「新社会兵庫」 2月12日号
- この欄に昨年10月末、韓国大法院による旧徴用工たちの訴えを認めた判決の後の日本における政府・メディアの韓国大バッシングに大いなる違和感を呈したのだが、その後も癒し財団の解散、レーダー照射問題等々、次々とおこる日韓間の角逐でバッシングはやまない▼傲岸不遜の安倍政権には批判的なわが周辺でも、これらの問題では韓国(政府)の国際法無視?に疑問をもつ向きもないではない▼だが、韓国との基本条約、請求権協定等の締結に至る過程では、日本政府は一貫して朝鮮で行った不法行為を認めなかった。植民地支配、戦後賠償をときの韓国政府との間で「経済協力方式」で決着させて強引に「国交正常化」というのが実態だった。「不法行為を謝罪して賠償する」のとは遠い、政治的な決着を金科玉条のごとく振りかざすだけではまともな関係はつくれない▼いろいろ考えてみるが、形はともかく、現在も日本はこの地平に立ち戻ることが求められているのではないだろうか。日本のメディアでは、「文在寅政権が北との関係を優先するあまり日本との関係を重視していない」、「もともと日本には批判的な大統領だ」とか、さまざまいわれるが、どれもピント外れのような気がする。
- ユニオンあしや結成20周年を迎えて
- 昨年12月9日、「ユニオンあしや」の第21回大会を開いた。結成20周年の大会だ。1998年12月にユニオンあしやを立ち上げてからあっという間の20年だった。
毎年、組合員の数より来賓の方の参加の方が多い大会だが、今回も県下の各地域ユニオンの皆さんがたくさん参加してくれ、20周年記念の大会にふさわしくなった。
今回は、議事は午前から始め、活動の総括や闘う方針案を討議した。新しい組合員も迎え、労働相談が増えたことも報告された。
また、芦屋地労協に役員を出し、芦屋市内の労働組合とのつながりができたことも評価したい。地労協の共闘運動も、市民団体が4団体から5団体に増え、共闘運動の幅も広がってきている。メーデーや10・21国際反戦デーなど、ずっと積み重ねてきた日々の活動もある。
大会は、小畑広士委員長の音頭による「団結ガンバロー」で終わり、ひき続き、ひょうごユニオンの岡崎進委員長の記念講演を聞いた。労働運動にかかわった経緯など1時間余りの話だったが、決してあきらめないことや、「仲間と共に」と言われたことが強く印象に残った。当たり前のことを行い、当たり前の日常生活を続ける中にこそ労働運動があるのだと思った。今後の課題なども話され、あっという間に時間が過ぎた。
講演終了後は、ちょうど昼過ぎ。机の並べ替えなどの準備をし、「ストロベリーフィールド」(カレー屋さん)の仲間が作ってくれたおいしい料理をみんなで一緒に食べた。これまでの大会にはない、初めての試みだった。
お腹もふくらんだところで、午後からはゲーム「20周年記念・知ってて当たり前クイズ」をみんなで楽しんだ。知ってるはずなのにと思うことも、案外違うように覚えていたり、勘違いをしていることなどもあり、正解発表のたびに「え〜!」という声が上がり、楽しい時間を過ごした。最後には参加者全員での記念撮影。うまく写せたかな?
とにかく無事、結成20周年の記念大会が終わった。今後のユニオンあしやの運動が広がるように、ひとりひとりが知恵を出し、汗をかき、組合員みんなでユニオン運動をつくっていきたいと思った。
森口道夫(ユニオンあしや)
- LGBTに寄り添う
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性的マイノリティLGBT支援をめぐって
「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり“生産性”がないのです。そこに税金を投入することが果たして良いのかどうか」という国会議員の寄稿に批判が高まった。この寄稿は、直接的にはLGBTの人を対象にしたものだが、ハンディのある人を排斥する思想に繋がる。そもそも人を“生産性”のものさしではかること自体が許されるものではない。
市会の本会議で「このことをどう思うか」と市に問うた。副市長は「発言に様々な批判が起きていることについてコメントは差し控えたい」と答え、市長は「新聞などにとりあげられるたびにいちいち自分の心証を形成しなければならないとは思わない。私の限られた能力は、市政の課題に捧げるべきだと考える」と答えた。このことは、市政の根本に関わることである。一人の政治家としての主張がないことを残念に思った。
LGBTの人が住みやすい街にするために
今は、さまざまな価値観でさまざまな生き方を選択する多様性社会だ。“生きづらさ”を抱えているLGBTの人に寄り添う取り組みがすでに全国で進められている。把握されているだけでも、東日本では東京都をはじめとした9自治体。西日本では宝塚市が啓発用リーフレットの作成、職員研修、出前講座、講師派遣事業、当事者による電話相談窓口設置等に取り組んでいる。多様な価値観を認めてきた国際都市としての神戸市に対して、LGBTの人が住みやすい街にするためにもう一歩踏み出した取り組みを求めた。
届いた一つのメール
そのような中、“身体は男の子、心は女の子”の母親から「安心して学校生活を送れるように、入学時までに学校に掛け合っていきたい。そのための手助けをしてほしい」というメールが届いた。LGBTの人に対しての理解が決して十分とは言えない今、焦りと不安だけが募る日々のなか、『広報紙KOBE』に掲載されていた議会報告をたまたま目にしたことから、藁をもすがる思いで送ったのだろう。今でも、学校には“生きづらさ”を抱えている子どもはいる。その子たちが安心して小学校・中学校生活を、やがては社会生活を送ることができることを願い、学校や地域を懸命に変えようとする母親に寄り添っていきたい。
(神戸市会議員 小林るみ子)
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