「新社会兵庫」 4月23日号
希望するすべての入居者の継続入居を
 兵庫県・神戸市が、それぞれ3月27日と25日、相次いで継続入居の基準を公表した。兵庫県は@期限20年満了時に80歳以上、A要介護度3以上、B重度障害者のいずれかがいる世帯、C@〜Bに準ずる人で、県が設置する「判定委員会」が認めた世帯については居住継続は可能になる。およそ、1797世帯(13年2月現在)の4割程度が救済になると県は公表している。
 一方神戸市は@期限20年満了時に85歳以上、A要介護度3以上の高齢者、B重度の障害者のいずれかがいる世帯は居住継続が可能。救済は2865世帯(同)の2割程度。神戸市に比べ兵庫県が広い基準ではあるが、兵庫県で約1000世帯、神戸市では2300世帯が住み替えを強要されることになる。
 希望するすべての入居者の継続入居を求め運動してきた「被災者と被災地考える懇談会」は4月8、9日の両日、ぞれぞれ神戸市と兵庫県に面会を申し入れ、話し合いを持った。当局から継続入居基準の説明がなされたが、なぜ「80歳以上」(県)、「85歳以上」(神戸市)なのか納得できる根拠の説明はなされず、「原則住み替え」を主張するばかり。
 この基準が適用されれば、居住者間で新たな差別が生まれ、これまで以上に高齢者・障害者のみの住宅になり、コミュニティの崩壊が促進されることは明らかだ。更に、自治体による基準の違いで、被災居住者には不公平間が募るばかりだ。そもそも、借上公営住宅の居住者は避難所から仮設住宅、仮設住宅から復興住宅へと移るたびに様々な条件で線引きされ最後まで残された被災者が多く、震災から18年でまた新たな線引きは人権上も許されることでない。
 「被災者と被災地を考える懇談会」が10日、私学会館で開かれ、借上公営住宅居住者への説明会開催や県・神戸市への交渉の継続、また居住継続を求める団体間の共闘を追求するなどの今後の方針を決めた。
写真:市役所前での要請行動=今年3月4-6日
新社会党兵庫県本部が第18回大会
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は14日、神戸市勤労会館で第18回定期大会を開いた。
 大会では中央本部を代表してあいさつした松枝佳宏委員長が、参議院選挙をめぐる護憲共同候補擁立をめぐる新社会党としての努力とその状況について報告。安倍政権による改憲の危機がいちだんと深まるなかでもなお、具体化しない状況への悔しさをにじませながら、護憲共同候補の擁立は困難なことを明らかにした。
 そのほか、○人の代議員から発言があり、この1年間の大衆運動をになったなかでの教訓、党員・機関紙の拡大、党組織の活性化などをはじめとする党建設の取り組みの成果と課題などが報告された。大きくは前進しないが、党員の努力が感じられる発言となり、鍋島浩一書記長は「同志的連帯をつよめ、党勢拡大に集中しよう」と討論を集約した。
 大会では今年中に選挙選を迎える都築徳昭尼崎市議、村井正信西脇市議から選挙に向けた決意表明が行なわれた。  選出された三役は次の通り。委員長=粟原富夫▽副委員長=上野恵司、加納花枝、永井俊作▽書記長=鍋島浩一▽書記次長=菊地憲之、中村伸夫(全員再)
写真:脱原発運動や機関紙拡大など積極的な発言がつづいた=4月14日、神戸市中央区
尼崎市議選
 任期満了に伴い、6月9日告示、16日投票で行なわれる尼崎市議会議員選挙(定数42)につづき徳昭さん(現・60)が立候補を予定し3選をめざす。つづきさんの推薦を決定している新社会党兵庫県本部は3選実現へ知人紹介など支援の取り組みを呼びかけている。
 尼崎市議選は今回、定数が2減となるうえ、兵庫進出をねらう日本維新の会が新たに5人以上の立候補を予定しているなど、大激戦が予想される。
 都築さんは2005年の初当選以降、大事にしてきた「市民目線、働く仲間の目線」を忘れず、地域コミュニティの活性化などに取り組む決意だ。

