「新社会兵庫」 10月14日号
兵庫からもバスで参加
 近畿初の米軍基地として米軍Xバンドレーダーが京都府京丹後市の経ヶ岬に10月中にも搬入されようとしていることに対し、「京都にも沖縄にも、どこにも米軍基地はいらない!」と、「Xバンドレーダー搬入反対!9・28全国集会in京丹後」が9月28日、現地の宇川農業会館で開かれ、400人が参加した。兵庫からも、「憲法を生かす会・ひょうごネット」などの呼びかけで神戸からバス1台で参加したのをはじめ、50人が参加した。

 集会の主催は「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」。集会の冒頭、共同代表の大湾宗則さんが、「10月搬入に現地ではあきらめがあるかもしれないが、今日の行動で今でもまだ止められると地元にしっかり伝えていこう」と訴えた。
 米軍基地建設反対丹後連絡会、滋賀県民平和・人権運動センターから連帯あいさつを受けたのち、現地の「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」から代表の三野みつるさんが「子どもや未来のためにがんばる」とあいさつし、永井友昭事務局長が現地の状況報告を行った。永井さんは「憂う会」のフェイスブックで毎日、基地建設工事の模様を多くの写真を撮影しながら発信しつづけている。この日も写真を使いながら「工事が強行されてから今日で103日目」と、岩や松が削り取られ、土地が無残に変貌していくさまなどを説明した。さらに、配置される160人の軍人・軍属のうち、すでに軍人20人、軍属70人の90人が着任していることも明らかにした。
 集会では、各地の反基地闘争からの発言として、韓国、沖縄、岩国、神奈川からそれぞれのねばり強い闘いの報告も行われ、連帯と共感が広がった。
 こうした発言を受け、最後に近畿連絡会の服部良一共同代表がまとめ。「工事は進んでいるかもしれないが、住民はまともな説明を受けていないし、納得もしていない。米軍には国境はない。Xバンドレーダーで日米韓は瞬時に情報を共有する。民衆も情報を共有して連帯して闘おう」と訴えた。
 集会後は、近隣の集落を抜け、基地の建設が進む建設現場の前も通ってデモ行進。地元住民に「あきらめずに基地反対を」と訴えた。
 近畿連絡会は、レーダー搬入時がわかれば緊急の抗議行動を呼びかけるとしている。

写真上:各地から集まった400人を前に永井友昭「憂う会」事務局長が写真を使い現地の状況を報告=9月28日、京丹後市・宇川農業会館
写真下:大型クレーンも入った基地建設工事現場の前を抗議のシュプレヒコールをしながら歩くデモ隊=9月28日、京丹後市
日本郵便が人事評価の不当性認める
 たった1回、30分の遅刻だけでスキル評価を下げられ、その結果、時給を14%も減給されたのは非正規労働者ゆえの不合理な差別で不当だと訴えていた日本郵便の契約社員、福本慶一さん(日本郵便非正規ユニオン委員長)の訴訟は、10回の裁判期日を経て8月26日、2回目の和解協議で和解が成立した。
 半年にわたる減額分24万5千円の支払いなどを求めた原告の要求に対し、日本郵便は21万5千円を支払うなどの内容を提示したことで、原告側が、実質的にスキル評価の不当性を認めさせ、口外禁止も部分的なものに譲歩させたとして、「勝利的和解」と評価した。
 この裁判闘争を支えてきた「日本郵便非正規労働者の権利を守る会」は10月24日、第2回総会を兼ねた勝利報告集会を神戸市勤労会館で開く。
 福本さんは2012年8月、遅刻を理由にした人事評価で1460円の時給を1250円に14%も引き下げられ、回復までの半年間24万円を減給されたが、この評価に合理性はなく、非正規労働者への差別であると裁判闘争を決意、13年1月に「守る会」が結成され、2月に提訴した。以降、10回の裁判期日には毎回数十人の支援者がかけつけ、小さな法廷には傍聴者が入りきれない状況をその都度つくって裁判を支えてきた。会員やカンパ協力者は500人・団体を超えた。
 この和解結果について福本さんは、「福本個人だけに与えられるものではなく、どこの郵便職場でも、どの非正規社員でも当然に受けられる結果であり、権利だと思う」などと語っている。

