「新社会兵庫」 10月8日号
憲法を生かす会・西神戸連絡会が講演会
 改憲へ前のめりの姿勢をとり続ける安倍政権の動きに対し、あらためて改憲をめぐる危険な動向をみつめ、平和憲法を守るためにどうしていくべきかを考えようと、東京から加藤晋介弁護士を講師に招いた講演会が9月28日、新設の須磨区役所・多目的ホールで開かれ、約120人が参加した。主催したのは憲法を生かす会・西神戸連絡会。兵庫、長田、須磨、垂水の各区の憲法を生かす会の連絡会に、今年は憲法を生かす北区の会も加わった。

 講師の加藤晋介さんは、国鉄闘争の鉄建公団訴訟で原告団の主任弁護人として闘争を勝利に導いた弁護士。
 開会を彩った那須弘美さん(NTT労働者)のアコーディオン演奏、小谷誠・西神戸連絡会代表の主催者あいさつののち、加藤さんが登壇。
 加藤さんはまず、与えられていた演題「96条破壊の先には!?」に触れて、安倍の「96条先行論」は、あまりにも下種で見え透いた目論見だと改憲派学者からも反論を受けるなど先細りになりつつあるとして、今日の改憲問題を、@憲法そのものの意味と役割、A日本国憲法をめぐる改憲派と護憲派の攻防の歴史、B憲法をめぐる攻防の今日的情勢、という3つの点から考えてみようと提起。憲法問題を根本的なところから説き起こした。
 日本国憲法では、主権はあくまでも国民にあり、その「国民」の人権のために「国家」を縛るとして人権原理を強調、憲法を守る仕組みとしての立憲主義が説かれた。また、冷戦体制、プラザ合意、「既存社会主義」陣営の崩壊など、歴史の節目を振り返りながら、護憲勢力が切り崩され大きく後退させられてきた現実を浮かび上がらせ、そこに貫かれた資本と国家の論理を考えた。そしていまや、日本国憲法が保障してきた「福祉国家」体制が解体、崩壊させられ、国家を超えたグローバリズムと新自由主義のもとでの憲法をめぐる攻防という情勢が描かれ、こうした情勢のなかでの資本の欲望と戦略に沿った改憲論との対決だと講演を締めくくった。
 質疑ののち、山ア貢・憲法を生かす北区の会代表が「参加者一人ひとりが自分の回りから草の根的に働きかけ、改憲の危うさが響くように憲法意識を広げていこう」と訴えて閉会した。

写真上:加藤晋介弁護士の講演を熱心に聴き入る参加者=9月28日、神戸市須磨区
写真下:加藤晋介弁護士
西脇市議選 10月20日告示、27日投票
 任期満了に伴い10月20日告示、27日投票で行なわれる西脇市議会議員選挙(定数16)で、新社会党推薦の村井正信さん(無所属現・64歳)が再選をめざす。
 村井さんは09年の前回、初挑戦でトップ当選。今回は定数が2減となり、少数激戦が予想される。
 村井さんは当選後、「大切にしたい!地域のくらし・いのち」をモットーに、次代を担う子どもたちや若者の就職への支援策の充実、商店街の活性化、地域医療の充実などの課題に取り組んできた。また、議会活動報告として『議会よんどく』を30回にわたり発行、各地域に出向いて議会活動報告会を開いてきた。
 今回も「市民に見える議会」への議会改革、無駄な公共事業ストップ、医療と福祉の充実、若者の将来に希望の見える労働施策の改善などを訴えている。
むらい・まさのぶ 1949年生まれ。東洋大学経済学部を卒業して西脇市役所に入職。西脇市職員組合委員長、比延地区まちづくり協議会副会長などを歴任。趣味は読書、野菜づくり、バンド活動
◎後援会連絡先=西脇市鹿野町1037-1 電話、ファックスとも0795-23-3318
神戸市長選
 10月13日告示、27日投票の神戸市長選挙に向け、新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は9月27日、支持を決定しているぬきなゆうな(貫名ユウナ)予定候補(市民にあたたかい神戸をつくる会・共同代表)との間で政策協定を結んだ。
 政策協定は次の5項目からなる。@敬老優待乗車制度を元の無料制度にするなど、市民のくらしを守り、福祉・医療など、いのちを大切にする市政を実現する、A中学生までの医療費無料化をはじめ、子どもたちを大切にし、しごと・雇用を増やす市政を実現する、B借り上げ復興住宅には引き続き居住できるようにし、また、新長田南地区再開発事業は地元住民の意見を十分尊重して見直すなど、震災の教訓を生かし、市民が主人公の市政を実現する、C脱原発・環境を守り、神戸空港の今後のあり方は、廃港も含め市民の意見を聞くなど、開発優先でない市政を実現する、D非核神戸方式を堅持し国内外に発信するなど、日本国憲法の理念を生かす市政を実現する。
新社会党の神戸市政基本政策
 新社会党兵庫県本部は10月13日告示、同27日投票で行なわれる神戸市長選挙にあたり、次のような神戸市政に関する基本政策を発表した。

基本政策(骨子)
◆くらしを守り、負担増に歯止めを
 ・国民健康保険料や介護保険料の負担軽減を行います
 ・「敬老優待乗車制度」は元の無料制度に戻します