つづき徳昭(都築のりあき)1953年2月高知県生まれ。高知県立高知東工業高校機械科を卒業し住友精密工業に入社。77年、日本社会党に入党。96年、新社会党尼崎総支部結成に参画。委員長など総支部役員を歴任。尼崎市立武庫東中学校育友会会長、武庫地区小・中学校連合育友会会長なども務めた。2005年尼崎市市議に初当選。09年2期目当選。現在、武庫之荘水と緑のまちづくりプロジェクト事務局長、新社会党尼崎総支部副委員長。
4月28日 長田区・若松公園
 阪神・淡路大震災をきっかけに始まった被災地メーデー。今年のテーマは『傾く天秤 戻す力は連帯』。昨年の総選挙での安倍政権の再登場によって、社会の“天秤”の振り子は大きく右に振れた。憲法の改悪や果てしない競争社会・経済重視の中、生活者には生活保護切捨てや消費税増税、労働者には最低賃金の切り下げが迫る。そして、その“天秤”を押し戻すことが出来るのは、99%である私たちが“連帯”してつながりを取り戻すことだと呼びかける。また今年も神戸の“被災地”と被災地・東北をつなぐ試みも企画されている。
 今年の開催日は4月28日(日)。昨年に引き続き「住民と正規労働者と非正規労働者が手をつなぐ」被災地メーデーの趣旨から、できるだけ多くの参加を願って、直近の“日曜日開催”を採用している。
兵庫でも受け皿づくりへ
 日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金利用者が年間130万人を超え、不況や就職難などで奨学金を返済できなくなった人が続出している問題の改善を求める「奨学金問題対策全国会議」結成集会が3月31日、東京で開かれ、参加した。
 大内裕和中京大教授や日本弁護士会などが呼びかけた「全国会議」には主催者の予想を上回る185人が参加。結成集会では、大内さんの講演のほか、およそ20年間返済を続けている契約社員が、「リストラにあって派遣や契約の社員となったが、返済が猶予される救済制度も十分に利用できず、今でも返済を続けている。若い世代が夢を諦めたり、苦しんでいる状況を変えてほしい」と訴えた。
 また、すでに具体的な活動を開始している「愛知県 学費と奨学金を考える会」の女子大生が先輩などの実態やその活動の取り組みを報告した。
 日本弁護士会が2月に取り組んだ「奨学金返済問題ホットライン」などでの相談事例の報告や、子どもの返済で困難に直面した母親へのインタビューなども行なわれ、「自己破産」に追い込まれたりしている実例などが明らかにされた。
 この問題の根底にある金余り現象(金融機関の融資先が少ない)のなかで、アメリカのサブプライムローンに似た構造が浮かび上がっている。返済能力が定かでない(結果として返済できなくなる可能性のある)学生を相手に、民間金融機関がローンを貸し付け、返済地獄に追い込むものになっているのだ。
 求められていることは、すでに大学を卒業したものの数百万円から1千万円もの借金を抱えて、返済が遅れると年利10%もの延滞利息の支払いに追い込まれている人たちの救済である。と同時に、世界に類を見ない多額の学費の上に返済義務を負う「ローン型奨学金」制度の改善である。
 この問題は、いま返済に苦しんでいる青年や借りている学生だけの問題ではない。子どもが返済できず肩代わりしている親や祖父母の問題、近い将来の学費問題を心配している中高生やその親、さらには小学生などの子どもの親の問題でもある。
 兵庫県でもこの問題の受け皿づくりに入ったところだ。
(佐野修吉)
写真:報道関係者も多数集まった結成集会の様子=3月31日、東京都千代田区
 憲法の改悪に反対する元教職員ひょうごネット共同代表の佐藤三郎さんらの呼びかけによる「とめよう壊憲!護憲結集!討論集会」が14日、神戸市内で開催され、予想を上回る150人が参加、熱い討論が繰り広げられた。
 佐藤さんは会場いっぱいの参加者を前に「たいへん心強い」とあいさつ。政党からは、新社会党の松枝委員長をはじめ、社民や緑の党の代表があいさつした。
 今後、討論集会の成功をふまえ、連絡会議を設けて護憲の結集をめざすことが確認された。
社会主義ゼミナールin近畿 社会保障問題で 大阪市 5.26
 「2013社会主義ゼミナールin近畿」が5月26日、大阪市北区の山西福祉記念会館で開かれる。今回は、「今なぜ生活保護基準切り下げか?!」と、正面から社会保障・社会福祉制度をめぐる問題をテーマに取り上げる。
 いま、安倍内閣によって生活保護費切り下げ、生活保護法の改悪が準備され生活保護制度が大改悪されようとしているが、これによって最低賃金、保育料、就学援助など多方面に悪影響がもたらされる。社会保障大改悪への突破口だ。そんななか、生活保護問題の全国的第一人者である尾藤廣喜弁護士(生活保護問題全国対策会議代表幹事)を講師に迎え、講演に学ぶ。
 主催は近畿社会主義ゼミナール実行委員会。事前申込制になっており、参加申込みはHPhttps://ssl.kokucheese.com/event/entry/82814/からかファックスにて。
FAXは072-242-6315まで
 神戸空襲の傷跡や戦争犠牲者の慰霊碑など、地域に残る戦跡≠紹介し、ウォークなどで戦争と平和を考える学習に活用してもらおうとつくられた「平和マップ」の第3弾、中央区版が新たにできあがった。すでにできている兵庫区と長田区と同様、北部と南部の2つで1セットとなっていて北部で11、南部で13のあわせて24箇所のスポットを紹介している。
 マップはA3サイズ、縦4つ折り。ウォークのモデルコースも組み立てている。
 事務局長の小城智子さんによれば、いま須磨区と灘区のマップを作成中と語る。
 取り扱いは「神戸平和マップを作る会」(〈財〉神戸学生・青年センター内 078‐851‐2760)。いずれの区も南部・北部のセットで500円。
写真:写真や詳しい解説、当時を知る人の話なども紹介され、わかりやすい
 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会(寺下幸男会長)は、「人間らしく働き続け、生き続けるために」をテーマに、5月13日から6月6日までの期間、「第45次まなぶ講演会」を県内12会場で開催する。新社会党兵庫県本部、I(アイ)女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地区本部が後援する。
 開催要項は次の通り。
■開催日=開催地区/会場/講師(敬称略)の順。時間はいずれも18時30分〜20時30分(ただし東播磨は18時15分、神崎は18時から)。参加費は800円。