写真:報告する福本慶一さん
6年目に突入の「全港湾・姫路伊藤闘争」
 労働組合を嫌悪する会社の偽装解散・従業員の全員解雇(09年9月末)から始まった「全港湾・姫路伊藤闘争」は6年目を迎えた。解雇撤回を求める全港湾神戸支部姫路伊藤分会側の主張を全面的に認めた兵庫県労働委員会の救済命令(「就労」「賃金支払い」「労働組合への謝罪」)が昨年8月30日に出されてからも1年が経つ9月19日午後、県労委命令で伊藤興業とともに雇用責任があるとされた姫路市の(株)イトウメタル正門前で、「組合員を職場に戻せ」と申し入れる集会が開かれた。
 この闘争を全国闘争と位置付ける全港湾から関西地本のほか近隣地本・支部が参加したのをはじめ、ひょうごユニオンに結集する県内の各地域ユニオンなどから支援の仲間約120人が集まった。
 全港湾神戸支部の神田雅之副委員長のあいさつで始まった集会では、宇野克巳同支部書記長がこの間の経過を報告したのち、姫路伊藤分会の6人全員が並び、ひとりひとりが「勝つまでがんばる」と熱い思いを力強く語った。
 これを受け、支援にかけつけた全港湾各地本・支部や地域の労働組合の代表らがつぎつぎと連帯と激励のエールをおくった。また、交流のため来日中の韓国・民主労総全北地域本部の定期訪問団の仲間らも合流し、歌やダンスなどのパフォーマンスも交えて連帯の意を表した。
 集会後、イトウメタルと伊藤興業の両社に対し、「県労委の命令を履行し、直ちに組合員を職場に戻せ」と申し入れを行ったが、会社側は申し入れ書を受け取っただけで、またもや不誠実な対応に終始した。

 イトウメタルの正門前では抗議のシュプレヒコールが繰り返された。

写真:イトウメタルの正門前で「組合員を職場に戻せ」と会社に迫る集会参加者=9月19日、姫路市
新社会党中央総支部とあわはら後援会が共催
 新社会党中央総支部とあわはら富夫後援会が共催する第13回「平和in秋まつり」が9月27日、葺合文化センターホールで開かれ、約300人が参加した。
 「まつり」では、35年前に作成された神戸空襲の記録「炎の証言」が上映された(16ミリフイルムをDVD化したもの)。空襲後の神戸の姿がセピア色で映し出された映像には焼死した子どもの姿も描き出され、空襲被害の現実を参加者は食い入るように観ていた。「自分の家があの辺にあった」等の声も聞かれた。
 上映後、あわはら富夫神戸市議から神戸空襲のことや「神戸空襲を記録する会」が昨年、大倉山公園に慰霊碑を建立したことなどが語られるとともに、平和が危機の時代を再び迎えているいま、来春の市議選での当選が平和を守ることにつながるとの訴えが行われた。
 その他、舞台ではマジックや自作の歌の披露があり、震災など災害被災者の心のケアに取り組んでいる、まやはるこさんのミニコンサートも行われた。最後は、長崎出身の被爆2世で党員の島本宏道さんとあわはら市議が舞台に立ち「原爆を許すまじ」を全員で合唱した。会場のバザー、寿司、唐揚げ、おでん、スーパーボールすくい、野菜販売など出店のすべてが完売。抽選会も楽しんだ。
写真:過去最高の300人が結集して多彩な企画を楽しんだ=9月27日、葺合文化センター
憲法を守る高砂市民の会
 憲法を守る高砂市民の会の「平和を考えるつどい」が9月20日、高砂市内で開かれた。
 第T部は録画ビデオ『見えない基地〜京丹後米軍レーダー計画を追う』(毎日放送TV「映像14」)の上映。ほとんどの人が知らないうちに工事が強行されている近畿初の米軍基地建設問題について学習した。
 第U部は吉田竜一弁護士(はりま弁護士9条の会)による「憲法9条を破壊し、立憲主義を否定する閣議決定に断固反対」と題する講演。レジュメとして配布された膨大な資料をもとに、憲法の本質である立憲主義を解き明かし、自民党改憲草案における平和主義「改正」の目論見を暴き、9条の運用や集団的自衛権に関する政府答弁の変遷、安倍政権による憲法破壊の策謀などについて鋭く指弾した。安倍政権が始めた改憲の策謀は96条「改正」の企て(改憲派の学者からも姑息すぎると反発を受け引込めたが)に始まり、暴走を続けている。当面は、閣議決定を撤回させる運動を強める必要がある、と締めくくった。
(嶋谷)
写真:憲法を守る高砂市民の会の「平和を考えるつどい」=9月20日、高砂市内
新社会党近畿ブロック党学校
 新社会党近畿ブロック協議会(議長・山下慶喜茨木市議)は9月20、21日の両日、2府3県本部から52人が参加して秋恒例の近畿ブロック党学校を茨木市内で開いた。
 1日目は、山下議長(大阪府本部委員長)、松枝佳宏中央本部委員長のあいさつのあと、大川一夫弁護士(大阪労働者弁護団)による「安倍政権の戦争国家づくり〜秘密保護法、集団的自衛権、共謀罪…」と題した講演に学び、今日の政治情勢についての認識を整理した。
 講演後は、当面する運動課題の一つである、京都府の丹後半島最北端の経ヶ岬に設置されようとしている米軍Xバンドレーダー基地建設に関するDVDを観て反対運動の強化を確認した。
 全体集会ではその他に、来春の統一自治体選挙を闘う予定候補者から順次決意表明を受けるとともに、各府県本部からは重点的に取り組んでいる活動の報告が行われた。
 2日目は@憲法闘争・脱原発運動などの大衆運動A自治体選挙・党建設の取り組みB労働運動の3つの分科会に分かれて交流、討論を深めた。