 ・生活保護制度改悪に反対し、市の独自施策を拡充します
◆いのちを大切に
 ・経験加算助成復活や拡大などで医療、介護、保育現場での人材確保を行います
 ・小規模多機能型居宅介護施設の大量建設と運営助成を拡大・充実します
 ・アスベスト健康被害者に対する支援を強化し、震災アスベスト被害の継続的調査と検証を行います
 ・難病患者に医療費助成の充実を行います
 ・小規模作業所への支援など、障がい者福祉の充実を行います
◆未来を担う子どもたちを大切に
 ・小中学校での少人数学級の導入を図ります
 ・中学生までの医療費無料化を行います
 ・中学校給食は、段階的に自校方式や親子方式での実施をめざし、無償化を行います
 ・保育所、学童保育所の増設や充実で、待機児童をなくします
 ・給付制の神戸市奨学金制度を維持し、充実します
◆「しごと・雇用」を増やし、元気のある街づくり
 ・公営、直営の事業で若者の働く場をつくり不安定雇用をなくします
 ・「公契約条例」でワーキングプアを解消します
 ・中小零細企業への支援を増やし、市場や商店街の再生を図ります
◆震災の教訓を生かし、市民が主人公の市政を
 ・借り上げ震災復興住宅については、希望者全員が引き続き現在の住居に住み続けることができるようにします
 ・新長田南地区再開発事業は、地元住民の意見を十分尊重しながら見直します
 ・住民投票制度を条例化します
◆脱原発・環境を守り、開発行政からの脱皮
 ・神戸空港の今後のあり方は、廃港も含め住民投票などで市民の意見を聞き決定します
 ・三宮巨大開発より市場・商店街の活性化をはかります
 ・大阪湾岸道路西伸部計画は、県や国に中止を求めます
 ・フェニックス神戸沖埋立処分場での太陽光発電など、原発に依存しない社会をめざす施策をすすめ、脱原発を国に求めていきます
◆平和こそくらしの原点
 ・日本国憲法の理念を市政に生かします
 ・「非核神戸方式」を堅持し、国内外に発信します
 ・神戸空襲体験を引き継ぐことをはじめ、平和の尊さを伝える「平和祈念館」創設などの平和施策を充実します
写真:ぬきな事務所開きであいさつする粟原富夫・新社会党県本部委員長=9月17日
平和憲法を守る高砂市民の会
 平和憲法を守る高砂市民の会の「お話と映画のつどい」が9月8日、高砂市文化会館であった。
 T部はイギリスのレイモンド・ブリッグス原作の絵本「風が吹くとき」のアニメ映画の上映。核戦争に遭いながらも希望を捨てず生き抜こうとする老夫婦の姿を静かに描いたもの。U部はI(アイ)女性会議ひょうご副代表の川辺比呂子さんによるお話。大学に出向いて行っての出前授業で感じた、若者たちの憲法意識を中心に話が進む。憲法への関心が高くはなかった学生たちも、憲法を紙芝居も使いながらやさしく読み解き問いかけていくと、「こんなことは当たり前のことと思っていたことが、実は憲法によって守られていたことに気付いた」「アルバイト先は憲法違反ばかり」「(自民党改憲草案を知って)家族のことまで憲法で決められたくない」などと鋭く反応する。私たち護憲派の運動に、その対極にあるような人や憲法無関心派の人々にも積極的に近づいていき、憲法意識を広めていくことが必要であることを指摘して、話を締めくくられた。
(嶋谷)
写真:紙芝居も使って若者に憲法問題を読み解き問いかけた経験が語られた=9月8日、高砂市
脱原発はりまアクションが講演会
 脱原発はりまアクションは9月14日、加古川市内でふくしま集団疎開裁判の井戸謙一弁護士を招き、「ふくしま集団疎開裁判から見えた福島の現状」と題する講演会を開いた(=写真)。57人が参加した。
 井戸さんは、放射能の基礎的知識からチェルノブイリ事故と現状、子どもの病状などいま福島では何が起こっているのかなどについてていねいに講演。講演後は、活発な質疑とともに、福島県田村市から避難されているAさんがいまの心情を報告してくれた(以下)。
 「今年8月に福島県田村市から娘と2人で自主避難してきました。
 事故から1年は郡山市に住み、昨年4月、田村市に引越しました。早く避難すべきだとは思っていましたが、様々な事情で踏ん切りがつきませんでした。しかし、この春休み、保養から娘が戻ってきた時にたくさん話し合い、『原発事故は娘には何の責任もない。このまま福島県内に留まり続ければ確実に放射性物質が蓄積し続ける。親として私ができる今、最善の方法は避難すること。守るべきものは娘の健康、命以外の何ものでもない』という結論に達し避難を決断しました。
 郡山では『3a郡山(安全・安心・アクションで3a)』というグループで、同じ思いを持つお母さんたちと一緒に活動してきました。避難できないから西日本の野菜を取り寄せる、心配な食品は食品測定器で検査をしてみるなど、内部被曝を避けるためにできることをしています。福島県内では『放射能の話をする人は心配しすぎな変わった人』と見られるので学校や近所でも話ができません。……子どもたちは日本の未来を担っていく大切な宝。私たち当事者も『子ども・被災者支援法』を具体化させ、1日でも早い実現のために頑張っていますが、疲れてしまっている被災者のためにも、みなさんのお力も貸していただきたいと思います」
