「新社会兵庫」 12月24日号
あきらめず秘密保護法廃止へ
 自公政権は国民の多数の反対を押し切って12月6日、参院本会議で秘密保護法案を強行可決、成立させた。「戦争ができる国」づくりへひた走る安倍政権の傲慢で、暴力的な国会運営と稀代の悪法の強行可決の事実は歴史に残る暴挙であり、断じて許すことはできない。臨時国会の終盤、日ごとに高まりと広がりを見せた「秘密保護法案を廃案に」の運動は、法の成立後は「あきらめずに悪法の廃止へ」の運動の呼びかけとなってさまざまに発信されている。

 秘密保護法案の国会審議が緊迫の局面を迎えていた12月4日午後、神戸市では「憲法ひょうご」(ひょうご憲法集会実行委員会)が再び三宮のマルイ神戸店前での座り込みによるアピール行動を呼びかけ、60人を超える人々が行動に参加した。さらに夕刻は三宮駅前でビラ配布行動を展開した。
 また、同日夜、大阪では「特定秘密保護法案を廃案へ!緊急行動」として集会とデモが呼びかけられ、約800人が参加した。呼びかけたのは、「共生・連帯」近畿をはじめ、多くの平和運動・市民運動団体、全港湾大阪支部や全日建連帯近畿地本などの労働組合、さらに新社会党大阪府本部や同兵庫県本部、社民党、緑の党の政党など39団体。今後は、この呼びかけ団体をもとにさらに呼びかけ団体を募って「特定秘密保護法を廃止へ、施行をLOCK(ロック)!連続行動」へと変更、毎月6の日のデモなどの行動を呼びかける予定だ。
 「憲法ひょうご」も毎月の行動(学習会・講座や宣伝行動など)を呼びかける予定。
 戦争国家への道に秘密保護法を成立させた安倍政権は今後、集団的自衛権の行使容認を焦点に、解釈改憲の先行によって9条改憲をねらう。この安倍政権の壊憲暴走≠止めねばならない。

写真上:「秘密保護法案を廃案に」と40近くの団体が呼びかけた緊急行動でのデモ=12月4日、大阪市北区
写真下:三宮の座り込み=12月4日、神戸市中央区
12.8 平和の集い
 2度と戦争を起こさせないと、1999年以降毎年、太平洋戦争開戦日の12月8日の前後に開かれてきた「平和の集い」(アイ女性会議ひょうご、兵庫県職労でつくる実行委員会主催)―。今年は8日、神戸市須磨区役所・多目的ホールで開かれ、講談師の神田香織さんを迎えて「戦争・原爆・フクシマ」をテーマに、「はだしのゲンを語って27年 今ふるさと福島は」と題した神田さんの講談と講演を聴いた。参加者は188人。
 秘密保護法成立の直後でもあり、臨時国会終盤は3日間連続で国会周辺の行動に参加してきた神田さんは、その場の雰囲気を伝えながら、「私たちはあきらめない。誰もが持っている武器≠ェある。それは口。みんなが声を上げることだ」と巻き返しを呼びかけた。
 また、自身が福島県いわき市出身であることから、東日本大震災で被災した故郷への思いを込め、復興を放置する政府の対応にも批判の目を向け、子どもを放射能から守ろうと、自ら立ち上げたNPOの活動も紹介しながら強く訴えた。さらに、原爆・原発への思いを託した自作の講談「はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」を抜き詠み≠ナ紹介、臨場感迫る講談の迫力で原爆や原発事故の非人間性を訴えた。
 最後には、民意無視の「安倍政治」に対する運動について、「明るく、楽しく、しつっこく」「しぶとく、しなやかに、したたかに」と訴えた。
写真:講談「はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」の一部を熱く語った神田香織さん=12月8日、神戸市
灘区平和マップを歩く会
 「灘区平和マップを歩く会」の2回目を11月30日、20人の参加で行った。1回目の灘区北部に続き、今回も「神戸平和マップ」作成者の小城智子さんの説明を聞きながら灘区南部を巡った。
 敏馬神社(岩屋中町4)の手水鉢には空襲の焼け跡が黒く残っていた。西灘公園(都通1)にある戦災復興記念碑、33人が亡くなった灘区役所跡(篠原南町7)などを見て回り、到着地点の関西電力灘変電所(将軍通2)で空襲体験者の大杉英雄さんのお話を聞いた。
