「新社会兵庫」 5月22日号
5.3兵庫憲法集会に300人
 ひょうご憲法集会実行委員会(略称=憲法ひょうご)が主催する「憲法65年 5・3兵庫憲法集会」が3日、神戸市垂水区の垂水レバンテホールで開催され、約300人が参加した。憲法記念日恒例の憲法集会の今年のテーマは「問われる民主主義―9条・25条と現在―」。このテーマに沿って憲法学者の浦部法穂さん(神戸大学名誉大学)が「民主主義が民主主義を滅ぼす」と題して記念講演を行ない、この間急速に支持を広げてきた橋下大阪市長、「大阪維新の会」の危険な動向について、ヒトラーが台頭してきた当時のドイツの状況に重ねながら考えた(講演要旨は別掲)。

 集会は、「平和への思いを歌で」と、自治労の仲間のデュオによる沖縄の歌の演奏から始まった。
 主催者あいさつに立った実行委員会代表の佐治孝典さん(近代日本思想史研究者)は、「憲法をないがしろにしてきたことが今日の日本の悲劇、体たらくを生んだ。立ち返るべきところは原点である憲法だ」と訴えた。
 続いて、森哲二事務局長(自治労兵庫県本部)がこの間の取り組み経過、実行委員会の新体制、今後の取り組みなどを報告し、浦部さんの記念講演に移った。
 新しく実行委員会の共同代表に就任した浦部さんは、「橋下・大阪維新の会」が「民意」を援用して急激に勢力を伸ばしてきたのはかつてのヒトラーの台頭と非常に状況がよく似ており、まさに「民主主義が民主主義を滅ぼしつつある」と指摘。ただ橋下流は「民意の多様性」をまったく無視していると述べ、私たちの拠り所として憲法を大事にしているならば民主主義は滅びず残ることは可能だと訴えた。さらに、ワイマール憲法がたやすく死滅してしまった法的な要因として「国家緊急権」の条文があったことをあげ、東日本大震災以降、緊急事態条項を加えるべきだとする改憲論議への注意も喚起した。
 その後、今日の情勢に関わる3つの活動報告が行なわれた。原発事故で福島県から淡路に避難してきた煙山亨さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)が、福島の実情も交えながら「これからは生活保障つきの家族ごとの避難が必要だ。原発を廃炉にしなければ福島が被曝した意味がない」などと訴えた。部落解放同盟兵庫県連・橋本貴美男書記長は水平社設立90周年と人権確立のたたかいを、塩見有生さん(STOP!日の丸条例尼崎市民緊急行動)は尼崎市議会での「日の丸掲揚条例案」をめぐる闘いをそれぞれ報告。
 最後に、憲法の理念を生かす社会づくりをめざし、改憲阻止の運動を広げようと訴える集会アピールを採択して閉会した。

