「新社会兵庫」 3月27日号
大阪で「関西1万人行動」 3.11
 東日本大震災から1年の3月11日、犠牲者への追悼や復興がはかどらない被災地・被災者の困苦に思いをはせながら、脱原発≠フ運動をいっそう強めようと集会や行動が全国各地で取り組まれた。関西では大阪市の中之島公会堂や隣接の3会場で、「さよなら原発3・11関西1万人行動」が行なわれ、合計約7千人が行動に参加した。
写真:「さよなら原発3.11関西1万人行動」のデモ=3月11日、大阪市・中之島

 中之島公会堂大ホールで開かれた午前の特別企画のタイトルは、「福島・福井の現実を知ろう! 明日は我が身と考えて」。原発事故までは福島県飯館村で酪農業を営み、いま伊達市に避難中の長谷川健一さんが「原発事故が奪ったもの」と題して、また、福井県美浜町で反原発運動に取り組む松下照幸さん(森と暮らすどんぐり倶楽部代表)が「原発銀座の若狭から」と題して、それぞれ報告と訴えを行なった。
 この中で長谷川さんは、事故直後やその後の福島の状況をスライドを使って紹介しながら「原発事故さえなければ……」と悔しさをにじませ、2つのことをとくに強く訴えたいと締めくくった。放射能汚染と差別から子どもたちを守ること、さらに、絶対に今回の事故を風化させてはならないことの2つである。
 また、松下さんは原発立地で揺れてきた地元の住民感情に触れながら、「立地のものに原発を止めてくれと言ってもそれは幻想だ。電気をたくさん使う都市部の人たちがものを言わない限り原発は止まらない」と述べるとともに、焦点になっている大飯原発3、4号機の再稼働阻止の運動の強化を訴えた。
 午後は中之島公会堂での2回の集会のほか、女神像前、剣先公園でも集会が行なわれ、関電前を含む3つのコースに分かれてデモを行ない、「原発は要らない、原発の再稼働を許すな」などとアピールした。
 一方、10日には神戸市中央区のメリケンパークで市民団体の主催による脱原発を訴えるイベントが開かれ、約500人が参加した=写真右・上。
 さらに10日には、震災後から看護師や職員らを交替で岩手県大船渡市などに派遣、被災地支援に取り組んできたろっこう医療生活協同組合が神戸市灘区内で被災地支援の報告集会を開き、組合員ら約150人が参加した。集会には川添隆司・福島中央市民医療生協理事長が招かれ、「被ばく地福島からのメッセージ」と題する講演を行ない、福島の現状を訴えた=写真右・下。

