「新社会兵庫」 9月25日号
- 近畿でシンポジウム開催
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国民の生活に背を向けた保守二大政党政治が国民の間に政治不信を広げ、その間隙を縫ってより右翼的な橋下「維新の会」が台頭するなか、これらの政治と対決して闘う人々がつながり“新しい政治の力を築こう”と、「闘う第三極づくりをめざす近畿会議(近畿第三極)」が中心となり、市民運動、労働運動、学者・弁護士、社民党・新社会党・緑の党の政党関係者らが呼びかけ人となった実行委員会主催のシンポジウムが8日、大阪市内で開かれ、約170人が参加した。
「1%の世を、人々の世に。新しい政治の力を築こう!」と題されたシンポジウムの冒頭、主催者を代表して加来洋八郎さん(近畿第三極呼びかけ人)が、「新自由主義で共通する『民・自・公』『維新の会』の政治とはちがう政治勢力の姿を、私たちは目に見える形で提起しえていない。私たちこそがいま問われている。新しい政治の力をどうつくっていくかだ」と、シンポジウム開催の意義を訴えた。
その後、シンポジウムは仲尾宏さん(京都造形大学客員教授、反戦・反貧困・反差別共同行動〈きょうと〉代表世話人)をコーディネーターに、服部良一(衆議院議員)、長谷川羽衣子(緑の党共同代表)、原和美(9プラス25改憲阻止市民の会代表世話人)、山元一英(全港湾大阪支部書記長)の4氏がパネラーとなって進められた。
4氏からそれぞれがこの間取り組んできた活動の報告などを受けた議論の後半、新しい政治潮流をどうつくっていくのか、そのための条件は何かというテーマで議論が行なわれた。
「TPP・増税反対、脱原発・エネルギー政策の転換、新自由主義反対、日米安保反対の4つが共通の課題として合意できるのでは。大きく団結する必要がある」「根本的には主権者自らがあきらめずにひとりひとり声をあげ続けることが大事だ」「共通の課題に向け、それぞれの運動の持ち味、長所をうまく組み合わせていくことも大事」「日本のリベラルな政治が最大の危機を迎えているいま、社民党ももっと開かれた党として発想・運動のスタイルを変えてゆかねばならない」などの意見が述べられた。
会場からも発言が相次ぎ、「力をひとつに集めていくためには、外国や過去の運動の例も英知として、従来の発想を変えることが求められている―これが今日の会場の共通認識だと確認できる。原発問題を前にして日本の社会・政治を変えていくことができるかどうか、いまが瀬戸際だ」とまとめられた。
集会の最後に、今後こうした塊を広げていくために広く賛同人を集める取り組みを進めていくことが提案され、全体で確認された。
写真:170人が参加して新しい政治潮流の形成について考え合った=9月8日、大阪市
- 第55回平和友好祭兵庫県祭典
平和友好祭兵庫県実行委員会は9月8〜9日、神崎郡神河町のグリーンエコー笠形で第55回平和友好祭兵庫県祭典を開いた。35人が平和について語り、夜はバーベキューで懇親を深めた。
「平和運動をなぜ労働組合が取り組むのか?」との疑問が実行委員会で議論になったことから、講演は第1回反核平和の火リレー当時(1985年)、実行委員長を務めた藤井彰さんが行った。藤井さんは、@働く者の視点で社会を捉えることA地域の連帯を深めることB被爆者をはじめ、当事者の声に耳を傾けること、と平友祭運動の意義を説明。「リレーを通して平和について議論し、様々な物事を見つめて欲しい」とまとめた。
分科会は、@原発政策を考えるA日本の軍事化を考えるB労働組合と平和運動の3つ。そのうち、Aでは自衛隊の内情や沿革を学んだ。災害復旧活動などで自衛隊は国民の中に浸透しており、分科会参加者も大半が自衛隊は「必要」との見解だった。その上で、専守防衛から海外派遣が本来業務に、基盤的防衛力から動的防衛力に、そしてイラクやアフガニスタンでは米国の戦争を支援し殺戮に加担している現状を考えた。自衛隊が変遷する中、「シビリアンコントロール(文民統制)が機能しているのか。国民が監視する視点が大切」と確認した。
2日目は部落差別の現状、「アウシュビッツの旅」参加者の報告と、人権を柱に学習した。
(A)
写真:原発政策や日本の軍事大国化などについて考え合った分科会の報告=9月9日、神河町
- 新社会党近畿ブロック党学校
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新社会党近畿ブロック協議会(山下慶喜議長)は9月1、2日の両日、加西市内で夏季恒例の「近畿ブロック党学校」を開いた。5府県から57人が参加し「党建設」を主要テーマに、2日間3単位の日程で講演や討論などを行った。
