「新社会兵庫」 8月26日号
- 三上監督が“沖縄”を語る
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安倍政権の民意無視、問答無用的な強権的措置が沖縄・辺野古の新基地建設をめぐってもあからさまに続いている。埋め立てのための海底ボーリング調査の着工強行で辺野古の事態は緊迫している。力づくでも反対闘争を排除し、封じ込めようとする強硬な姿勢だ。こんななか、もっと沖縄を知り、沖縄の生の声も聞こうと、8月1日、2日の両日、西脇市と丹波市の2会場で「『標的の村』上映会&三上智恵監督お話会」が開かれた。
2会場での上映会には地元の西脇、丹波のほか、多可、篠山、加西など各地から合わせて350人が参加した。遠くは、神戸や淡路、但馬、京都府からの参加もあった。
夏休み中ということもあって各回とも小学生の参加もあり、上映後は三上智恵監督のトークを最後まで熱心に聴いていた。
今回の上映会は、3月に篠山で「標的の村」を上映したメンバーと「標的の村」西脇実行委員会とで構成する「丹波と西脇で『標的の村』を観る会」が主催。憲法たんば、ひょうご丹波・憲法を生かす会や「ピース9にしたか」など多くの団体が協賛して上映運動に取り組んだ。
北播地区では「標的の村」の初上映となった西脇市民会館中ホールは、1階席、2階席ともほぼ満席の盛況で、台風の影響で到着が遅れた三上監督のトークも上映後予定通り行われた。
また、丹波市のポップアップホールでは昼夜の2回上映。昼の部では、京丹後から「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井事務局長を招き、特別報告を受けた。
次回作品を辺野古などで現在撮影中の三上監督のトークは大好評。辺野古の最新の動向が伝えられるとともに、辺野古の住民のたたかいも追った次回作品にかける熱い思いも語られ、会場では次回作品製作応援のカンパもたくさん寄せられた。
参加者からは、「私たちは本当の沖縄のことを知らなさすぎる。こんなひどいことがずっと続いていたとは。もう胸がしめつけられ、言葉にならない」「『日本は平和じゃない』という言葉が印象に残った。日常を守るために、こんなにも苦しい思いをしなければいけない事実を何も知らなかった」「沖縄でのリアルな状況を解りやすくお話しいただき、勉強になった。三上監督の次回作も楽しみにしている」などの感想が寄せられている。
(K)
写真上:三上智恵監督 写真中:会場がほぼ満席状態になった西脇上映会=8月1日、西脇市 写真下:昼、夜2回の上映を行った丹波上映会=8月2日、丹波市
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今年で10回目となるピースフェスタ明石が8月6日〜10日、明石市立勤労福祉会館で開かれた。
フェスタは、戦後60年の2005年から始まり、多くの市民団体や労働組合、個人などが参加した実行委員会で開催しており、窓口を明石地労協人権平和センターが担う。憲法を生かす会・明石も実行委員会の一員。
今年は、1階のギャラリー会場では長野県の安曇野ちひろ美術館の協力による「いわさきちひろ複製画展」がメインに展示され、昨年、同美術館が製作した「平和パネル」も展示された。
他にも戦時の暮らしの品々の展示や侵略戦争の歴史、明石空襲の記録、原爆と人間展、平和憲法を考える、フクシマは今……原発事故は終わらない、沖縄基地問題など、実行委員の手作りによる展示も行われた。
9日は、「戦後69年、市民による戦争体験談」が開かれ、4人の市民が自らの戦争体験談を語った。中学2年生の時に長崎で被爆した方、明石空襲で浜を逃げ回った方、防空壕で助かったが自宅が焼夷弾で丸焼けになってしまった方、大阪から明石に疎開していて明石空襲に遭った方たちだ。それぞれの貴重な生々しい体験を聞くことができた。
最終日の10日は折からの台風11号の直撃で、ミニ「平和の集い」、フリーマーケット、そしてメインイベントの「井筒監督、いまを斬る〜だまっていれるか、いまの日本〜」と題したディスカッショントークは1週間後の17日に延期された。
(K)
写真:最終日前日には4人の市民がそれぞれの戦争体験を語った「戦争体験の集い」=8月9日、明石市
- 憲法を生かす会ひょうごネットが呼びかけ 9.13
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米軍Xバンドレーダー基地の建設を許すなと、「京丹後・米軍Xバンドレーダー基地に反対する兵庫集会」が、憲法を生かす会・ひょうごネットの呼びかけで9月13日、神戸市中央区のあすてっぷKOBEで開かれる。
