

写真:「労働者を使い捨てにするな」などとシュプレヒコールをしながらのデモ行進=10月14日、神戸市
安倍の暴走を止めよう
 安倍政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定に反対し、同政権の戦争への道の暴走を阻止しようと呼びかける全県一斉街頭宣伝行動が10月6日夕、県内58カ所で行われた。
 06年11月3日、神戸市中央区のワールド記念ホールで7500人の憲法集会を成功させた5団体(9条の心ネッがト、兵庫県憲法会議、憲法・兵庫会議、平和憲法を守る兵庫県連絡会議、平和憲法を広げる兵庫県民会議)に憲法改悪阻止兵庫県共同センターが加わった6団体の呼びかけで、各地の9条の会や憲法を生かす会、労働組合など、6団体に関係する運動団体が58カ所の責任団体を振り分けて担い、統一のチラシを街頭で配った。

写真:JR元町駅前では弁護士9条の会が責任団体を担って行動=10月6日、神戸市
各地から260人が参加
 「公契約セミナーinあまがさき」が10月4、5日の両日、尼崎市内で開かれ、約260人が参加した。
 4日は、福井県立大の吉村臨兵教授の「公契約条例の現状と課題」と題した講演ののち、「いま、なぜ公契約条例なのか?」「地域活性化と公契約条例」「公契約条例制定の自治体から学ぶ」の3分科会が行われた。
 5日は、公契約条例を全国で初めて制定した千葉県野田市の根本崇市長による「全国に公契約条例を広めよう」と題する講演があり、条例制定の背景、最近の動き、条例・法制定の考え方などについて聴いた。
 今回のセミナーの特徴は、公契約条例の制定に取り組むあらゆる団体やグループが参加したことである。学者・研究者のほか、条例を制定した行政の職員も多く参加した。
 課題としては事業者の参加が厳しいことだ。尼崎市内でも厳しすぎる入札で悲鳴を上げている事業者がいるものの、「表立っての応援は難しい」との声が聞かれた。今後の大きな運動的課題だ。「適正な価格、公正な競争とは何か?」を問い直す公契約条例は、労働者の賃金の向上に資するのはもちろん、厳しすぎる競争入札の改善で事業者にも安定した経営をもたらす。
 条例でいえば、理念条例だけの自治体も増えつつあるが、11の自治体で賃金条項が入った条例が制定されている。その中には最低賃金だけでなく、まちづくりの観点や、地域経済の活性化、行政の政策目的を実現するためのツールとしてそれぞれのまちの特徴が盛り込まれている。特に奈良県のような国の最低賃金を基準にしている所と、一方で職種別賃金まで規定している自治体もある。また、入札のたびに脅かされる雇用の問題等々、現段階の到達点と課題も見えてきたセミナーだった。
つづき徳昭(尼崎市議会議員)
写真:セミナーには公契約条例の制定に取り組むさまざまな団体・グループが参加した=10月4日、尼崎市
憲法を生かす会・垂水
 「憲法を生かす会・垂水」は10月4、5日の2日間、「上関・ヒロシマフィールドワーク」を行った。以下はその報告。
 「この手で13、4歳の下級生の遺体を焼いたんですよ……」― そう言って85歳の被爆者、切明千枝子さんは自分の両手を見つめて前に出し、ハンカチで目を覆った。「『死んでもいいからお水を下さい』と言われたのに衛生兵から止められてあげなかった……」と、彼女は悔いて涙を流し、私たちももらい泣きをした。被爆体験を聞く前に、切明さんの学徒動員先だった大きなレンガ造りの陸軍被服支廠を見ていたので、お話が身に迫った。切明さんは最後に、「この女学生達に何の罪があるのですか!こんな酷い戦争は二度と起こしてはなりません」と力強く話され、私たちは不戦の誓いを新たにした。
 「上関・ヒロシマフィールドワーク」2日目のことだ。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、被爆体験を聞き、資料館の展示資料を見学した。
 1日目は「上関の自然を守る会」代表の高島美登里さんに上関原発建設予定地の長島周辺の自然を船で案内してもらいながら祝島に渡った。本当に海も山も青く、美しい自然のなかに、予定地には排水口予定を示す不気味な黄色いブイが浮かび、浜には鉄色の建設小屋や重機、立入禁止の立て札が並んでいた。
 祝島で32年間原発建設反対運動の先頭に立ってきた山戸貞夫さんのお話を聞いた。
 その後、長島の山の上(予定地の真上)に全国からの支援で建てられた中国電力の動きを監視するログハウスを訪れた。
 夕方には「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸孝さんに上関原発を巡る歴史と現状を伺った。町の人間関係を壊し、その上、貴重な自然と人の健康まで破壊しようとする中国電力と国への怒りがひしひしと伝わってきた。孝さんはこの島で生き抜くため、原発が無くても生計が成り立つよう、漁業や農業に熱心に取り組まれている。夜は地元の海の幸のアワビやサザエに舌鼓を打ち、交流を深めた
(K)
写真:被爆体験を話してくれた85歳の切明千枝子さん=10月5日、広島市
全国交流集会に兵庫から参加 農業問題青年学生
 全国農業問題連絡会の第12回総会・視察交流会が10月11、12日に北海道上川町で開催され、新社会党の農業政策確立のための研究会の開催やTPP反対のバッジ5000個の販売と政府へのハガキ行動などの活動方針を確認し、運動の強化が誓い合われた。
 現地視察では、森のガーデンの牧場や大根畑、有機JASの認証を受け、アスパラやしいたけ、なす、トマトなど26種類の有機野菜の生産に取り組む木村ファームなどを訪問し交流した。
 また、上川町長の佐藤芳治さんから町全体の農業の現状について講演を受けた。そのなかで、佐藤町長は全体の底上げをしようとせず、自民党に都合のよい農政をすすめていることを厳しく批判し、政治変革の必要性を強調した。
 総会では、岩中伸司会長から「すべての県での組織・グループの結成と運動・交流の強化をはかろう」との訴えを受けたあと、各県・グループからの報告が行われた。6人が参加した兵庫からは農業特区に指定された養父市の現状について「市長による独断専制の極めて非民主的な手法によって特区指定を受けた」など、問題点を指摘した。
