「新社会兵庫」 6月26日号
- さようなら原発・兵庫が抗議行動 6.17
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について、野田首相が6月16日、西川福井県知事の同意を受けて最終的な決定を行なったことに対し、「さようなら原発・兵庫」(さようなら原発1000万人アクション兵庫県実行委員会)は17日夕、神戸市中央区三宮のマルイ神戸前で再稼働に踏み切った野田政権を糾弾し、抗議する緊急の抗議行動を行なった。
抗議行動には労働組合や市民団体から約60人が参加。チラシを配布しながら「野田首相の再稼働決定の暴挙を許すな」「今こそ脱原発の声をさらに大きくして政府・関電の再稼働をやめさせよう」などとハンドマイクで通行人に訴えた。
福島第一原発事故の検証の最中であるにもかかわらず、場当たり的な「暫定的な安全基準」を持ち出し、再稼働の結論ありきの政治判断≠ノよって、きわめて不十分な安全対策のまま大飯原発再稼働に踏み込んだことは、国民の命・安全をないがしろにし、電力会社、財界の要望を優先させたものでしかない。しかも、計画停電や電気料金値上げなどで国民を恫喝しながらの末にである。これを突破口にした、伊方原発をはじめとする今後の再稼働拡大の目論見も重大な問題となっていく。
写真:再稼働に抗議しようと訴えるチラシを配布する行動参加者たち=6月17日、神戸市中央区
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6月16日の政府の大飯原発3、4号機再稼働の指示を受け、ただちに再稼働の作業に入った関西電力に対し、熟年者ユニオン(山村ちずえ会長)は18日、定例のサンドイッチマン・デモのコースを通常のものから関電神戸営業所前を通るコースに変更して再稼働をやめるよう申し入れる抗議文書を関電側に手渡した。
申し入れの間、デモ参加者は会社ビル前でシュプレヒコールで気勢をあげた。
写真:山村会長らが申し入れを行っている間、ビル前でシュプレヒコールをあげる組合員たち=6月18日、神戸市中央区
- 大内裕和中京大教授を招き講演会
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「人間第一≠失った橋下政治」と題して、中京大学教授の大内裕和さんを招いた講演会が6月2日、神戸市内で開かれ、約90人が参加した。労働大学近畿支局など7団体がつくる実行委員会が主催した。
大内さんは、「君が代」条例、教育基本条例、職員基本条例はトップダウン体制の確立、自治体の経営体化などを実現し、職員を「行政権力の服従者」にしていくものだと指摘。その登場の歴史的・社会的背景として、企業社会統合の崩壊からイデオロギーによる社会統合へと、新自由主義と国家主義の結合があると述べた。また、橋下独裁登場の基盤として、政権交代した民主党への幻滅が橋下への期待となっていること。とりわけ、大阪経済の地盤沈下による閉塞感の広がりを打破する強いリーダーシップへの期待が財界も含めてあることなどを指摘した。
そして、この流れに抗する運動の課題として、当面は「思想及び良心の自由」、人権尊重の理念を軸とする運動を重視し、長期的には、橋下の支持基盤は大阪の貧困大都市化であるとして、@新自由主義がもたらす害悪の明確化、A労働組合における反貧困運動の具体化、B反独裁を軸に諸運動をつなげ、労働者の分断支配を許さない、グローバル資本と超富裕層への批判を強める運動を、と提起した。
講演後は、@大阪府立高校の再編問題、A尼崎市での「日の丸」条例反対の取り組み、B卒業式での起立職務命令違反の戒告処分反対運動などの報告も行なわれた。
(F)
写真:橋下独裁」登場の背景を指摘しながらこれとの対抗課題も問題提起した大内裕和教授=6月2日、神戸市中央区
- 有事法制に反対するネットワーク東播磨
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2003年5月の発足以来足かけ10年目を迎えた「有事法制に反対するネットワーク東播磨」は6月3日、加古川市内で第9回総会と記念事業を行った。