写真:浦部法穂・神戸大学名誉教授が記念講演を行った5.3兵庫憲法集会=5月3日、神戸市垂水区
9条の会・尼崎ネットワーク
 今年も「まもろう憲法9条 尼崎集会」が3日、尼崎中央公園(阪神尼崎駅前)で開かれた。
 虫明ひとみさんの司会で進められた集会は、エイサーと歌で元気に始まった。「9条の会・尼崎ネットワーク」事務局の松上辰之さんが「ネットワークを結成して7年。この間戦争ができる法整備が進められている。また、東日本大震災を口実に非常事態体制が不十分だとして平和の精神がますます壊されかけている。『憲法9条を守ろう』の一点で党派を超えて結集しているこの会の重要性が高まっている」と主催者あいさつ。
 稲村和美尼崎市長、社民党・服部良一衆議院議員、共産党、新社会党それぞれから寄せられたメッセージが紹介されたのち、「私の思う9条」として神崎敏則さんが父親の戦争体験を紹介。「政府は先の戦争責任を明確にしてこなかった。原発事故でも東電、学者、政府は責任を取ろうとしない。同じことが今なされている」と訴えた。
 緊急アピールとして尼崎市3月議会に突如議員提案され継続審議となっている「日の丸掲揚条例案」反対、「大飯原発の再稼働を許さない」脱原発アピール、「人類と核は共存できないことを確認し、反戦・反核を含む憲法9条を守る闘いを強めよう」と訴える集会アピールの3本を確認した。
 集会後は買い物客で賑わう三和通商店街を180人がピースウォーク。「世界の宝・憲法9条をまもろう」などと訴えた。
(H)
写真:集会後は180人の参加者がピースウォークに出発=5月3日、尼崎中央公園
憲法を生かす会・灘が王子動物園前で
 憲法を生かす会・灘は3日、憲法記念日恒例の行動となっている王子動物園前での宣伝行動を今年も行なった。
 平和憲法の大切さや「9条改憲」をねらう改憲派の最近の危険な動きを街宣車のマイクから訴えながら、動物園に行楽に来た親子連れなどにチラシを配った。
 また、今年は「さようなら原発1000万人署名」の署名集めの行動も合わせて取り組んだ。
写真:脱原発の署名行動も同時に展開=5月3日、神戸市灘区
生命と安全守ろうと集会 4.21
 JR尼崎脱線事故から7年、「107名もの命が奪われ、そして誰も責任がなかった?!でいいのでしょうか?」と問いかける「ノーモア尼崎事故、生命と安全を守る4・21集会」が4月21日、尼崎小田公民館で開催され、約80人が参加した。
 集会のメインは、2000年の地下鉄日比谷線事故後に「安全問題研究会」を立ち上げ、鉄道事故を中心に鋭い問題提起を続けている地脇聖孝さんによる「尼崎と福島 今、私たちに問われているもの」と題した講演。地脇さんは福島県に転勤して原発事故にも遭遇した経験も踏まえ、「尼崎と福島の共通点」として、@技術に対する過信・傲りA隠す、過小評価する、嘘をつくB目先をごまかし、取り繕えばよいC国策による強力な推進体制D利益優先、安全軽視、などをあげて分かりやすく解説。また、闘う労働組合潰しも共通していることを指摘した。そして、JR西日本の山崎元社長の無罪判決など「企業免罪」が続くなかで、イタリアなどの実例も紹介しながら、「企業・法人処罰法」の制定が必要だと提起した。
 ついで、遺族の立場から、娘さんを亡くされた藤崎光子さんが、資料を残すために連日裁判所に通って開示された証拠を手書きで写し取ったことなどを報告。藤崎さんは「国鉄労働組合が今後も事故の風化を許さず、安全を守るために先頭に立って欲しい」と締めくくった。
集会後、参加者は事故現場までデモ行進し、献花を行なった。
(S)
写真:講演ではJR尼崎事故と福島原発事故の共通点が語られた=4月21日、尼崎市
橋本・「維新の会」独裁政治とワイマール憲法の歴史的教訓
5月3日に神戸市内で開かれた「憲法65年 兵庫憲法集会」での浦部法穂さんの記念講演の要旨です。【見出しは編集部】

