「新社会兵庫」 11月13日号
国際反戦デー 兵庫県集会
 県内の労働組合や市民団体などで構成する「平和憲法を守る兵庫県連絡会」(事務局団体=自治労兵庫県本部、兵庫医労連、全港湾関西地本、神戸新聞デイリースポーツ労組、平和のための市民行動)が呼びかけた「国際反戦デー兵庫県集会」が10月30日、兵庫県民会館で開かれ、オスプレイ配備反対をアピールした。集会では、『オスプレイとは何か』などの著者である石川巌さん(軍事リポーター、元朝日新聞記者)が講演し、オスプレイの危険性やその沖縄配備が持つ差別構造の問題などについて明らかにした。

 「国際反戦デー」とは1966年10月21日、当時のナショナルセンター総評が「ベトナム反戦統一スト」を実施し、アメリカのベトナム戦争反対を世界的にも呼びかけたことに由来する。以降、10月21日を「国際反戦デー」として、反戦・平和運動の催しが各地で取り組まれてきたが、兵庫県では今年は日をずらして集会が実施された。
 集会では、オスプレイの配備強行に焦点をあて、その反対運動を強めようと、米軍の低空飛行訓練の実態やオスプレイなどの取材をつづけてきた石川巌さんの話を聞いた。
 石川さんは、先ず、墜落事故やパイロットミスが多いオスプレイの無理な飛行原理や構造上のアンバランス、オートローテーション機能がないなどの危険な点を指摘。そのオスプレイが日米安保に規定されて「日本に文句は言わせない」とばかりに沖縄に強行配備され、「日米合意」違反の飛行訓練を続けている実情にも触れた。そして、オスプレイの任務として敵地への強襲輸送や人質奪還などがあることを紹介。また、日本全土上空に広がる低空飛行訓練ルート(ピンク、グリーン、ブルー、オレンジ、イエロー、パープル、そして今回のオスプレイ訓練ではなぜか消されているブラウンと色別に命名されたルート)とエリア型訓練空域、さらに洋上訓練空域などについても説明し、ルート型飛行訓練では航法訓練と同時にダム、発電所、建物のほか、学校、列車、乗馬訓練、地域のイベントなどをもターゲットにすることを自らの取材に基づいて紹介した。そして、この低空飛行訓練は、日本の自然豊かなふるさととその住民のくらしを破壊する、とんでもないものだと糾弾した。
 最後には、オスプレイ配備の最大の問題点はその危険性以上に、つねに沖縄に犠牲を押し付けてきた沖縄に対する本土の関係だと、締めくくった。