総会は参加者こそ多くなかったが、10周年に相応しい内容で、継続は力なり≠実感できるものであった。憲法の危機をしっかりと捉え、イラク情勢を正確に掴み、堂々と平和を追求する正道を歩んできたことを共に自信を持って確認する場となった。
記念事業は、「福島からの報告と訴え」として、福島から淡路市に避難中の煙山享(けむりやまとおる)さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)のお話を聴いた。煙山さんはパワーポイントを使いながら丁寧に福島の状況を報告。避難する者と残る者との間の葛藤のことや立場の違いから親子、夫婦がバラバラにならざるをえない状況などが説明された。「福島では放射能の話はできない。すればケンカになる」「子どもは部活をやめられない。友達を裏切ることになるから……」「夫は今の職場を逃げるわけにはいけないと……」など、現地の困惑を伝えながら、「行政は情報をもっと出すべきだ。判断はみんながすればいい。正しい情報を出さないことが問題だ」と訴え、「政府は生活保障付きの避難、疎開を直ちに発すべきだ」とも訴えた。
(H・F)
写真:福島から淡路市に避難してきた煙山亨さんが福島の実情を訴えた=6月3日、加古川市
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大江健三郎さんら9人が呼びかけ人となっている「さようなら原発1000万人アクション」実行委員会は15日、6月12日現在で約750万筆集まっている「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」(=さようなら原発1000万人署名)の一部を第1次分として野田首相宛てに提出した。
同会は、1千万筆達成までの引き続きの署名活動と、7月16日に東京・代々木公園で開催する「さようなら原発10万人集会」の成功に向けて全国からの参加を呼びかけている。
同兵庫県実行委員会(「さようなら原発・兵庫」)はいま、同集会へのバス2台分(定員70人)の参加申込みを募っている。バスは7月15日(日)22時神戸出発。集会参加後、16日(月)22時頃東京出発、17日(火)早朝神戸帰着の予定。一人8千円(3列シート)。申し込みは事務局(憲法・兵庫会議 電話 078‐335‐1182)まで。
- 震災がれき広域処理問題/憲法を生かす自治体議員の会
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東日本大震災のがれき広域処理をめぐり、焼却灰の埋め立て候補地になっている大阪湾広域臨海環境整備センター(フェニックス)・神戸沖埋立処分場(六甲アイランド沖1・5q)を見学する取り組みが6月6日に行なわれた。「憲法を生かす自治体議員の会」が呼びかけたもので、あわはら富夫、小林るみ子両神戸市議、村井正信西脇市議ら26人が参加した。
一行はフェニックス兵庫建設事務所(灘区灘浜町)で事業の説明を受けた後、船で約20分の神戸沖埋立処分場に到着。係員の説明を聞きながら、廃棄物揚陸施設、廃水処理施設などを見学した。
処分場では、県内の各自治体からトラックで運搬された焼却灰を兵庫建設事務所に隣接する神戸基地から運搬船で処分場まで運び、揚陸した後にトラックに積み替え、海面に投棄し埋め立てていく作業が行われている。
また、処分場では埋め立てで汚染された海水は、廃水処理施設で有害物質を除去したのち、大阪湾に放流している。しかし、放射性セシウムで汚染された焼却灰を埋め立てた場合、放射性セシウムは水に溶けやすい物質のため、処分場内の海水に溶け出るおそれがあり、現在の排水処理施設は放射性物質を除去する想定ではつくられておらず、大阪湾に放射性物質が流れ出ることになる。
関西広域連合は3月、フェニックスに対してがれきの具体的な受け入れ・処分方法などを検討し国の個別評価を前提に取り組むよう要請、現在、国が個別評価を実施している最中だ。一方、神戸市も3月、国に対して海面埋め立て基準の明確化などを求める申し入れを行っているが、国の回答は具体的には明らかにされていない段階だ。