 歴史上実際にあった「民主主義の結果としての民主主義の死滅」
 橋下徹大阪市長とその率いる「大阪維新の会」への人気は、まだ衰えを知らない。このまま行けば、次の衆議院選挙では「維新の会」が相当数の議席を占めることも予想され、橋下徹のやりたい放題が大阪だけでなく全国に広げられる可能性がある。
 だが、それも「民主主義」の結果である。民主主義の結果としての民主主義の死滅、「民主主義が民主主義を滅ぼす」ということは、歴史上実際にあったことである。
 ナチス党・ヒトラーの猛烈な躍進
 それまで取るに足りない小党にすぎなかったナチス党(NSDAP=国家社会主義ドイツ労働者党)が、1930年9月のドイツ議会選挙で107議席(18%)を獲得、一気に第A党に躍進、32年7月の選挙では230議席(37%)で第1党に。そして、1933年1月30日にヒトラーが首相に任命される。同年3月の選挙では288議席(44%)とさらに躍進し、同年4月、「全権授与法」(授権法)の成立でヒトラーが独裁権を獲得。7月には「政党新設禁止令」で事実上ナチスが唯一の政党となる。1934年8月、ヒンデンブルク大統領の死に伴い、ヒトラーは「総統」となり、名実ともに全権を掌握した。
 「民主的」な方法で独裁権力を獲得したヒトラー
 「1930年から33年におけるヒトラーの猛烈な躍進に、ドイツの有権者たちが手を貸さなかったとはいわせない。ヒトラーがいわば国民の頭越しに、右翼の企みによって政権の座についたなどとはとてもいえない。ヒトラーはこの何年かのあいだに大衆の支持をかき集めたのであり、この大衆の支持こそが、その後の彼の政治活動を支える現実的な資本となったのである」(セバスチャン・ハフナー〔瀬野文教・訳〕『ドイツ現代史の正しい見方』〔2006年、草思社〕)ヒトラーは、まさに「民主的」な方法で独裁権力を手に入れたのである。
 国民のあいだに鬱積していた不満や閉塞感
 ヒトラーを生んだ原因は、敗戦国ドイツの経済的混乱と世界恐慌の直撃による国民生活の困窮、ヴェルサイユ条約による過酷な賠償等への屈辱感(大国意識の裏返し)などで、国民のあいだに鬱積していた不満や閉塞感。そうした現状を、ヒトラーは大衆受けのするわかりやすい仕方で、「自分が変えてみせる」と国民に訴えた(具体的にどうするということはいっさい言わずに、ただアジテーション的に)。
 国民が大切にしなかったワイマール憲法
 より根本的な問題としては、当時のワイマール憲法(ドイツ共和国憲法)に対して、多くの国民がこの憲法を「無用の長物」あるいは「ドイツになじまないもの」とみなしていたことがある。ワイマール憲法を支えたのは社会民主党を中心とする中道左翼。右翼は中道も含めて基本的には君主制を望んでおり、一方、急進左翼は妥協的なワイマール憲法に満足しなかった。加えて、中道左翼政党は当時の政権党であり、ヴェルサイユ条約に調印した張本人として、国民には「祖国の裏切り者」と映った。
 当時のドイツと似ている今の日本
 以上に垣間見たドイツの歴史は、いまの日本の姿に似ていないだろうか? 国民のあいだに広がる閉塞感、そんな中で、具体的にどうするとかこうするとか小難しいことはいっさい言わないで、大衆受けのするわかりやすい問題を持ち出して「自分が変えてみせる」とアジる人間が出てくると、あっという間に大衆の支持を集め政治の方向を決定づける。国民が憲法を大事にしていない点もよく似ている。
 いま一度考えてみるべき民主主義の意義
 「民主主義が民主主義を滅ぼす」ことは、いまの日本でも十分ありうることだと認識すべきだ。民主主義国家なのだからまさかかつてのようになるはずはない、と思っているとしたら、とんでもない。そのことをドイツの歴史が教えている。民主主義というものの意義をいまいちど考えてみる必要がある。
 橋下徹の権力の源泉は「民意」。だが、橋下流の「民意」の援用は、民主主義とは無縁どころか独裁政治につながるもの。「民意」の多様性という疑う余地のない事実を無視しているか意識的にオミットしている。
 民主主義とは合意による政治であり、話し合いにもとづく合意によってはじめて動くものだから、統治の手法としては決して効率的なものではない。昨今の、何ごとにも効率性を求める風潮が、組織トップの「リーダーシップ」を強調する動きにつながっているが、効率性を最重要に考えるのなら民主主義とは縁を切ったほうがよいことになる。民主主義の価値を重要と考えるのなら、いたずらに「リーダーシップ」などと叫ばないほうがよい。
 真のリーダーシップとは
 とはいえ、いつまでも「会議は踊る」で何も決まらないし動けない、では困る。迅速に決めなければならないことも少なくないはず。そうしたことを的確に判断し議論をまとめて合意に導く術を持った人が必要となる。また、民主主義は往々にして無責任体制になりやすい。「みんなで決めたこと」であってもその決定に誰かが責任をもつ必要がある。トップの役割はこれらの点にある。民主主義における「リーダーシップ」とはそういうものではないか。そうではなく、「トップが決めて引っ張っていってくれ、それがリーダーシップだ」というのは、まさしく「民主主義が民主主義を滅ぼす」道程そのものといってよい。
 国民が憲法を大事にしていくことが民主主義存続の拠り所
 それでも、最後のよりどころとして国民が憲法を大事にしているならば、民主主義はどうにか滅びないで済むかもしれないが、憲法をないがしろにしているところでは簡単に民主主義は滅びてしまう、ということを、ワイマール憲法の歴史は教えている。
 危険な「国家緊急権」の改憲論議
 また、ワイマール憲法がかくもたやすく死んでしまった要因を法的な面からみると、たった一つの条文(48条)=緊急事態に大統領に全権を与える大統領緊急令(国家緊急権)の規定に行きつく。
 東日本大震災で、こういう緊急事態に迅速な対応ができないのは憲法が国家緊急権について何も定めていないせいだ、だから憲法を変えるべきだ、という議論がやかましいが、国家緊急権のたった一つの条文があったがためにヒトラーに独裁権を与えることになってしまったワイマール憲法の例を忘れてはならない。
写真上:講演する浦部法穂さん=5月3日、神戸市垂水区
写真下:講演を聴く参加者
ひょうご憲法集会実行委が派遣 4.14〜16
 ひょうご憲法集会実行委員会が取り組んでいる沖縄訪問団派遣は今回で5回目を数えるが、4月14日〜16日、12人が参加して実施された。主な訪問先は、名護市辺野古、東村高江など米軍基地、米軍施設建設計画をめぐって反対闘争を闘い続けている闘争現場。この訪問団に参加した嶋谷数博さん(平和憲法を守る高砂市民の会)に訪問記を寄せてもらった。【編集部】

