「新社会兵庫」 2月11日号
反対運動進める実行委を結成 労働関係5団体が呼びかけ
 安倍政権が進めようとしている労働者派遣法改悪をはじめ、労働法制の大幅な規制緩和に対し、労働法制の総破壊を許さないと、県内の労働組合や労働関係団体が集まり「労働法制総破壊に反対する共同アクション実行委員会」(仮称。第1回実行委員会で正式名称を決定)が立ち上げられた。全港湾神戸支部、ひょうごユニオン、ひょうご地域労働運動連絡会、ひょうご労働法律センター、ひょうご労働安全衛生センターの5団体が呼びかけたもので、その結成集会が1月27日、神戸市勤労会館で開かれた。

 結成集会の冒頭、弁護士の上原康夫・ひょうご労働法律センター代表が呼びかけ団体を代表してあいさつ。「日本を世界でいちばん企業が活動しやすい国に、と安倍政権が進める労働法制規制緩和は労働者の生活破壊の道だ。起ち上がり、反対行動を起こしていこう」と訴えた。
 兵庫労連から津川知久議長が出席し、「この国民的規模の課題に共同して取り組んでいきたい」と連帯のエールをおくった。
 つづいて塚原久雄・ひょうごユニオン事務局長から会の活動方針案などが提案され確認された。会は賛同する労働組合、個人でつくり、安倍政権の雇用破壊にストップをかけるため一致点にもとづき共同の取り組みを進めるとして、地域での宣伝行動、パンフレットの作成や学習活動、署名活動の展開、集会の開催などに取り組む。代表には上原弁護士が就任。当面、呼びかけ5団体を事務局団体とし、連絡先をひょうごユニオンとする。
 その後の学習会では「労働法制の規制緩和の動きと問題点」と題して川口美貴・関西大学大学院法務研究科(法科大学院)教授が講演した。
 川口教授はまず、現行法制の雇用・労働条件に関する最低基準と主なルールを紹介。そのうえで、安倍政権のもとでの労働法制の規制緩和の動きについて、@全体的な方向性、A労働者派遣法制、B労働時間法制、C有期労働契約法制、D「ジョブ型正社員」、E解雇法制・紛争解決、F国家戦略特区―の7点にわたり、これまでの前進面を逆行させ、なくしてしまうような規制緩和に関する最新の検討・提案内容を紹介・解説しながら、それぞれについての問題点をていねいに指摘、批判した。
 そして、いまの労働法制規制緩和の動きは労働者の生活を破壊するもので、阻止する必要があり、必要な協力をしていきたいと締めくくった。
 労働法制の規制緩和に対しては中央段階ではナショナルセンターを超えて「安倍政権の雇用破壊に反対する共同アクション(雇用共同アクション)」が昨年10月に結成されており、これに兵庫段階で呼応しながら県下で運動を広げていく。