写真:2日目は3つの分科会に分かれてそれぞれの活動を報告・交流した=9月20日、茨木市
今年も神戸、姫路、東播磨、但馬で
 労働大学近畿支局が主催する「2014労働大学講座」が神戸、姫路、東播磨、但馬の4地区で開かれる。新社会党兵庫県本部、I女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地本が後援している。開催要項は次の通り。
 問い合わせは、電話078‐361‐5051(労働大学近畿支局)。

《神戸講座》
▼開講日/時間=@10月23日A30日B11月6日C13日D20日E27日の毎週木曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=@〜Dは神戸市立総合福祉センター、Eは神戸市立婦人会館(2つは同じビル内)
▼講義テーマ/講師=@今、世界の動きをどうみるか/佐野修吉A憲法改悪と集団的自衛権/津野公男B労働法制の改悪/森博行C非正規労働者の現状と課題/菊地憲之/D消費税増税と社会保障/小島修二E原発問題の現状と再稼働/米岡史之▼受講料=4100円(聴講は1回800円)
《姫路講座》
▼開講日/時間=@10月17日A24日B31日C11月7日D14日E21日の毎週金曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=花の北市民広場
▼講義テーマ/講師=@憲法改悪問題と集団的自衛権/津野公男A非正規労働者の現状と労働組合/塚原久雄B世界的に見た消費税と社会保障/小島修二C政府はなぜ原発の再稼働を進めるのか/米岡史之D労働法制改悪のねらい/赤松範夫E現在の政治情勢と課題/今村稔
▼受講料=4100円(聴講は1回800円)
《東播磨講座》
▼開講日/時間=@10月22日A29日B11月5日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=加古川市立勤労会館
▼講義テーマ/講師=@自治体労働者をめぐる情勢/菊地憲之A労働法制の再編/森博行Bとりまく情勢と課題/津野公男
▼受講料=2000円(聴講は1回800円)
《但馬講座》
▼開講日/時間=@10月29日A11月5日B12日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時00分
▼会場=豊岡市民会館
▼講義テーマ/講師=@憲法と集団的自衛権/津野公男A賃金とは何か―成果主義―/小島修二B福島原発の現状等々/米岡史之
▼受講料=2000円(聴講は1回800円)