米軍の高性能早期警戒レーダー配備に向けた基地建設工事は5月末、京丹後市経ヶ岬で強行着工されたが、地域住民らで作る「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」や「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」などは昨年から署名活動や2回の反対集会を通じて基地建設を許さない運動をねばり強く展開している。署名活動では半数以上の住民が基地反対の意志を示している。
防衛省によると、今後10月にレーダー本体を設置、12月には本格運用を始めるとしており、要員は米軍20人を含む160人とされている。
集団的自衛権の行使で日本を戦争する国にしようとする安倍政権の下、新たな米軍基地建設によって近畿は戦争の最前線に変えられようとしている。この基地建設を許さないために、沖縄をはじめ全国の反基地闘争と連帯しながら、兵庫でも現地の状況を知り、学びながら運動を強めていこうと、「生かす会・ひょうごネット」は呼びかけている。現地で反対運動に取り組む「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」の永井友昭事務局長を迎えてお話を聞く。
(N)
- 芦屋市で抗議の集会と行動
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8月31日に芦屋市南芦屋浜で実施される県と阪神8市町の合同防災訓練に県が米軍の参加を要請したことが明らかになっていたが、井戸県知事は8月4日の定例記者会見で、キャンプ座間から米軍のヘリコプター(ブラックホーク)1機が参加することを発表した。
これに対し、米軍の参加を中止するよう関係自治体に申し入れていた芦屋市内の労働組合と市民団体(芦屋地労協、市民がつくる芦屋会議、あたたかく民主的な市政をめざす芦屋市民の会の3者)は、米軍の参加に抗議する実行委員会を結成、抗議集会や抗議行動への参加を呼びかけている。
- 抗議集会
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- 8月30日(土)16時〜17時30分
- 芦屋市宮塚公園(JR芦屋駅南500m、阪神芦屋駅東700m、鳴尾・御影線沿い)
※集会後、JR芦屋駅までデモ
- 抗議行動
- 8月31日(日)9時〜
- 潮芦屋フリーゾーン(浜風大橋南バス停下車すぐ)
※ともに「防災訓練への米軍参加に抗議する芦屋地区実行委員会」の主催
- 武庫川ユニオンが定期大会
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労働組合武庫川ユニオン(上山史代委員長)は8月3日、尼崎市内で第27回定期大会を開催した。
会場は移転した事務所のある阪神出屋敷駅に接続したリベルの会議室で、何とか確保した狭い会議室に組合員69人と来賓が集い、熱気の中での開催となった。
冒頭、上山委員長は「安倍政権は集団的自衛権の行使容認、原発再稼動、労働法制改悪に突き進んでいるが、ここで私たちがストップをかけなければいけない。出屋敷の地から新たな運動を再出発しよう」と訴えた。
来賓あいさつを受け、小西純一郎書記長から経過報告と活動方針の提案があった。「今年度も組織人員を減らし325人で大会を迎えたが、組織活動は前進できたので、次年度は組織拡大ができる年度になる。政治課題にも取り組めるユニオン運動にしていきたい」と提案された。
組合員からは、裁判闘争を闘う、重里学園分会、アサヒL&Cと闘う宮本さん、日本郵便非正規ユニオンの福本さんの3つの報告を含め、7人から闘いの報告があった。阪神クリエート分会の吉田さんは、「組合員が通勤途上自転車のパンクにより14分遅刻したが、会社は皆勤手当のうち4千円の減額を通告。直ちに職場で交渉を行ない、半日休を認めさせた。職場の過半数確保に頑張る」との発言に組合員から「元気をもらった」という感想が述べられた。
大会は最後に上山委員長らの再任をはじめ、新役員を選出して閉会した。
(K)
写真:「今年度の組織活動の前進で次年度は組織拡大ができる」と訴える小西書記長=8月3日、尼崎市
- 神戸ワーカーズユニオンも定期大会
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神戸ワーカーズユニオン(西直子委員長)も8月3日、第28回定期大会を神戸市勤労会館で開いた。
