「新社会兵庫」 10月22日号
- 最近、周囲で「外国人」をよく見かける。今年4月施行の在留資格変更の影響かな?などと考えたりしているうちに、すぐ近くにも相次いでベトナム人とフィリピン人の住む寮ができた。たまたま自治会長をやっているので、技能実習生6人のベトナム人を受け入れている監理団体の責任者と彼らの代表3人があいさつにやってきた。今回は1カ月だけ、座学をやっている期間の滞在ということだったが、その課程を終了すると技能実習生としてそれぞれ別の企業での実習が決まっているとのこと。フィリピン人のほうもたぶん同様だろう(こっちはまだ会っていないので何とも言えない)▼彼らにすれば何とも不安な日本での生活だろうが、出来るだけ地域で住民たちとスムーズな共生が出来るようになればいいと思う。6分別のゴミ出しのルール、目と鼻の先に壁を接する隣人との関係、いろいろと心配事はあるが、彼らはおそらく「特定技能」に移行しながらもうしばらくは日本で暮らすことになるのだろう▼以前、ユニオンで中国人実習生の闘いにかかわった経験はあるが、今回は少し違った形で彼らとのかかわりをもつこととなった。何とかふつうに隣近所の関係ができればいいと願っている。
- 原発マネーに溺れる関電に原発稼働の資格はない
許せない“原発マネー汚職”疑惑
「嘘とごまかし、でたらめ」の政治トップのもとで腐った社会が広がっている。関西電力で発覚した“原発マネー汚職疑惑”もそのひとつだろう。内部では分かっていながら1年半以上も経過した今年9月27日、関電幹部に3億2千万円にも及ぶ法外な金品の授受があったという不正が公表された。会長や社長らが10月2日以降3回の記者会見を行ったが、「真実は語らず」。2日の記者会見では、逆に“贈賄”側の「高浜町元助役の恫喝だった」など、亡くなった者を悪者に仕立てる始末。さすがにこのような「関電被害者」論は通じず、9日には会長以下5人の幹部の辞任発表に至った。
これら関電の多額の裏金還流は、予想通り政治家にも広がってきた。今こそ、彼ら原子力マフィアを追い詰め、原発政策を止めさせる絶好機である。
福島原発事故は人災でしかない
福島原発事故は起こるべくして起こった人災だ。地震と津波は自然災害だが、それを最小限に食い止める手立てはあった。9月19日、原発事故責任を問う「東電幹部刑事裁判」で、東京地裁はなんと「無罪判決」を出した。この裁判での大きな争点の1つは、「津波被害は防げたのでは」だった。政府(地震本部)は2002年7月に、「30年以内にM7クラスの地震予想」を出した。2008年には、東電の子会社が「福島第1原発で15・7mの津波が来る」と算出。「堤防の高さを上げるべき」との提言も出ていた。それを東電幹部は「予算が無い」などの理由で無視し、手立てを怠った。福島第1原発のメルトダウンは、まさに東電幹部の放漫・傲慢から起きた人災でしかない。
「原発やめて毎週金曜行動」が350回
私が関わる「脱原発はりまアクション」は、3・11原発事故直後の5月に結成した。福島の事故をきっかけに原発反対の声が全国に広がり、国会周辺を取り巻く「毎週金曜行動」が2012年の春から始まった。私たちも、関電姫路支社前で同年7月から「原発やめて毎週金曜行動」を始めた。支社前で40分間、「原発止めろ」の抗議アピールを行い、その後、JR姫路駅まで歩き、駅前宣伝行動(『脱原通信』の配布やスピーチ・歌など)を40分間行う計90分の行動だ。この「毎週金曜行動」は、今年7月26日で350回となった。
この姫路行動以外にも、2011年10月から「福島原発事故を忘れない毎月11日行動」をJR加古川駅前で始めた。こちらは、来年の3・11で99回目になる。
私たちの行動は、いつも福島の皆さんと繋がり、思いを共有したいと考えて取り組んできた。集会・学習会にはほとんど毎回、「福島からの避難者の声」を入れている。
他にも「子ども脱被ばく裁判」を支援している。福島の子どもと親が中心となって国と東電を相手に、被ばくを認め、賠償を求める裁判だ。また、福島の子どもの健康支援カンパ活動にも大きな力を入れてきた。2014年春から始めたカンパは165万3086円となり(9月2日現在)、全額を保養キャンプ支援活動(松本子ども留学、新潟へっついの家など)や民主的医療機関へ送り続けている。
昨年12月には私自身、福島原発事故後2度目となる福島へメンバー6人と行き、先述の「子ども脱被ばく裁判」の傍聴終了後、現地活動家の案内で県内各地を案内してもらった。帰路、第1原発から20`地点まで行ったが、20`地点では、車内のガイガーは2・0μ?/時を超えて(1年換算約10・3 m?/年)鳴りっぱなしだった。
原発問題は「遠い地」の事でない
福井県の若狭湾にある原発は、日本最大の「原発銀座」(14基中4基が稼働中)で、高浜原発(高浜町役場)から播磨地方へは直線距離で110`の“超近距離”である。「若狭湾で原発事故が起これば、放射性プルームは最短2時間ほどで神戸市に到達する」と、井戸県知事が県議会で報告している。
「老朽原発動かすなリレーデモ」に参加を
このほど、「若狭湾の原発を考える会」から、10月から12月までを「老朽原発動かすな集中行動期間」として集会・デモの呼びかけがあった、それに応え、私たちは11月2日、JR姫路駅北を出発し、大阪市の関電本店まで(12月8日着)の「リレーデモ」に取り組む。ぜひ参加して一緒に歩いてほしい。子どもたちの未来のために「原発のない社会」を訴えよう。
菅野逸雄(脱原発はりまアクション事務局長)
老朽原発うごかすな!姫路から関電本店までリレーデモ(行程予定)
■11月2日(土)JR姫路駅(出発集会)10時30分発→JR曽根駅13時着(10.0`)
