「新社会兵庫」 3月11日号
14春闘討論集会を開催
 県内の7地区労(センター)、県職労やひょうごユニオンなど7有志労組、JPネットひょうごの15団体で構成する「ひょうご地域労働運動連絡会」(酒井浩二議長)は2月22日、23日の両日、グリーンピア三木で2014年春闘討論集会を開き、今、問われている労働運動の課題を考えるとともに、それぞれの活動の交流も行い14春闘への決意を高めた。

 討論集会の冒頭、酒井議長(尼崎地区労議長)はあいさつで、「いったい誰のために労働運動はあるのか、改めて基本に忠実に立
ち返り、労働運動が社会的に認知される力をつけなくてはならない」などと訴えた。  基調提起が岡崎進事務局長(明石地労協人権平和センター)によって行われたのち、3つの労働組合から春闘の取り組みを中心に報告があった。全港湾神戸支部が支部春闘討論集会のことを、武庫川ユニオンと神戸ワーカーズユニオンは各分会の春闘要求の内容や低賃金の実態などを報告した。
 つづいて「企業別から産別への転換―韓国の労働運動における取り組みと課題及び日本の労働運動の課題」と題して呉学殊(オウハクス)さん(独立行政法人労働政策研修・研究機構 主任研究員)が基調講演を行なった。
 呉さんは、根本問題として労働法に謳われている「労使は対等」という“対等性原理”の重要性を一貫して強調しながら、日本の現実の労使関係のなかではこれがあまりにも軽視されていると、労働者の異常な低賃金や使い捨て放題の現実を指摘。結果的には経営能力をも低下させ、「このままでは日本は15年で崩壊する」と強い危機意識を述べた。そして、これほどまでの労働者の力の弱体化について韓国との違いにも言及。「自分たちが世の中を変えられる」と思える労働者の意識とそれをもたらした闘争の経験の差だと提起。大きな課題となっている労働者の“保身主義”とでも言うべき保守意識の浸透について述べ、それを変えていけるのはユニオンの運動だとエールをおくった。 2日目は3つの分散会で、職場・生活の点検などをテーマに交流・討論した。