第1単位では、「新自由主義下の党建設」と題して松枝佳宏・中央本部委員長が問題提起。党の現況を報告し、「私たちは決して努力不足だったのではないが、組織するという点に関して貧欲ではなかった。新自由主義に対する認識がまだ浅い。失うものはない、自信を持って大胆に呼びかけよう」と提起した。
続いて、この3年間で22人の仲間を入党させた坂本繁雄・関東ブロック議長(茨城県本部)が講演。坂本さんは選挙や地域ユニオン運動などで知り合った人を積極的に入党させているほか、地元の生きがい対応型デイサービスの施設長にも就任するなどして地域と深く関わり続け、人とのつながりをつくっている。「すべての人脈を思い切って入党・党勢拡大の勧誘へと舵を切れば、積極的に人生最後の闘いと思える」と熱く語った。
各府県本部からは、自治体議員がいない中での党員・機関誌拡大運動の難しさや、党としての脱原発運動との関わりなど、活動報告が行なわれた。
2日目は4つの分散会で党活動の実情や党建設の取り組みなどを交流。党建設のために「市民運動や地域ユニオンともっとつながること」「定例会議で党員がしっかり集まることが大事」「資金のない私たちはもっとフェイスブックやツイッターなどを活用して発信力を高めるべき」などの提案も報告された。
(彩)
写真:中央本部からの問題提起や党勢拡大の経験談なども聞きながら党建設を考え合ったブロック党学校=9月1日、加西市
- 憲法を生かす北区の会
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憲法を生かす北区の会(山ア貢代表)は2日、北区民センターで総会を開き、あらためて組織と運動の強化をはかることを確認した(=写真)。
改憲の動きが活発化した2005年の11月に結成された同会は、これまで24回にわたる「憲法を考える集い」(学習会)の開催、ニュース「カツケンひろば」の発行(通算24号)、街頭宣伝行動などで活動を続けてきたが、ここ2年間は脱原発の運動を中心に取り組んできた。
総会では憲法学者の浦部法穂さん(神戸大学名誉教授)による記念講演が行われ、竹島や尖閣諸島などをめぐって緊迫化する領土問題をどう考えるべきかについての話を聴いた。
- 「神戸・南京をむすぶ会」らの南京・香港フィールドワークに参加して 報告
8月13日〜19日に行なわれた、南京大虐殺の跡地などをフィールドワークする「第16次訪中団」(「神戸・南京をむすぶ会」などが主催)に参加した小城智子さんからその報告と感想を寄せてもらった。【編集部】
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- “終わっていない戦後処理”を痛感
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今年は、恒例の南京のフィールドワークのほかに香港訪問という予定があり、観光地の香港に戦争の傷跡が残っているのかなと思っていたが、事前の学習会で初めて真珠湾攻撃と同じ1941年12月8日の香港攻撃や、軍票問題を知った、という不勉強な状態だった。
香港では、尖閣諸島問題で最初はどうなるのかと思ったが、街はやはり観光地というか、冷静な受け止めであった。マスコミでは派手な取り扱いだったが、私たちの訪問も取り上げていた。
しかしそれよりも、海防博物館に行ってみて、改めて日本軍の侵略のすさまじさ、中国人の思いを感じた。日本軍が占領したのは、たった(?)3年8カ月。しかし、アヘン戦争以来、侵略し植民地化し、戦後も支配し続けた英国は、基本的には近代化を図った、今日の香港を築いたという展示の仕方だ。一方、日本軍は奴隷として従属を強い、未だに軍票問題などきちんと謝罪もしない、補償もしない国である。
日中戦争の中で、「英国領なら安全」と戦火を逃れ40万近くの中国の人々が香港に逃げ込んでいた。通常の香港の人口100万人が140万人近くなっていたそうだ。そこへ、食糧などいつもの現地調達で賄おうとする日本軍のやり方から、「疎開」政策が行われ、1942年2月までの2カ月間に55万4千人を、43年9月までに41万9千人を香港から放逐したのである。中国大陸や「満州」、海南島などへの強制的な移動だけでなく、船に乗せ、離れ小島や断崖絶壁の人の住まない所に海側から置き去りにしたり、中には船から海に捨てたりした、という記述もあった。憲兵隊は、香港市民が通りかかるとトラックに無理やり乗せ、連れ去ったという。