 抜き取り区分(つづき)
 定形郵便を手頃な量を左手に持ち、親指で1番上の郵便を1通だけ右にずらす。宛名の住所、氏名を頭の中で読み取りながら右手でその郵便を取り、区分台に入れる。入れる時にはすでに左手親指は次の郵便を右側にずらしている。それを切れ間なく流れるように繰り返す。
 今日の担当区は□□区で、△△町と××町の全域が配達エリア。約2千軒が密集している下町だ。その2千の配達先が配達順路にそって5段10列の区分口に分けられている。
 私はこの郵便局で非正規社員として働き始めてもう10年を超えた。初めは「ゆうメイト」と呼ばれていたが、民営化の前に「時給制契約社員」となった。私たちの時給は人事評価によって決まる。「通区」を広げることと、仕事をテキパキとこなすことによってランクが上がり、時給も上がっていく仕組みだ。「通区」とは「配達区に精通する」こと。1区約2千軒の配達先の住所、名前(家族名も)も、商店名も、ポストの位置も、地域事情……も知っておかないとテキパキと仕事はできない。私は3区(約6千軒)を通区し、正社員に負けない仕事がこなせるから評価の最高ランク「A=習熟有り」で時給は1480円になった。評価制度は僅かなミスで時給の切り下げがあるし、不合理な点もある。「A=習熟有り」でも様々な点で正社員との格差は大きい。
 左手に持った郵便の宛名を見ながら、右手は△△町X丁目Y番Z号の■山▲郎は〇段×列の区分口であることを頭の中で確認するまでもなく、右手自身が区分口を知っているように自然とそこに伸びてブツを入れる。 区分をしながら1、2、3、4、……と通数を数える。手区分の通数を記録しなければならないから、隣の社員と雑談もできない。40数人の社員がいても話し声が聞こえてこない静かな職場だ。話しかけられたり席を離れたりするときに数を忘れないように区分台に貼り付けたメモ紙に通数をメモらなければならない。
 次は定形外を区分する。定形外でも区分口に入れにくい厚物、嵩張るもの(荒物)はそれだけを配達順路にそって並べてボテに入れておく。 郵便課にはまだ区分中のブツがあったので抜き取りと区分を何回か繰り返す。今日の手区分は約450通。ちょっと多めかな。区分が終わったら通数を入力する。
 道組、車両点検
 次は道順組立。ここでも端末機の画面の「道順組立」を選択してボタンで確定する。「道組」の開始時刻が記録されると同時に前の作業に要した時間も記録される。
 配達順路トップの区分口から郵便を取りだし、作業台上に配達順に並べる。トランプのように少しずつ重ねて並べ終え、右端から掬うようにしてまとめて元の区分口に戻す。次の区分口からも取り出して並べて戻す。同姓やよく似た名前を間違ったり、隣どおしが混ざらないようにしないと誤配達につながるので郵便屋の能力(正確さ・迅速さ)が試される。そして誤配達が多いと人事評価で時給が下げられる。
 全配達の3分の2くらいの道順組立をしておかないとないと午後からの作業が遅くなる。とは言ってもブツが多くて3分の1もできないことがある。そうすると間違いなく2時間超勤になってしまう。
 9時すぎ、道順組立を中断して車両点検。端末機の作業を「車両点検」に切り替える。駐輪場へ行き、「燃・オ・車・チェ・ブ・ク・灯・バ・締め」をチェックするのだが、仕事の余裕があればやるが、なければ手を抜いて道組に戻る。タバコ組はやっとここで一服できる。
書留交付、正規の仕事が非正規に
 車両点検から戻ってくる頃に、書留や特定記録郵便など配達の際に受領印が必要なもの、配達の際にバーコードを読み取って配達時刻を記録させるレターパックやポスパケット、小物ゆうパック、代金引換郵便などの交付がある。端末機を「交付」に切り替える。
 通数を数えて受領印を押す。さらに、端末機で郵便に張り付けられたバーコードを1通ずつ読み取る。これはこの郵便が、いま私の手元にあることを記録するもので、利用者のパソコン追跡には「配達中」と示される。さらに書留〇〇通、特定記録〇〇通、レターパック〇〇通、……と端末機に入力する。結構うっとおしい作業だ。今日は全部で75。バーコードを読み取るだけでも大変だ。読み取りを忘れたらもっと大変だ。
小物の書留は腰のカバンに入るが、それ以外は小型のボテ箱に入れておいて、配達に出発の際にバイクの荷台のボテ箱に積みなおす。
(つづく)
インフォメーション

国際反戦デー兵庫県集会

  • 10月21日(火)18時30分
  • ひょうご共済会館
  • 講演「沖縄と集団的自衛権」
    高作正博・関西大学法学部教授
  • 参加費 500円
 ※平和憲法を守る兵庫県連絡会

日本郵便非正規労働者を守る会
勝利報告集会(第2回総会)

  • 10月24日(金)18時30分
  • 神戸市勤労会館・多目的ホール
 T部=報告集会 U部=懇親会(参加費 1,000円)

第18回働く女性の交流集会

  • 10月26日(日)13時30分〜16時40分
  • ひょうご共済会館(JR元町駅北へ10分)
  • 講演「雇用破壊から社会のあり方をみる」
    小林美希さん(労働経済ジャーナリスト)
  • 職場報告
 ※実行委員会 078-360-4674