写真:スプレイ配備の危険性や問題点を考えあった兵庫県集会=10月30日、兵庫県民会館
10.27 滋賀県・あいば野で抗議集会
 10月24日から11月7日まで滋賀県の自衛隊饗庭野演習場と陸上自衛隊今津駐屯地で日米合同軍事演習が強行されていることに反対して10月27日、「日米合同軍事演習反対!10・27あいば野集会」が滋賀県高島市内で開かれ、関西各地から約300人が参加した。
 フォーラム平和関西ブロックと2012あいば野に平和を!近畿ネットワークによる主催で、今回が足掛け5年、4回目の統一集会となる。
 集会に先立ち、主催者らは陸上自衛隊今津駐屯地に対して演習への抗議と即刻中止を申し入れた。
 あいば野での日米合同軍事演習は昨年2月につづき今回が12回目、日米軍事一体化を反映してますます頻繁化している。
 集会では両主催者の代表あいさつのあと、服部良一衆議院議員が連帯のあいさつ。オスプレイ配備強行に体を張って闘う沖縄県民との連帯強化などを訴えた。また、岩国からの連帯あいさつとして、「ピースリンク広島・呉・岩国」の新田英樹さんが岩国の状況報告を交えながら日米軍事一体化、米軍基地強化反対の運動を強めようとアピールした。その後、参加者を代表して4つの団体から決意表明。最後に、「沖縄、岩国をはじめとする全国、そして韓国の反基地運動に連帯し、米軍再編強化、日米軍事一体化に反対し、戦争する国づくりにストップをかけよう」と訴える集会決議を採択して閉会した。
 集会後、参加者は駐屯地のある高島市今津町の町内を「合同軍事演習反対」「オスプレイ配備反対」などとシュプレヒコールで訴えながらデモ行進を行なった。
写真:「日米軍に一体化」反対などと訴えて自衛隊今津駐屯地前をデモ行進=10月27日、高島市
 脱原発の運動に取り組む市民団体・消費者団体の代表者や弁護士、住職、労働組合などが呼びかけた実行委員会主催の「再稼働撤回・原発ゼロへ!1000人集会」が10月20日、伊丹市のいたみホールで開かれ、約750人が参加した。
 集会では、服部良一衆議院議員(社民党)が活動報告を行い、大間原発の建設再開、「原発ゼロ」戦略をめぐる政府の対応、大飯原発の活断層問題、原子力規制委員会の人事問題などについて問題点を指摘・批判しながら、提案者の一人として国会に提出した脱原発基本法にも触れ、その成立への努力を表明した。
 つづいて「さようなら原発1000万人アクション」呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)が講演を行ない、「福島原発事故の教訓は、二度とこんな事故を起こさないために原発をなくすということだ。だが、政府は原発再稼働、原発建設再開を強行した。運動の巻き返しが必要だ。あきらめず、声を上げ続けよう」と訴えた。また、これまでの原発建設過程で買収を重ねて立地自治体を原発依存体質に縛っていった腐敗構造も暴露しながら、脱原発へはそれから脱却できる地域振興策などの政策、法律が必要だと提起した。
 俳優の山本太郎さんからは「あきらめずに大人が声をあげ行動しよう」とビデオメッセージ。
 最後は、「市民アピール」として、阪神間の11の市民団体が、それぞれが取り組む運動の紹介と今後の活動への呼びかけをつぎつぎと行い、脱原発の諸課題への取り組みを訴えた。
写真:「運動のまき返しへあきらめず声をあげ続けよう」と750人が集まった集会=10月20日、伊丹市
「さようなら原発・兵庫」が開催
 「さようなら原発・兵庫」(さようなら原発1000万人アクション兵庫県実行委員会)は、元原子力炉格納容器設計者の観点から原発の危険性を訴え脱原発運動に取り組み、福島原発事故の分析調査にも関わっている後藤政志さんを講師に、12月11日、神戸市勤労会館で公開学習会を開く。
 「脱原発」を求める国民の切実な声を無視し、原発再稼働、原発建設再開を強行する原発推進勢力のまき返しを許さない運動の強化が求められる。
第16回働く女性の交流集会
 自治労兵庫県本部女性部、同臨職評、I女性会議ひょうごなどで構成する実行委員会主催の「第16回働く女性の交流集会」が10月27日、神戸市中央区のひょうご共済会館で開かれた。