 2日間とも晴天のもと、紅葉に染まった大自然に抱かれたなかでの交流となり、改めて食と環境のネットワークづくりに取り組むことが決意され、来年の北信越での再会を誓い合った。
(N)
写真:北海道上川町の「木村ファーム」(JAS認定の有機農家)を視察=10月11日
第11回を山形県米沢市で開催
 新社会党の第11回青年学生全国交流会が10月4〜5日、山形県米沢市内で開催され、兵庫県本部からは6人が参加した。労働組合の活動家、自治体議員、学生などが集まり、日頃の活動内容や問題意識を交流した。
 中村平治山形県本部委員長の歓迎あいさつに続き、斎藤智志川西町議から「私の労働者運動」と題して講演を受けた。
 自治体で労働運動を担ってきた斎藤さんは、「本当に労働運動を必要としている人たちに私たちの運動は届いているのだろうか」と自問自答し、地域ユニオンを結成した。しかし職場と掛け持ちでは活動に専念できないことから「議員になる決意を固めた」と自身の生き方を若い党員に伝えた。
 2日目は分散交流会が行われた。「夏の気象も影響してコメが安い。農家は赤字で、このままでは農作物を作れなくなる。一方、農協も人が入らない。背景には低賃金の実態がある。農協で組合活動を担っているが、何とかしていきたい」「水道局で働いている。業務を委託するほど、自治体のノウハウは低下するが、業者は自治体に判断を仰ぐことも多い。狭間で悩んでいる。また委託業者の賃金・労働条件は悪く、一緒に考えたい」などの意見が出された。
 最後に、「東京では若い仲間が区議選に出馬した。非正規の不当な扱いに裁判闘争に踏み切った仲間の報告もあった。立ち上がる仲間がいて運動が進んでいく。地域・職場で一人ひとりが運動を前進させるよう頑張ろう」と集約し、確認した。
(A)
写真:労働組合の活動家、自治体議員、学生が集まり活動内容や問題意識を交流=10月5日、米沢市
 12年前、私たち非正規は普通扱いの通常郵便(定形・定形外)だけを配る「受箱配達」に、正社員は普通扱いの書留や代金引換など押印や料金授受を要する「対面配達」と速達扱いの書留や小包、エクスパックなどの「混合配達」の仕事に切り分けた(普通扱いの小包は小包担当者で大部分はずっと以前から委託。赤ポストや特定局からの取集も委託)。
 そして、正規・非正規の社員数の割合を「8人:4人」から「5人:7人」(班単位では)にして、非正規の勤務時間を6時間から8時間に変えた。正社員を減らして非正規を増やすための切り分けだった。
 2年ほど前から、正社員の「対面配達」を廃止して普通扱いの書留や代金引換も私たち非正規の仕事となった。だから、書留の交付があり、通数を数えてバーコードを読み、端末機に入力する時間が増えたのだ。
 記録簿記入は非正規差別
 さらに現金書留についてはDOSSに記録するだけでなく、「現金書留郵便物配達記録簿」という用紙に手書きで記入する。交付された時に受取人の住所・氏名を書き、配達から帰ったら配達時刻を記入し、不在で配達できなかったものに○印を付け、配達の際、ハンコがなくてサインしたものにも○印を付ける。
 現金書留は正社員も配達するが、非正規だけがこの記録簿を書かされる。受取人の記録は郵便局に残っているし、配達時刻はDOSSに記録されているから二度手間を強いられるのだ。
 さらに、「ここに記載した筆跡は、配達受領のサインと照合することがあります」という注意書きが書いてある。つまり、ハンコでない配達証のサインが非正規社員の筆跡か否か、書留を横領していないかどうかを確かめるというのだ。非正規を犯罪者扱いしているとしか思えない。
 パタパタ
 「道順組立」を入力して再開していると、機械が道順組立をしたブツがプラスチックトレイに入れられて運ばれてくるが、切りのいいところまで道順組立をする。
 次は「パタパタ」。機械が道順組立した郵便の中に手作業で道順組立した郵便を組み合わせる作業がパタパタである。機械組立のブツを作業台に置き、その右側に区分口から手組みのブツを取り出して置き、機械組みのブツを1通ずつ左側にめくりながら、手組みのブツを配達順路にそって組み込む。組み込みながら左側に裏返して置く。区分口1つ分の組み込みが終わったら元の区分口に戻し、次の区分口からも取り出し機械組みに組み込んでいく。
 1軒に何通もあるところはハガキを上に、厚手や大きい郵便を下にして組み込むと配達の際に隣との区切りの目安になる。
 機械の性能がよくなり、機械の道組率が上がっているといっても7割だ。3割は手組み。定形外は全くできない。
 把束、積込、再積込
 午前の配達で全体の半分以上を配ると、午後の配達が楽だ。そのためには午前に3分の2くらいは道組をしたいが、私の担当する区域は会社や事業所が固まっている地域だ。早く出発をしてこの地域をできるだけ午前中に配りたいので道組は半分で切り上げる。そうすると、午後の道組が多くなって出発が遅くなるが仕方がない。
 半分を道組して手に持ちやすい量に把束して、コロ付きのボテ箱に詰め、バイク置き場まで運ぶ。駐輪場でもう一度積み替え、今度はバイクの荷台のボテ箱に詰め込む。詰め方にもコツがある。後から配るブツを底に、先のものを上に、ボテ箱の中で順序がごちゃ混ぜにならないようにしないといけない。
 配達現場では手にもっているブツを配りながら、持てない定形外や荒物や書留を組み合わせて配ることになる。だから定形外、荒物、腰カバンの中の書留が「次はどこか」を常に頭に入れておく。そして取り出しやすいように積み込む。
 ボテ箱の口には網があり、さらに蓋がついている。ブツを積んだら網紐の口を縛り、蓋をする。蓋はちゃんと閉めたのに、「網紐を縛っていなかった」ことが時給切り下げの理由にされた非正規もいた。
 出発、配達
 一息ついたら出発。バイクメーターの「走行距離」を入力すれば「局出発」時刻として記録される。
 ここで忘れてはならないのは交通事故防止用の反射板付きのタスキを架けること。どこかの局では右利きでも左利きでも右肩からタスキにしないと管理者から注意される。アホらしいことだが、今はほとんどが着けている。
(つづく)
インフォメーション

