「新社会兵庫」 6月14日号
- 市民は「対話と協調」を選択 加西市長選
任期満了に伴う加西市長選挙が5月22日投開票され、無所属新人で元市課長の西村和平氏(55歳)が3選をめざした無所属現職の中川暢三氏(55歳)を大差で破り初当選を果たした。投票率は72・45%(前回72・44%)。新自由主義的な政策にもとづく強引な政治手法で議会との対立を繰り返してきた中川市政に市民は「ノー」を突きつける結果となった。
加西市では中川市長と市議会の間で長年にわたって対立してきた経緯がある。対立が本格化したのは07年3月。中川市政1期目に市長の市職員採用介入問題(採用候補者名簿を独自の基準で選び直し、合格者を入れ替えた)に端を発して市会が市長の不信任決議案を可決。これに対して市長は市会の解散で対抗、同年4月に出直し市議選が行なわれた。選挙後の5月の臨時市会では2度目の市長不信任案が可決され、市長が失職。が、6月の出直し市長選で中川氏が再選された。その後、09年12月の市会本会議で市長は「議会は形骸化し、時間の無駄」とまで発言。一方、市会は市長の問責決議案を可決した。その後も諸議案をめぐって提案、否決・不同意、再提案などの攻防を繰り返し、市政の混乱が続いていた。
中川市長は議会との対立を繰り広げる一方、市職員組合との対話も軽視、市業務の包括的な民間委託や市立の11小学校を5校に統廃合し、小中一貫制にする構想などを打ち出し、独断専行で新自由主義的な施策を強行してきた。
こうした中、今回の市長選は、新人・西村和平氏の立候補によって、これまでの中川市政のあり方を改めて市民に問うものとなった。
勝利した西村氏側は、「反中川」で候補者の一本化に成功。一騎打ちの構図をつくりあげ、中川市政の政治手法を「独断専行」と批判、全面対決の選挙戦を展開した。選挙戦のなかではみんなの党の推薦を受けた中川氏に対し、「対話と協調」「5万人都市の再生」「市民との絆を大切に市組織の活性化をはかる」などと訴え、市業務の包括的な民間委託についても白紙撤回の立場を貫いて、これまでの中川市政に疑問を感じる多くの市民の共感を呼び込んだ。
西村氏は1955年生まれ。神戸大学法学部を卒業後、加西市役所に勤務。市職員組合委員長、市国保健康課長など歴任。昨年12月28日に退職し市長選挙に挑んだ。
写真:西村陣営の終盤の決起集会には1,400人が詰めかけ盛り上がりを見せた=5月19日、加西市
【加西市長選・得票結果】 当 西村和平(無新)16475 中川暢三(無現)10909
- 新社会党兵庫県本部が大会
新社会党兵庫県本部(粟原富夫委員長)は5月29日、神戸市勤労会館で第16回定期大会を開催した。
昨年4月の前大会から参院選、統一自治体選挙とふたつの大きな選挙闘争を経て迎えた今大会は、その任務の第1に「選挙闘争総括に学び、4年後の統一自治体選挙に向けた自前の議員づくりのプロセスをつくること、すべての総支部の党建設の目標を確立する契機とすること」と掲げられた。
こうした課題に沿い、大会では16人が発言した。統一自治体選挙の闘争報告、それを通じて明らかになった教訓や次への課題(神戸、明石、芦屋)、地域ユニオン運動を広げるために党総支部が関わった活動の紹介、地域での「憲法を生かす会」の取り組みの報告などが行なわれ、諸活動に関わる党員の奮闘ぶりが明らかにされた。「最近、党活動が楽しく感じられる。いつも党の周辺に一緒に運動してくれる常連さん≠スちがいるからだ。ユニオン運動を広げるための地域交流会や憲法を生かす会の定例行動などに参加してくれている」などの発言もあった。
震災被災地の福島、宮城、山形の労働組合への訪問と交流に参加した党員からは、現地の厳しい雇用状況などの報告とともに、労働相談活動への協力など労働運動としての全国的な支援の必要性が訴えられた。
こうした発言を踏まえ、今後、党建設、とりわけ若い人たちの結集と組織化にいっそう力を入れていくことや脱原発闘争の強化などを確認しあった。
新しく選出された三役は次の通り。 ▽委員長=粟原富夫(再)▽副委員長=上野恵司(再)、永井俊作(再)、加納花枝(新)▽書記長=鍋島浩一(再)
写真:統一自治体選挙を総括し次への課題などを討議した県本部大会=5月29日、神戸市
- 記念の第50回大会開催 I(アイ)女性会議兵庫県本部
第2次世界大戦から再び戦争の惨禍を繰り返さないことを誓い、女性の人権確立、女性解放をめざす女性団体として1962年に日本婦人会議は結成された。現在、「T(アイ)女性会議」と名称を変更しているが、兵庫県本部は記念すべき第50回大会を5月8日、神戸市内で開催した。
代議員制から全会員参加の大会にし、多くの会員が集うなかで職場・地域・家庭での活動や悩みを交流し合う1日となった。4月の自治体選挙で当選を果たした小林るみ子神戸市議、山口みさえ芦屋市議の喜びの声や抱負とともに、議会をもっと身近に活用してほしいとの要望も受けた。
記念講演の時間帯では、講演にかえて時の課題である原発問題のDVD「今、福島で何が起こっているのか」(京大原子炉実験所・小出裕章助教のインタビュー)を観て学習し、脱原発社会に向けた運動の重要性を痛感した。
今後の取組みとして、6月19日には介護保険制度10年を検証する講演会も企画している。