◎リレーデモ呼びかけ集会=18時〜/神戸市勤労会館403、404号
■3日(日)JR曽根駅10時20分発→JR加古川駅13時着(9.0`)
■4日(月)JR加古川駅10時20分発→JR明石駅16時着(19.9`)
■6日(水)JR明石駅発10時20分発→JR須磨駅14時着(12.4`)
■13日(水)JR須磨駅発10時20分発→JR神戸駅13時(8.2`)
■20日(水)JR神戸駅10時20分発→JR住吉駅13:00着(9.3`)
■27日(水)JR住吉駅10時20分発→JR西宮駅13時着(8.5キロ)
■12月4日(水)JR西宮駅10時20分発→阪神尼崎駅13時着(7.0`)
■8日(日)阪神尼崎駅10時20分発→関電本店13時着(8.9`)
◎関電包囲大集会(14時)に合流(ゴール)
(※いずれも集合は10時)
- 尼崎市学校分会が元気
- 今、武庫川ユニオン尼崎市学校分会が元気だ。尼崎市立の小・中学校で、教育支援員として個別指導が必要な児童・生徒たちを支援する嘱託職員たちで、2009年5月に武庫川ユニオン尼崎市学校分会が結成された。発端は、その年の4月にアルバイト雇用から嘱託雇用となったのに、提示された夏の一時金が違うと主張しようと、6人で武庫川ユニオンに加入し分会が結成された。その後、少しずつ労働条件の改善を獲得してきた。多くの前進があったとはいえ、週30時間の嘱託職員の賃金水準では家族を支え、生活することは不可能で、別の仕事に転職していく組合員も多くいた。組合員数は増減を繰り返し5人にまで減少していた。
こうした状況下で大きな変化が起ったのが、地方公務員法などの改正により、2020年4月から会計年度職員制度が発足することによる。この法改正は、これまで法の谷間に置かれていた臨時・非常勤職員を地方公務員制度の中に位置づけるというものだ。
今年6月に会計年度職員制度が提案されてきて、勤続年数による賃金表が提案された。ところが、現行賃金水準は維持するとしながらも、55歳以上は賃金を上げないとしていることから、若い組合員と55歳に達する組合員の間に賃金が逆転する現象が起こること、60歳以降の再任用の賃金水準が大幅に下がること、初任給が現行よりも3万円程度低いことなど、深刻な問題があることが判明した。改善実現の道は組合員の拡大以外にないと意思統一し、組合員たちは夏休みを利用して、未加盟の職員たちに説明会を始めた。この場を通じ、これまでの組合活動の成果や新制度の問題点を知り、組合員数が倍増した。組合員拡大後の初めての団体交渉で組合員たちが発言する姿に、10年間にわたって活動を続けてきたことの意義を思った。
もちろん新たな闘いは始まったばかりであり、さらに組合員の拡大をめざして、自治労の仲間とも意見交流を図りながら前進を図って行く決意だ。
小西純一郎(武庫川ユニオン副委員長)
- 変わっていく仕事のやり方
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私はNTT西日本で働いています。仕事内容は西日本全域(静岡県以西から沖縄県まで)の通信設備を24時間365日、異常がないかを監視する業務です。通信設備に異常が起こると、その箇所を探索して回復させます。しかし、故障が回復できない場合には現地へ保守者を派遣して回復させることになります。複雑な故障などでは一晩中現地の保守者と対応することもあり、大変な時もあります。
私が入社したときは(かなり昔ですが……)、仕事は職場の先輩に付いて一から教わっていました。仕事のやり方やコミュニケーションの取り方もその中で覚えていったのだと思います。仕事ができるようになるまでは一定の時間がかかりましたが、いま思えば確実にスキルアップしていたのです。
当時は、私が勤務する一局舎の通信設備のみを監視し回復させるもので、対象となる設備は少数でしたが、現在では西日本全域の通信設備を私たちの係では3人でやっているのですから改めてその規模の大きさに驚きです。数十年間を経て、通信設備の更改によって機能が向上し、一か所の集約局舎からの遠隔操作が可能となったことにより成せる事です。まさに会社の合理化は留まるところがありません。
このように通信設備の更改周期も早い中では今までの仕事のやり方では到底仕事が回りません。さらに係の統合も提案されているのです。今の仕事のやり方は、一部の通信設備に故障が起きれば自動的に故障箇所を探索してくれるといったように、簡易的な仕事を自動化にして対応しています。裏を返せば、人手が足らないので機械に頼っているのです。この自動化の取り組みもまだ初期段階なので不具合も多くあり、うまく動作してくれない時はかえって稼働がかかるときもあります。何のための自動化なのかと思ってしまいますが……。
会社は更なる仕事(業務)の自動化を拡大することに躍起になっています。仕事を如何に“効率よく”回すかのための自動化に頼っているため、仕事内容を覚えてスキルアップするという従来のやり方から、自動化のための仕組みづくりやツールの作成が目的になったやり方へと変わっています。当然、その中では個々の仕事へのスキルアップはされないし、コミュニケーション能力も生まれてきません。現に自動化に頼るために、現地作業者と指示する私たちとの間でうまくコミュニケーションがとれず、少なからず行き違いも生まれています。。
資本主義社会である限り会社の合理化は続くでしょうし、自動化へと向かっていくことは必至です。しかし、人間が仕事をしているのですからコミュニケーションは大切にしていきたいと思っています。私はこの部分を職場の仲間とこだわっていきたいと思っています。
(R・N/40代)
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