もう一つは、今も続く軍票問題である。41年12月28日には、当分ドルと軍票を並行して使用するといいながらも、交換比率はドル2対円1で交換するといい、香港ドルの低下をねらう政策の中で42年7月にはドル4対円1にするとし、また、僅かな香港ドルでも持っていたと分かると殺された、とあった。この時かき集めた香港ドルは日本が様々な物資を買い付ける費用とした。その後、戦争に負けた日本は、軍票は兌換しない、責任は負わない、とする。軍が買い付けたものを軍票で支払い、その価値が無一文というのもひどい話だが、外貨として貴重なドルを強制的に取り上げなんら保障をしないということだ。30年来軍票問題で闘ってきた香港索償協会は、今も3500世帯あり、94年、土井たか子日本社会党委員長(当時)が訪れ、軍票問題について支援すると約束したと報じる香港新聞も持っていた。高木健一、内田雅敏両弁護士とともに闘った裁判の1999年判決では、日本の裁判所は被害事実は認めるが、賠償する法律がない、ということであった。中国政府は応援しているとも聞いた。香港索償協会のメンバーは学校の学習にも出向き、話しているということであった。私が行った時も、博物館には「サマースクール」ということで、4年生くらいの子どもたち10人ほどが先生の引率で見学していた。
戦後処理がきちんと終わってない上に、戦争に負けて締結したサンフランシスコ講和条約以前の「1895年には……」「1905年には……」という日本の主張では外交は成り立たない、と実感させられる。この事実を日本で広げていきたいと思う。
また、戦争遺跡をどう残すのかということも大事な問題だと思った。若い世代にきちんと戦争の事実を伝え平和を守っていくために、中国だけでなく日本でも同じように課題がある。
小城 智子(長田区)
写真上:香港にも戦争の傷跡。日本軍の侵略の様子を展示する博物館の館内=8月18日、香港 写真下:小学生たちもサマースクールとして博物館を見学=8月18日、香港
- 労働大学近畿支局 神戸 姫路 東播磨 但馬
- 労働大学近畿支局は「2012労働大学講座」を神戸、姫路、東播磨、但馬の4地区で開講する。新社会党兵庫県本部、I女性会議ひょうごなどが後援している。開催要項は次の通り。問い合わせ・申し込みは、電話078‐361‐5051(労働大学近畿支局)。
《神戸講座》
▼期間/時間=@10月25日A11月1日B8日C15日D22日(公開講座)E29日の毎週木曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=@〜D神戸市立総合福祉センター、E神戸市立婦人会館(2つは同じビル内)
▼講義テーマ/講師=@深刻化するメンタルヘルス/小西達也A働く者こそ主人公/稲葉耕一Bすすめよう反原発/大坪正雄C非正規労働者と労働組合/菊地憲之D行きづまる世界資本主義経済/佐野修吉(公開講座)E現在の政治情勢と課題/今村稔
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)
《姫路講座》
▼期間/時間=@10月12日A19日B26日C11月2日D9日E16日の毎週金曜日(全6回)/午後6時30分〜8時
▼会場=花の北市民広場
▼講義テーマ/講師=@取調べの可視化と私たちの権利/赤松範夫A原発0%をめざして/大坪正雄Bワーキングプアをつくらないために/都築徳昭C自治体労働者つぶしと橋下問題/森哲二D年金の歴史と現在/原義弘E私たちをとりまく情勢と課題/今村稔
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)
《東播磨講座》
▼期間/時間=@10月3日A10日B17日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=加古川市勤労会館
▼講義テーマ/講師=@労働者として考えること/二宮基Aヨーロッパにおける労働運動/佐野修吉B新自由主義に抗して―大阪維新―/津野公男
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)
《但馬講座》
▼期間/時間=@10月24日A31日B11月7日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時
▼会場=豊岡市民会館
▼講義テーマ/講師=@自治体をとりまく情勢/大野義政A職場のメンタルヘルス/西山和宏B「内部被ばくを生き抜く」(DVD)/川崎雄二
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)
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