写真:広く共同して労働法制の規制緩和反対の運動を起こそうと呼びかけた=1月27日、神戸市
「憲法ひょうご」が第1回実行委開き始動
 毎年5月3日の憲法集会や秋のピース・セミナーの開催、沖縄訪問団の派遣などを取り組んでいる「ひょうご憲法集会実行委員会(略称=憲法ひょうご)」は、今年の「5・3兵庫憲法集会」に向けて第1回実行委員会を1月29日に開き、実行委員会体制や集会開催要項(=後記)、今年度の活動の進め方などを確認した。
 実行委員会体制は、代表には引き続き佐治孝典さん(近代日本思想史研究者)、浦部法穂さん(神戸大学名誉教授)の就任をはじめ副代表3人、事務局長、事務局団体もこれまで通りの体制で臨むことを確認した。事務局団体は、憲法・兵庫会議、平和憲法をひろげる兵庫県民会議、憲法を生かす会・神戸、部落解放同盟兵庫県連、全港湾神戸支部、自治労兵庫県本部の6団体で、連絡先は憲法・兵庫会議(078−335−1182)。
 第1回実行委員会では、安倍政権による改憲への暴走が際立つ情勢のなかで、憲法闘争を強めることの重要性を確認し、ニュースやメール通信の発行などで情報を共有しながら、上半期は5・3憲法集会の成功をめざす取り組みに結集し、下半期は通常国会の情勢も判断しながら運動づくりを進めることとし、6月以降は回ごとにテーマを設定して月1回の憲法講座を実施していくことなどを決めた。
 さらに、第6回沖縄訪問団(20人規模)を派遣し(4月4日〜6日)、辺野古新基地建設反対運動、東村高江ヘリパッド建設反対運動の現地見学や交流を図ることも決めた。
ひょうご労働安全衛生センターなどの実行委
 阪神・淡路大震災から19年、復旧・復興工事でのアスベスト(石綿)被害の不安が広がっている。2008年以降、震災後の建物の解体作業やがれき処理に従事した県内の労働者5人がアスベスト被曝特有のガンである悪性胸膜中皮腫を発症、死亡していることが確認され、対策が急がれる。
 こうしたなか、「震災とアスベストを考えるシンポジウム」が1月18日、神戸市勤労会館で開かれ、約130人が参加した。主催したのは、ひょうご労働安全衛生センターなどでつくる「震災と労働を考える実行委員会」。
 シンポジウムではまず、中地重晴・熊本学園大学教授が「阪神淡路の復旧・復興工事とアスベスト飛散」と題して基調講演。中地さんは阪神・淡路大震災直後からアスベストの飛散状況などの調査を続け、その対策を提言してきた。今回もスライドで震災後の解体工事の様子などを見せながらアスベスト飛散について解説、地域防災計画にアスベスト対策の項目を追加することや吹き付けアスベストの速やかな除去など多岐にわたって提言した。
 その後、中地さんのほか、松田毅・神戸大学大学院教授や建築業者ら4人がパネリストになり、神戸新聞記者の加藤正文さんをコーディネーターにパネルディスカッションが行なわれた。阪神・淡路大震災時に実際に解体や建築現場に関わった建築業者の体験、東日本大震災被災地でのアスベストの現地調査結果、アスベスト被害とリスクをどう伝えていくかなど、それぞれの立場から報告と意見交換が行なわれた。
 同実行委員会は東日本大震災へのメッセージとして、3月9日にも同会場で「震災と心のケア」をテーマに、被災地の復興に携わる救援者の健康対策などを考えるシンポジウムを開く。
写真:アスベスト飛散をめぐって4人のパネリストから解体工事の体験や調査結果、伝承の取り組みが報告された=1月18日、神戸市勤労会館
 阪神・淡路大震災の復旧作業にかかわった労働者5人がアスベストによる中皮腫で死亡していることから、NPO法人ひょうご労働安全衛生センター(神田雅之理事長)など4団体は1月23日、神戸、芦屋、西宮の3市を訪ね、環境省が行なっている「石綿の健康影響に関する調査(リスク調査)」に参加することや市民の健康管理対策を実施するよう要請した。
 震災時のアスベスト飛散によって、復旧・復興作業にかかわった労働者だけでなく、広く被災地の住民への影響も懸念されると指摘している。
 リスク調査は、クボタショックを機に06年度から始まり、尼崎市や大阪府泉南地域など全国7地域で実施されている。
写真:神戸市に要請書を提出=1月23日
神戸市役所前で「1.17追悼・連帯・抗議の集い」開く
 阪神・淡路大震災から19年の1月17日、神戸市役所1号館前では19回目となる「1・17追悼・連帯・抗議の集い」(兵庫県被災者連絡会などで構成する実行委員会主催)が開かれ、ステージでは賛同団体からのアピールや歌の演奏などによる連帯のパフォーマンスが続いた。
 新社会党神戸市議団を代表してあわはら富夫市議は借り上げ復興住宅問題について「行政は希望者全員の継続居住を認めるべき。みんなで声をあげていこう」と訴えた。
 また、同党兵庫県本部はこの日朝、神戸市の三宮駅前で恒例の「1・17宣伝行動」を行い、あわはら、小林るみ子両神戸市議や原和美・元神戸市議が被災者生活再建支援法の見直し・改善などについてもマイクリレーで訴えた。
写真:ステージではアピールや歌の演奏による連帯のパフォーマンスが続いた=1月17日、神戸市
2014年の活動強化へ
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は1月12日、神戸市内のホテルで「2014年新春の集い」(旗開き)を開き、新年の決意を固めあった。
 冒頭のあいさつで、粟原委員長は「安倍政権の憲法、くらし、雇用の総破壊を許さない草の根の大衆運動を広げ、党員はしっかりそれに結びつこう」と呼びかけた。社民党県連、部落解放同盟県連、昨秋に再選を果たした山名宗悟神河町長らから来賓あいさつを受けて乾杯。その後も労働組合、友誼団体から激励と連帯のスピーチが贈られた。党の組織からも県内5ブロックからそれぞれ歌や踊りなどの出し物の発表や労働運動、青年、女性、高齢者の各委員会からの発言もあり、和やかに交流と懇親を楽しんだ。
 これに先立ち、集いの第1部として同じホテル内で「新社会党兵庫県本部公開時局講演会」が行なわれ、憲法学者の浦部法穂神戸大学名誉教授による「『政権交代』よりも『3分の1の抵抗勢力』を」と題する講演に学んだ。
 浦部さんは、「右翼軍国主義者」政権が推し進める戦争準備の諸施策を差して、「戦前元年」にしてはならないと警告。なぜこういう政治を許してしまったかを「政権交代」という幻想から説き、憲法が政治の共通の土台になっていないなかでは「政権交代」を追求しても、結局は憲法の土台に立つ政党がなくなっていくだけで、「政権交代」よりも「3分の1の抵抗勢力」をこそつくるべきだと訴えた。
 講演会では、党県本部からこの日告示された名護市長選での稲嶺進さんの勝利のための緊急支援カンパが訴えられ、6万円余のカンパが集まった。
写真上:安倍政権による憲法、くらし、雇用の総破壊を許さない運動と組織をつくっていこうと決意しあった旗開き=1月12日、神戸市
写真下:講演する浦部法穂神戸大学名誉教授=1月12日、神戸市
インフォメーション

神戸空港開港8年抗議集会

  • 2月14日(金)12時15分〜13時/神戸市役所1号館前(雨天決行)
  • 連絡先 090-1139-1945(中島)

元教職員ひょうごネットワーク 2014講座
「いまどうなっているの?学校、教育」〜大阪、兵庫の現場から聞く

  • 2月15日(土)13時30分〜16時30分/神戸市勤労会館
  • 資料代 500円
  • 連絡先 0798-51-4575(石塚)

労働法制総破壊反対 起って反撃に!
2014兵庫たたかう仲間の集会

  • 3月8日(土)13時30分〜
  • 神戸中央港湾労働者福祉センター
  • 主催=集会実行委員会(ひょうごユニオン内)

第6回沖縄訪問団 (辺野古や高江の基地建設反対運動と交流)

  • 4月4日(金)〜6日(日)
  • 募集 20人
  • 参加費 6万円(日程中の昼食・夕食代は別)
  • 問い合わせ先 078-335-1182

「やめろ安倍!ストップ戦争準備」(仮)
憲法67年5.3兵庫憲法集会

  • 5月3日(土)13時30分
  • 神戸市勤労会館
  • 講演 「安倍政権下の“壊憲”情勢」(仮題)
    河上暁弘さん(広島市立大学広島平和研究所講師)
  • 参加費 500円