 辺野古の座り込みは8年、2918日越え
 1日目の4月14日朝、神戸空港を発ち、那覇空港からレンタカーA台で北上、名護市内で昼食休憩後、辺野古に入る。
 辺野古の海岸にある命を守る会の座り込みテントでヘリ基地反対協議会・共同代表の安次富浩さんが迎えてくださる。テント前の座り込み日数表示板は2918日目とある。2004年、普天間飛行場の代替基地が辺野古に決定されて始まった座り込みはすでに8年に及ぶ。あくまでも辺野古に押しつけようとする日米両政府に対し、住民の命と暮しを守り、ジュゴンの棲む珊瑚礁の海を守るための体を張った闘いが続いている。
 米海兵隊基地キャンプ・シュワブとの境界の砂浜には、かつて鋭利なカミソリの刃状の鉄条網が張られていたが、今はコンクリートの土台壁の上に4mほどの高さまで金網が張られた隔壁に姿を変えている。1年前、日本の金で造られている。ジュゴンの形にリボンがくくり付けられたその金網の向こうにV字滑走路建設予定地の辺野古崎が眺められる。この隔壁のすぐ先の海から白く波立つ小島、さらに岬をまわり大浦湾の一角まで埋め立てて造る計画を許すわけにはいかない。美しい珊瑚礁の自然を目のあたりにして改めてその思いを強くした。
写真:辺野古の座り込みテントでヘリ基地反対協の安次富さん(立っている人)から説明を受ける=4月14日、名護市
 高江も6年におよぶヘリパッド建設反対闘争
 2日目、ヘリパッド建設予定地にされている東村高江を訪ねる。米軍基地北部訓練場(ジャングル訓練場)のゲート前の座り込みテントには琉球大学准教授の阿部小涼さんが私たち一行のために来てくれている。
 ノグチゲラやヤンバルクイナなどの絶滅危惧種の宝庫である豊かな自然が残る東村、国頭村に広がる広大な演習場であるこの北部訓練場に点在する22箇所のヘリパッド(円形のヘリコプター発着場)の代わりに、160人ほどが住む小さな集落・高江のすぐ近くに6箇所新たに大型のヘリパッドを造る計画が明かされたのが6年前。「ヘリパッドいらない住民の会」(通称「ブロッコリーの森を守る会」)がすぐに結成された。
 建設用の重機の進入路入口にあたるゲート前には座り込み用のテントが張られ、闘争支援の政党や団体の街宣車が配置されて、工事用車両の進入を阻止している。道の両側は全てフェンスで閉ざされてしまっていて、原生林の絶景を見ることができなくなってしまっている。座り込みで建設を阻止しようとした住民を国が告訴する暴挙に出てきており、油断のできない状況が続いている。
写真:建設用の重機の進入路入り口付近に張られている座り込み用テント=4月15日、東村高江
 「思いやり予算」で建った米軍高層住宅群
 高江から那覇への帰途、ハンセン病の国立療養所・沖縄愛楽園、沖縄戦で集団死を強いられたチビチリガマ、基地内を一望できる北谷町役場に立ち寄る。この役場の屋上からキャンプ桑江の基地内を展望させてもらう。広々と緑の芝生と瀟洒な白い米軍住居、はるかに日本の「思いやり予算」で建てられた高層住宅群が遠望できるが腹立たしい。
 3日目、那覇市内で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんから話を聴いた後、市内にある元沖縄県知事・大田昌秀さんが主宰する大田平和総合研究所で沖縄戦写真展を観、平日の基地の様子を見るべく普天間飛行場と嘉手納空軍基地に行って沖縄訪問を終えた。
写真上:キャンプ・シュワブとの境に造られたコンクリート製の隔壁と金網=名護市
写真下:戦闘機が飛び立つ普天間基地=宜野湾市
嶋谷数博(平和憲法を守る高砂市民の会)
4.28〜8.26 神戸文学館で
 灰谷健次郎(1934〜2006年)、岡部伊都子(1923〜2008年)、島尾敏雄(1917〜86年)―神戸ゆかりの3人の作家と沖縄との関わりに焦点を当てた企画展「神戸の作家たちと沖縄」が4月28日から神戸市灘区の神戸文学館で開かれている。
 1972年5月の沖縄の本土復帰、その半年後の11月の兵庫・沖縄友愛連携調印式から今年は40周年。企画展はそれにちなんだもので、作家の自筆原稿や写真、パネルなど約200点が展示されており、作家の視点や発言を通して兵庫と沖縄の深いつながりを紹介している。彼らのまなざしや思いは沖縄の歴史や文化にもしっかりと注がれており、それぞれの沖縄≠考えることで人の生き方、在り方をも問い続けてきた。
 企画展は8月26日(日)まで。開館時間は平日10時〜18時、土・日・祝日9時〜17時。水曜日休館。入場無料。期間中、記念講演が6月16日(土)、7月14日(土)、8月18日(土)の3回行なわれる(参加申し込みと参加料200円が必要。定員50名)。同館へは阪急王子公園駅から西へ約500m、JR灘駅から北西へ約850m(王子動物園西隣)。 問い合わせは TEL 078‐882‐2028
写真:作家自筆の原稿や写真、パネルなど約200展の資料が展示されている企画展
ひょうご丹波・憲法を生かす会
 ひょうご丹波・憲法を生かす会は4月25日、篠山市内で第6回総会と結成5周年記念講演会を開いた。