写真:講演では韓国労働運動の経験に照らしながら日本の労働運動の強化に向けた問題提起がされた=2月22日、三木市
兵庫県農業問題懇話会が総会
 TPP参加交渉が山場にさしかかった2月23日、兵庫県農業問題懇話会(中井常男会長)は第19回総会を神戸市内で開催し、県選出国会議員などに対してTPP参加交渉からの即時撤退を求めていくことなど、新年度の取り組みを確認した。
 「TPPと私たちのたたかい」と題して講演した全国農業問題連絡会の河村洋二事務局長は、1994年に発効(2008年完全自由化)した北米自由協定(NAFTA=アメリカ・カナダ・メキシコが加盟)にふれ、「メキシコは73%の農家が破綻するなど、農業が壊滅状態になり、農業労働者200万人が失業し、その大半がアメリカの不法移民化し社会問題になっている。今やアメリカ経済のおもしになっていると言われている」とし、「TPPもまた農業分野のみならず、医療や労働など、この国の社会構造を一変しかねず、結果として多国籍資本の草刈り場になる。『壊国TPP』だ」と述べた。また河村氏は、政府・与党に対しTPP参加交渉からの即時撤退を求めるハガキ運動を全国展開することを明らかにした。
 討論では、「中山間地で委託される農地が増えつづけているが、コメは大量につくってもなかなかもうけにならない」「神戸近郊ではコメから花卉(かき)栽培に転じる若手農家が増えている」「同じコメでも、収入がいい山田錦栽培が増えている」「消費者の立場から運動の提起をしてほしい」などの発言があった。
 総会では、組織の若返りに取り組むことや県内での視察交流会の開催、今年、北海道で行われる全国農業問題連絡会第12回全国交流会への参加、消費者と農をつなぐ取り組み、などの方針を確認した。
(N)
写真:「TPPは農業だけでなく多国籍資本の草刈り場をつくる“壊国TPPだ”と指摘する講演にも学んだ=2月23日、神戸市
市役所前で市民団体らが抗議集会
 2月16日の神戸空港開港8年を前に、「神戸空港問題は終わったのか? 開港8年を問う 空港開港8年抗議集会」が2月14日、神戸市役所1号館前で開かれた。
 神戸空港は開港8年を迎えても乗客数(ここ数年約240万人前後)は需要予測(403万人)には遠く及ばず、空港管理収支は実質赤字状態が続き、2014年度予算案でも3年連続で新都市整備事業から8億円を繰り入れるなど、市民の税金が投入され続けている。また、空港島も土地処分が進まず、起債償還のため来年度まで1000億円も借り換え、借金の先延ばしで次世代の市民に多くの負担を押しつけようとしている。
 集会では、呼びかけ団体の「新しい神戸をつくる市民の会」をはじめ、賛同した21団体の代表が次々とアピール。新社会党神戸市会議員団を代表して、あわはら富夫議員が決意を表明した。
 また、集会では、神戸市は神戸空港事業の失敗を認め、これまで指摘されていた需要予測や財政計画などの課題を速やかに再精査・検証し直して、市民に説明責任を果たすべきだ、などとする内容のアピールを採択し、神戸市に申し入れた。
(N)
写真:空港事業は破綻していると市民団体が次々とアピールした=2月14日、神戸市
あかし地域ユニオンが大会
 あかし地域ユニオン(西山和宏委員長)は2月15日午後、明石市勤労福祉会館で、結成から満15周年となる記念すべき第16回大会を開催した。顧問でもある永井俊作明石市会議員が来賓で激励のあいさつをした。
 大会では、約3年間にわたって闘い、昨年秋に山場を迎えて最終的には和解となった「東亜外業闘争」の経験をはじめ、この1年間の相談活動、「フレッシュセミナー」「スタッフセミナー」という学習活動、さらには15周年記念事業等の報告と総括を行なった。また、15周年記念事業を通じて再確認してきた成果と課題を踏まえ、地域の仲間とともに学習活動の強化、「ユニオン応援団」の拡大などに取り組もうという向こう1年間の活動方針を確認した。
 質疑の中では、自治体の非正規職員の仲間から「官民を越えた非正規の連携をしていこう」という発言、タクシー労働者からは「職場で言うべきことを言って働きやすい職場を作りたい」という発言、理容関係者から「家族や友人が世話になったが、今後は何でもできることを応援したい」という発言などが出され、大会を活気づけた。
(Y)
写真:結成から15周年の記念すべき大会であいさつする西山和宏委員長=2月15日、明石市
神戸市議会で「審査打ち切り」
 I(アイ)女性会議兵庫県本部と「日本軍『慰安婦』被害女性と共に歩む阪神連絡会」でつくる「『慰安婦』問題を考える会・神戸」は2月12日、神戸市議会に対して「日韓関係改善のため日本軍『慰安婦』問題の解決を求める意見書の提出を求める陳情」を提出した。
 日本軍「慰安婦」問題をめぐって、その解決を求める意見書を政府に提出した地方議会は宝塚市を皮切りにこれまで全国で44を数えている。
 総務財政委員会に付託された陳情は2月21日の委員会で審査され、門永三枝子さん(I女性会議兵庫県本部)が口頭陳述を行ったが、委員会審議は約15分で「審査打ち切り」の結果で終わった。
 同議会には一昨年9月にも同趣旨の陳情書が提出されているが、このときも「審査打ち切り」で終わっている。
 委員会では共産党が採択を主張したほかは、民主党、公明党、自民党神戸、自民党、維新の会、新世代神戸、市民力の各会派がこぞって「審査打ち切り」を主張した(新社会党は同委員会に委員はいない)。
兵庫県高齢者団体連絡会が4月6日に開催
 熟年者ユニオン(今村稔会長)、明日を考える東播高齢者の会(蔭山正彦会長)、西はりま熟年者の会(尾上勝会長)の3つの高齢者団体によってつくられている兵庫県高齢者団体連絡会(兵高連)は4月6日午後、神戸市勤労会館で講演会を開催する準備を進めている。
 4月からの消費税増税にとどまらず、年金、医療、生活保護、介護など高齢者の生活全体に対して切り下げ攻撃が強められているが、高齢者の怒りと力を強めて反撃のたたかいの第一歩としようとするものである。講師は金丸正樹氏(ろっこう医療生協専務理事)で、演題は「高齢者の明日を考える―高齢者こそ、生命と暮らしを守るたたかいのトップランナー」。
 兵高連は、この催しをたんなる講演会にとどめず、かつて労働者が元気であった時代を担った高齢者がたたかいの再スタートの場とすると意気込んでおり、それにふさわしく会場いっぱいの結集で成功させようとしている。さらに、兵庫県における高齢者戦線の前進、構築につなげようと展望している。
インフォメーション

集団的自衛権と国家安全保障基本法案を斬る

  • 3月21日(金・祝)13時30分〜
  • 神戸市勤労会館 308
  • 講師 高作正博・関西大学教授
  • 参加費 800円
  • 主催 憲法を生かす会・ひょうごネット(準)

いつの間にか奨学金がサラ金なみに!
「奨学金」制度の問題点を考える

  • 講演 岩重佳治 弁護士(奨学金問題対策全国会議事務局長)
  • 3月30日(日)14時〜16時30分
  • 神戸市勤労会館308号室
  • 参加費 500円 学生・相談者は無料
  • 主催 奨学金問題と学費を考える兵庫の会

高齢者の明日を考える
―高齢者こそ生命と暮らしを守るトップランナー

  • 金丸正樹 ろっこう医療生協専務理事
  • 4月6日(日)13時
  • 神戸市勤労会館
  • 参加費 500円
  • 連絡先 熟年者ユニオン 078-382-2124