写真:六甲アイランド沖1.5kmにある神戸沖埋立処分場の揚陸施設で説明をうける見学者=6月6日、神戸市
- 「芦屋九条の会」7周年記念で
今年で結成7周年を迎えた「芦屋九条の会」(福間公子代表)は6月9日、7周年記念のつどい「雨宮処凛さんと語ろう 格差、原発、そして9条」を芦屋ルナ・ホールで開いた。
冒頭、異色の漫画家・まつだたえこさんによるオリジナル紙芝居が会場をなごませた後、中嶌聡大阪青年ユニオン書記長を対談者に、小橋かおる神戸大学講師をコーディネーターにした、雨宮処凛さんのトークが繰り広げられた。
対談者の自己紹介の途中から早くも議論が白熱。風俗業で働く女性の待遇改善についての、大阪と東京のユニオン運動の交流の場と化した。次に、お笑い芸人へのバッシングとなっている生活保護の問題について、一連の流れから見て仕組まれていた筋書と考えるべき、と強調。貧困問題について具体的な数値をあげながら熱のこもったトークを展開し、非正規労働者の増大は結果、生活保護に行きつかざるを得ないと指摘した。自身のこれまでの経歴も紹介。右翼に入った理由などにも触れた。また、イラクの劣化ウランによる子どもの被害と原発との関連、9条の大切さ、福島での弱者の扱いなど、広範囲にわたる問題提起に、ほぼ満席に近い参加者は聞き入った。
終了後、参加者の多くが市内をデモ行進したが、カラフルな衣装をまとい、賑やかに市民に脱原発などを訴えた。
写真:原発問題をはじめ広範囲にわたる問題提起をした雨宮処凜さん=6月9日、芦屋市
- 神戸空襲を記録する会 6.3
神戸空襲や戦争の悲惨さを風化させまいと、神戸空襲の傷跡が残る場所などを訪ねる「戦跡ウォーク」が6月3日、神戸市東灘区、灘区で行なわれた。
市民団体「神戸空襲を記録する会」(中田政子代表)が毎年呼びかけ、今年で14回目になる。今回は約160人が参加。5カ所を巡って空襲体験者の話に耳を傾けた。
阪神・石屋川駅近くの公園で持たれた出発式で、中田代表は、同会が1978年から取り組んできた神戸空襲犠牲者の名簿づくりに基づく、犠牲者名を刻んだモニュメントの建設計画が、このほどようやく神戸市の用地提供の協力を得て大倉山公園内に建設されることが決まったと報告し、今後の寄付集めなどの協力要請を行なった。
その後、一行は、東明八幡神社で、爆撃の跡が残る石柱を見たのち、この近くで爆撃に遭い、防空壕の直撃で2人の妹を亡くした79歳の男性の体験談に耳を傾けた。さらに、徳井神社、成徳小学校と場所を変え、空襲体験者から話を聞いた。
途中、郷土史の歴史学者、田辺眞人さん(園田学園女子大学名誉教授)も合流、乙女塚などの史跡の説明も行なわれた。
なお、モニュメント「神戸空襲を忘れない―いのちと平和の碑―」は高さ1・9b。横1.5bの御影石製。表に碑の名を刻み、裏の金属パネルに犠牲者名が記される(これまで1496人分を収集)。費用は600万円。全額を寄付で賄い、来年8月の完成をめざす。
「平和の碑」の募金振り込み先は郵便振替 口座番号00920‐3‐154884(名義=神戸空襲を記録する会)。問い合わせは同会 電話 078‐642‐2518
写真上:爆撃の弾痕が残る石柱のところで空幕体験者の話を聞く参加者たち=6月3日、神戸市東灘区 写真下:建設地も決まった「平和の碑」の説明をする中田政子代表=6月3日、神戸市東灘区
- ピースネット明石
ピースネット明石(連絡先=明石地労協人権平和センター)が明石空襲の跡を訪ねようと、第3回ピースウォークを6月2日に行い、約30人が参加した。
前回に引き続き、地元のボランティア・ガイド、牧野満徳さんら3人の案内で、今年は明石城から東側、上の丸、人丸前、天文町周辺を歩いた。明石公園周辺のこの辺りでは、標的とされた軍需工場、川崎航空明石工場からの避難先になっていたところを米軍機が狙い、多くの市民が命を落とした。
この日は現在も上の丸に住まれていて、13歳のときに空襲に遭った80代の女性から話を聞く機会があり、防空壕での体験や忘れることのできない明石公園の惨状を聞くことができた。
(彩)
写真:空爆体験の話しを聞くウォーク一行=6月2日、明石市
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