 「猛烈な熱気と煙があたり一面に立ちこめ、目を開けることも息をすることもままならない中を逃げ惑った」(大杉さん)ことが、今、自分の立っているこの場所で起こったのだと思うと、身に迫るものがあった。
 最後に、「このようなたくさんの犠牲の上に今の私たちの生活があることを忘れてはいけない」と言われた言葉が印象的だった。4歳の子の手を引き1歳の子を背負って参加された若いお母さんが熱心にメモをとったり質問したりされるなど、やって良かったと感じられる取り組みだった。
(灘区平和マップを歩く会・築山)
写真:空襲体験のお話も聞いたウォーク=11月30日、神戸市灘区
ユニオンあしやが定期大会
 ユニオンあしや(佐治雅子委員長)の第16回定期大会が1日、芦屋市民センターで開かれ、7団体の来賓から熱い連帯の挨拶を受け、活発な議論が繰り広げられた。
 昨年の大会で就任した佐治新委員長にとっては初めての委員長挨拶で、「時給労働者は縁の下の力持ちで、赤字の際の穴埋め的存在」と訴え、2人の仲間が長年勤務したにもかかわらず、寸志すらもらえずに退職していったことに触れ、ユニオン運動を強くしていく必要性を強調した。
 討論では、定着している労働相談の呼びかけのビラ配布行動に対して激励の声などがあることが報告された。
 U部では塚原久雄・ひょうごユニオン事務局長から「私たちの働き方が激変する」と題した講演を受け、労働者派遣法、労働契約法などについての討論を行い、急ピッチで進む労働法制の規制緩和に対する反対運動の必要性について認識を深め合った。
 大会後の懇親会では来賓の仲間と共に交流を深め、地域ユニオン運動のさらなる強化を誓い合った。
(O)
ひょうご労働安全衛生衛生センター
 ひょうご労働安全衛生センター主催の「労働安全衛生学校」が12月1日、神戸市勤労会館で開かれた。今回の統一テーマは「筋骨格系疾患を考える」。介護、病院、福祉施設等で多発している腰痛・頚肩腕症障害について、5人の活動家、専門家を講師に迎えて学習した。
 まず、「神戸港湾における腰痛闘争」として全港湾神戸弁天浜支部の戸崎正巳書記長が講演。昭和50年代の神戸港湾における度重なる多数の腰痛労災認定闘争が国の認定基準の改訂につながった歴史を伝え、組合の闘争の大切さを力説した。
 次に、学校給食等の調理職場で起きる「指曲がり症」をめぐり、裁判闘争中の自治労宝塚市職労から、地方公務員災害補償基金の対応についての報告が行われた。
 午後からは、田島診療所の三橋徹医師が「腰痛・頚肩腕障害をどう予防するか」を講演。人間工学に基づく職場改善アクションチェックリストを使用したグループワークを行い、参加者同志が交流を深めながら学習。
 最後は、神戸市を拠点に、「持ち上げない看護、抱え上げない介護」を理念に活動している日本ノーリフト協会の保田淳子代表が講師。オーストラリアでの実践留学で習得したスキルと知識を、腰痛等が多発している日本の看護・介護現場に広めようと奮闘されている報告に、参加者は深い感銘を受け、全一日の学校は終了した。
(N)
写真:神戸港湾における腰痛闘争の歴史を報告する戸崎正巳さん=12月1日、神戸市
有事法制に反対するネットワーク東播磨
 今回で10回目となる「平和と憲法を考えるつどい」(主催・有事法制に反対するネットワーク東播磨)が11月30日、12月1日の両日、加古川市の県総合庁舎内「かこむ」で開かれた。記念講演、DVD鑑賞・意見交換、特別展示(平和のための戦争展)の3部構成。
 メインの記念講演では、「どうなる暮らし・憲法―安倍政権は何をねらっているか」をテーマに設定し、二宮厚美・神戸大学名誉教授を招いた。講演は、@将来の明文改憲を意図した解釈改憲、A「税・社会保障一体改革」の実施による憲法25条の解釈改憲、Bアベノミクス第3の矢「成長戦略」による福祉国家解体を三本柱に、安倍政権の本質をえぐった。講師が、「安倍政権は悪質な反則・ドーピング政治であり、国民生活と日本の経済を滅茶苦茶にしかねない。直ちにレッド・カードを」と何度も呼びかけたことが印象的であった。
