「新社会兵庫」 4月10日号
関西ソフラン争議支援共闘は解散
 会社解散・全員解雇に対して親会社、東洋ゴムによる雇用保障を求めて闘ってきた「関西ソフラン争議」は今年1月20日、大阪府労働委員会による和解案に労使双方が合意することで終結。2月末、闘争拠点として占有してきた組合事務所明け渡しと引き替えに解決金が支払われた。関西ソフラン化工労組(加古郡稲美町、組合員15人)を支えた闘争主体である「関西ソフラン争議支援共闘会議」は争議終結の報告と共闘会議の解散のための総会を3月22日、加古川市勤労会館で開いた。

 一昨年8月、会社側からの突然の会社解散(11年1月末で)の提案からこの争議は始まった。団体交渉や抗議・宣伝行動などを続けるなかで、昨年2月、支援共闘会議を結成。3月には全員解雇が強行されたが、らちがあかない会社に加えて団体交渉拒否を続けた親会社、東洋ゴムを大阪府労働委員会の場に引きずり出し、困難な経過をたどったが和解にこぎつけた。
 総会では、この争議で組合側の代理人を務めてきた上原康夫弁護士が「和解内容は、ほんとうによくがんばった結果だ」と組合員や支援共闘の労をねぎらったのをはじめ、化学一般労連・宮崎書記長や粟飯原(あいはら)隆・支援共闘会議議長が連帯のあいさつ。地域からも加古川市職労や同じような解雇攻撃と闘うあかし地域ユニオン東亜外業分会などが長かった闘争を労い、今後も労働者としての連帯を続けようと激励した。
 「闘いを振り返って」と、同労組の橋本哲さん(共闘会議事務局)が「みんな闘争経験もなく、はじめは何をしていいか分からなかったのが、多くの支援を受け、この闘いのなかで一人ひとりが成長した。その結果の今回の和解だ。雇用保障という最初の要求からすると結果は違ったものになったが、精一杯やったので納得できる」などと述べた。
 塚原久雄・共闘会議事務局長が「再就職した人もいて全員が顔を合わすことが難しかったなか、それぞれの思いにズレ≠熕カじたが、それらを乗り越えて労働委員会闘争を闘えた」などと報告を補強。支援共闘には32団体、96人の個人が入会し、毎週月曜日の東洋ゴム本社前での行動や毎週水曜日の地元、JR土山前での宣伝行動などで計39号のビラをまき、延べ1500人以上が行動を支えたことを明らかにした。
 最後に、参加の組合員全員が家族も含めて前に立ち、宮田泰司委員長の支援への感謝のあいさつののち、一人ずつ順番にこの闘争で感じたことや今の心境を述べた。 すでに7人が就職、今後8人の求職活動が続く。