 同会は2006年10月に結成され、「憲法たんば」(平和憲法を守る丹波地区連絡会)とともに丹波地域で憲法、平和、人権、脱原発など学習会や映画会などを積み重ねてきた。昨年秋に結成5周年を迎えたが、総会に合わせてこの日に5周年記念講演会を開くこととなった。
 講演会のテーマは「消費税増税を考える」。講師に前東京都北区議会議員の福田実さんを招いた。福田さんはたくさんの資料を東京から持参され、その豊富な資料をもとに話されたので、大変わかりやすく大好評。参加者からは「消費税増税と法人税減税がセットというのに驚きと怒り。大金持ちの課税(強化)が必要だ。食品への消費税アップには反対」「高額所得者(優遇)の不公平税制、税にはカラクリがあるということがよく分かった」「低所得者には負担が大きく、高所得者には負担が少ないというのが納得できない」「消費税増税が実施されると、今でさえ生活が苦しい世代や世帯が生きていけなくなる。社会保障の企業負担が少ないということがよく分かった」「最低限、生活必需品は非課税にしないといけない」などの感想が寄せられた。
 総会では、脱原発学習会の継続や、今年1月の小出裕章講演会の成功を踏まえ6月22日、23日の両日、「チェルノブイリ・ハート」上映会を行うことなどを確認した。
(K)
写真:「消費税増税のカラクリがよく分かった」と好評だった講演会=4月25日、篠山市
 憲法を生かす会・兵庫は4月14日、平安時代末期に平清盛が計画し約半年で潰えた幻の都、福原京(兵庫区北部)を訪ね歩く「第1回兵庫区史跡めぐり」を行なった。
 大河ドラマ「平清盛」にちなんで兵庫県や神戸市は清盛や源平合戦にゆかりのある地として観光キャンペーンを実施中だが、ウォークはこれを良い機会にして仲間との交流を深めながら兵庫区についてもっと知ってもらおうと企画された。
 今回のコースは、福原京の中心地といわれる平野地区一帯で、荒田八幡神社、祇園神社、雪見御所旧跡、氷室神社、熊野神社、願成寺、厳島神社などを巡る、軽い散策にうってつけのコース(兵庫区民まちづくり会議発行・兵庫区歴史さんぽ道シリーズ『福原京〜平家ゆかりの地を訪ねて』による案内コース・徒歩時間約1・5時間)。清盛はじめ一族の別邸が実際に存在していた様子などがうかがえる。清盛とゆかりのある場所はもちろんだが、氷室神社が恋愛弁天にも指定されていることや、情緒ある町並みも見所の一つ。ウォーク一行は、平家一門の栄華に思いをはせながら、満開の桜の中古道を歩き、大満足だった。
 同会は、第2弾として大輪田泊を中心とした兵庫区南部の史跡めぐりも企画中
(彩)
写真:平清盛が経ヶ島築造の計画をこの裏山で練ったと伝えられる祇園神社=神戸市兵庫区
県内11会場で 6.5〜15
 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会(寺下幸男会長)は、「人間らしく働き続け、生き続けるために」をテーマに、6月5日から15日までの期間、「第44次まなぶ講演会」を県内11会場で開催する。新社会党兵庫県本部、I(アイ)女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地区本部が後援している。
 開催要項は以下の通り。
◎開催日=開催地区/会場/講師(敬称略)の順。時間はいずれも18時30分〜20時30分(ただし東播磨は18時15分、神崎は18時から)。参加費は800円。
◎6月5日(火)=東神戸/六甲道勤労市民センター/酒井浩二
◎6日(水)=豊岡/豊岡市民会館/菊地憲之▼神戸・北/北区民センター/今村  稔
◎7日(木)=神戸・垂水/垂水レバンテ/市原直尚
◎8日(金)=東播磨/加古川勤労会館/津野公男▼神戸・長田/新長田勤労市民センター/酒井浩二
◎12日(火)=姫路/姫路労働会館/稲葉耕一
◎13日(水)=神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/原義弘
◎14日(木)=神崎/市川町就業改善センター/菊地憲之▼明石/明石勤労福祉会館/佐野修吉
◎15日(金)=淡路/洲本文化体育館/小林一郎
大飯原発再稼働反対で市民が集会
 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に反対する集会とデモが4月30日、神戸市で行なわれた。「さよなら原発神戸アクション」と「神戸は地元や!市民会議」の2つの市民団体が呼びかけ27団体が賛同した「兵庫は『地元や』!再稼働反対!兵庫県民アクション」と名づけられた行動には約400人が参加して、集会を中央区の東遊園地で開き、脱原発の運動を進める市民団体から活動報告とアピールがつづいた。
 原発による電力のお世話にはならないとばかり、集会での音響装置に使う電力はすべて自転車による自家発電。スタッフや参加者が交代で自転車をこいだ。
 集会では、兵庫県もその大半の地域が大飯原発の100`圏内に入るにもかかわらず、県の大飯原発再稼働に対する態度はたいへん消極的で問題だとして、「兵庫も地元だ」との立場から、大飯原発再稼働に反対の意思表示をするように求めることなどを盛り込んだ決議文を採択した。
