「新社会兵庫」 7月22日号
戦争国家への法整備阻止!安倍内閣打倒!
 安倍政権が強行した憲法解釈変更の閣議決定で、これまでの歴代政府の解釈でも海外での武力行使を禁じてきた憲法9条は無きものにされようとしている。立憲主義を否定する、一政権による解釈改憲は、 憲法クーデター≠ニもいうべき歴史的な暴挙だ。今後は自衛隊の海外での武力行使のための関連法の整備が焦点になるが、政府は来年の通常国会に法案提出の予定だ。闘いはまだまだ、これからだ。怒りを持続し、戦争国家への法整備を許さない、改憲阻止・安倍政権打倒の闘いの強化へ共同の輪を拡げよう。

 集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が強行されたことに対し、7月1日夕刻から首相官邸前をはじめ、全国各地で緊急の抗議行動が取り組まれた。
 神戸市中央区の三宮では1日夕6時から、新社会党兵庫県本部が急きょ呼びかけた抗議の宣伝行動が、60人が参加して三宮交通センタービル前で行われた。「閣議決定糾弾、日本を戦争する国にするな」などと訴えるビラを通行人に配りながら、粟原富夫県本部委員長(神戸市議)が先頭に立ってマイクで訴えた。
 また、2日夕には「憲法ひょうご」(ひょうご憲法集会実行委員会)が呼びかけた抗議行動が行われた。実行委員会に結集する労働組合や「憲法を生かす会」などの運動団体から100人を超える人が集まり、「閣議決定を許さない」「安倍は辞めろ」など、それぞれに用意をした横断幕やプラカード、ゼッケンなどで通行人にアピールした。
 安倍政権による解釈改憲を許さず、憲法9条を守る運動は、自衛隊法や周辺事態法の改訂など、自衛隊の海外派兵のための法整備阻止が課題となる。年内にも予定されるガイドライン(日米防衛協力のための指針)改訂も大きな政治的焦点だ。安倍政権の戦争への道の暴走を止める大衆運動の拡大・強化が求められている。

写真上:60人が参加して急きょ行った新社会党兵庫県本部の緊急抗議行動=7月1日、神戸市中央区三宮
写真下:憲法ひょうごの抗議行動には100人を超える人が集まった=7月2日、神戸市中央区三宮

「戦争をさせない1000人委員会ひょうご」が発足
 賛同団体・賛同人の協力を呼びかけ
 「戦争への道を突き進む政府の暴走を阻止し、一人ひとりの平和に生きる権利を守りぬくための運動」として、今年3月、作家の大江健三郎さんら16人の学者・文化人が発起人となって「戦争をさせない1000人委員会」が発足した。同委員会は、全国での会の立ち上げや「戦争をさせない全国署名」の運動の取り組みなどを呼びかけ、活動を進めている。
 兵庫でも「平和フォーラムひょうご」が中心となって6月21日「戦争をさせない1000人委員会ひょうご」が結成され、いま、賛同協力(賛同人、賛同団体を募集)を広く呼びかけている。呼びかけ人は、本多義弘(自治労兵庫県本部)、坂本三郎(部落解放同盟兵庫県連合会)、泉雄一郎(兵庫県教職員組合)の3氏。
 問い合わせは自治労兵庫県本部(担当=森、荒西)まで。電話078−392−0820
県内16の団体が結集して総会 6.29
 「憲法を生かす会・ひょうごネット」の結成総会が6月29日、神戸市の兵庫勤労市民センターで開かれた。総会にはひょうごネットに結集する県内16地区の「憲法を生かす会」等の組織から約40人が参加して今後の活動方針などを確認しあった。
 同ネットは、昨年11月の脱原発の講演会の開催をきっかけにネット結成に向けた準備会の活動を始め、秘密保護法反対運動や集団的自衛権問題の講演会などの取り組みと準備会の開催を重ねてきた。その間、ネット結成の意義や運動の拡大・強化に向けた課題などについて協議を進め、約9カ月間におよぶ準備期間を経て結成に至った。
 総会では準備会の活動が報告されるとともに、今後の活動方針として米軍Xバンドレーダー基地反対闘争の取り組みなどが提起された。また、「生かす会」相互の連携、運動・情報の交流、ニュースの発行、目的を同じくする他の運動団体との連携の強化なども確認した。
 総会議事後は第2部として憲法をめぐる情勢や運動課題についての学習会が行われ、鈴田渉さん(全国憲法研究会・日本政治学会会員)から問題提起を受けた。
 総会終了後、集団的自衛権行使容認の閣議決定を目前にして、これに反対を呼びかける緊急の街頭宣伝行動をJR兵庫駅前で行った。