写真:「さよなら原発3.11関西1万人行動」の屋内集会=3月11日、大阪市・中之島
兵庫で5万2千筆(2月末現在)
 「さようなら原発1000万人アクション」は、2月末までを取り組み期間としていた「さようなら原発1000万人署名」の運動を5月末まで延長して取り組むことを決定した。2月17日現在の署名数が約420万筆とまだ目標には達していないことや、今夏にかけて国のエネルギー政策が議論される情勢であることを受けての判断だ。
 これに伴い、「さようなら原発・兵庫」(さようなら原発1000万人アクション兵庫県実行委員会)も、署名活動を継続する。兵庫県実行委員会がこれまでに集約した署名数は約5万2千筆。
 東日本大震災から1年の3月11日もこれまでの統一行動日と同様に、JR六甲道駅、高速長田駅、JR明石駅、JR加古川駅などの駅前で署名行動が取り組まれた。
写真上:3月も11日に署名統一行動が取り組まれた=JR明石駅前
写真下:3月も11日に署名統一行動が取り組まれた=JR六甲道駅前
 「ひょうご憲法集会実行委員会」(代表・佐治孝典)は、毎年5月3日の憲法記念日に開く「5・3憲法集会」の今年の開催に向けた第1回実行委員会を13日、神戸市内で開き、開催要綱の大綱などを決定した。浦部法穂さん(憲法学者、元神戸大学副学長)の記念講演「今、問われる民主主義―憲法9条と25条―(仮題)」に学ぶ。
 集会基調や課題別の報告などの開催要項の細目、実行委員会の新役員体制などについては4月12日に開く第2回実行委員会で決める。
 また、同実行委員会ではいま、第5回沖縄訪問団の参加者を募っている。今回は名護市辺野古とヘリパッド建設問題に揺れる東村高江の闘争現場を主に訪問する予定。
●日程=4月14日(土)7時30分神戸空港集合、8時10分神戸空港出発予定〜16日(月)20時10分神戸空港到着予定
●募集=15人
●参加費=6万円(航空運賃、宿泊費、バスの借り上げ代など)
※問い合わせ・申込先は、事務局(憲法・兵庫会議)まで。電話078‐335‐1182
ひょうご労働安全衛生センターがパネル展 3.8〜13
 NPO法人ひょうご労働安全衛生センター(神田雅之理事長)は3月8日から13日までの期間、「震災とアスベストを考えるパネル展」をJR神戸駅地下街のデュオぎゃらりーUで開催した。昨年1月につづく2度目の開催。会場では東日本大震災の被災地でのアスベスト飛散の危険性を訴えるパネルが並べられるとともに、防じんマスクも展示され、マスクの正しい付け方教室も開かれた。また、アスベスト被害の相談も受け付けた。展示期間中の入場者は6日間で、1600人を数えた。
 同センターでは阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、震災によるがれきの撤去作業や建物解体に伴うアスベスト飛散の問題を訴えるため、「地震・石綿・マスク支援プロジェクトin KOBE」を取り組んでおり、東日本大震災の被災地にマスクを送る活動を続けている。今年1月17日には街頭でマスクを送る資金の募金活動にも取り組んだ。
写真:震災によるアスベスト飛散の危険性を指摘するパネルや防じんマスクなどを展示=3月12日、神戸市
2012兵庫たたかう仲間の集会
 震災・原発事故から1年。立ち上がろう、つながろう≠ニ、「2012兵庫たたかう仲間の集会」が3月10日、神戸市勤労会館大ホールで開かれ、約260人が集まった。
 震災犠牲者への黙とうから始まった集会は、塚原久雄・ひょうごユニオン事務局長が集会基調を提起したのち、被災地からの報告として、震災後に支援・交流の道を開いた宮城合同労組から被災地の現状やメッセージなどを収録して送られてきたDVDが上映された。
 つづく闘争報告では、解雇撤回闘争を闘ってきた3つの争議組合が一緒に登壇した。今年1月に和解が成立した関西ソフラン化工労組、全港湾神戸支部姫路伊藤分会、あかし地域ユニオン東亜外業分会だ。これらの組合はほとんどが若い組合員であることでも共通している。木村文貴子・神戸ワーカーズユニオン書記長のコーディネートで、なぜ組合を結成したか、組合結成で何が起こったか、首切り攻撃をどう感じたか、争議をめぐっての家族との話し合い、闘争や相互支援の現状、今後への決意などがそれぞれの組合員から語られた。
 さらに、2010年12月31日、165人が整理解雇を強行されたことに対して148人が解雇撤回を求めて裁判闘争を闘っているJAL解雇撤回闘争の原状について、関西在住の原告団員、神瀬(こうのせ)麻里子さんから報告を受けた。
 このほか、有期雇用の問題を小劇にして兵庫県パート・ユニオンネットワークに結集する仲間が披露。
 集会後は、5月末まで継続となった「さようなら原発1000万署名」集めの行動を神戸マルイ前やそごう前など三宮駅前3カ所で取り組んだ。
写真:3つの争議組合の若い仲間たちが自分たちの闘争を報告=3月10日、神戸市
99%の叫び−万国の労働者 団結せよ!
 阪神・淡路大震災をきっかけに始まった「被災地メーデー」。今年で17回目を迎える。「震災」を出発点として、労働組合に加入していない中小・零細の事業所で働く労働者、パートや派遣など非正規で働く労働者、そして地域の市民とも繋がろうとするメーデーをつくりたいと始まった。
 回を重ねるなかで、さらに、昨年の東日本大震災と福島原発事故を経験するなかで、いま一度、「被災地メーデー」の原点に立ち戻って見直してみようということから、昨年12月から議論を起こし、労組へのアンケートなども実施しながら数回の会議で検討を進めてきた結果、開催日はこれまでの5月1日を変更して、今年は4月29日の日曜日とすることに決定した。地域との連帯・交流を深めるという観点を重視し、日曜日開催≠選択したのだ。
 テーマも「99%の叫び―万国の労働者 団結せよ!」と決まった。
 今年2月に急逝した青木昭憲・神戸地区労議長に代わって新しい実行委員長には末廣英樹さん(全港湾神戸支部委員長)が就いた実行委員会ではいま、メーデーへの賛同金や手伝いの人手などを求めている。連絡先は、電話078‐232‐1838(被災地メーデー実行委員会)
【第17回被災地メーデー開催要項】
●日時 4月29日(日)11時〜14時30分
●場所 神戸市長田区・若松公園多目的広場(グランド)
●内容 第1部=連帯のひろば/第2部=熱唱&熱笑in新長田(歌、演奏、講談など)/第3部=お楽しみ抽選会
写真:去年のメーデー
インフォメーション

■憲法65年 5.3兵庫県憲法集会

問われる民主主義−9条・25条と現在
  • 日時 5月3日(木) 午後1時30分
  • 場所 垂水勤労市民センター レバンテホール
  • 講演 浦部法穂さん(憲法学者、神戸大学名誉教授)
  • 参加費 500円