「新社会兵庫」 3月13日号
- ひょうご地域労働運動連絡会が春闘討論集会
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7つの地区労・地区共闘やひょうごユニオン、有志労組など16組織で構成する「ひょうご地域労働運動連絡会」は、春闘期恒例の春闘討論集会を2月18日、19日の両日、神戸市北区のみのたにグリーンスポーツホテルで開催、各労組からの報告や講演などに学んだ。2日目は、3つのグループに分かれ、分散会で春闘の取り組みについての交流・討論を行なった。
1日目の全体会議の冒頭、岡崎進議長(明石地労協平和人権センター議長)が主催者あいさつ。「大手労組がベア要求を見送るなどこのまま推移すれば『春闘』が有名無実となる。もう一度、賃金・労働条件・権利・労働安全などを点検し、足元から労働組合運動の原点に立った労働運動の強化が必要だ。当たり前の運動を積み上げ労働運動の再建を図ろう」などと訴えた。
つづいて黒崎隆雄事務局長(神戸地区労事務局長)から討議資料の提起が行なわれた。
今春闘をめぐる情勢の特徴として消費税問題に触れ、あらゆる詭弁を弄して消費税増税が不可避であるかのように宣伝されているが、大資本・大資産家優遇の税制・税率を隠すまやかしが指摘された。また、今春闘の活動基調として、@つないできた春闘の歴史を次の世代に伝えること、Aスケジュールや経験に流されず、やるべき努力をきちんとして厳しい闘いに向き合うこと、B回りの人とのかかわりのなかで、自分の要求も実現していく構えなどが提起され、今春闘での点検活動の強化が強調された。
つづいて、各地区、各労組から春闘の取り組みとして、全港湾神戸支部=春闘アンケート集約、尼崎地区労=尼崎労働福祉会館廃止反対闘争、神戸ワーカーズユニオン=12春闘方針、社保労連=非正規職員の雇い止め問題、全港湾神戸支部姫路伊藤分会=解雇争議、あかし地域ユニオン東亜外業分会=解雇争議の6者から報告が行われた。
その後、他県での地域労働運動の強化の経験から学ぼうと、喜多英之さん(長野県平和・人権・環境労組会議事務局長)による講演を聴いた。「地域から労働組合・労働運動をどう強くするか―長野での実践と展望」と題した講演で、喜多さんは12の地区労組会議が組織されている長野県の地域労働運動の歴史、現状、展望を報告した。
2日目は、3つのグループによる分散会が行なわれ、@12春闘での活動日程、要求、獲得目標、A職場・生活・権利の点検の取り組み、B組合員参加の拡大の追求などの課題について現状を報告しあいながら、討論した。
(注=見出しは、神戸地区春闘の「12春闘合言葉」)
写真:約50人が参加して熱心に交流・討論した12春闘討論集会
- 神戸地区春闘・ひょうご地域労働運動連絡会
国民春闘神戸地区共闘会議(神戸地区春闘)とひょうご地域労働運動連絡会は1日、神戸市勤労会館で「2012年春闘講演会」を開催した。
講演会の冒頭、2月18日に61歳で劇症肝炎のため急逝した神戸地区春闘議長の青木昭憲さん(神戸地区労議長)に黙祷が捧げられた。
全港湾神戸支部と神戸ワーカーズユニオンの2つの労働組合からそれぞれの春闘方針などが紹介されたのち、講演へ。
田端博邦さん(東京大学名誉教授)は「『幸せになる資本主義』と労働組合の役割」と題する講演で、社会のあり方を決する力としての労働組合の役割を強調した。
まず、「矛盾のようだが」と、自らの著書の逆説的な題名の説明から話をはじめ、労働者にとってよりよい社会システムをつくる資本主義は不可能ではなく、ただその本質的な性質から不断の闘争が不可欠であると提起。「アメリカの市場的資本主義」と「ヨーロッパの社会的資本主義」のちがいについて歴史や現実をもとに解説。その差は労働組合の力にあるとして、その強弱で社会のあり方が変わってくると述べた。
さらに、日本の現状について非正規雇用問題の深刻化をとりあげ、極端な格差など、もっとも労働組合を必要としている労働者が労働組合を持っていないことが最大の問題だと提起。リーマン・ショックを経た今、世界は大きな歴史的転換点、せめぎ合いの時代にあるとして、国際的には労働運動ががんばっている事実にも目を向け、社会を変える力としての労働組合の力の強化を訴えた。
写真:社会変革にとっての労働組合の役割について改めて学び直した春闘講演会=3月1日、神戸市
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2月20日に開会した尼崎市議会(定数44、欠員3)の2月定例会に保守系の最大会派「新政会」(11人)が「日の丸条例案」を提案した。市立の小、中学校のほか、公民館など市の公共施設や市主催の式典、行事などで日の丸の掲揚を4月から義務付けるという内容。「市民、とりわけ次代を担う子どもたちが伝統と文化を尊重し、……わが国と郷土を愛する意識の高揚に資すること」を目的に掲げており、昨年6月、「大阪維新の会」府議団が大阪府議会に提案、可決した条例から「君が代」国歌の部分を除いたものとほぼ同一の文言となっている。