 呼びかけ団体の報告では、同団体が兵庫県に対して申し入れを行ったところ、県の回答は「地元は福井県、おおい町であり、関西広域連合や兵庫県は再稼働の同意を求める立場にはない」というものだ。後日、改めて県に再稼働反対の表明を求めることを確認した。
 集会後は、参加者らはそれぞれに工夫をこらしたアピールのためのさまざまなツールやパフォーマンスで、「大飯原発再稼働反対」「原発は廃炉に」などとシュプレヒコールをあげながら、フラワーロードから三宮センター街を通り抜けハーバーランドまでデモ行進を行なった。
写真:装いをこらしたさまざまな方法で脱原発をアピールするデモに出発=4月30日、神戸市
憲法を生かす自治体議員の会 第3回政策学習会
 震災後の脱原発運動の中で活動を再開した「憲法を生かす自治体議員の会」の第3回政策学習会が7日、神戸市勤労会館で開かれた。今回のテーマは「震災がれき広域処理問題」。
 政府は震災1年を契機に震災がれき広域処理の大キャンペーンを展開、全都道府県と指定都市にがれき受け入れを要請したが、それを受けた兵庫県は4月9日、大阪湾フェニックスセンター(大阪湾広域臨海環境整備センター)の神戸沖処分場での受け入れを前提に県内自治体にがれき受け入れを要請した。「前向きに検討」と表明している3市3町(西宮市、高砂市、淡路市など)を除いて多くは、能力的な問題や放射性物質の処理基準などをめぐって困難か協議中としており(4月29日・神戸新聞)、疑問や不安の声が大きい。
 この日の学習会は、各自治体の対応をつき合わせながら広域処理の問題点と課題を考えようと企画された。問題提起として、粟原富夫神戸市議が神戸市のがれき処理問題への対応と状況などについて報告。神戸市は、放射性セシウムは水に溶けやすいことからフェニックスセンターへの焼却灰の埋め立ては危険だと、基準や処理方法などをめぐり国と協議中で、受け入れには慎重な立場をとっている。粟原議員からは、阪神・淡路大震災の際の神戸市の独自処理の経験とその教訓についても報告がなされた。
 学習会では、今回のような大量の震災がれきは国の責任において行うべきであり、とくに放射能に汚染されたおそれのあるがれきは全国に拡散せずに地元で処理することが原則で、現地での分別・焼却・埋め立てが重要であることなどを再確認するとともに、近くフェニックスセンター・神戸沖処分場の見学に行くことを申し合わせた。
写真:神戸市のがれき広域処理問題への対応を報告する粟原富夫市議=5月7日
さようなら原発・兵庫
 「さようなら原発・兵庫」(さようなら原発1000万人アクション兵庫県実行委員会)は、昨年夏から取り組んできた「さようなら原発1000万人署名」の県内統一行動を5月11日前後の行動(17カ所で実施)でひとまず終了、約6万筆を集約した。全国では659万余筆となっている(4月27日現在)。
 今後、原発再稼働をめぐる攻防が運動の大きな焦点となっていくが、節目として設定されている「7・16大集会」(東京・開催要項未確定)に向け、兵庫から昨年の「9・16 6万人集会」(明治公園)に参加したときのようにバス2台をチャーターして参加する態勢を準備している。
 バスは15日深夜神戸出発、16日早朝東京着。休憩後、集会に参加して同日深夜東京発、17日朝神戸着という予定。参加費は1人1万円。申し込みは「さようなら原発・兵庫」事務局。電話 078‐335‐1182
6月市議会に向けて 尼崎で緊急市民集会 4.21
 今年2月の尼崎市議会に最大の保守系会派が議員提案した、市立の学校を含む市内の公共施設に日の丸掲揚を義務付けることを内容とした「日の丸掲揚条例案」は、総務消防委員会では継続審議とされたが、その採決が予定される6月の市議会に向けて反対運動を強めようと4月21日、「STOP!日の丸条例尼崎緊急集会」が尼崎市内で開かれた。呼びかけたのは今回の動きに急きょ反対運動に立ち上がった「STOP!日の丸条例・尼崎市民緊急行動」。
 尼崎出身の太鼓集団「鼓情炎」による力強い和太鼓の演奏から始まった集会は、これまでの経過と情勢の報告が事務局から行なわれたのち、大内裕和さん(中京大学教授)の特別講演を聴いた。
 「日の丸条例の先に、何が見えるのか?」と題した講演で、大内さんは、今回の動きが見習った「橋下・維新の会独裁政治」が登場、急伸してくる歴史的・社会的背景について説明し、今後の尼崎での反対運動の当面の課題と長期的な課題について問題提起を行なった。
 当面の課題は、憲法の原則(憲法19条「思想及び良心の自由」、憲法99条「憲法尊重擁護義務」)に立ち返り、広く市民に訴え、市長・議会への働きかけを強めること。長期的課題として、「橋下独裁」への対抗構想と運動を強めるために反独裁、反原発、反自由主義反対の運動をつなげていくことが大事だと強調した。
 講演後、服部良一衆議院議員や大阪教育合同労組、市民団体の代表らがそれぞれアピール。署名や抗議ハガキの送付行動などの当面の行動を事務局から呼びかけ、閉会した。
写真:集会では大内裕和・中京大学教授が特別講演を行った=4月21日、尼崎市
新社会党神戸市議団