今大会に掲げられたスローガンは「失敗を恐れずはじめよう 私がつくるユニオン」。この1年の活動実態を踏まえ、それぞれがもっとユニオンに主体的に関わろう、働く者の団結をつくることにもっと責任を持ち合おう、という意味が込められた。
冒頭、西委員長があいさつし、「ユニオンがかつて中国人研修生の問題に取り組んだ時、彼女たちが言った『私たちに関心を持ってくれてありがとう』という言葉が忘れられない。ユニオンとは何かを語っているようだ。あらためて労働組合の力をみんなで考え合おう」と訴えた。
来賓あいさつののち、映像と画像でまとめたワーカーズユニオンのこの1年の活動をDVDで振り返った。
議案は木村文貴子書記長らが報告・提案。新しい分会ができたり(大会直前にも別の新分会が結成)、地域での支部活動の充実や各区交流会の活発化などが確認できる一方、一番古い分会が会社の破産で解散するなど、組織的には一進一退の状態で前大会からは12人減の250人で今大会を迎えたことが報告された。
質疑討論までに会場を和ませるストレッチ体操を挟んで、出席した各分会からの近況報告や垂水支部、さらに支部づくりをめざす各区の交流会の活動報告が続いた。また、新しく加入した個人の組合員の紹介もあった。
大会では沖縄の辺野古と高江のたたかいに送る檄布への寄せ書きも集められ、憲法を守る運動、労働法制の改悪を許さない運動にさらに力を入れることを確認した。
最後は、全員が輪になってみんなで手話をしながら「Belive」を歌い閉会した。
写真:恒例となったストレッチ体操で体をほぐしてから質疑討論へ=8月3日、神戸市
- 憲法を生かす会・尼崎
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憲法を生かす会・尼崎は8月5日、新しい企画として始めた「現代を考える政治セミナー」の第3回学習交流講座を尼崎市内で開いた。
今回のテーマは沖縄問題。助言者に毛利孝雄さん(沖縄大学地域研究所特別研究員)を招き、「沖縄の闘い、沖縄の心」と題する報告と問題提起を受けた。
埼玉県在住の毛利さんは退職後、60歳を過ぎてから3年間、昨年3月まで沖縄大学に学びながら、若い学生たちとも一緒にオスプレイ配備反対闘争などの運動現場にも関わってきた活動家。
沖縄での生活や活動体験を踏まえながら、大量のスライドを使って、構造的沖縄差別の仕組み、沖縄の民衆の闘いとそれを貫く“心”、そして、最新の動向として海底ボーリング調査の着工強行をめぐり緊迫した情勢にある辺野古の闘いの現状などについてきめ細かく語った。
辺野古については、新基地の建設は日米軍事同盟を支える巨大中核基地の建設であり、ますます沖縄を軍事要塞化するものにほかならず、それこそが辺野古「移設」の本質だと強調。さらに、沖縄の民衆運動が教えてくれたものとして、@辺野古、高江、普天間と“現場”の持つ意味、力の大きさ、A一人でもやれることをやる活動スタイル、B“絶対にあきらめない”という現場の心情などをあげた。
講座には若い人の参加もあり、沖縄の闘いとの連帯を確認しあった。
写真:助言者の毛利さんと沖縄大学で共に学び、行動して大阪に就職した若者も参加して交流を深めた=8月5日、尼崎市
- 新社会党県自治体議員団会議
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新社会党兵庫県自治体議員団会議(議長・粟原富夫神戸市議)は、7月24日、定例の研修会を開いた。
冒頭、先の加古川市議選の激戦を勝ち抜機7期目の当選を果たした松崎雅彦議員から支援のお礼のあいさつが行われた。
研修会では6月議会の報告が行われた。特徴的なことでは、明石市で住民投票条例検討委員会が出した答申書について報告があり、開票要件を設けず、定住外国人に投票権を認めるなど先進的な内容が盛り込まれており、今後、パブコメなどを経て条例案が議会で審議されるが、制定されれば県下初の条例になる。神戸からは神戸ワイン(株)への貸付金債権放棄に関わる市の責任、大阪湾岸道路西伸部延伸、復興借り上げ住宅、フェニックス神戸沖処分場への高島市の基準超ダイオキシンの搬入問題などが報告された。芦屋からはPFI―BT方式での市営住宅の大規模集約事業についての概要や問題点が報告された。
また、来年度から施行される「子ども・子育て支援新制度」にもとづく各市での計画の取り組み状況や問題点についての協議・検討も行われた。
(N)
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