 それに呼応し、「有事ネット東播磨」は6日、JR加古川駅前に30人が集結し、特定秘密保護法の廃案を求める街頭宣伝行動を展開。その様子を朝日新聞などが地方版で大きく取り上げた。「つどい」の総括会議では、同法の強行可決に屈せず、宣伝行動など活動をより強化しようと申し合わせた。
(加古川M・H)
写真:安倍政権による暮らし破壊を批判する二宮厚美・神戸大学名誉教授=12月1日、加古川市
第31回アジア労働者交流会in神戸
 第31回アジア労働者交流集会in神戸が11月28日、神戸市内で開かれた。主催は神戸学生青年センター、兵庫社会労働センター、自立労連神戸支部でつくる実行委員会。
 今回のゲストは、米国のANSWER(アンサー)連合のオルガナイザーで、ペンシルバニアにある大学の学生、ウォルター・スモラレクさん(20歳)。
 ANSWER連合とは、「戦争を止めさせ、人種差別を終わらせるために今こそ行動しよう」の頭文字をとったもので、01年9月11日直後に結成された反戦運動団体だ。
 スモラレクさんは高校2年の09年3月、イラク侵略6周年を弾劾するワシントンDCでの大規模な全国デモに参加し、ANSWER連合の支部をつくることになった自らの反戦運動の経験を語るとともに、アメリカの反戦運動の現状についても詳しく報告した。
 このなかで、アメリカの若者の中で反戦運動が大いに拡大・深化する可能性に言及。この根底に、アメリカの若者を襲う失業危機(25歳以下の公式失業率が約16%)や高い授業料のために教育ローンを強いられている実情があることなども指摘した。
写真:報告するANSWER連合のWスモラレクさん=11月28日、神戸市
広島で西日本大衆運動交流会
 新社会党は、今年で5回目になる西日本ブロック大衆運動交流会を12月7、8日の両日、広島市内で開いた。
 1日目は、最初に「安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」の岡原美知子さんが「和解が切り拓いた地平」と題して講演。第2次大戦末期の労働力不足に対処するため、広島・安野の地にも中国人360人が西松建設のもと、強制連行で発電所建設工事に従事させられ、過酷な労働で29人が亡くなったことに対し、中国人受難者・遺族や広島をはじめとする日本側支援者らの協力で16年に及ぶ交渉と裁判を経て西松建設との和解にこぎ着けた経過を説明、日中の民間交流の大切さを訴えた。
 次に、「原発はごめんだヒロシマ市民の会」代表の木原省治さんが「原発再稼働阻止と日本原子力事情」の題で講演。「総括しない、反省しない、責任を取らない」政府の原子力政策を批判。
 また特別報告として、「上関の自然を守る会」(旧長島の自然を守る会)の高島みどりさんから、上関原発反対運動の取り組み、自然を守る運動や今後の課題などについて報告が行われた。その中で、原発建設計画予定地の公有水面埋立免許の期限が来たにもかかわらず、県知事は不許可を明言していた判断を覆して先送りしている状況や、一方で埋立工事事務所は撤退し、現場の重機類も撤退。埋立工事の大型ケーソン4基は他所に搬出されており、工事再開は困難な状況にあることなどを報告し、上関原発を建てさせない山口県民1万人大集会(来年3月8日)の成功にむけて努力中であることを報告した。
 2日目は、特定秘密保護法案が強行採決された状況のなかで、この反対運動などを中心に各県からの運動報告が相次いだ。
(N)
写真:各地の秘密保護法反対運動の報告も相次いだ新社会党の西日本大衆運動交流会=12月7日、広島市
インフォメーション

新社会党兵庫県本部 2014新春のつどい

    《第1部》時局講演会(公開・無料)
    講師=浦部法穂さん(憲法学者・神戸大学名誉教授)
  • 2014年1月12日(日)15時30分〜
    《第2部》新春のつどい
  • 1月12日(日)17時30分〜
  • 参加費 5000円
    ※12月中に申し込みを。078-361-3613
    いずれもグリーンヒルホテル神戸