「新社会兵庫」 6月24日号
戦争への道=集団的自衛権行使容認 閣議決定を許すな
 何が何でも憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使容認へとつき進もうとする安倍政権がいつそのための閣議決定を強行するのか、与党協議の行方が緊迫度を増しているが(6月13日現在)、安倍の壊憲暴走≠ヘさらに危険を膨らませている。安倍政権による改憲を許さない憲法闘争は正念場に向かう。そうしたなか、兵庫県内各地の「憲法を生かす会」等を結ぶ「憲法を生かす会・ひょうごネット」が6月29日に結成総会を開き、出発する。

 同ネット準備会は6月9日、第6回準備会を開き、6月29日に神戸市兵庫区の兵庫勤労市民センターで開く結成総会の要綱などを確認した。
 同ネット準備会は、昨年11月の「福島第一原発視察同行ルポ報告会」の開催の企画を皮切りに、県レベルのネットワークの結成を決意し、以降、準備会で意見交換を重ねながら結成に向けた準備を進めてきた。その間、講演会の開催や秘密保護法案反対運動、同法の成立後は法の廃止に向けた「ロックアクション」に取り組み、8月の県の防災訓練への在日米軍の参加中止を求める県への申し入れも行ってきた。
 結成後は、各地区の「生かす会」の相互連携、運動交流、情報交換を通じてネットワークの拡充を図りながら、運動の強化をめざす。また、目的を同じくする他の運動団体との連携の強化も確認している。2か月に1回の運営委員会を開き、適宜のニュース発行も行い、情報を発信する。

阪神と西神戸で憲法講演会
 各地域の「憲法を生かす会」は地域ブロック単位でも運動の企画を進めており、新たに立ちあがる「憲法を生かす会阪神連絡会」は7月13日に西宮勤労会館で、4年前から毎年集会を開催してきた「西神戸連絡会」(兵庫、北、長田、須磨、垂水の5つの各「憲法を生かす会」で構成)は7月27日に須磨区役所多目的ホールで、それぞれ憲法講演会を開く。
 各「生かす会」の活動を踏まえながら、共同・連携することによってこれまでの運動の枠と規模を広げることを、さらにその中で得た成果を各単位「生かす会」に還流することをめざしている。

写真:ロックアクションに取り組む「憲法を生かす会・ひょうごネット(準備会)」のメンバーたち=6月6日、神戸市中央区三宮
憲法を生かす会・明石
 「憲法を生かす会・明石」は6日、明石市内で「再出発の集い」を開き、今後の活動の強化などを確認しあった。
 同会は8年前に結成されたが、この間、独自の活動は休止状態になっていた。しかし、安倍政権がつくり出す危機的な憲法情勢のなか、あらためて地域から憲法を守り生かすための活動をすすめ、他の運動団体とも連携して憲法改悪へのすべての動きに抗する運動を強めていこうと、再出発の運びになった。
 集いでは、神戸YWCA平和活動部の川辺比呂子さんから「『憲法出前授業』の経験から」と題する問題提起を受けた。川辺さんは、「憲法を自分の生活に引き寄せて考え直してほしい」「関心のない人にこそ憲法のことを考えてほしい」とYWCAで取り組んできた「憲法出前授業」の活動を紹介し、その中で得た若者たちの感想などを語った。
 会は、今後の活動として@講演会、学習会、宣伝行動などの企画A「ピースネット明石」の活動への参加B「ピースフェスタ明石」実行委員会への参加C憲法を生かす会・ひょうごネットとの連携などを決めた。さらに、永井俊作明石市会議員ら3人の共同代表と事務局を選出して「再出発の集い」を終えた。