また、年4回発行のニュース「ウーマンズ・カレント」購読のサポーターを募集し、若い女性や男性にも幅広く働きかけ、半世紀続けてきた運動をより強めていくことを確認した。(K)
写真:代議員制から全会員参加制に切り替えた大会であいつする加納花枝議長=5月8日、神戸市
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反原発・脱原発のうねりが全国的にも全世界的にも広がりつつある中、原発推進政策の撤回や原発の運転停止を進めるためには自治体議員の役割も重要だとして「反原発自治体議員・市民連盟」が結成され、自治体から反原発の声をあげようと「行動計画」などを確認した。
5月22日、東京・全水道会館で開かれた結成の集いには全国から225人の議員・市民が集まり、会場は溢れんばかりとなった。兵庫からは小林るみ子神戸市議が参加した。
集いでは、呼びかけ人の福士敬子都議の開会あいさつに続き、規約・行動計画などが提案された。
この会の目的については、政府の原子力政策を改めさせ、全ての原子力発電所の運転を中止させようとするもので、議論を経て「他のエネルギー政策に入り込まない」という視点から、脱原発≠ナはなく、反原発≠ナ整理された。
行動計画については、自治体議会への積極的な請願・陳情活動の取り組みをはじめ、地域防災計画の見直しや放射線量測定器の購入など、議会で反原発の議論を巻き起こすための具体的提案をめぐって活発な議論が展開された。
全国の反原発団体・市民と連携して6月と9月の反原発大集会を成功させることも確認された。
その後、菅井益郎さん(國學院大学教授・市民エネルギー研究所)の記念講演、被曝地・福島県や原発を抱える自治体からの報告がつづき、最後に結成宣言が採択された。
連絡先は当面、「たんぽぽ舎」に置かれる。
(K)
- 非正規労働者の権利向上へ前進誓う
今年で結成20周年を迎えた兵庫県パート・ユニオンネットワークは5月28日、定期総会とパート・フォーラムを神戸市勤労会館で開くとともに、レセプションを持ち結成20周年を祝った。
兵庫県では1985年に始まった「パート110番」相談活動が、88年から神戸や尼崎など地域段階での取り組みとなり、89年9月、それらの取り組みを進めてきた地区労(評)が集まって「兵庫県パート110番ネットワーク」が結成された。一方、パート労働者を組織する労働組合も増え、神戸ワーカーズユニオンや武庫川ユニオンの結成、自治労兵庫県本部臨時職員連絡協議会の結成などをみた。こうした動きの中、「兵庫県パート集会」の取り組みを経て91年2月、この運動に取り組んできた地区労とユニオン、自治労臨職評が参加する恒常的な運動体としての「兵庫県パート110番・ユニオンネットワーク」(結成当時の名称)の結成へと進んだ。現在、6つの地域ユニオンと5つの地区労、自治労兵庫県本部臨職評(47単組)で構成されている。
総会は非正規労働者の権利向上をめざす活動方針などを確認。総会後のパート・フォーラムでは中野麻美弁護士による「非正規雇用と労働運動の課題」というテーマの記念講演に学んだ。
写真:中野麻美弁護士による記念講演が行われたパート・フォーラム=5月28日、神戸市
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- 労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会(寺下幸男会長)は、「人間らしく働き続け、生き続けるために」をテーマに、7月1日から15日までの期間、「第43次まなぶ講演会」を県内11会場で開催する。新社会党兵庫県本部、I(アイ)女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地区本部が後援している。
開催要項は以下の通り。
◎開催日=開催地区/会場/講師(敬称略)の順。時間はいずれも18時30分〜20時30分(ただし東播磨は18時15分、神崎は18時から)。参加費は800円。
◎7月1日(金)=神戸・北/北区民センター/佐野修吉▼明石/明石勤労福祉会館/今村稔
◎5日(火)=神戸・中央/神戸市勤労会館/津野公男
◎6日(水)=神戸・兵庫/兵庫勤労市民センター/佐野修吉▼豊岡/豊岡市民会館/今村稔
◎7日(木)=神戸・垂水/垂水レバンテ/佐野修吉▼神戸・長田/新長田勤労市民センター/小西達也
◎8日(金)=淡路/洲本文化体育館/今村稔
◎12日(火)=姫路/姫路労働会館/米岡史之
◎13日(水)=東播磨/加古川勤労会館/菊地憲之
◎14日(木)=神崎/市川町就業改善センター/津野公男
- 「生涯現役−熟年者ユニオン結成10年」
昨年、結成10年を迎えた熟年者ユニオン(山村ちずえ会長)は、結成10周年を記念した10年史「生涯現役―熟年者ユニオン結成10年」(A4判・32ページ=写真)を今年4月に開いた第12回総会にあわせて作成、発行した。10年間の活動日誌とともに、年度ごとに特徴的な活動や新たに始めた活動などを取り上げ、10年にわたる活動の足跡と発展ぶりをコンパクトにまとめている。
問い合わせは熟年者ユニオンへ。電話078‐382‐2116 ファックス078‐382‐2124
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