 全国的な議会改革の流れのなか、昨年夏から神戸市議会でも「市会活性化に向けた改革検討会」での論議が続けられてきたが、このほど「神戸市議会基本条例要綱」としてまとめられ、5月16日までのパブリック・コメント(市民意見募集)を経て、6月議会(第2回定例市会)に「神戸市議会基本条例」が提案される運びである。
 こうしたなか、新社会党神戸市議団は多くの市民意見を反映させようと12日、神戸市勤労会館で公開学習会を開き、これまでの議会改革論議の報告と検証を行なった。
 学習会では、粟原富夫議員がこの間の論議の経過を報告しながら論点の紹介や新社会党議員団としての見解を提示し、論議の弱点・不十分点も指摘した。
その後、「市民から見た『神戸市議会基本条例要綱』の検証」として中田作成さん(新しい神戸をつくる市民の会・顧問)が問題提起を行なった。中田さんは、議会制民主主義の危機と市民としての関わり方という観点から、議会基本条例の意義について述べ、改革は市民―議会―行政3者間の緊張関係を取り戻すため、市民と議員双方のためのものだとの基本認識が不可欠で、いかに市民と向き合うかという姿勢が重要だという点を強調。神戸市の「要綱」もこうした視点が弱いと指摘した。また、改革へのキーポイントとして、@議会報告会など市民との関係性の回復ならびに市民権利の保障、A議員間の自由討論の保障、B執行機関との一問一答質疑、C業務執行における透明性の確保、D全会議の公開、をあげた。
写真:市民の立場からも「条例要綱」を検証した学習会=5月12日、神戸市
東北の被災地との連帯も確認
 阪神・淡路大震災の翌年から始まり今年で第17回を迎えた被災地メーデーが4月29日、神戸市長田区の若松公園で開かれた。五月晴れのもと、参加者はステージでの催し物や屋台の食べ物を楽しみながら、和やかに交流を深めた。
 企画段階から議論を重ね、日曜日・休日の開催によって、被災地メーデーの原点でもある地域の人々との連帯・交流をいっそう深めようと、今年は開催日をこれまでの5月1日から4月29日に移した。
 今年掲げられたテーマは、「99%の叫び―万国の労働者団結せよ」。「@%の富裕層が富を独占している」として昨年、アメリカのニューヨークに端を発した反格差の運動「ウォール街を占領せよ」の「99%のデモ」にならったもので、反貧困・反格差のための団結を呼びかけた。
 また、東日本大震災の被災地との連帯も昨年に引き続く重要なテーマとして祭典でもいろいろと装いが凝らされた。福島県小名浜の漁協から借りた3棹の大漁旗がステージ脇の上空で翻り、ステージを挟んだ反対側の上空には明石の漁船の大漁旗が踊った。末廣英樹実行委員長はあいさつの中で「被災地どうしをつなぐイメージだ」とアピールした。さらに、これまで被災地メーデーのステージで重要な役割を果たしてきた港湾での運搬作業用のパレットがオブジェとして装飾され、祭典後、宮城県石巻市の仮設住宅に贈られることが芝英機事務局長から紹介された。
 こうしたなか、第1部「連帯の広場」は玉川侑香さんの詩の朗読から始まり、震災犠牲者に黙とうを捧げた。第2部「熱唱&熱笑inながた」ではおなじみの岡本光彰さん、はるまきちまき、ちんどん通信社らが歌や演奏で盛り上げた。
写真上:テーマに「99%の叫び」を掲げ1%の大金持ちのための社会と政治を変えようと呼びかけたメーデー=4月29日、神戸市長田区
写真下:東北の仮設住宅に贈るパレットのオブジェ
新社会党兵庫県本部が定期大会
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は4月22日、神戸市中央区のあすてっぷKOBEで第17回定期大会を開催し、反原発闘争などの大衆運動の強化、党勢拡大、選挙闘争態勢の構築を柱とする2012年度の運動方針などを決定した。
 大会では、前大会からの1年間を通じて最重要課題のひとつとして取り組んできた「さようなら原発1000万人署名運動」をはじめ、原発問題の講演会や学習会の組織化など反原発闘争の各地域での経験と教訓がそれらを担ってきた総支部・支部の代議員から報告されたほか、党員・機関紙拡大を軸とする党建設の取り組みの成果などの報告も相次いだ。
 提案された議案に対する発言者は18人。そのほとんどが具体的な活動実践にもとづく報告や問題提起で、大会討論は活動交流の場ともなった。
 そのなかでは、機関紙拡大の取り組みについて、実勢として拡大には至っていないものの、「『週刊新社会』28部、『新社会兵庫』6部拡大」(芦屋総支部)、「『週刊新社会』5部、『新社会兵庫』8部拡大」(須磨総支部)、「『新社会兵庫』A部拡大」(明石総支部)「党友1人、『週刊新社会』2部拡大」(北総支部)などの報告がなされ、党としての拡大の意識性≠ェ強く問われていることが強調された。さらに、党員拡大にあたっても、団結をつくり出す学習会活動≠フ意義が経験を通じて共通の教訓としてつき出されたことも特徴的であった。
 三役は全員が再任。▽委員長=粟原富夫▽副委員長=上野恵司、加納花枝、永井俊作▽書記長=鍋島浩一
写真:具体的な活動にもとづく発言が相次いだ新社会党県本部大会=4月22日、神戸市中央区
インフォメーション