■灘区平和マップを歩こう2014

  • 11月1日(土)13時〜16時(少雨決行)
  • JR六甲道駅北側に集合
  • 灘区南東部の戦跡などを歩く
  • 参加費200円(行事保険・資料代)、中学生以下無料
  • 主催=灘区平和マップを歩く会 078‐882‐2196(築山)

■憲法を学ぶ集い
 「みんなで学ぼう日本の憲法
  ―集団的自衛権これからが正念場」

  • 11月1日(土)14時
  • 北須磨文化センター
  • 講師=小谷成美弁護士(明日の自由を守る若手弁護士の会)
  • 参加費500円▽主催=憲法を生かす須磨区の会 078‐731‐4567

■秘密保護法反対「ロックアクション」(宣伝行動)

  • 11月6日(木)14時〜16時
  • 神戸市中央区三宮・丸井神戸店前
  • 呼びかけ=憲法ヲ章かす会・ひょうごネット 078‐361‐3655

■兵高連 第1回学習会
 第2部「高齢期を熱くたたかい、豊かに生き抜くために」

  • 11月8日(土)13時30分
  • 姫路労働会館
  • 講師=金丸正樹・ろっこう医療生活協同組合専務理事
  • 参加費500円
  • 主催=兵庫高齢者団体連絡会
    共催=西はりま熟年者の会 079‐297‐3673