写真:危機的な憲法情勢のなか あらためて地域から運動を強めようと再出発を誓った=6月6日、明石市・アスピア明石
独自の街頭宣伝行動も
 新社会党兵庫県本部の女性党員交流会が6月8日、神戸市内で開かれた。
 「兵庫における臨時・非常勤職員等評議会の取り組み」として、労組結成25年の芦屋留守家庭児童会(学童保育)指導員労組の取り組みから自治労兵庫県本部臨職評の取り組みまでの報告がされ、それをもとに職場交流が行われた。何よりも雇用の安定と、正規職員との均等待遇を目指してきた粘り強い取り組みに迫力と広がりが感じられ、それぞれの職場や周囲の仲間の働き方を考えさせられた。社保労連の同志からも、交渉権が現場にない大変さも含め、非正規が半数をはるかに超える実態が報告された。
 午後は、沖縄・辺野古の闘いのDVDを見た後、沖縄交流団の報告を受け、各総支部や党員の現状と問題意識が交流された。
 集団的自衛権行使容認の閣議決定をめぐって緊迫する状況の中、「非武装中立、憲法9条を守ろうと思ってきたのに、今こそ何かしたい」という熱い思いが語られ、11日に元町駅前で街頭宣伝行動をしようとなった。交流会の間にも行動でのアピール用のポスターが次々と描きあげられ、11日は8人で集団的自衛権行使容認反対の宣伝行動を行った。前日には新長田でも行動を行ったが、ともに20代の若い人も含めビラはよく受け取ってもらえ、関心の高さを感じた。
 一人ひとりの力を出し合って、今の危険な政治状況を変えていきたい、改めて新社会党を強く大きくしたいと確認しあった交流会となった。
(K)
写真:交流会での提起をもとに集団的自衛権行使容認反対の街頭宣伝行動を取り組んだ=6月11日、JR元町駅前
第17回平和・人権・環境を考える集い
 自治労兵庫県本部が主催し、憲法たんばが共催した「第17回平和・人権・環境を考える集い」が6月7日、丹波市内で開かれ、自治労組合員のほか市民ら150人が参加した。
 「平和」をテーマに、沖縄から招いた伊波洋一元宜野湾市長が記念講演。基地の現状や政府の安全保障政策についての説明を行った。
 伊波さんは、米国は中国の経済成長を踏まえ、米中全面戦争や核戦争を回避するため「非対称戦争」を戦略化していると指摘。この作戦で米国は、日本が南西諸島で戦端を開いて中国軍を攻撃するよう求めており、伊波さんは「沖縄にとっては戦場になることを意味している」と述べた。
 また、日本の安全保障政策は本土を戦場にすることを想定していると強調した伊波さんは「自らの頭で考えない安全保障論だ」と批判。「数年後には日本の何十倍もの経済力を有する中国と競うのではなく、学び合い、互いに成長できる関係を構築することだ」とまとめた。
 その後、地域の平和運動、国際結婚を取り巻く現状と支援など4つのテーマで分科会が持たれた。
 「地域の平和運動」の分科会では、憲法たんば、ピースネット明石、平和友好祭実行委員会が報告を行い、「地域運動を継続させるためには何が必要か」などの交流が深められた。 
(A)
写真:記念講演のほか4つのテーマで分科会も持たれた集い=6月7日、丹波市
ピースネット明石
 今年で5回目となる「ピースウォーク明石」が5月31日に行われ、29人の市民が参加した。熱中症対策が心配されていたが、当日は曇り空で、歩くのにはちょうどいい天気となり、集まった人々は水分補給に気を付け、半日をゆっくりと歩きながら戦跡巡りを楽しんだ。
 山陽電車・林崎松江海岸駅に9時45分に集合して全体のルート説明や注意事項などを聞いたのち、駅前にある「北向き地蔵」(戦後まもなく、溝などに子どもが落ちて犠牲者が多く出たために浄財を集めて設置)からピースウォークを始めた。その後は、「身代わり地蔵」(空襲などで犠牲になった動員学徒生などの霊を救う)、林神社(空襲の慰霊碑)、川崎神社(空爆を受けた川崎航空機工業)、山陽電車・西新町駅の「空爆犠牲者之碑」など、そのいわれなどを聞きながらゆっくりと見て回った。
