「新社会兵庫」 5月21日号
 2019年がどういう年か。政権に乗せられたメディアの大騒動もあっておそらく天皇の生前退位による皇位継承、「平成」から「令和」への改元の年として(私には)あまり面白くもない、いや、ひょっとするとたいへん稀な「10連休」があった愉快な、あるいは人によっては不愉快な年として記憶されるかもしれない。それにしても辟易せざるをえない酷いはしゃぎ様であった▼一般にその年がどういう年として記憶されるのか。「○▽西端××年」「▽○事件100周年」など、とくにきりのいい100周年などはよくある記憶の仕方だ▼その伝でいくと、今年は韓国の三一独立運動、中国の五四運動から100年の年。5月4日の毎日新聞の社説は「5・4運動100年 過剰な民族感情の制御を」というものだった。もちろん五四運動や三一運動を意識して最近の日中、日韓関係がテーマなのだが、中韓に対してのみ「反日」民族感情の高まりをあげつらっている▼しかしそこに決定的に欠けているのは、当時の日本の帝国主義的侵略や植民地支配を今、どう見るのかということではないのか。メディアとしてその反省を正面に据えきれない、一言も触れることができないことこそ大問題ではないのか。
結成20周年の行事を計画
 熟年者ユニオン(山ア貢会長)は5月の連休明けに第20回総会を終え、新なスタートを切ったところだ。とは言え、運動は常に継続したものであり、私たち熟年者ユニオンには特段の変化はなく、先輩諸氏に恥じない運動の継承・発展をめざして決意を新たにした。
 熟年者ユニオンはこれまでに紹介されている通り、定年退職者の集まりである。現役時代にやり残したこと、やれなかったこと、やりたくてもやれなかったことを「ユニオン」を通じてやって行こうというもの。会員の多くは、会社のOB会と違い、かつての上司・部下の関係はなく、企業の枠などにもとらわれることなく運動に参加している。米寿を迎える大先輩から年金がやっと支給された“若手”までが加入している。現役の地方議員もいれば元単産の中執経験者から一般的な元労働者までいる。その幅の広さは他のユニオンにはないと思う。
 そんな会員が、囲碁、マージャン、カラオケなどの趣味を通じて愛好会をつくって親睦を深めつつ、引きこもりがちな知人や友人を運動の輪に誘い込んでいる。
 レクレーションだけではなく私たちの声を市民に訴えるため、月1回のサンドイッチマンデモがある。年金頼りの生活をしている私たちにとって「年金の改悪は俺たちの死活問題であり看過できない」という声が上がったことから始めたこのデモは今年の夏で170回目を迎える。訴えのテーマは、年金にとどまらず憲法改悪、安保関連法、原発再稼働、辺野古新基地建設などに反対するテーマで行ってきた。デモを終えた後、心地よい疲労と少しの充実感を伴いながら「反省会」と称して飲むのも情報交換の場として重要である。
 現役時代に身に着けた貴重な経験を放っておく手はない。年金や社会保障全般の専門分野を仕事にしていた会員の協力を仰ぎ、そのノウハウを生かして行政に声を上げることも考えている。
 2000年3月の結成から20年目を迎えた今年、結成20周年の行事を行うことを総会で決めた。新たな会員を多く迎えて記念行事を成功させたい思いである。  
加納功(熟年者ユニオン事務局長)
「欲張り女の戯れ言」
 母の介護もあり、今年の3月末で定年退職しました。訪問介護事務所の立ち上げから19年と4ヶ月、ろっこう医療生協の皆様にはたいへんにお世話になり感謝しています。心温まる色紙や花束を頂き、本当に嬉しかったです。
 今まで訪問介護事務所の責任者としてそれなりの緊張感のある毎日で、世間様の祝日も関係無く働いてきたので、フラダンスやカラオケやらで「歌って踊って気楽に暮らす」が夢でした。
 さて、そんな定年後の生活ですが(と言ってもまだ少しです)、4月初めは夫の選挙でバタバタしていました。母がデイサービスに行かない日(週4日)は、母の介護やら家事やら今までほったらかしていた家の片付けやらで1日が過ぎてしまうのですが、あとの3日、母をデイサービスに送り出してしまうと、平日に家に居るのが落ち着かなく、お尻がムズムズして出掛けてしまいます。と言っても母が戻る4時過ぎまでの間ですが、1日の過ごし方を自分で決められるって幸せです。引きこもりがちな娘のことも気になるし、遠方に住む孫にも会いたいし、しばらくは平日に旅行するとか今まで出来なかったことをしたり、行ける集会や活動に行ったりして気楽に過ごそうと思っているのです。今までの職場の後輩や嘱託で残った同僚たちやユニオンが人手不足でたいへんと分かっているので、ちょっと罪悪感があるのですが、遊びに飽いたら生活費のこともあるし、また家の近くでパートで介護の仕事をしようかと思っています。
 平日昼間の街に出てみると元気なシニアにいっぱい出会います。地域の市民講座のヨガに行ってみたら中学校の同級生に偶然会ってランチしたり、そんな地域での友だちも作りたい。映画館やカラオケがシニア割引なのも嬉しい。
 特に元町映画館は社会派の良い映画を上映していてお勧めです。先日は「金子文子と朴烈」を観て、関東大震災の際の朝鮮人虐殺の真相を知り、不勉強な私には驚きでした。そして、天皇即位で世間が騒ぐこの時期に天皇制そのものを問うこの映画を上映されたことに敬意を表したいと思います。かつて自由と人権を求め、権力と差別に対し闘ったどれほど多くの信念ある人々がいて、その人々のおかげで今の私が存在するわけで、そんないろいろな歴史も知りたいと思います。
 ある方が退職記念に素敵なノートとペンを下さったので、思い付いた川柳とか簡単な日記を書くことにしました。
 私は欲ばりなので、内心は他にも習いたいものが(三線とか絵手紙とか)いっぱいあるのですが、手一杯になってしまうので今は止めときましょう。あっ、そうそう、母の着物がもったいないので着物が着られる粋な女もめざしたい。
 第2の人生に夢多き女の戯れ言でした。
(M・K)