■5月13日(月)=神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/津野公男■14日(火)=東神戸/河原自治会館/森博行▼姫路/姫路労働会館/小城智子■15日(水)=神崎/市川町就業改善センター/佐野修吉▼東播磨/加古川勤労会館/酒井浩二■20日(月)=神戸・垂水/垂水レバンテ/今村稔■22日(水)=神戸・北/北区民センター/佐野修吉■23日(木)=明石/明石勤労福祉会館/酒井浩二■24日(金)=淡路/洲本文化体育館/小林るみ子■6月5日(水)=豊岡/豊岡市民会館/稲葉耕一■6日(木)=神戸・長田/新長田勤労市民センター/小西達也■神戸・須磨は詳細未定

インフォメーション

■第18回被災地メーデー〜傾く天秤 戻す力は連帯〜

  • 4月28日(日)11時〜15時
  • 新長田若松公園グラウンド
    (JR新長田駅南西・鉄人28号の公園)
  • 連帯のひろば/熱唱&熱笑in新長田/屋台村など

■憲法66年 5.3兵庫憲法集会戦争しない“ふつうのくに”を

  • 5月3日(金)午後1時30分〜
  • 神戸市勤労会館・大ホール(7F)
  • 記念講演「安倍政権下の『壊憲』情勢(仮題)
    纐纈 厚さん(山口大学副学長)
  • 参加費 500円
※歌や運動の報告も

■2013社会主義ゼミナールin近畿
今なぜ生活保護基準切り下げか?!

  • と き:5月26日(月)14:00〜16:30
  • ところ:山西福祉記念会館(大阪市北区神山町)
  • 講 師:尾藤廣喜さん(弁護士・生活保護問題全国対策会議代表幹事)
  • 資料代1,000円(参加は事前申込制 ホームページ