(菅野逸雄)
新社会党県本部が高齢党員集会
 新社会党兵庫県本部は9月15日と22日、神戸市と高砂市でそれぞれ高齢党員集会を開催した。
 アベノミクスが叫ばれる一方、勤労国民のくらしを直撃する消費税増税、社会保障制度改悪が待ち受ける。税金や保険料が引き上げられ、年金や生活保護費などの支給額が削られるといった攻撃が強まるなか、とくに大きな負担が強いられる高齢者がこれにどのように反撃していくのか、今村稔さんの問題提起を受け、交流・討論が行われた。
 今村さんは、高齢人口の増大の要因のひとつに、戦後70年近く戦争を許さなかった平和憲法をあげ、「その生き証人としての高齢者を考えるべきで、誇れる存在だ」と指摘。アベノミクスについて「その本性は、格差解消どころか、成長分は大企業と富裕層に吸い寄せ、マイナスは勤労国民と社会的弱者に押しつけるものだ」と述べ、高齢者への露骨な攻撃の実態を正確につかみ、ヨコのつながりを強め、怒りをもって反撃の態勢を築くよう呼びかけた。
 今後、県本部内に設けている高齢者運動委員会で、パンフレットの作成や高齢者集会の開催など、具体化していく。
(N)
写真:高齢者を標的にした社会保障切り下げにどう反撃していくかを考えあった=9月15日、神戸市
 新社会党兵庫県本部青年学生委員会は9月23日、明石市大蔵海岸ブリッジテラスで手作りバーベキュー交流会を行い、初めての野外交流を楽しんだ。
 このイベントは、兵庫県下に広く在籍する、党運動の次世代を担うメンバーの交流を目的として企画された。実際、最近も但馬や尼崎で、厳しい職場でともにたたかう仲間の中から新たな入党者が出てきていて、2年前から始まった月に1度の定例の委員会とは別に、より広く、みんなで気負わずに交流できる機会を計画していた。
 この日は秋晴れの中にもまだ蒸し暑さが残る中、冷たいビールとともにメンバーの育てた野菜や手料理をおいしくいただきながら、互いの親睦を深めた。  
(S)
写真:メンバーが栽培した野菜も持ち込まれ楽しく交流=9月23日、明石市
神戸・姫路・東播磨・但馬の4地区で開講
 労働大学近畿支局は「2013労働大学講座」を神戸、姫路、東播磨、但馬の4地区で開講する。新社会党兵庫県本部、I(アイ)女性会議兵庫県本部などが後援している。開催要項は次の通り。問い合わせ・申し込みは、電話078‐361‐5051(労働大学近畿支局)。

《神戸講座》
▼期間/時間=@10月24日A31日B11月7日C14日D21日E28日の毎週木曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=@BDは神戸市立婦人会館、ACEは神戸市立総合福祉センター(2つは同じビル内)
▼講義テーマ/講師=@現在の世界情勢/佐野修吉A原発ゼロをめざして/大坪正雄Bアベノミクス批判/今村稔C改憲攻撃の現状と共同戦線/津野公男/D消費税増税と社会保障/小島修二/E労働法制の再編/森博行
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)
《姫路講座》
▼期間/時間=@10月18日A25日B11月1日C8日D15日E22日の毎週金曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=花の北市民広場
▼講義テーマ/講師=@アベノミクス批判/津野公男A原発ゼロをめざして/大坪正雄B非正規労働者の課題/菊地憲之C憲法改悪を阻止するために/今村稔D格差と貧困について/稲葉耕一E労働問題を中心とした現在の世界情勢/佐野修吉
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)
《東播磨講座》
▼期間/時間=@10月2日(実施済)A9日(実施済)B16日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=加古川市立勤労会館
▼講義テーマ/講師=@とりまく情勢と課題/津野公男A労働法制の再編/森博行B賃金と賃金制度の改変/菊地憲之
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)
《但馬講座》
▼期間/時間=@10月31日(木)A11月6日(水)B13日(水)/午後6時30分〜8時
▼会場=豊岡市民会館
▼講義テーマ/講師=@職場のメンタルヘルス/小西達也A「原発問題講演等」(DVD上映)/川崎雄二B消費税増税と社会保障/小島修二
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)