写真:総会では組合員一人ひとりが闘争の感想を述べ支援に感謝した=3月22日、加古川市
2012パートキャラバン 3.18
 兵庫県パート・ユニオンネットワークが主催する「2012パートキャラバン」行動が3月18日、神戸市の三宮周辺で行われた。
 行動には同ネットワークを構成する兵庫県下の各地区労や地域ユニオン、自治労兵庫県本部臨職評などの仲間が参加し、いま通常国会で法制化されようとしている「有期労働契約」の問題点について訴えた。
 パートや派遣、契約社員など3カ月や半年、あるいは1年単位で契約を結ぶ「有期労働契約」。本来、これを規制するための法案であるべきだが、労働側が求める「合理的理由のない有期雇用の禁止」は含まれていない。また、雇用期間も上限5年に延ばしたが、5年を超えると無期雇用となるわけでなく、期間満了で雇い止めの可能性もある内容だ。企業側が人件費を減らすために導入してきた有期雇用だが、非正規雇用で働く人たちの74%は年収300万円以下という現実がある。
 参加者は横断幕やのぼりを掲げ、「生活できる賃金を」「有期雇用はやめて」などと訴えながら街頭宣伝行動を行ったが、「雇用の劣化」や「貧困化」を拡大する有期雇用を規制・撤廃していく大きな運動のうねりが求められている。
(石)
写真:「有期雇用は労働者の使い捨てだ」「生活できる賃金を」などと街頭宣伝行動で訴えた=3月18日、神戸市
神戸大空襲第41回合同慰霊祭 3.17
 太平洋戦争時の1945年3月17日の神戸大空襲で亡くなった人を悼む第41回合同慰霊祭が3月17日、神戸市兵庫区の薬仙寺で営まれ、遺族ら約150人の参列者は黙とうや献花で犠牲者の冥福を祈った。
 慰霊祭では主催者である「神戸空襲を記録する会」の中田政子代表があいさつに立ち、「亡くなった方々一人ひとりの名を刻んだ碑を建立し、戦争の悲惨さを伝えていきたい」と述べ、刻銘碑(「平和のモニュメント」)のイメージ図も披露した。
 同会はこれまで独自に犠牲者名の収集に取り組んできたが、一昨年、ようやく神戸市も犠牲者名簿の作成に協力することを約束し「神戸空襲死没者名簿」の編さんに取りかかった。会の長年の要望がやっと叶うことになった。神戸空襲による犠牲者は約8千人とされるが、会ではこれまで1494人分の名を収集していることが報告された。
 「平和のモニュメント」の建設については、中央区の大倉山公園が有力候補地にあがっており、会は神戸市と協議を進めている。
写真:神戸大空襲の犠牲者名の収集状況などを報告する中田政子代表=3月17日、神戸市
 新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は第17回定期大会を4月22日の午前10時から神戸市中央区のあすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター)で開く。
 前回大会から11カ月を経ての大会。この1年は選挙闘争がない年だったが、1年を通じて運動の軸となったのは反原発闘争だ。各地域で「憲法を生かす会」などに参加して「さようなら原発1000万人署名」運動や講演会、学習会、映画(DVD)上映会などさまざまなイベントの企画・開催に取り組んできた。こうした大衆運動の総括・今後の活動課題・方針とともに、これらを通して党建設がどれだけ進んだかも討論課題となる。数は多くはないものの新しい入党者(党員・党友)を迎えた成果や総支部活動の活性化に向けた努力などを交流する予定だ。
福井市で市民集会とデモ 3.25
 「大飯原発3、4号機の再稼働は許さない」―今後、予想される再稼働への首相と関係3閣僚による「政治判断」にストップをかけようと、「原子力発電に反対する福井県民会議」の主催による「大飯原発3・4号機『再稼働』に慎重な判断を求める市民集会」が3月25日、福井市中央公園で開かれた。
 集会には地元のほか北信越や近畿、東京などから約700人が参加。神戸からも急きょ立ち上げた「やめんかい!再稼働。神戸は地元や市民会議」のメンバーがマイクロバスで参加したほか、新社会党兵庫県本部も参加者を送った。
 集会の冒頭、福井県民会議の中嶌哲演代表委員があいさつ。「大飯原発が一点突破されれば全国でなし崩し的に再稼働が進められる。断じて再稼働を認めることはできない」と述べるとともに、「福島原発事故の全ての被災者に思いを馳せて」と、同日から3月31日まで福井県庁ロビーで断食に入る決意を表明した。
 原子力資料情報室の山口幸夫共同代表も「原子力安全委員会も『地元住民の声をよく聞け』と言っている」など、拙速な政治判断への道を強く批判した。
 さらに、脱原発の会長声明を出している日弁連からの弁護士や「さようなら原発1000万人アクション」事務局、各地で脱原発運動に取り組んでいる市民団体の代表らがつぎつぎに連帯のあいさつを述べた。
 集会後、参加者はみぞれ混じりの雨となった悪天候のなか、横断幕やのぼりを掲げて市内約1キロをデモ行進。「大飯原発の再稼働は許さない」「原発はいらない」などと市民に訴えた。
写真上:地元はもとより北信越、近畿などからも約700人が集まり大飯原発3・4号機の再稼働反対を訴えた=3月25日、福井市中央公園
写真下:みぞれ混じりの雨の中をデモ行進=3月25日、福井市
脱原発東はりまアクションの会 3.25
 立ち上げから間もなく1年を迎えようとしている「脱原発東はりまアクションの会」は、「毎月何か行動をしよう」と、当初は映画上映会や学習会から始め、昨年9月には「脱原発のつどいとデモ」に取り組み、その後は全国的に取り組まれている「さようなら原発1000万人署名」の行動を毎月11日に実施してきた。
 署名は、今年3月までに街頭行動を7回実施して887筆、会のメンバーが独自に集めたのが744筆で、合計1631筆を集約した。
 そして、大震災・原発事故から1年ということで3月25日、「音楽のジャンルは違っても思いはひとつ……原発や核のない平和な世界をつくること」を副題に掲げ、「平和のための音楽祭」を開催。延べ114人が参加した。
 午前は、メインスピーチとして福島県出身で現在は高松市に在住しながら「福島の子ども香川においでプロジェクト」を主宰している橋本真一さんに報告してもらった。橋本さんは「政府は福島を切り捨てている」、「『食べて復興キャンペーン』で福島のまだ安心でない食べ物を食べさせ、放射線がどんどん体内に取込まれている。子どもが危険だ」と力説。
 午後からはアマチュアからプロまで合計7組の演奏者が脱原発の一言メッセージを交えながら演奏した。若者メンバーは演奏だけでなく、現場でライブペイントまで交えての演出をしてくれた。
 丸1日のロングラン行事で、ジャンルは違っても「脱原発への熱いメッセージ」は発信できたのではないかと思う。
(逸)
写真:7組の演奏者が脱原発のメッセージを交えて演奏した=3月25日、加古川市
インフォメーション

■第1回兵庫区史跡めぐり

〜福原京―平家ゆかりの地を訪ねて〜

  • 4月14日(土) 10時〜14時(小雨決行)
  • 兵庫区・湊川市場ダイエー前集合
  • コース=荒田八幡神社→祇園神社→雪見御所跡→氷室神社→その他を経て新開地で流れ解散(飯物・昼食は各自用意)
  • ※申し込みは、078-575-4576

■第17回被災地メーデー

99%の叫び―万国の労働者団結せよ!

  • 4月29日(日) 11時〜14時30分
  • 若松公園多目的広場
    (JR新長田駅南西・徒歩3分)
  • 連帯のひろば/熱唱&熱笑in新長田 など

■憲法65年 5.3兵庫県憲法集会

問われる民主主義−9条・25条と現在

  • 5月3日(木) 13時30分〜16時
  • 垂水勤労市民センター・レバンテホール
    (JR垂水駅北東・徒歩3分)
  • 講演 浦部法穂さん(憲法学者、神戸大学名誉教授)
  • 参加費 500円