 途中、黒田官兵衛の母方も住んでいた「織田家長屋門」も見た。
 「ピースウォーク明石」は、明石の平和運動団体である「ピースネット明石」が主催し、毎年多くの市民の参加がある。
 戦争を遠い過去のこととするのでなく、当時の人々の苦難に思いを馳せながら平和の重みを噛みしめ、いま安倍政権が推し進めようとしている集団的自衛権行使容認、解釈改憲の動きは許せないという思いを強めた。
(狩郷)
写真:5回目を迎えた「ピースウォーク明石」には29人の市民が参加した=5月31日、明石市
労働法制ひょうごアクション
 「労働法制総破壊に反対する兵庫県共同アクション実行委員会」(労働法制ひょうごアクション)は6月5日、中央段階の「雇用共同アクション」が労働者派遣法の大改悪案の審議入り阻止に向けた「国会包囲網大行動」を実施したことに連帯し、兵庫県下でターミナルビラ配布行動に取り組んだ。あいにくの天候から、この日はJR尼崎駅、JR元町駅、山陽姫路駅の3カ所となった(三宮は11日に実施)。
 JR元町駅では兵庫県職労とひょうごユニオンから参加。「働くものの最低基準を破壊するな」と書かれた横断幕を掲示し、ハンドマイクでも訴えた。とりわけ、労働時間の規制緩和が盛り込まれようとしていることに、「残業代ゼロ法」「過労死促進法」であるとアピールすると、足を止めて訴えに耳を傾ける人もいた。
 同アクションは国会閉会前の6月19日夜には花時計前からJR元町駅まで緊急デモに取り組んだ。
(T)
写真:今回は県内の4つのターミナルでビラ配布を行った「労働法制ひょうごアクション」=6月5日、JR元町駅前
兵庫県パート・ユニオンネットワーク
 自治労臨職評、同有志単組、地域ユニオンらでつくる兵庫県パート・ユニオンネットワークは5月31日、神戸市勤労会館で定期総会を開いた。
 非正規労働者の権利向上に向けたこの1年間の活動を振り返り、引き続き「均等待遇の実現」「どこでも誰でも時給1200円」「使い捨ての有期雇用反対」などのスローガンをもとに、パートキャラバンなど外に向かっての活動を強めることを確認した。
 総会に引き続くパート・フォーラムでは、加古川市職労パート分会や三田市職労臨職、ひょうごユニオン(近大弘徳学園)から闘いの報告が行われた。
 その後、「安倍規制緩和の問題点」と題して、大阪労働者弁護団の中島光孝弁護士の講演を受けた。中島弁護士は、戦後の労働法体系は「経営の自由」を許さない闘いで築き上げられたもので、いま進められている労働法制の規制緩和はそれを根底から覆し、「労働者の使い捨て自由」な社会にするものだと鋭く批判した。いま国会に上程されている労働者派遣法の大改悪案はその最たるものであり、労働運動がもっと前に出て労働法制の総破壊と闘っていくことの必要性を訴えた。
(T)
写真:労働法制の大改悪がもくろまれる情勢のなか、外に向かっての行動の強化を確認した総会=5月31日、神戸市勤労会館
インフォメーション

大飯原発運転差し止め訴訟原告団長
中嶌哲演さんのお話を聞こう

  • 7月5日(土)14:00〜
  • 新長田ピフレホール(JR新長田駅南)
  • 参加費 500円(こども無料)
〈主催〉神戸こども未来舎(仮称)

野外集会 平和が危ない!秘密保護法廃止!

  • 7月6日(日)15:00〜16:00
  • 大阪市・扇町公園(雨天決行)
〈主催〉 大阪弁護士会
集会終了後、市民平和パレード実行委主催のデモ行進が行われます。

宇都宮健児 講演会 「押し寄せる貧困と戦争への道」

  • 7月13日(日)14時〜17時
  • 西宮勤労会館ホール(JR西宮から南へ7分)
  • 参加費 700円
〈主催〉 憲法を生かす会阪神連絡会

西神戸憲法集会2014

  • 7月27日(日)14時〜
  • 須磨区役所4F多目的ホール
  • 講演 遠藤孝康さん(毎日新聞記者)
    -毎日新聞連載「憲法を読む」担当記者が語る-
  • 参加費 500円
〈主催〉 憲法を生かす会・西神戸連絡会