この条例案に反対して緊急に立ち上げられた市民グループは、2月19日からJR尼崎駅や阪神尼崎駅で抗議行動を起こし、「あまりにも拙速で、稚拙。適用範囲があいまいで、どこまでも拡大解釈が可能な内容だ」「市民の心を条例で縛るな」などとビラなどで訴えた。また、市議会の各会派に公開質問状を提出する一方、26日昼には阪神尼崎駅前の中央公園で抗議集会を開き、その夜から市役所東側の橘公園で24時間の座り込みを続けた。
市議会の総務消防委員会の審議では「性急で市民議論がない」など反対意見も多数出て、継続審査となり、本会議での採決は見送られた。
阪神間では昨年10月、宝塚市でも同じような動きがあり否決されている。
写真:約100人が集まって「条例案」否決への運動を強めようと誓い合った抗議集会=2月26日、尼崎
- 山下けいきさんに支援を
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任期満了に伴う大阪府茨木市長選挙(4月1日告示、8日投開票)に、山下けいき茨木市議会議員(59歳。新社会党大阪府本部委員長)が無所属での立候補を表明、準備を進めている。
現職市長はすでに引退を表明、大阪維新の会が候補者擁立の動きを見せているなか、このまま無投票で「橋下独裁政治」直結の市長の誕生を許すことはできないと、立候補を決断した。山下さんは「脱原発をはじめ、命・暮らしを大切にする市政をめざし、格差・貧困問題などに取り組みたい」と決意を述べている。
新社会党はこの市長選挙を全面支援するとともに、大同団結して「反維新」の共同闘争として闘おうと呼びかけている。
■山下けいき事務所 茨木市舟木町21‐8 アポロマンション101
電話072‐632‐6605 ファックス072‐632‐6606
■カンパの送り先 郵便振替口座 山下けいきを励ます会 00950‐4‐53947
山下慶喜 1953年鹿児島県加世田市(現南さつま市)生まれ。同志社大学法学部卒。代議士秘書、大阪府議秘書などを経て1980年4月の市議会補欠選挙で27歳で初当選(現在9期)。趣味はマラソン(フルマラソン41回完走)
- ゆったり働くための連続学習会
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2月18日、尼崎労働福祉会館で「ゆったり働くための連続学習会」が開催された。この学習会は3回シリーズで、全国労働者安全センター連絡会議といじめメンタルヘルス労働者支援センターが取り組んでいるもの。
今回は、「いじめ・メンタルヘルス相談ワークショップ―ユニオンの経験から」をテーマに、基調講演とパネルディスカッションが行われた。
基調講演では、「個人加盟労組の相談事例から」と題して、講師の千葉茂さん(いじめメンタルヘルス労働者支援センター)は「企業のメンタルヘルス対策は、裁判を起こされた時に反論するための証拠づくりになっている」と指摘し、「労働組合が個人の問題としてではなく職場の問題として取り組むことが大切だ」と訴えた。
パネルディスカッションは、パネラーとして武庫川ユニオンの上山史代さん、なにわユニオンの中村研さん、ひょうごユニオンの塚原久雄さんが登壇し、ひょうご労働安全衛生センターの西山和宏さんのコーディネートで進められた。参加者からの質問にパネラーが答える形式で行われ、会場全体で一緒に考え合う学習会となった。
厚生労働省によると、職場のいじめ・嫌がらせ・パワハラなどの相談件数は、2010年度は3万9400件にも上り、年々増加している。こうした問題に特効薬はないが、労働組合としてどう向き合うのか、考え合うことができた学習会であった。(N)
写真:パネルディスカッションは参加者からの質問にパネラーが答える形式で進んだ=2月18日、尼崎市
- 新社会党県本部が合宿交流会
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新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は2月25、26日の両日、三木市内で党建設交流会を開いた=写真。党建設交流会はここ3年、ほぼ1年ごとの開催だが、今回は初の合宿形式。兵庫県本部では昨年12月から今年2月までを党建設集中期間と位置づけており、この間の党員・機関紙拡大などの努力を持ち寄っての総支部活動の交流と、他方、党歴の浅い党員を中心とした活動交流の場として企画された。
交流会には約30人が参加。1日目は長南博邦・党中央本部書記長による「新社会党のめざすもの」と題した問題提起と分散会が行なわれた。分散会は、@総支部活動の交流、A個人の活動をベースにした党活動の交流をそれぞれの目的とした2つのグループで進められたが、この中で、この間の働きかけの結果、入党や党友になることを約束してくれたなどの報告もあった。2日目は全体会で、県内5ブロックの代表が特徴的な活動を報告。機関紙拡大の取り組み、総支部独自の目標・課題の設定とそれに向けた取り組み、青年党員の職場での仲間に対する働きかけなど、多彩な活動内容が報告された。
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