写真:京丹後市の米軍Xバンドレーダー設置反対闘争にも取り組んでいくことを確認した結成総会=6月29日、神戸市兵庫区
秘密保護法の廃止も訴えて 大阪弁護士会が集会呼びかけ
 「平和主義が危ない!秘密保護法廃止!」を掲げた「野外集会」が7月6日、大阪市の扇町公園で開かれた。集団的自衛権行使容認の閣議決定が強行された直後の集会であり、本降りの雨の中にもかかわらず、会場は檀上が見えないほどの人や色とりどりののぼりでぎっしり。主催者発表で5061人が参加した。
 兵庫や奈良など、毎月6日に秘密保護法廃止のために取り組んでいる“ロックアクション”としてこの集会に合流したところもあり、兵庫では「憲法を生かす会・ひょうごネット」が参加を呼びかけた。
 集会を主催したのは大阪弁護士会。冒頭、石田法子・同会会長は「集団的自衛権行使容認は、憲法を乗っ取り、平和主義を破壊する行為。全国に52あるすべての弁護士会から反対声明が出ている。これを許せば日本は法治国家とは言えず、民主主義も危うい。反対の声を一つにしたい」とあいさつ。同会の事務局次長も「秘密保護法とセットになれば、日本が先制攻撃をしても知ることすらできなくなる。この法律を止めるため共にがんばろう」と趣旨説明。
 つづいて各団体から17人が登壇して訴えた。日弁連をはじめ、各政党、各宗教団体、環境・消費者・人権などの運動に取り組む各市民団体、さらに「全日本おばちゃん党」など幅広く各方面から結集した。「安倍政権は即時退陣せよ!みんなで声をあげ続けて集団的自衛権行使を止めよう!」とのそれぞれの訴えに、参加者は大きな拍手や声援で応えた。
 集会後は3つのコースに分かれてデモ行進を行った。
(彩)
写真:人がぎっしり集まった会場には「集団的自衛権行使反対」や「秘密保護法廃止」をアピールするアドバルーンもあげられた=7月6日、大阪市・扇町公園
小西純一郎さんが委員長を退任
 県内7つの地域ユニオンでつくるひょうごユニオンは7月5日、明石市内で第17回定期総会を開いた。
 冒頭、2006年の第9回大会以降長く務めてきた委員長役を今大会で退任する小西純一郎委員長が任期を振り返りながらあいさつ。「ユニオン運動こそ労働運動再建の担い手と県下に広げてきたが、再建の展望はそう甘くない。新しい息吹を感じる闘いに勇気づけられながら、もっと力をつけ前進していこう」と訴えた。
 塚原久雄事務局長らによる議案提案ののち、参加の代議員からそれぞれの争議や各地域ユニオンの活動状況がつぎつぎと報告され議案を補強した。不当解雇、不当配転に対する裁判闘争、一方的な雇い止め通告やパワハラなどへの反撃など、新しい組合員も発言した。
 確認された活動方針は、@2000人のひょうごユニオンをA争議支援体制の強化B労働法制の総破壊を許さず社会的労働運動の推進C労働運動の共闘体制の強化D改憲阻止、脱原発の運動の強化などが柱だ。
 最後に、西山和宏新委員長が「労働運動が積み上げ崩されてきたものをもう一度積み上げていくしかない。ひょうごユニオンとしてもっと多角的に結びつき立体的な運動をつくろう。今が踏ん張りどころ。あきらめないことだ」などと述べ、団結ガンバロウで締めた。