 集会では、自治労や社保労連、全港湾、地域ユニオンなど7つの労働組合から職場報告が行なわれた。「まともにあいさつもしない上司から勤務評価をされたくない。賃金差別はいやだ」「男女の賃金格差が10万円もあるのはおかしい。女性の3万円賃上げを春闘要求に掲げて2年間闘い、今年3万円の賃上げをかちとった。」「トイレに行く時間も確保されずおむつをして働く実態から労働組合をつくり、パートを人間扱いするように会社と交渉を続けてきた。ユニオンの組合員の支援も大きかった」など、改めて仕事への誇り、人間としての誇りを大切にするために労働組合の大切さ、一緒に闘っていく仲間の大切さを考えさせられる報告だった。
 つづいて、「今、大阪で起こっていること」と題して奥山泰行弁護士が講演。奥山氏は、橋下大阪市長の手法として、@弱い敵を見つけて徹底的にたたく。民間と公務員、正規と非正規と分断していく、Aできるかどうかは二の次で、大きなことをぶち上げる。現業給与4割カットなど、先にマスコミ発表をしてしまう。労使交渉は文楽同様、マスコミにオープンにしてくる、B嘘でもマスコミ受けする短いキャッチフレーズを作る。「マネジメント」「民意」「競争と自己責任」など絶えず使うが、自分勝手な解釈を押し通す、C異議の申し立てを許さず、「懲戒処分だ、懲戒解雇だ」と脅す、などとその特徴を指摘。これに反論していくのは長くなって大変だが、一つ一つ説明していく必要があると訴えた。
 職場報告や講演を通し、正規と非正規、民間と公務員とかで分断されている中にあって、労働組合がそれと向き合い支え合わなければ、簡単に攻撃され、ますます賃金も労働条件も雇用も切り下げられていくことが明らかにされた。
(K)
写真:今、大阪で起こっていること」と題して奥山泰行弁護士が講演した=10月27日、神戸市
DVDと鈴木裕子さんの講演
 女性の人権、女性解放のために戦前、戦後と闘い続けた山川菊栄に学ぼうと、フラワーの会と女性会議ひょうごが主催したセミナー「自由に考え、自由に学ぶ 山川菊栄の生涯」が10月14日、あすてっぷKOBEで開かれた。
 セミナーでは、山川菊栄生誕120年を記念して制作されたDVD「姉妹よ、まずかく疑うことを習え」の上映と女性史研究者で『山川菊栄集』(岩波書店)の編集に関わった鈴木裕子さんの講演が行われた(=写真)。
 DVDの鑑賞で山川菊栄がどのように育ち、何を考え、何を主張していたのかなど、その人となりを知ることができた。
 鈴木さんは講演で、山川菊栄の思想がどのように獲得されたのか、戦時も時流に流されず戦争協力せずに生きてきたことなどを詳しく紹介した。また、山川菊栄の提起した諸課題、すなわち「慰安婦」問題に通じる性暴力・公娼制度、同一労働同一賃金の要求、多くの女性が追いやられている非正規労働者の労働実態、議員をはじめとする男性優位社会で男女平等に程遠い日本の状況がまだ変えられていない現状などについて述べた。
 参加者からは、「戦争に絡めとられなかった山川さんの反戦を貫き通した生き方に感銘を受けた」「改めて女性解放≠フ視点、男女平等の社会に向けて何をしていくのかを考えさせられた」などの感想が出されている。
(K)
インフォメーション

■第3回ピース・セミナー  領土問題、メディアを考える

[第1講義]
  • 11月16日(金)
  • 「領土問題を考える」 浦部法穂さん(憲法学者)
[第2講義]
  • 11月28日(水)
  • 「メディアの役割と現状」 中部 剛さん(神戸新聞記者)
  • ※いずれも19時〜21時、神戸市勤労会館で。 各500円
    主催:ひょうご憲法集会実行委員会 078-392-0820
    共催:平和友好祭兵庫県実行委員会

■未来のために沖縄と手をつなごう
 ―高江にオスプレイは要らない―

  • 12月8日(土) 13時30分〜16時
  • 神戸市教育会館 6階大ホール(元町駅・東口から北へ徒歩10分)
  • 講 演 阿部小涼さん(琉球大学准教授)
  • 参加費 500円(学生 200円)
  • 連絡先 078-360-4674(I女性会議ひょうご)

■さようなら原発・兵庫 12.11集会

  • 12月11日(火) 18時30分〜
  • 神戸市勤労会館・7F大ホール
  • 講 演 「原発再稼働は安全か―原子力技術者からの指摘―(仮称)」
    後藤政志さん(元原子炉格納容器設計者)
  • 参加費 500円
  • 問い合わせ 078-335-1182