■I女性会議ひょうご結成50周年記念講演会
  「辛淑玉(シン・スゴ)in神戸」

―だれかの犠牲の上に成り立つ社会を変えよう―

  • 日時=5月27日(日)14時
  • 場所=あすてっぷKOBE(湊川神社西向かい)
  • 参加費=千円
  • 連絡先=I(アイ)女性会議ひょうご 078-360-4674

■大内裕和講演会「『人間第一』を失った橋下政治」

  • 日時=6月2日(土)13時
  • 場所=あすてっぷKOBE(湊川神社西向かい)
  • 講師=大内裕和さん(中京大学教授)
  • 参加費=800円
  • 連絡先=6.2講演会実行委員会 078-361-5051

■第16回統一マダン神戸 朝鮮半島に平和と統一を

 〜分断の悲しみの涙を統一の歓喜に!〜

  • 日時=6月3日(日)11時〜17時
  • 場所=若松公園(JR新長田駅南西徒歩3分)
  • 内容=特設ステージ、屋台、パネル展示
  • 連絡先=統一マダン神戸実行委員会 078-779-7880

■第14回神戸戦跡ウォーク

  • 日時=6月3日(日)13時〜
  • 場所=阪神・石屋川駅集合(詳細は後日、新聞各紙でお知らせ)
  • 連絡先=神戸空襲を記録する会 078-642-2518

■芦屋「九条の会」7周年記念のつどい
 雨宮処凛さんと語ろう「格差、原発、そして9条」

  • 日時=6月9日(土)13時30分
  • 場所=芦屋ルナホール(JR芦屋駅西へ徒歩7分)
  • 16時30分から芦屋市内をアピールウォーク
  • 参加協力費=500円(高校生以下無料)
  • 連絡先=芦屋九条の会 090-7118-2312(片岡)

■第28回アジア労働者交流集会in神戸
 〜韓国から労働運動活動家を迎えて〜

  • 日時=6月20日(水)18時30分
  • 場所=神戸市勤労会館
  • 参加費=千円
  • 連絡先=兵庫社会労働運動センター 078-335-1182ほか

■「チェルノブイリ・ハート」たんば上映会

  • 日時=6月22日(金)@14時A16時B19時
    場所=篠山市民センター
  • 日時=6月23日(土)@11時A13時B15時
    場所=ゆめタウン・ホップアップホール
  • 前売券=500円(当日800円)※小中学生無料
  • 主催=憲法たんば(平和憲法を守る丹波地区連絡会)、ひょうご丹波・憲法を生かす会 0795-73-3869
  • 後援=篠山市教育委員会、丹波市教育委員会、神戸新聞社、丹波新聞社