写真:今大会で委員長を退任した小西純一郎さんが「新しい息吹もでてきた」とあいさつ=7月5日、明石市
 「共生・連帯」近畿の第2回総会が1日、大阪市内で開催された。
 主催者を代表してあいさつした共同代表の丹羽雅雄弁護士は、安倍首相の戦争国家づくりが強引に進められていることにふれ、「民衆のための社会づくりをめざして労働や教育問題など個別具体的なたたかいに力を注ぎ、『共生・連帯』の組織を強化しよう」と述べた。
 また、連帯あいさつで新社会党近畿ブロック議長の山下慶喜・茨木市議は、「安倍の強引なやり方に対し、抗議の焼身自殺騒動もあったが、マスコミはほとんど報道しない。報道官制が強まっていることを実感する。いまこそ左派やリベラル勢力は真剣に統一したたたかいを実現させるときだ」と訴えた。
 総会では、「人びとの力で戦争、貧困、差別をやめさせる共同戦線形成へ」のスローガンのもと、@米軍のXバンドレーダー基地設置反対や辺野古基地建設阻止闘争など大衆運動に全力を挙げる、A2016年国政選挙を念頭に、15年統一自治体選挙を共同で闘う基盤となるプラットホーム(選挙母体)づくりをめざす、B政治勢力形成にむけ労働運動の発展に力を尽くす。そのための政治学習に取り組む―などについて確認、組織の強化・発展を誓い合った。
(N)
写真:16年国政選挙、15年統一自治体選挙をたたかう共同の基盤形成の追求も確認した総会=7月1日、大阪市
 5月21日に福井地裁で出された、大飯原発3、4号機の差し止めを命じた歴史的な判決の報告会「中嶌哲演さんのおはなし」が7月5日、神戸市の新長田ピフレホールで行われ、約200人が参加した。
 主催したのはこれまで被災者支援などの脱原発運動に関わってきた「神戸こども未来舎」(主宰・ちびくろ保育園園長の田中英雄さんや保護者ら)。
 報告会では、まず原告団長を務める中嶌哲演さんが判決内容を解説。判決文の「はじめに」の中の「人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、これを超える価値を他に見いだすことはできない」とする内容に画期的な判決内容が凝縮されていると指摘。そのうえで、原発事故の可能性が否定できない以上、再稼働は認めないとする判決を高く評価した。また、今でも福島の子どもたちは危険な放射能汚染にさらされており、これを放置していることは許し難い国家犯罪であるとも指摘した。
 続いて、福島から京都に避難している鈴木絹江さんが福島の現状を報告。放射能汚染をめぐって地域や家庭内での対立、それらによる精神疾患が増え、自殺者も多数出ていることが明らかにされ、口には出さないまでもみんな心の中では不安を抱えて生活している現状などが訴えられた。
(N)
写真:人格権こそ憲法上、最高の価値をもつ権利とした福井地裁判決を解説する中嶌哲演さん=7月5日、神戸市長田区
憲法を生かす会長田が主催
 憲法を生かす会・長田は6月20日、長田区南部の「平和マップを歩こう」を行った。『少年H』にも登場する同所は、軍需工場やガスタンク、鷹取の車両工場があり、激しい空襲に遭った地だ。
 高速長田を出発し、1945年2月5日に軍需施設と間違われて爆弾を落とされた金楽寺に行った。金楽寺は、水平社の大会が開かれた大きなお寺で、兵庫の女性労働史にも集会の場所として名前が出てくるそうだ。
 新湊川沿いは源平合戦の古戦場で、平家の監物太郎の碑や源平勇士の碑もある。戦災復興記念碑の傍には日清戦争に従軍した記念碑もある。
 戦後の朝鮮人の朝鮮語を取り戻そうとする学校設置とそれへの弾圧という阪神教育闘争の跡地の一つ、神楽小学校(現長田南小学校)の石碑を見て、胴塚、腕塚を回り、満福寺を経てJR鷹取駅で解散した。
 旧二葉小学校の地域人材センターには戦争中の宣伝ポスターがたくさん貼られていた。少し説明がほしいが、戦時中、町はこうなっていたんだとよくわかる。
(K)
写真:地域人材センターには戦時中の宣伝ポスターがたくさん貼られていた=6月20日
インフォメーション

西神戸憲法集会2014

  • 7月27日(日)14時〜
  • 須磨区役所4F多目的ホール
  • 講演 遠藤孝康さん(毎日新聞記者)
    -毎日新聞連載「憲法を読む」担当記者が語る-
  • 参加費 500円
〈主催〉 憲法を生かす会・西神戸連絡会

『標的の村』上映会&三上智恵監督お話会

  • 8月1日(金) 西脇市民会館・中ホール
    @19時〜 ※上映後三上さんミニトーク
  • 8月2日(土) ポップアップホール(丹波市)
    @14時〜 ※16時〜17時 三上さん講演
    A19時〜 ※上映後三上さんミニトーク
  • 前売り券 1,000円(当日 12,00円)
〈主催〉 丹波と西脇で『標的の村』を観る会

8月の“ロックアクション” ひょうごの行動

  • 8月6日(水) 16時〜18時
  • 神戸市三宮・マルイ前
〈呼びかけ〉 憲法を生かす会・ひょうごネット